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クエリ検索: "ウィルコクソンの符号順位検定"
293件中 1-20の結果を表示しています
  • 加藤 晴久, 柳原 広昌, 中島 康之
    映像情報メディア学会技術報告
    2001年 25.83 巻 BCS2001-64
    発行日: 2001/12/13
    公開日: 2017/06/23
    会議録・要旨集 フリー
    映像検索の一助として, MPEG圧縮コンテンツから高速にテロップを検出する方法について検討および提案を行ってきた.本研究では, より検索性に優れた索引を生成するため, テロップ検出の対象をニュース映像におけるニュース項目の文字列に限定し, インデックス生成のためにテロップの分類を行うことで効果的なテロップ検出する方式を検討した.
  • 松本 泰幸, 二瓶 俊一, 遠藤 武尊, 金澤 綾子, 荒井 秀明, 長田 圭司, 伊佐 泰樹, 中村 元洋, 原山 信也, 相原 啓二, 蒲地 正幸
    Journal of UOEH
    2014年 36 巻 1 号 11-16
    発行日: 2014/03/01
    公開日: 2014/03/14
    ジャーナル フリー
    乳酸クリアランスと心停止症例の死亡率低下との関連が報告されているが,心停止蘇生後の症例における神経学的転帰との関連は明らかではない.今回我々は2006年4月から2012年3月まで産業医科大学病院へ搬送された心室細動誘因心停止症例で,低体温療法を実施した13症例(男性11名,女性2名)の乳酸クリアランスを算出し,神経学的転帰良好群7名,不良群6名の2群に分類し比較検討を行った結果,来院8時間後乳酸クリアランス,来院24時間後乳酸クリアランスは2群間で有意差を認めなかったゆえ,乳酸クリアランスのみで,心室細動誘因の心停止症例の神経学的転帰を予測することはできないことが示唆される.
  • 橋口 哲志, 羽賀 夢馬
    日本バーチャルリアリティ学会論文誌
    2023年 28 巻 4 号 325-334
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/27
    ジャーナル フリー

    Stamps are being used less and less in their original role as a tool due to telework and telecommuting. However, stamps have the potential to be used as a new interface because of their unique tactile sensation that makes people want to press them and the experience of having to press them precisely. In this study, we considered the application of stamps to AR contents as one of the new uses of stamps. First, we analyzed two characteristics of stamps, such as “pushing motion” and “accuracy,” and confirmed that “pushing motion” can be used as a task load and that the device can be used for accurate input. Based on these results, we confirmed the usefulness of the stamps by using them in AR contents such as “stamps,” “whack-a-mole,” and “chess.

  • 小松 秀徳, 大橋 弘忠
    日本シミュレーション学会論文誌
    2016年 8 巻 2 号 85-99
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/07/08
    ジャーナル フリー
      Identifying the causes of human responses to risk as evolutionary adaptations could explain observations that cannot be explained by rationality or selfishness. For example, human responses to life-threatening risk can be influenced by the effect on other people in addition to the effect on the individual. This could be explained by the concept of inclusive fitness, which accounts for the evolution of altruism. Even if this adaptation could result from the possibility of death and the benefits for reproduction arising from taking risks, it cannot be experimentally demonstrated. Thus, we use an evolutionary multi-agent model where the altruistic agents are evolved in an environment simulating the risk–benefit trade-off between reproductive advantage and death to show that altruism influences the evolved attitude toward risk. The results suggest that risk-averse attitudes are adaptive when the efficiency of the benefit for reproduction is large enough. In contrast, in a harsh environment where the efficiency of the benefit is small, a risk-prone attitude becomes adaptive. The tendency of human beings to evaluate risks that threaten future generations as high could be explained as this kind of evolutionary adaptation rooted in altruism.
  • 橋本 洋章, 亀田 成司, 前澤 仁志, 押野 悟, 谷 直樹, クー ウィミン, 栁澤 琢史, 吉峰 俊樹, 貴島 晴彦, 平田 雅之
    喉頭
    2020年 32 巻 02 号 165-171
    発行日: 2020/12/01
    公開日: 2021/05/11
    ジャーナル フリー

    The present study clarified the swallowing-related neural activities using human intracranial electrodes. Eight epileptic participants fitted with intracranial electrodes on the orofacial cortex were asked to swallow a water bolus, and cortical oscillatory changes were investigated. High γ (75-150 Hz) power increases associated with swallowing were observed in the subcentral area. To decode swallowing intention, ECoG signals were converted into images whose vertical axes were the electrode’s contacts and whose horizontal axis was the time in milliseconds; these findings were used as training data. Deep transfer learning was carried out using AlexNet, and the power in the high-γ band was used to create the training image set. The accuracy reached 74%, and the sensitivity reached 83%. We showed that a version of AlexNet pre-trained with visually meaningful images can be used for transfer learning of visually meaningless images made up of ECoG signals. This study demonstrated that swallowing-related high γ activities were observed in the subcentral area, and deep transfer learning using high γ activities enabled us to decode the swallowing-related neural activities.

  • 身体活動における粗大運動測定ツールの開発
    *鄭 賢雨, 澤江 幸則
    日本体育・スポーツ・健康学会予稿集
    2023年 73 巻 2a1001-04-04
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/01
    会議録・要旨集 フリー

    神経学的障害や認知的問題がなくても、身体的器用さが年齢より劣っており、日常生活や学業に支障がある子どもを発達性協調運動障害(Developmental Coordination Disorder: 以下DCD)と言う。DCD的な特性を有する子ども(以降、DCD児)の根本的な身体的不器用さは内的・外部の動きをあらかじめ予測して反応させるため、主観的な認識と関係がある。主観的な認識の変化に影響を及ぼす感覚のひとつに運動主体感がある。最近のDCD研究においては、微細運動を対象とした研究が殆どで、体育・運動・スポーツ場面においてDCD児の最大の問題点である身体的な不器用さは微細運動ではなく粗大運動であることから、本研究では粗大運動における運動主体感測定ツール(以降、開発ツール)を、すでに妥当性が確認されているAgency attribution task (Keio Method微細運動測定ツール、以降、Keio ツール)を外的基準にして開発することを目的とした。 成長期にある学童期に比べて複数回の測定結果が比較的安定すると考えられる成人期の学生20名を対象に、上記の2つのツールを実施させ得られたデータをもとに、ピアソン相関係数と

    ウィルコクソンの符号順位検定
    を用いて分析した。 その結果、1つ目に、Keio ツールと開発ツールとの間に高い相関係数(r=0.885 p=0.01)が認められた。2つ目に、開発ツールの1回目と2回目の間に高い相関係数(r=0.942 p=0.01)が認められた。また、開発ツールは野球のスイングをベースに作って開発したため、野球経験の有無による違いを調べた。その結果、1回目はZ=-.613(p=.540)、2回目はZ=-1.264 (p=.206)となり、野球経験の有無は関係なかった。以上の結果から、本研究による開発ツールは粗大運動の運動主体感を分析するのに有用な測定ツールと考えた。

  • 小幡 加奈, 片倉 哲也, 三木 啓嗣
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2021年 40 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/11/28
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】透析日の血液透析患者の訴えとして力が入りにくい事や疲労感があるといった内容があり,実際の動作場面においても観察上そのように感じられる.先行研究において血液透析患者の透析日と非透析日の身体機能について調査したのは単一症例報告において認めるのみである。今回,当院入院中の透析患者に対して透析日と非透析日における身体機能の関係を検討することとした.

    【方法】本研究は前向き観察研究とした.対象は2019 年10 月から2020 年4 月末までの期間当院に入院しリハビリテーション処方を受けた血液透析患者のうち,整形疾患等を有しておらず歩行可能な者 5 名とした.調査項目は患者の年齢,透析日と非透析日に連続でSPPB,握力,平均血圧,倦怠感としてBorg Scale を測定した.統計処理はSPSSVer.24.0 を使用し,透析日と非透析日の差を

    ウィルコクソンの符号順位検定
    を用いて算出し,有意水準は5%とし,10%を有意傾向とした.なお本研究は,東京都済生会中央病院倫理審査委員会の承認を得た上で実施した. 【結果】対象者の年齢中央値 66.0(IQR59.5-80.5),透析日SPPB 9.0 点(3.0-11.5),非透析日SPPB 9.0 点(3.0-

    10.0),透析日握力 16.0kg(12.7-19.5),非透析日握力17.5kg(14.2-20.0),透析日平均血圧 85.0mmHg(66.0-

    99.0),非透析日平均血圧 96.0mmHg(79.0-114.0),透析日倦怠感 13(10.0-13.0),非透析日倦怠感 12.0(8.0-

    12.0)だった.平均血圧のみ有意差を認め、握力と倦怠感には有意傾向がみられた.

    【考察】透析日と非透析日の身体機能に有意な変化はみられなかったが握力と倦怠感において有意傾向がみられたため,症例数を増やすことで透析日と非透析日の身体機能の差が明らかになると思われる.

  • *山村 涼乃, 豊田 郁豪, 原 英喜, 森山 進一郎, 杉田 渚颯
    日本体育・スポーツ・健康学会予稿集
    2023年 73 巻 1a701-04-02
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/01
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    【背景】ウォーキングスイムとは、水中を歩きながら、上肢や呼吸の動作の練習を行うため、学習課題を細分化して学習する分習法といえる。水泳時には実際の動きを認識しづらい(坂口・合屋, 2021)ことに加え、平泳ぎは近代四泳法の中でも比較的上肢と下肢の動作のタイミングが複雑である。そのため、平泳ぎ初心者の平泳ぎ技能修得法としてウォーキングスイムの有効性が期待できる。そこで本研究では、平泳ぎの習得におけるウォーキングスイムの有効性を検証することを目的とした。【方法】水泳教室に参加した児童10名(男子8名、女子2名)を対象に、1回当たり15分間のウォーキングスイム指導が2日間実施され、指導前後に水中側面からの25m平泳ぎの撮影が、また指導後にアンケート調査がそれぞれ実施された。指導前後の平泳ぎの泳動作は、先行研究を参考に7項目の観察的動作評価基準を用いて、「できた or できなかった」の2段階で評価されてマクネマー検定を実施し、合計得点の差の検定には

    ウィルコクソンの符号順位検定
    を行った。【結果】指導の結果、「腕の動作は左右対称に行う」のみ有意な改善が認められた。合計得点は、指導前(2.3点)より指導後(4.6点)が有意に改善した(p=0.007, r=0.89)。【考察】ウォーキングスイムでは、自分の上肢の動きを目視できたり、細分化された動作に集中して練習できたりしたことから、正しい動作の確認を容易にした可能性がある。ウォーキングスイムを経験した後の参加者に、「たくさん泳げるようになった」、「腕に集中して練習できた」や「コツがつかめた」のような、ウォーキングスイムの有用性を実感しているコメントが確認された。【結論】ウォーキングスイムは、左右対称の腕動作の習得に有効であることが明らかになった。それゆえ、未熟練者の平泳ぎにおける上肢動作の改善に資する指導法の1つとしての活用が期待される。

  • 田口 慎也, 朝田 啓明
    痛風と核酸代謝
    2018年 42 巻 1 号 85-86
    発行日: 2018/07/25
    公開日: 2018/07/25
    ジャーナル フリー
  • ―主観・俯瞰視点に応じた拡張身体群への残存注意によるパフォーマンス向上効果の検証―
    *辻 歩, 岩崎 悠希子, 西田 野々香, 加藤 史洋, 岩田 浩康
    ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
    2023年 2023 巻 1P1-D11
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/25
    会議録・要旨集 認証あり

    In recent years, research on augmented bodies that extend the capabilities of the human body has attracted much attention. Multi-presence, the topic of this paper, is one of the extended body studies, and is a system in which multiple extended bodies are operated by a single person. Until now, the role of presence in the parallel and multiple manipulation of extended bodies has not been clarified. From the validation test, subjective images with a high sense of presence were more likely to sustain residual attention associated with attention switching than overhead images with a low sense of presence, and task performance was improved. Thus, the results suggest the usefulness of increasing the sense of presence for each task when designing multi-presence.

  • 西村 信一
    AUDIOLOGY JAPAN
    2018年 61 巻 4 号 287-292
    発行日: 2018/08/30
    公開日: 2018/09/27
    ジャーナル フリー

    要旨: 新たな耳鳴治療としての周波数除去音楽の効果を調べるために iPhone アプリを作成した。アプリには連続周波数自記オージオグラム, 耳鳴ピッチマッチ, THI 検査, VAS 検査, ユーザーの音楽ライブラリからリアルタイムで周波数除去音楽を再生する機能がある。治療の安全性と効果を見るために臨床試験を行った。11人の参加者が12週間の試験に参加した。純音聴力検査では治療前後で 5dB 以上の変化を全周波数・全被験者で認めなかった。VAS を4週間毎に検査したが結果は一貫性がなかった。開始時 THI が20以上だった6名の参加者では12週間後の THI が改善したが, 統計学的な有意差には至らなかった。開始時 THI が20未満の参加者の中には THI が悪化した者もいた。本試験は試験的なものでありコントロールスタディーも置いていない。より大規模な, ランダム化比較試験が必要であろう。

  • 根木 宏, 横矢 晋, 原田 洋平, 白石 勝範, 松下 亮介, 松原 紀昌, 望月 由
    肩関節
    2018年 42 巻 4 号 816
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/30
    ジャーナル 認証あり
  • 喜多 一馬, 池田 耕二
    理学療法学Supplement
    2017年 2016 巻 P-ED-10-1
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/24
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに,目的】

    理学療法士の声かけは患者の意欲を向上させるといわれているが,その具体的な方法は明らかではない。声かけにはフレーミング効果という概念があり,それは意思決定場面において論理的に同値であっても表現方法(言い回し)の違いにより選好結果が変わるという概念である。我々はこのフレーミング効果に着目し,肯定的言い回しが一部の理学療法想定場面で患者の意欲を向上させることを示唆したが,ランダム化した研究的枠組みではなかった。本研究の目的は,理学療法想定場面でのフレーミング効果を意識した声かけが,患者の意欲に与える影響をランダム化した研究的枠組みで検証することである。

    【方法】

    対象者は,理学療法実施中の入院患者102名(男性31名,女性71名,年齢75±12.3歳)とした。方法は,紙面による回答方式とした。手順は,理学療法を進める上で重要となる1)トイレ練習,2)歩行練習,3)痛みへのリハビリ,4)理学療法全般に対する取り組み,5)退院に向けた取り組みの5つの場面を想定し,各場面における声かけの肯定的,否定的言い回しを作成した。次に,紙面には5つの場面ごとに肯定的,否定的のどちらかの言い回しをランダム化したうえで記載した。患者には紙面を無作為に選択させ,5つの場面にあるどちらかの言い回しを読み,意欲を感じるかどうかを5件法(やる気を失うからやる気が出るまで)によって回答させた。分析は回答を1~5点で点数化し,場面ごとに言い回し別の平均値を算出し,比較検討した。統計処理には

    ウィルコクソンの符号順位検定
    を採用し有意水準はp<0.05とした。

    【結果】

    各場面における肯定的,否定的な言い回しは結果的に51名ずつに分かれた。1)における肯定的言い回しの平均値は4.49±0.83,否定的言い回しの平均値は3.54±1.29であり,肯定的言い回しが有意に高かった。次に,3)では4.63±0.6,4.04±1.28,4)では4.51±0.88,3.75±1.26,5)では4.37±0.94,3.75±1.31の3項目についても肯定的言い回しは有意に高かった。一方,2)では4.55±0.64,4.26±1.15と有意な差は認められなかった。

    【結論】

    結果から,歩行練習を除き,トイレ練習,痛み,理学療法に対する取り組み,退院に対する理学療法想定場面において,肯定的な言い回しが,患者の意欲の向上に有効であることが示唆された。肯定的な言い回しは患者に肯定的な結果を直接想起させるため,患者の意欲が向上したと考えられる。歩行練習で言い回しに違いがみられなかったのは,すでに歩けるようになる等の説明を受けていたことが要因となり,意欲が左右されなかったと考えられる。以上より,いくつかの理学療法想定場面ではフレーミング効果を意識した肯定的な言い回しが,患者の意欲の向上に効果的であることが示唆された。今後はさらに声かけの言い回しやタイミング,患者の心身状態等にも着目し,有効な声かけや関係性作りについて知見を検討していきたい。

  • 身体近傍・身体外空間および課題特異的効果に基づいたシステムデザイン
    安田 和弘, 室井 大佑, 大平 雅弘, 岩田 浩康
    理学療法学Supplement
    2017年 2016 巻 P-SK-06-5
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/24
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    【はじめに】

    半側空間無視(USN)は,大脳半球病巣と反対側の刺激を発見・報告すること,反応すること,向くことの障害である。また,右半球における脳血管障害患者の約4割がUSNを併発し,後遺症のリハビリテーションが困難となる。我々は,USN患者における非無視側からの注意の「解放」と無視側への注意の「移動」を同時に支援するUSN治療支援システムを開発してきた。本システムの特徴は,可動スリットと呼称する視覚誘導映像により,非無視側の視覚刺激を徐々にブラックアウトしていき,見える領域を無視側へ拡大させていくことで注意を無視側に誘導するシステムである。本研究の目的は,3次元仮想空間内で可動スリットを構築し,近位(身体近傍空間)・遠位(身体外空間)および異なる課題における無視症状に与える影響を検証することである。

    【方法】

    回復期病棟に入院する左USNを呈する脳卒中患者10名(75.2±11.6歳)を本研究の対象とした。機器は,ヘッドマウントディスプレイ(Oculus Rift Development Kit 2, Oculus VR, Inc.),および手指モーションキャプチャ(Leap Motion, Leap Motion, Inc.)から構成される。仮想空間内の近位無視治療では,机の上の手指モーションキャプチャによる参加者の手の移動範囲内に3つのオブジェクトを設置した。参加者が自身の手を動かすことでVRの手を移動させることができ,VRの手が設置したオブジェクトに接触するように教示した。遠位無視治療では,部屋の奥の壁面に7つの視覚刺激を設置した。視覚刺激は,時間経過とともに順に左方へと点滅していき,点滅する刺激を回答させた。遠位・近位VR環境で注意を左方へ誘導するために,移動するスリットを付加し,患者が見える空間を徐々に左方へ誘導した。介入前後に近位,遠位空間におけるBITの4項目(線分抹消,線分二等分,星印抹消,文字抹消)を測定し,前後の点数を

    ウィルコクソンの符号順位検定
    により比較した。有意水準は5%未満に設定した。

    【結果】

    介入前のベースラインでは近位・遠位空間におけるBITに有意差は認めなかった。遠位空間ではBIT合計(p=0.002),線分抹消(p=0.002),星印抹消(p=0.002),文字抹消(p=0.004)において前後間に有意差を認め,無視症状が改善した。一方,線分二等分線課題においては有意差を認めなかった。近位空間においては,全ての測定項目において前後間に有意差を認めなかった。

    【結論】

    本研究では3次元仮想空間内で右方空間をブラックアウトする注意誘導システムに基づき,遠位・近位空間無視の治療介入を実施した。結果として,遠位空間無視に改善を認めたが,近位空間および両空間の線分二等分線課題においては有効性を認めず,没入型仮想空間内での治療は,空間や課題特性により異なる影響が示された。臨床的には,環境設定が困難である遠位空間に対する介入として有望であるが,同時に近位空間における介入手法・システム設計が課題となった。

  • 山本 実穂, 野添 匡史, 山本 健太, 木原 一晃, 小林 実希, 若林 みなみ, 高嶋 幸恵, 間瀬 教史
    理学療法学Supplement
    2017年 2016 巻 P-RS-12-2
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/24
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに,目的】

    COPD患者では,上肢を支持した前傾姿勢(支持前傾位)で呼吸困難感の軽減がみられる。その機序としてOginoら(Respiratory Care 2015)は,支持前傾による機能的残気量(FRC)の増加が粘性仕事量を低下させ,呼吸困難感が軽減する可能性を報告しているが,実際の粘性仕事量の変化は測定されていない。粘性仕事量の変化は,閉塞性肺疾患の呼吸困難感を推察するために非常に重要な指標である。しかしその測定には,目的とする姿勢で肺・胸郭の圧量曲線がどのように変化するかを把握する必要がある。

    本研究の目的は,支持前傾に伴う肺・胸郭の圧量曲線及びコンプライアンスの変化について検討することである。

    【方法】

    対象は健常成人7名(男性5名,女性2名,年齢33.7±7.1歳)。測定姿勢は直立位及び支持前傾位の2姿勢とし,支持前傾位における体幹前傾角度は対象者が最も快適と感じる角度とした。肺気量位及び圧測定は総合呼吸機能検査装置CHESTAC-8900(チェスト社製)を用い,胸腔内圧(Ppl)は食道バルーン,口腔内圧(Pmo)はマウスピース内の圧を測定し,径肺圧(PL)はPmoからPplを引くことにより求めた。肺・胸郭の圧量曲線は気流阻止法を用い,最大吸気から最大呼気を含む各肺気量位において,被験者の息止めに合わせてシャッターで気流を遮断した。これらの測定を各姿勢について同日に行い,測定順序はランダムとした。得られた各姿勢における圧及び肺気量変化は,サンプリング周波数100Hzで解析ソフト(LabChart7)に取り込み,肺・胸郭の圧量曲線を描いた。描いた圧量曲線において,PplとPLが等しくなる肺気量位を機能的残気量(FRC)と仮定し,各姿勢においてFRC+0.5Lの2点を結んだ直線の傾きから胸郭コンプライアンス(Ccw),肺コンプライアンス(CL)を算出した。統計学的検定として,直立位と支持前傾位の2条件下において,胸郭及び肺コンプライアンスの比較を

    ウィルコクソンの符号順位検定
    を用いて行った。有意水準は5%未満とした。また,2姿勢間におけるFRCの変化量及び肺・胸郭圧量曲線の視覚的変化においても検討した。

    【結果】

    直立位と支持前傾位でCcw(0.42±0.13L/cmH2O:0.48±0.19L/cmH2O=直立位:支持前傾位,p=0.31),CL(0.21±0.05L/cmH2O:0.22±0.06L/cmH2O,p=0.67)とも有意な差は認められなかった。また,肺の圧量曲線は直立位と支持前傾位で明らかな差はなかったが,胸郭の圧量曲線は全例において支持前傾位で左方へ変位した。FRCは直立位と比べて支持前傾位で全例増加し,0.55±0.21L増加した。

    【結論】

    上肢を支持した前傾姿勢では肺・胸郭コンプライアンスは変化がないが,胸郭の圧量曲線が左方に変位することでFRCが増加すると考えられた。

  • ~急性期・回復期を通して~
    八木 保
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 O-ED-01-4
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】日本の社会保障費抑制は喫緊の課題である。疾患別リハビリテーションも医療費の一端を担うが,これまでリハビリテーションと医療費の関係に着目した報告は少ない。また,病床機能の分化が進むなかで,急性期・回復期を通しての報告も少ない。今回,代表的な運動器疾患である大腿骨近位部骨折を対象とし,急性期でのリハビリテーション介入量がその後の在院日数と医療費に与える影響を検証することを目的とした。【方法】対象は大腿骨近位部骨折受傷後,急性期にて骨折観血的手術もしくは人工骨頭挿入術を実施し,同施設内にある回復期リハビリテーション病棟を経て2014年4月~2015年9月に自宅退院した71施設1,704例。15歳未満,死亡,リハビリテーション非実施,入退院時BI(Barthel Index)・入院経路・認知症高齢者の日常生活自立度判定基準・BMIが不明の患者を除外した。これらの患者を,急性期病棟での1日あたり単位数4.0単位を基準に2群(4.0単位以上:多介入群239例,4.0単位未満:少介入群1,465例)に分けた。まず患者背景として年齢,性別,BMI,入院時BI,Charlson Comorbidity Index,入院経路,認知症高齢者の日常生活自立度判定基準について両群に有意差があるか検証した(年齢,BMIはマンホイットニーU検定,その他はカイ二乗検定)。次に,有意差が認められた変数を共変量として傾向スコアマッチング法を実施した後,在院日数,退院時BI,BI利得,医療費の中央値を比較した。統計学的処理は
    ウィルコクソンの符号順位検定
    を用い,有意水準はp<0.05とした。【結果】患者背景で有意差が認められた入院時BIと入院経路を共変量として傾向スコアマッチング法を実施した結果,各群239例となった。被説明変数のうち有意差が認められたのは,急性期在院日数(多介入群16.0日,少介入群22.0日,p<0.01),急性期医療費(多介入群1,371,352円,少介入群1,484,650円,p<0.01),回復期在院日数(多介入群37.0日,少介入群44.0日,p<0.05),総在院日数(多介入群58.0日,少介入群69.0日,p<0.01)であった。総医療費は有意差が認められなかった(多介入群2,529,610円,少介入群2,768,512円,p=0.157)。【結論】急性期で4.0単位以上の介入を行うことで,急性期・回復期を通して少介入群よりも短い在院日数で十分な利得を得ることができ,早期自宅復帰に繋がる。また,多介入による在院日数短縮が入院単価の高い急性期での医療費削減に寄与する。回復期および急性期・回復期を通しての総医療費には有意差が認められなかったが,回復期リハビリテーション病棟の診療報酬体系が出来高払いであり,在院日数短縮のインセンティブが働かないことも一因である。社会保障費増加が喫緊の課題として取り上げられるなか,医療費はリハビリテーションの価値を図る指標として重要である。
  • 長田 悠路, 本島 直之, 井田 星斗, 久野 誠
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 P-NV-28-4
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】当院の片麻痺患者は麻痺側の肩の痛みを訴える患者が多く,その痛みを取るためのセルフトレーニングを指導することも多い。林らは脳卒中患者の肩のセルフトレーニングとして,ローラーを用いた両上肢の運動(ローラー運動)を発案し,筆者らはその即時効果についての報告を行った。今回はローラー運動の長期的効果を検証することが本研究の目的である。【方法】対象は,当院回復期病棟入院中の片麻痺患者10名(平均年齢68.8±6.63歳,平均発症期間93.1±34.4日,上肢BRS:Brunnstrom Recovery Stage.2が3人,3が0人,4が2人,5が5人)である。選定基準は一側性の運動麻痺があるもの,肩関節の整形学的疾患の既往がないないこと,椅子座位がとれる者とした。計測課題は,椅子座位で麻痺側上肢を3回挙上するものとし,介入前,2週間の介入後,2周間の介入なし後について,三次元動作解析装置(VICON NEXUS)にて計測した。介入は,ローラー運動をPT後に毎日20回行うものとし,PTやOTには研究に関する情報を与えなかった。ローラー運動の注意点として,手を前方で組み両手掌部をできるだけ離さずに行うこと,前方へ転がしたときに頭部をできるだけ腕の間に前屈して入れ込むようにすることを指示した。反射マーカーを上半身21箇所に貼付し,上部体幹に対する上腕の角度(肩関節角度),骨盤に対する上部体幹角度(体幹角度),骨盤の絶対空間角度を抽出した。肩関節の痛みの変化をNumerical Rating Scale(以下NRS)にて評価した。なお,全ての評価指標は最大挙上時の値とし,各3回の平均値を抽出した。介入期間の変化量(介入後-介入前),介入なし期間の変化量(介入なし後-介入後)を
    ウィルコクソンの符号順位検定
    にて比較した(有意水準5%)。【結果】肩の痛みを呈していた患者は7人存在し,介入前はNRSで平均4.3±3.8の痛みであったものが,変化量として介入期間では平均-2.2±2.2に減少し,介入なし期間では1.2±1.9に増大し変化量に有意な差があった(p<0.05)。その他,有意な差が見られた項目はなかった。【結論】運動学的データに有意な差は見られなかったものの,介入期間では肩の痛みが有意に改善し,介入がなくなると僅かに痛みが再発するもしくは,痛みがなかった患者でも発症期間の経過とともに痛みが再発することが分かった。痛みが改善しているにもかかわらず,上肢挙上時の肩関節角度に有意な差が見られなかったことに関しては,BRS2の患者が挙上時に肩関節屈曲ではなく伸展方向により動くようになったことや,自然回復により介入なし期に上肢の屈曲が出始めたことによるデータのばらつきがあったことが挙げられる。今後は症例数を増やしBRS別に効果の検証をする必要があるが,痛みの改善という点から考えるとBRS2以上であればローラー運動は有効であることが示唆された。
  • 中邑 祥博, 横矢 晋, 原田 洋平, 白石 勝範, 永田 義彦, 望月 由, 越智 光夫
    肩関節
    2016年 40 巻 4 号 1099
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/03/30
    ジャーナル 認証あり
  • 渡邉 知子, 藤田 あけみ, 中村 令子
    日本看護研究学会雑誌
    2015年 38 巻 3 号 3_256
    発行日: 2015/07/22
    公開日: 2018/07/31
    ジャーナル フリー
  • 渡邉 知子, 藤田 あけみ, 中村 令子, 荒木 美千子, 石鍋 圭子
    日本看護研究学会雑誌
    2013年 36 巻 3 号 3_295
    発行日: 2013/07/22
    公開日: 2018/11/30
    ジャーナル フリー
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