和歌山県では
ガーベラ
の冬期施設栽培を行っているが, 葉枯を起こす細菌病が発生するようになった. そこで病原細菌の分離を行い, 細菌学的性質を調べ, また, 発病と温度の関係についても検討した. 細菌学的性質を調べた結果, 本病は
Pseudomonas cichorii (Swingle 1925) Stapp 1928による斑点細菌病と同定された. 発病温度は10~25℃, 発病適温は20~25℃であった. 数品種の
ガーベラ
の他, レタス, キク, エンドウ, メロンにも病原性を示した. 施設内の発生は内張資材等に結露した水滴の落下部分に多く, 葉面の濡れの状態が発病の主因と思われた.
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