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1,780件中 1-20の結果を表示しています
  • *三谷 拓矢, 亀山 慶晃, 大原 雅
    日本生態学会大会講演要旨集
    2004年 ESJ51 巻 P1-098
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/07/30
    会議録・要旨集 フリー
    エンレイ
    ソウ属(Trillium )は北米および東アジアに生息域を持ち、北海道には9種が生育している。北米種が全て2倍体であるのに対し、日本産
    エンレイ
    ソウ属には、著しい倍数体が存在しており、これらは
    エンレイ
    ソウ(T. apetalon )、ミヤマ
    エンレイ
    ソウ(T. tschonoskii )、オオバナノ
    エンレイ
    ソウ(T. camschatcense )の3種を基本種とした雑種および倍数化により形成されていることが染色体の研究から明らかになっている。しかし、自然野外集団における雑種形成の要因や過程に関する生態遺伝学的研究は少ない。そこで、今回は、野外自然集団における基本3種間の交雑親和性と雑種の母系構成を明らかにし、雑種形成の一要因と考えられるフェノロジーとの関係について研究を行った。
     基本3種が生育する千歳において、3種それぞれを種子親・花粉親とした種間交雑実験を行った。その結果、全ての種間において高い交雑親和性が認められた。一方、種間雑種の開花個体における葉緑体DNAを用いて母系分析を行った結果、オオバナノ
    エンレイソウとミヤマエンレイ
    ソウの雑種であるシラオイ
    エンレイ
    ソウ(T. hagae )では、全ての個体でオオバナノ
    エンレイ
    ソウ型、
    エンレイソウとミヤマエンレイ
    ソウの雑種であるヒダカ
    エンレイ
    ソウ(T. miyabenum )では全てミヤマ
    エンレイ
    ソウ型というような一定の規則性が見られた。
    自然野外集団の開花フェノロジーをみると、
    エンレイ
    ソウ、ミヤマ
    エンレイ
    ソウ、オオバナノ
    エンレイ
    ソウの順で開花しており、各雑種のDNA分析で種子親とされた種が、親種2種のうち、より開花の遅い方の種であることが示された。さらに、開花個体の分布様式についての分析を行った結果などから、開花フェノロジーによる花粉移動の方向性が、雑種形成の重要な要因であることが示唆された。
  • 小林 透, 萩原 素之, 俣野 敏子
    北陸作物学会報
    1994年 29 巻 77-79
    発行日: 1994/03/31
    公開日: 2016/11/07
    ジャーナル フリー
    ダイズの野生種(ツルマメ), 半栽培種(系統397)および栽培種(
    エンレイ
    )を用い, 光合成能力を比較した.光合成速度は
    エンレイ
    とツルマメが高く, これらに顕著な差異は認められなかった.一方, 系統397は光合成速度が低く, 陰葉的な特性を示した.蒸散速度はツルマメと
    エンレイ
    に差異が認められ,
    エンレイ
    が高い水利用効率を示した.系統397の水利用効率はツルマメと
    エンレイ
    の中間であった.以上のことから,
    エンレイ
    はツルマメに比べて, 葉肉抵抗が低い, あるいは光合成酵素活性が高いと考えられた.また, 栽培化の過程での水利用効率の向上が推察された.
  • 大川 泰一郎, 鷹広 純, 石原 邦
    日本作物学会関東支部会報
    1996年 11 巻
    発行日: 1996/12/06
    公開日: 2017/08/24
    会議録・要旨集 フリー
    ダイズ多収性品種タチナガハは
    エンレイ
    に比べて開花期以降の葉の老化程度が小さく、成熟期の葉の黄化、落葉が遅く、緑色を維持するが、品種間で葉の老化が異なる要因は明らかとなっていない。この要因として根の生理的活性が高いなどの地下部の性質の相違が考えられるが、一方、地上部の性質が関係している可能性も考えられる。そこで、本実験では、相互に地上部と地下部を入れ替えた接木個体、タチナガハ/タチナガハ、タチナガハ/
    エンレイ
    エンレイ
    /
    エンレイ
    エンレイ
    /タチナガハ(穂木/台木、以下、タ/タ、タ/エ、エ/エ、エ/タという)を作り、地上部と地下部どちらの性質がより強く葉の老化に関係しているかを比較検討した。
  • 芳賀 〓
    遺伝学雑誌
    1954年 29 巻 5-6 号 228-234
    発行日: 1954年
    公開日: 2007/11/30
    ジャーナル フリー
  • 大川 泰一郎, 西山 弥代子, 石原 邦, 平沢 正
    日本作物学会関東支部会報
    1997年 12 巻
    発行日: 1997/12/05
    公開日: 2017/08/24
    会議録・要旨集 フリー
    ダイズの多収性品種タチナガハは
    エンレイ
    に比べて開花期以降の葉の老化が遅く, 高い光合成速度を長く維持し, 稔実期間中の乾物生産が高い. さらにタチナガハは成熟期になっても緑色を維持し, 黄化, 落葉が遅い. 前報では接木法を用いて, 稔実期間中の葉の老化には地下部の性質が関係し, 成熟期の葉の黄化, 落葉には, 地上部の性質が強く影響することを認めた. 本報告は, 前報の結果を確かめるとともに, とくに地下部の性質に着目して稔実期間中の葉の老化の接木組合せ間の相違を検討した. 1997年6月30日に育苗用ポットに播種し, 初生葉展開時に子葉節で接木を行い, 相互に台木と穂木を入れ替えた接木個体, タチナガハ/タチナガハ, タチナガハ/
    エンレイ
    ,
    エンレイ
    /
    エンレイ
    ,
    エンレイ
    /タチナガハ(穂木/台木, 以下, タ/タ, タ/エ, エ/エ, エ/タという)を作り, 1/2000aポットに2個体ずつ移植した. 葉の緑色程度は, 葉緑素計(SPAD)を用いて測定した. 出液速度の測定は, 子葉節と初生葉節の中央部で茎を切断し, 切断面に脱脂綿をかぶせ, 午後6時から翌朝午前6時までの12時間採取して行った.
  • 金山 洋, 伊藤 浩一, 遠山 義孝
    北陸作物学会報
    1987年 22 巻 45-46
    発行日: 1987/03/31
    公開日: 2016/10/03
    ジャーナル フリー
    1)栽植栽培によってm^2当り粒数が多く確保でき, a当り47〜51kgの多収が得られた。2)品種はタチコガネが
    エンレイ
    より耐倒伏性, 収量性とも高かった。3)栽植密度は
    エンレイ
    がm^2当り20〜25株, タチコガネは
    エンレイ
    よりやや多くする必要がある。4)しかし, 省力多収技術として確保するためには, 移植機械の開発と植付精度の向上, 除草体系の確立, 後期栄養の検討などが必要である。
  • 芳賀 〓
    遺伝学雑誌
    1937年 13 巻 3-4 号 135-145
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/11/30
    ジャーナル フリー
    3倍性のシラオヒ
    エンレイ
    サウ(Trillium Hagae; 2n=15)はその外部形態, 生態並びに染色體の數, 形態, 行動から2倍性のオホバナノンレイサウ(T. kamtschaticum; 2n=10) と4倍性のシロバナ
    エンレイ
    サウ (T. Tschonoskii; 2n=20)との間の異質3倍性自然雜種であることが結論されました。この雜種の減數分裂に於ける染色體對合の統計的分析からオホバナノエンヒイサウ, シラオヒ
    エンレイ
    サウ, シロバナ
    エンレイ
    サウ,
    エンレイ
    サウ(T. Smalii; 2n=20)のゲノムは第8表に示示すやうに推定されました。
    ゲノムK1, K2, Tの相同關係は第8圖に示す如くでありまして, その結果を同質3倍性のクルマバツクバネサウ(Paris hexaphylla; 2n=15)に於る結果と比較しまして, この屬に於るゲノムと染色體倍數性の分化乃至進化の問題について二三の推論が試みられました。
  • 飯田 幸彦, 窪田 満, 中川 悦男, 石原 正俊
    日本作物学会関東支部会報
    1988年 3 巻
    発行日: 1988/12/01
    公開日: 2017/08/24
    会議録・要旨集 フリー
    1986、87年の2ケ年にわたり、大豆品種タチナガハ、ミヤギオオジロ、
    エンレイ
    について、基肥量を種々に変え、収量を比較したところ、3品種中タチナガハが最も多収であり、多肥にした時の増収効果も高った。そこでその要因について、ミヤギオオジロ、
    エンレイ
    と比較して検討した。
  • 斎藤 邦行, 菊入 誠, 石原 邦
    日本作物学会紀事
    1995年 64 巻 2 号 259-265
    発行日: 1995/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    ダイズ29品種を供試し, 圃場条件下における日中の頂小葉傾斜角度(β)の品種間差異を検討した. 各品種のβは8月8日には10~65度(平均39.8度), 9月4日には25~80度(平均50.6度)と大きな品種間差が認められた. 8月8日にβの大きい品種が9月4日に大きいβを示すとは限らなかったが, 両日ともに三重大豆のβは最も小さかった. 三重大豆とβの大きい品種に属する
    エンレイ
    を用いて, 牛育に伴うβの日変化の推移を調査した. 早朝小さかった
    エンレイ
    のβは日射量の増加とともに急速に大きくなり, 9~11時に最大となった後, タ刻になるに従い徐々に小さくなる日変化が認められた. 三重大豆のβは
    エンレイ
    に比べて1日中小さく, 日変化する程度も小さかった. βの日変化で認められた最大値は,
    エンレイ
    に比べ三重大豆は30~40度小さく, 両品種ともに栄養生長期に比べ生殖生長期に大きくなった. 個体群上層部の相対光強度には日変化が認められ, 早朝小さく9~11時に大さくなったが, その程度は
    エンレイ
    に比べ三重大豆で小さかった. 木部水ポテンシャルの日変化を調査した結果, 三重大豆の木部水ポテンシャルは日中
    エンレイ
    より約0.1MPa低く推移した. 以上の結果,
    エンレイ
    に比べ小葉のβの変化する程度の小さい三重大豆では, 個体群内への光の透入が悪いとともに, 個体群上層の小葉は水分ス卜レスの程度が大きいことが明らかとなった.
  • 大矢 徹治, 石井 龍一
    日本作物学会紀事
    1999年 68 巻 2 号 278-282
    発行日: 1999/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    ダイズ品種
    エンレイ
    から作出された根粒超多量着生変異体En6500は,根粒を多量に着生するが,生長速度が低いとされている.本研究では,En6500における根粒着生特性および植物体の生長特性を調べ,その生長速度が低い原因を探ろうとした.根粒着生特性については,まず,植物1個体当たりの根粒乾物重は,En6500が
    エンレイ
    を上回っていた.それは,根粒1粒重が大きいことによるのではなく,根粒数が多いことによるものであった.さらに,単位根乾物重当たり根粒乾物重は,En6500が
    エンレイ
    に比べてはるかに大きく,同じ乾物重で維持している根粒が,En6500で過剰となっていることが示唆された.次に生長特性を調べた.最大葉面積期における相対生長率は,En6500が
    エンレイ
    を下回っていた.それは主に純同化率が低いことによるものであった.主茎葉の光合成速度もEn6500の方が
    エンレイ
    よりも低く,En6500の純同化率の低さを裏付けていた.さらに,En6500では,葉への窒素分配割合が小さく,また,その窒素が光合成に利用される効率も低かった.その結果,窒素増加量に対する乾物増加量,すなわち窒素利用効率(NUE)は,En6500の方が
    エンレイ
    よりも低くなっていた.これらのことから,En6500では,NUEが低く,そのことが根粒を多量に着生しても生長に結びつかない一つの原因となっていると考えられた.
  • 大川 泰一郎, 高瀬 陽子, 石原 邦, 平沢 正
    日本作物学会紀事
    1999年 68 巻 1 号 105-111
    発行日: 1999/03/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    エンレイ
    に比較してタチナガハの収量が高い要因を生理生態的性質を通じて明らかにするため, 両品種の乾物生産過程について解析を行った. タチナガハは
    エンレイ
    に比べて, 地上部乾物重が大きく, 百粒重が大きいことによって収量が高かった. タチナガハの地上部乾物重が大きくなったのは, タチナガハの個体群生長速度(CGR)が
    エンレイ
    に比べて登熟期に大きいことに原因があり, 両品種のCGRの相違は純同化率にあった. 個体群全層の吸光係数には品種間に相違はなかったが, 個体群上層の日中の吸光係数はタチナガハが
    エンレイ
    より小さく, タチナガハの受光態勢がよかった. さらに, 葉の老化過程における個葉の光合成速度は, タチナガハで高く維持されていた. 以上の結果から, タチナガハが
    エンレイ
    に比べて乾物生産が高かったのは, 個体群上層の受光態勢がよいことに加えて, 登熟期の葉の老化が遅く, 光合成速度が高く維持されていることにあった.
  • 島村 聡, 高橋 幹, 中村 卓司, 中山 則和, 山本 亮, 金栄 厚, 島田 信二
    日本作物学会紀事
    2007年 76 巻 4 号 548-554
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/07
    ジャーナル フリー
    近年, 根粒超着生ダイズ品種作系4号(関東100号)は
    エンレイ
    だけではなくタマホマレからも由来した育成品種であることが明らかにされた. 本研究では, 作系4号が有する根粒超着生形質が収量向上に貢献しうるのかを確認するために,
    エンレイ
    およびタマホマレとともに, その生産性を水田転換畑圃場で2年間比較し, 作系4号の収量改善効果について解析した. 作系4号の開花期, 成熟期および子実中窒素含有率は
    エンレイ
    とタマホマレの間にあった. 2004年の収量を比較すると, 作系4号は不耕起狭畦密植・窒素増肥条件下で最高収量297kg/10aを示し,
    エンレイ
    に対してほぼ同程度か高い傾向を示した. ところが, 不耕起狭畦密植区のタマホマレは標準施肥条件で368kg/10a, 窒素増肥条件で322kg/10aを示し, 作系4号の最高収量を大きく上回っていた. 一方, 2005年では, 播種時期の連続した降雨により播種が適期より1ヶ月程度遅れ, さらに茎疫病などの発生により栽植密度がやや減少して作系4号の能力が発揮できない状況下では, 作系4号の最高収量は233kg/10aで,
    エンレイ
    , タマホマレよりも明らかに低かった. また, 作系4号は開花期に地上部乾物重が200kg/10aを超えた場合には, その収量は
    エンレイ
    を大きく優るとされるが, 本研究ではその現象を確認できなかった. 以上の結果より, 作系4号の収量は耕起狭畦密植・窒素増肥条件では
    エンレイ
    と同程度以上であるが, タマホマレよりは劣ることが明らかとなった. 従って, 作系4号が持つ根粒超着生形質による収量向上への貢献は困難であると判断された.
  • 福田 真紀子, 蛯谷 武志, 宝田 研, 小島 洋一朗, 表野 元保, 舟根 政治
    北陸作物学会報
    2007年 42 巻 55-57
    発行日: 2007/03/31
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
    富山県の奨励品種である
    エンレイ
    とオオツルを判別するDNAマーカーを見出すため,すでに開発が進んでいたマーカーから45個のSSRマーカーを用いて2品種間の多型解析を実施した.その結果共優性型,優性型の多型を示したマーカーをそれぞれ5個,2個見出した.これらのうち増幅DNAサイズの差が最も大きい共優性型マーカー「AT-6-95」を
    エンレイ
    とオオツルを識別するマーカーとして選抜した.次に,2品種の混合割合を変化させた場合の識別感度について検討したところ,
    エンレイ
    :オオツルの粒数対比で9:1および1:9であっても異品種の混入を検出することが可能であった.
  • 内野 明徳
    遺伝学雑誌
    1975年 50 巻 4 号 345-352
    発行日: 1975年
    公開日: 2007/05/21
    ジャーナル フリー
    1) 三倍雑種トカチ
    エンレイ
    ソウ (2n=15, K1SU) 3個体, および四倍雑種ヒダカ
    エンレイ
    ソウ (2n=20, K2TSU) 10個体の染色体構成を, 染色体の退色反応型によって分析した.
    2) これらの雑種を構成するゲノムはいずれも染色体変異を示し, 各個体の染色体構成は互いに異なっていた. また, 各ゲノムの染色体変異は, 両親植物のゲノムで観察されている染色体変異と同じものであった.
    3) 雑種はそれぞれの両親植物から染色体変異を受け継いでいるが, その変異には, 両親植物である倍数種を通して, 現存しない二倍種に由来する変異も含まれている.
  • 梅澤 泰史, 志水 勝好, 加藤 盛夫, 上田 堯夫
    熱帯農業
    2001年 45 巻 1 号 57-63
    発行日: 2001/03/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    ダイズ (Glycine max (L.) Merr.) の耐塩性機構を光合成機能の観点から明らかにするために, 耐塩性の異なる
    エンレイ
    とLeeの2品種について試験した.これら2品種を塩水処理条件下 (0.25および50mM NaCl) で4週間育成した結果,
    エンレイ
    の光合成速度および生育量はLeeよりも塩ストレスの影響を強く受け, 特に50mM NaClでは顕著に減少した.気孔の影響を除いた最大光合成速度を気相酸素電極によって測定したところ,
    エンレイ
    では塩ストレスによって顕著に減少したのに対し, Leeではほとんど変化しなかった.従って,
    エンレイ
    では非気孔的要因による光合成阻害の影響が大きいと推察できる.
    エンレイ
    における非気孔的要因として, 葉における高いNa+含有率の影響が挙げられる.Leeでは
    エンレイ
    よりも地上部におけるNa+含有率は低かったが, 逆に地下部では
    エンレイ
    よりも高いNa+含有率を示した.一方, 葉のアブシジン酸 (ABA) 含量を測定したところ, Leeでは塩濃度の増加に伴って顕著に増加したのに対して,
    エンレイ
    ではLeeの1/10以下のABA含量を示した.以上のことから, ダイズの耐塩性の品種間差では, 体内のNa+含有率の制御とABA合成能が関与する光合成活性の維持が一つの要因であると推察した.
  • 磯部 勝孝, 関野 崇子, 名倉 遼平, 松浦 里香, 井上 裕子, 橋本 千恵, 高島 徹, 野々 川香織, 前川 富也, 石井 龍一
    日本作物学会紀事
    2011年 80 巻 4 号 408-419
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/02
    ジャーナル フリー
    莢先熟の発生を抑え高品質なダイズを高い収量レベルで得られる播種期を明らかにすることは極めて重要な問題である.そこで本研究では関東地方で栽培されているダイズ品種を用いて播種期の違いがダイズの子実収量と莢先熟の発生に及ぼす影響を明らかにした.供試品種は
    エンレイ
    とタマホマレで,2006年から2008年は圃場試験を,2009年はポット試験を実施した.播種はいずれの年も5月中旬と6月中旬の2回行った.
    エンレイ
    とタマホマレ共に5月播種に比べ6月播種で葉面積指数と地上乾物重および子実収量が低下した.しかし,6月播種において栽植密度を2倍にすると,タマホマレでは5月播種と同等の子実収量を得たが,
    エンレイ
    では子実収量は増加しなかった.品種によって密植栽培に対する子実収量の反応が異なったのは,単位面積当たりの分枝節数と分枝莢数が,タマホマレでのみ密植により増加したためと考えられた.タマホマレは5月に播種しても6月に播種しても莢先熟の発生程度に差はなかったが,
    エンレイ
    は5月に播種すると6月に播種した場合に比べ莢先熟の発生程度が著しくなった.5月と6月に播種したタマホマレと6月に播種した
    エンレイ
    では開花盛期から子実肥大盛期になると地上部へ供給されるサイトカイニン量が低下したが,
    エンレイ
    を5月に播種した時には子実肥大盛期になってもサイトカイニンの供給量が低下しなかった.このことから,5月に播種すると
    エンレイ
    で莢先熟が著しく発生した要因のひとつに,子実肥大盛期以降に木部液を通して地上部へ供給されるサイトカイニン量が影響していると考えられた.以上のことから,関東南部で高品質なダイズをより多く生産するためには,
    エンレイ
    の場合は6月中旬以降に播種する必要があり,タマホマレでは5月から6月の間の播種であれば莢先熟の発生程度に差はないが,6月播種の場合,単位面積当たりの莢数を確保するため5月播種に比べ,より密植で栽培する必要がある.
  • 服部 誠, 田村 良浩
    北陸作物学会報
    2003年 38 巻 53-54
    発行日: 2003/03/31
    公開日: 2017/01/20
    ジャーナル フリー
    新潟県における, 大豆の品種と播種時期を組み合わせた作付体系について, コンバインによる収穫適期幅の拡大効果を検討した.最も拡大効果が高かったのは, 標準播
    エンレイ
    と晩播あやこがねを組み合わせた体系であり, 標準播
    エンレイ
    のみの体系と比較すると, 収穫適期日数は6日長くなり, コンバインによる刈取可能面積は1.45倍に拡大された.
  • 林 高見, 鈴木 健策, 原 正紀
    日本作物学会紀事
    1998年 67 巻 2 号 183-186
    発行日: 1998/06/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    開花期の低温条件が, ダイズの開花・結実に及ぼす影響を, 有限伸育型で成熟期群IVに属する
    エンレイ
    , オクシロメ, スズユタカについて検討した.開花始め4日後から2週間の低温処理(昼15℃, 夜13℃)を行い, 開花日別開花数および結莢率を調査した.
    エンレイ
    では, 低温処理による影響が顕著に現れ, 処理の開始とともに開花数が著しく減少し, 低温処理開始前後各2日間の花はほとんど結実しなかった.オクシロメでは, 低温処理の開始とともに開花数がやや減少する傾向を示したが, 結莢率は低下しなかった.スズユタカでは, 低温による影響はほとんどみられなかった.以上の結果から,
    エンレイ
    はオクシロメやスズユタカよりも低温に弱いこと, 特に開花後に低温感受性の高まる時期のあることが示唆された.
    エンレイ
    では, 低温によって一時的に開花・結実が阻害されたが, その後, 低温処理期間中にもかかわらず結莢率が上昇した.
  • 飛田 有支, 平沢 正, 石原 邦
    日本作物学会関東支部会報
    1995年 10 巻
    発行日: 1995/11/02
    公開日: 2017/08/24
    会議録・要旨集 フリー
    著者らは, 圃場で生育したダイズ品種
    エンレイ
    とタチナガハを用いて, 湿潤土壌と低水分土壌条件下で乾物生産, 子実生産および根群の発達を比較し, いずれの条件でもタチナガハは
    エンレイ
    に比較して根群がよく発達することを認めた. 本研究ではポットに生育する幼植物を用いて, 圃場でみられる根群の発達の品種間差が根群を構成するどの要素でみられるかについて, 主根長, 分枝根長および分枝根数と主根部位別の分枝根に分けて比較したものである.
  • マハムド タリク, 黒田 俊郎, 齊藤 邦行
    日本作物学会中国支部研究集録
    1998年 39 巻 1-12
    発行日: 1998/07/24
    公開日: 2018/01/30
    ジャーナル フリー
    ダイズ有限伸育型品種(
    エンレイ
    )と無限伸育型品種(東山69号)を用いて, 1997年に岡山大学農学部附属農場において栽植密度3水準で栽培し, 生育と収量及び収量構成要素に及ぼす影響を, 着生位置に着目して品種間で比較した.栽植密度は6.25, 12.5, 25本m^-2とし, 畦幅は80cm一定として, 株間をそれぞれ20, 10, 5cmに変化させた.栽植密度が高くなるにつれて, 個体当たり節数, 花蕾数, 莢数および子実数が減少した.個体当たり子実重も同様に両品種で減少したが, その程度は
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    に比べ東山69号の方が著しかった.
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    では, 栽植密度の増加に伴い結莢率が特に高次位花房で低下したが, 東山69号の変化は小さかった.子実重は栽植密度の増加により両品種ともに主茎の占有割合は増加し, 分枝の割合は減少したが, この傾向は特に
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    で顕著であった.面積当たり子実収量は, 栽植密度が増加するに従い, 主茎の低次位, 高次位花房ともに増加する傾向が認められた.
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    では栽植密度の増加に伴い, 主茎の高次位花房の子実重が急激に増加し, その結果密植区の収量は東山69号に比べて15%多くなった.
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