ユビ
キタ
ス時代への変化に伴って学習環境が多様化し変化することは必然であるけれど,どのように変わろうとも満たさねばならない学習環境の条件はある.その条件を見いだすために,どんな端末からもアクセス可能で,自分の好きな端末を使用してよいという条件で,使用調査をおこなったところ,携帯端末よりもPCによるアクセスが最も多かった.PC利用の場合には,他の学習者の存在に気づき意識する機会のある点が,携帯端末とは異なる大きな違いと思われる.また,他者の提出状況も把握できる環境とできない環境では,できる環境の方が,圧倒的に課題の提出状況がよかった.この2つの調査結果より,ユビ
キタ
ス時代において,技術が進歩しどのように変化しようとも,「他者の存在への気づき」を保持することが,学習環境をデザインする上での,重要な条件の一つといえるであろう.
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