近年, 知的生産性の高い働き方が要求されている. 社員の働き方を左右する要素としてオフィス内における家具のレイアウトが挙げられ, レイアウト案に対するシミュレーション手法の研究が進んでいる. そこで組合せ最適化手法を応用し, 中規模から大規模なオフィスフロアを対象としたレイアウト案生成システム実現のため, 空間の機能別に家具を配置するための計算手法を提案する. 提案手法ではシーケンスペアと反復局所探索法を用いて空間機能別に領域が区切られ, かつ人間が業務するために必要な空間が確保されたレイアウト案が生成できることを検証した. またより良いレイアウト案の生成のため, 途中解の家具配置に対する社員の行動データを用いた評価手法を考察する.
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