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クエリ検索: "シェルター"
3,178件中 1-20の結果を表示しています
  • *大橋 章博
    日本森林学会大会発表データベース
    2021年 132 巻 P-359
    発行日: 2021/05/24
    公開日: 2021/11/17
    会議録・要旨集 フリー

    近年、ニホンジカによる植栽木の食害対策として様々なツリー

    シェルター
    (以下、
    シェルター
    )が使用されているが、設置場所に応じた
    シェルター
    の使い分けは行われていない。今回、タイプの異なる
    シェルター
    を用いて、スギに対する食害防止効果および苗木の成長に及ぼす影響について検討した。試験は、2016年3月にスギ苗を植栽した岐阜県郡上市大和町の造林地で実施し、同年7月に
    シェルター
    を設置した。処理区は、ハイト
    シェルター
    HS、サプリガード、幼齢木ネットを設置した処理区と無処理区の4つとし、供試本数はそれぞれ100本とした。その後、定期的に食害状況、苗木の根元径、樹高を調査した。

    無処理区の被害率は2年後に96%に達したが、各

    シェルター
    処理区では主軸の被害は認められなかった。苗木の根元径および樹高は、幼齢木ネット>サプリガード>ハイト
    シェルター
    の順に大きかった。また、形状比(樹高/根元径)は、ハイト
    シェルター
    >サプリガード>幼齢木ネットの順に高かった。樹高が
    シェルター
    の高さを超えると、いずれの
    シェルター
    においても形状比は低くなったが、ハイト
    シェルター
    では5年後でも90と高かった。

  • *大橋 章博
    日本森林学会大会発表データベース
    2020年 131 巻 P2-267
    発行日: 2020/05/25
    公開日: 2020/07/27
    会議録・要旨集 フリー

    近年、ニホンジカによる植栽木の食害対策として様々なツリー

    シェルター
    (以下、
    シェルター
    )が使用されているが、設置場所に応じた
    シェルター
    の使い分けは行われていない。そこで、今回、タイプの異なる3種類の
    シェルター
    (ハイト
    シェルター
    HS、サプリガード、幼齢木ネット)を用いて、スギに対する食害防止効果および苗木の成長に及ぼす影響について検討した。

    試験は、2016年3月にスギ苗を植栽した岐阜県郡上市大和町の造林地で実施し、同年7月に

    シェルター
    を設置した。処理区は、3種の
    シェルターを設置したシェルター
    処理区と無処理区の4つとし、供試本数はそれぞれ100本とした。その後、定期的に食害状況、苗木の根元径、樹高を調査した。

    2019年4月調査時の被害率は、無処理区で96%であったのに対し、各

    シェルター
    処理区では被害は認められなかった。被害はノウサギとニホンジカによるものであった。根元径は、幼齢木ネット>サプリガード>ハイト
    シェルター
    の順に大きく、樹高はハイト
    シェルター
    >幼齢木ネット>サプリガードの順に大きかった。また、比較苗高(樹高/根元径)は、ハイト
    シェルター
    110、サプリガード80、幼齢木ネット74の順であった。

  • *米田 令仁, 大谷 達也, 安部 哲人, 野宮 治人
    日本森林学会大会発表データベース
    2019年 130 巻 P2-079
    発行日: 2019/05/27
    公開日: 2019/05/13
    会議録・要旨集 フリー

    ニホンジカの生息数増加に伴い、植栽木への食害が深刻化していることからツリー

    シェルター
    (以下
    シェルター
    )など様々な商品が開発されている。
    シェルター
    も素材や大きさ、穴の有無など仕様は様々であるが、植栽木の生育にどのように影響するかという知見が不足している。本研究では、夏から冬にかけて仕様の異なる
    シェルター
    内の微気象を測定し、植栽木の生育への影響を考察した。調査は森林総合研究所四国支所(高知市)内の苗畑で実施した。苗畑内に植栽されている若齢のスギ(平均樹高84.5cm、平均地際直径1.61cm)に仕様の異なる
    シェルター
    を取り付け、
    シェルター
    内の温度、湿度、光合成有効放射量(PAR)を測定した。2018年8月の測定では、
    シェルター
    内の気温が40℃を超えたり、気温の上昇は抑えられても湿度が低下して水蒸気圧飽差の値が高くなるタイプがあった。このようなタイプでは
    シェルター
    内のスギに高温や乾燥のストレスがかかっていると考えられた。一方、12月の測定では日中の
    シェルター
    内の気温は外気よりも10℃ほど高く、同時に湿度も外気より高い値を示したことから、冬季の日中は
    シェルター
    内は植栽木の生育に適した環境であることが考えられた。

  • 辻 英明, 水野 隆夫
    衛生動物
    1973年 24 巻 1 号 65-72
    発行日: 1973/07/15
    公開日: 2016/09/05
    ジャーナル フリー
    クロゴキブリの潜伏空間の好みと, それに影響する個体間の相互作用を実験的に調べた。潜伏用の
    シェルター
    は白色の厚紙製の筒で, 一般用に長さ12cm, 両端の開口部4cm×高さ(高さは0.5cm, 1cm, 2cmおよび4cm), また若い幼虫用には長さ3cm, 開口部2cm×高さ(0.5cmおよび1cm)のものを用いた。実験ではテスト容器中に3種または2種の
    シェルター
    を並べておき25℃24時間後にその中のどれにゴキブリが潜伏したかを調べた。結果は次の通りである。1.成虫 : 単独成虫の選好反応では
    シェルター
    の高さを1cm>2cm>4cm》0.5cmの順位で好むことがわかった。0.5cm. 1cm. 2cmの
    シェルター
    組合せであらかじめ乾燥標本を1cm
    シェルター
    に入れておいても, 生きた単独成虫はそれを避けることなく1cmの
    シェルター
    を選好した。しかし生きた成虫2頭の反応では, 通常同居を避けてそれぞれが1cmと2cmの
    シェルター
    に分かれて入った。これら3個うち1個の
    シェルター
    をゴキブリの排泄物や臭いで条件づけるとその中に同居する場合が若干生じたが, なお大部分のゴキブリは条件づけに関係なく2個の
    シェルター
    に分かれて入った。1cmと0.5cm, または1cmと4cmの組合せでは1cmの
    シェルター
    に2頭が共存する場合がかなり生じた。3種の
    シェルター
    に16頭の成虫を用いると1cmと2cmの
    シェルター
    内に数頭ずつが同居したが, 0.5cmの
    シェルター
    にはほとんど入らなかった。2.老令幼虫 : 成虫同様にして単独の6令および7令幼虫に
    シェルター
    を選好させると, その高さを0.5cm>1cm>2cmの順で好むことがわかった。2頭同時の反応では0.5cmと1cmの
    シェルター
    に分かれる場合が多かった。6∿8令の混合幼虫を16頭同時に入れると3種の
    シェルター
    に数頭ずつ入った。3.若い幼虫 : 成虫とは異る装置と
    シェルター
    でテストしたが, 単独の3令および5令幼虫は1cm
    シェルター
    よりも0.5cm
    シェルター
    を強く好んだ。しかし1令幼虫はどちらの
    シェルター
    にも同じように入った。2頭同時にテストすると3令および5令期には2個の
    シェルター
    に分かれる傾向が強い。しかし1令期はむしろどちらか一方の
    シェルター
    に2頭が接近し合って同居する傾向が極めて明らかであった。一方, 成虫と同じ装置で100頭の1令幼虫を同時にテストすると,
    シェルター
    に入る個体は少なく, 外で集合するものが多かった。4.以上から, クロゴキブリ成虫同士は互に排他的であり, 同居または集合状態は最適潜伏空間が限定されたときみられるものと思われる。この場合ゴキブリ自身による潜伏場所の条件づけは互の排他性を若干弱めるが, その作用は強力ではないようである。また少なくとも3令以上の幼虫は成虫と類似の性質をもっているとみられる。他方, 1令幼虫は明らかに互に接近し合って集合する性質が強いといえる。
  • *安部 哲人, 野宮 治人
    日本森林学会大会発表データベース
    2019年 130 巻 E5
    発行日: 2019/05/27
    公開日: 2019/05/13
    会議録・要旨集 フリー

    日本の林業では苗に対するシカ食害が大きな問題となっており,防鹿柵を中心にさまざまな対策が実施されているが,その一つにツリー

    シェルター
    がある.ツリー
    シェルター
    は国内では1970年代から使用実績があるが,その効果はあまり知られておらず,普及していない.そこで,植栽苗に対するツリー
    シェルター
    の効果について文献調査をおこなった.ツリー
    シェルター
    は日本以外では北米やヨーロッパを中心に使用されており,草食動物による食害防止の他に苗木の成長促進を目的として使われていた.広葉樹にも多用されており,多くの樹種で伸長成長を促進すること,食害率が改善すること等の効果が認められた.一方で,死亡率・伸長成長が改善しない樹種や形状比の偏り,風害による
    シェルター
    の破損等の事例も見られたことから,ツリー
    シェルター
    は決して万能のツールではなく,使用する場所や環境条件,樹種を吟味する必要があることが示唆された.本講演ではツリー
    シェルター
    の効果が得られなくなる条件について可能な限り指摘したい.また,これらの結果をもとに,日本のスギ・ヒノキにツリー
    シェルター
    を適用したときに得られる効果や注意点について議論したい.

  • 矢部 浩, 前田 雄一, 西 信介
    森林応用研究
    2006年 15 巻 1 号 1-6
    発行日: 2006/03/31
    公開日: 2018/01/16
    ジャーナル フリー
    ブナ植栽木にツリー
    シェルター
    を設置し,獣類や昆虫による食害防止効果,成長促進効果に加えて,誤伐防止効果について検討した。誤伐被害は,ツリー
    シェルター
    未設置区では植栽木の65%に発生したのに対し,設置区では11%の発生に止まり,ツリー
    シェルター
    設置による誤伐防止効果が確認された。ノウサギによる食害は
    シェルター
    未設置区で植栽木の66%に発生したのに対し,設置区では0%であった。
    シェルター
    設置による成長促進効果については,植栽から2年間の樹高成長が促進された。ガ類やカミキリムシ類による穿孔被害は
    シェルター
    設置区で多かったが,これは,
    シェルター
    設置によって誤伐被害を免れた成育良好な植栽木にガ類やカミキリムシ類が好んで穿孔したためと推察された。ツリー
    シェルター
    の設置は植栽時の経費が大きくなるが,樹高成長促進効果及び誤伐防止効果により事業期間が短縮できるため,植栽本数によってはツリー
    シェルター
    を設置しない場合よりも経費が軽減できる。
  • 岡本 卓也, 渡邉 仁志
    日本緑化工学会誌
    2016年 42 巻 4 号 512-515
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/09/01
    ジャーナル フリー
    近年,多雪地域にもニホンジカの分布が拡大しており,これらの地域で食害の発生が報告されている。多雪地域において緑化をすすめるにあたり,シカの食害を防止することが必要である。シカの食害を防止する方法のひとつにツリー
    シェルター
    がある。本研究では,ツリー
    シェルター
    の耐雪性を明らかにすることを目的に,多雪地域の平坦なスギ林における 1積雪期の積雪深の推移と融雪後のツリー
    シェルター
    の破損状況を調査した。林内に資材高 140 cmの六角柱型ツリー
    シェルター
    20本を設置し, 2013/2014冬期の積雪状況を 1時間ごとの自動撮影により把握した。調査地では積雪が少なくとも 106日間あった。調査期間中の最深積雪深は 110 cmであった。融雪後の調査ではツリー
    シェルター
    に破損や倒伏は認められなかった。これらのことから,最深積雪深がツリー
    シェルターの資材高を越えない地域で六角柱型ツリーシェルター
    を用いることにより,年間を通してツリー
    シェルター
    を設置することが可能であると考えられた。
  • 高橋 朋也, 辻 英明, 荻原 美奈子, 廿日出 正美
    衛生動物
    1996年 47 巻 4 号 363-369
    発行日: 1996/12/15
    公開日: 2016/08/23
    ジャーナル フリー
    新旧2か所の潜伏場所をめぐるチャバネゴキブリの定着行動を調べた。もとの潜伏
    シェルターから新しいシェルター
    へのゴキブリ群の移動・潜伏は, おおむね密度に依存していた。すなわち低密度では住みなれた
    シェルター
    に潜伏する傾向が強いが, 高密度になるに従い, 物理的に新
    シェルター
    への潜伏数が増した。しかし, 2個の
    シェルター
    間に障壁が存在する場合, 雌は, 高密度であっても住みなれた
    シェルター
    に集中して潜伏していた例もあった。つまり雌は基本的に潜伏場所を変えない性質が強いことが推測された。
  • 渡辺 一也, 松谷 和明
    土木学会論文集B3(海洋開発)
    2014年 70 巻 2 号 I_313-I_318
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/01
    ジャーナル フリー
     2011年3月の東日本大震災の発生を受けて,従来想定よりもかなり巨大な津波が来襲することが予測されている.このような状況下で一人でも多くの人命を救うために,低地では津波避難タワーを設置することがある.津波避難タワーや高いビルはいわば最後の砦であるが,これらを越す津波が来襲した場合には,現在はそれ以降についての方策がなく,避難所である津波避難タワーやビルに到達できたとしても,被害を受ける可能性がある.そこで,本研究では従来の高所避難のみではなく,浮体式津波避難
    シェルター
    と併用したハイブリッドな避難手法に注目した.津波避難タワーやビルを超える津波来襲時における浮体式津波避難
    シェルター
    の挙動について検討を行う.
  • 安部 哲人, 柳本 和哉, 山川 博美, 野宮 治人
    森林総合研究所研究報告
    2022年 21 巻 1 号 49-53
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/02
    研究報告書・技術報告書 フリー
    長崎県対馬のヒノキ苗にツリー
    シェルター
    を設置して約20年間経過後の間伐前の状態を報告した。1999年にツリー
    シェルター
    を設置した198本中、75.8%の苗が2018年に生存していた。初期の表土移動で倒伏した24本を差し引いた174本を母数とすると、その後の生存率は82.2%であった。ツリー
    シェルター
    の耐久性は生存個体のうち37本が脱落しており、53本が破れ、53本が破損なく残存していた。残存する53本のほとんどの幹直径はツリー
    シェルター
    の径以下であり、成長に伴い脱落すると推測された。間伐までの成林状況から、本仕様のツリー
    シェルター
    は20年程度放置しても植栽木の変形やツリー
    シェルター
    の早期の破損等の問題は発生しにくいと考えられた。
  • 後藤 晃
    魚類学雑誌
    1982年 28 巻 4 号 453-457
    発行日: 1982/02/27
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    小川に設置されたガラス水槽中で, ハナカジカCottus nozawaeの求愛行動, 産卵行動及び雄の保護行動が観察された.
    水槽に導入された数尾の成熟雌と雄のうち, 最も体色の黒い雄が石の下の
    シェルター
    を占有した.
    シェルター
    内の雄は, 雌が
    シェルター
    の入口に近づいた時, この雌に向かって突進し, すぐに
    シェルター
    にもどった.この雄の動作に対して, 雌は逃げ去るか, または雄に続いて
    シェルター
    に入るかのいずれかの反応を示した.そして, 雌が
    シェルター
    に入った場合には一連の産卵行動が継続した.
    番を形成した雄と雌は, 正位の姿勢で寄り添い,
    シェルター
    内で数回輪を描くように回転した.数分後, 雄は逆位になり, 石の下面に沿って這うような行動をとった.まもなく, 雌も逆位になり, 雄は頭部を雌の頭部に重ね, 胴部を雌の胴部に沿って横たえ, 密着させた.雄と雌が口を開け, 激しく体を震わせた時, 雌は多数の卵を一度に放出し, その後ゆっくりと放卵した.
    産卵後, 先ず雄が正位にもどり, 次に雌も正常の姿勢にもどった.まもなく, 雌は雄による突きあるいは喰みつきによって, 産卵巣から逃げ去った.一方, 雄は産着卵とともに産卵巣に留まり, 約2週間後から胸鰭によるファンニング行動を始め, 艀化時まで続けた.
    このような生殖行動をハナカジカ属の他種のそれと比較した結果, 基本的な行動パターンは互いに類似するが, 幾つかの細部の行動には違いが認められた.
  • -アメリカ・マサチューセッツ州におけるケーススタディ-
    *上野 勝代, 張 潤欣
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2003年 55 巻
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/05/25
    会議録・要旨集 フリー
    目的 2001年10月、「配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律」(いわゆるDV防止法)が施行されて以来、保護命令の申し立て件数は増加し、
    シェルター
    (緊急一時保護施設)における一時保護件数も増加している。ところが、わが国においては、
    シェルター
    はその数は公・民ともに不足し、同時に公的
    シェルター
    の空間基準は売春防止法に基づくものであるため質的にも多くの問題を抱えている。
    シェルター
    はDV被害女性の安全を確保し、心の傷を癒し、自立のための出発点ともなる場であるから、その空間的環境が与える影響は大きい。そこで、本研究では、DV被害者のための
    シェルター
    として先進しているアメリカ・マサチューセッツ州における事例を取り上げ、空間的要件とその特徴を検討することによって、今後のわが国におけるDV被害者のための
    シェルター
    計画に生かしていくことを目的としている。方法 調査法は訪問ヒアリングならびに観察調査。調査対象は、アメリカ、マサチューセッツ州の5施設である。調査時期は2002年8月~9月である。結果 (1)
    シェルター
    はソフト・ハードともに安全面での配慮がされている。(2)個人のプライバシーには配慮されており、日本の公的
    シェルター
    の多くのところでみられるような相部屋はよほどでない限りはみられない。(3)子どもへのケアが整っている。
  • 渡部 泰弘, 望月 香織, 田原 雄一郎
    ペストロジー学会誌
    2002年 17 巻 1 号 1-4
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2019/07/11
    ジャーナル フリー
    チャバネゴキブリ若虫は平均1日14粒の脱糞をした.プラスチック容器を4区分して,各区に殺虫剤無処理
    シェルター
    ,餌,水及び空白 (何も置かない) を設け,若虫を放ったとき70%の糞は
    シェルター
    区で得られた.同様にプラスチック容器内に殺虫剤 (0.05%希釈液) 処理
    シェルター
    ,無処理
    シェルター
    ,餌及び水を設置したときの,各区への糞の分布を観察した.その結果,処理
    シェルター
    区への糞の分散はPropoxur WP,Propetamphos EC,Fenitrothion ECで少なく,Diazinon MC,Fenitrothion MCで多かった.殺虫剤処理
    シェルター及び無処理シェルター
    区への脱糞数の差から忌避係数を求めた結果,Propoxur,Propetamphos,Fenitrothion ECで高く,Diazinon MC,Fenitrothion MCで低かった.24時間後の死亡率はCholorpyrifos-methyl EC,Diazinon EC,Diazinon MCで高く,Permethrin EC,Propetamphos EC,Propoxur WPで低かった.
  • -ヨシノクルマコヤガ,ヤマトコヤガ,モンシロクルマコヤガの幼虫が形成する蛹化シェルターの分析-
    船越 進太郎
    蝶と蛾
    2016年 67 巻 3-4 号 89-98
    発行日: 2016/12/31
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー

    ベニコヤガ亜科 Eublemminae のヨシノクルマコヤガ Oruza yoshinoensis, モンシロクルマコヤガ O. glaucotorna, ヤマトコヤガ Arasada ornata,ツマトビコヤガ Autoba tristalis の形態や

    シェルター
    形成の違いを調べた.これら4種の幼虫は,シイやカシの倒木の枝に残されている枯葉を食し,その葉を利用して蛹化のための
    シェルター
    をつくる.A. tristalis 以外の3 種の幼虫は枯葉の2箇所に切れ込みを入れて折りたたむように葉を重ね,両側に蓋をして
    シェルター
    を完成させる.

    岐阜市金華山およびその周辺で4 種の蛹化時に形成された

    シェルター
    を探すとともに,幼虫を採集した.O. yoshinoensis, O. glaucotorna,A. ornata の老熟幼虫は,斑紋がよく似ている.A. ornata には第2腹節背面に1対の赤い半球状模様があり,O. yoshinoensisO. glaucotorna では認められない. O. glaucotorna の斑紋は,2列の背線が各節後部で広がることで区別される.A. tristalis は,斑紋が成長段階で変化して前3 種との区別は容易である.飼育容器には枝についたままの食痕の無いさまざまな大きさのツブラジイ枯葉を20枚ほど与えて
    シェルター
    を造らせた.O. glaucotorna は,サカキの枯葉から多くの幼虫が得られたので,サカキの枯葉も与えた.これらの種の
    シェルター
    形成の違いを調べるため,
    シェルター
    を造った葉の葉身長,葉の表裏,葉上の位置,切り込みを入れて折り返す方向,羽化後の
    シェルター
    からの脱出方向などを調べた.枯葉は葉柄が上になっているが,葉の位置,方向の記録は葉端を上とした.一部のものは
    シェルター
    を開き,蛹あるいは羽化後の蛹殻より種および性と脱出方向を確認した.羽化後および寄生された蛹殻などの同定は,尾突起の形態で行った.

    寄生率は,採取された未成熟幼虫の多くが羽化したことから,成熟幼虫および蛹期に高くなると推定された.野外で得た O. yoshinoensis

    シェルター
    は,一部が葉の裏に作られていたが,飼育した同種幼虫の
    シェルター
    は,裏面に作られるものが多くなった. A. ornataO. glaucotorna の飼育個体は裏面に作るものがさらに多く, O. yoshinoensis との違いが認められた.
    シェルター
    を造る葉の位置,折り曲げる方向,成虫の脱出方向は,3種とも共通しており,種ごとの違いを見いだすことができなかった.また,いずれの種においても折り曲げる方向と葉の表裏との関係に有意な差は認められなかった.
    シェルター
    長と葉身長との関係は,3種に違いが見られた.O. yoshinoensis は,室内で
    シェルター
    を造ったものも野外で得られたものもともに低い相関があり,A. ornata は低い負の相関があり,O. glaucotorna は低い相関があった.
    シェルター
    長と成虫開張との関係は, 3 種とも相関があり, 中でも A. ornata には高い相関があった.また,野外で得られた
    シェルター
    は,ほとんど食痕のない葉に造られており,成熟幼虫は新たな葉に移動して
    シェルター
    を作成すると考えられた.羽化個体の多くが葉の下方向から脱出することは,葉柄が上になる倒木に残った枯葉においては上に向かうことになり,翅の展開や飛翔に有利になると思われた.O. glaucotorna の幼虫は,枯れると葉が縦方向裏側に丸まってしまうサカキの中におり,枯葉の構造上,葉を切って
    シェルター
    を造る行動は裏側で可能となる.しかし,ツブラジイの枯葉を与えるとその表側に
    シェルター
    を造るものがいた.O. glaucotorna は,
    シェルター
    を形成するとき他の樹木の枯葉に移動するものがあるのかも知れない.

    マエヘリクルマコヤガ Oruza mira は,蛹化時に枯葉を切って特徴的な巣を造ることが明らかにされた(山本, 1965, 小木2011).O. yoshinoensis,A. ornata,O. glaucotorna の 3 種は,O. mira と同様の習性を有する.また,O. mira 幼虫は, O. yoshinoensisA. ornata によく似た体型や斑紋であった.幼虫の形態や習性をみる限りこれら 4 種は,近い種であると考えられた.O. yoshinoensis は,Corgatha として記載された種であったが,杉ほか(1982) によってOruza に移された.A. ornata は,Hampton の検索表に従って分類されたが,なお検討の余地があるとされた(杉ほか,1982).これまでの分類は成虫の形態で行われている(Holloway 2009).交尾器をみるとA. ornata は他の 2 種よりもよりキチン化が発達し,雄交尾器のバルバが左右非対称で開きにくいなど異なる点が多いように思われた.Oruza 属の幼虫形態は,O. mira の記載が唯一のようである(山本ほか1965,小木 2011).Holloway(2009)は,Arasada albicosta の幼虫が蛹化時にヤシ科(Palmae)Calamus 属の葉をシリンダー状に切り取ってその中で蛹になることを図示し,よく似た習性が Cerynea punctilinealisMetaemene などでも見られることを指摘している.

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    を造る習性から進化の道筋を2 通り考えた.すなわち,A は
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    を造る祖先種があり,形態分化が起きて2つの属に分かれた.その後,分岐したそれぞれに
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    形成を維持する集団と消失した集団が残った.B は先に形態分化が起こり,その中で収斂的に共通の
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    を形成する集団が生じた.とするものである.
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    構造の複雑さから,B のパターンは起こりそうではない.また,A のパターンでは,
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    形成を消失する途中段階のものが見つかってもよさそうである.O. yoshinoensis,A. ornata,O. glaucotorna, O. mira の 4 種は,はじめから
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    を造るグループであったのかも知れない.

  • 西村 哲男, 江田 均, 小関 憲一, 水城 康男
    コンクリート工学
    1988年 26 巻 8 号 30-37
    発行日: 1988/08/01
    公開日: 2013/04/26
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    積雪地帯では, 吹きだまりに対する道路防護施設として, スノー
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    が適している。これまでは鋼製のものがほとんであったが, 工期の短縮, 維持管理, 経済性等を改善するため, プレキャスト曲面ユニットによるコンクリート製スノー
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    (ここではPCスノー
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    と略称する) を開発した。そして, 昭和59年に我が国初のPCスノー
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    が秋田県田沢湖町玉川に施工され, 現在も引き続き同タイプが施工されている。本稿は, この玉川スノー
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    の設計と施工および, 施工に先立って行った静的載荷試験などについて報告するものである。
  • *八木 貴信
    日本森林学会大会発表データベース
    2021年 132 巻 P-097
    発行日: 2021/05/24
    公開日: 2021/11/17
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    ツリー

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    の成長促進性能を発揮させる施業上の要点を提示するため,スギ苗木の植栽後3成長期間の追跡試験結果を解析し,植栽木の初期成長に対するツリー
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    施工の効果,その効果に対する使用苗タイプ(標準苗,大苗)と下刈り実施の有無の影響を検討した。試験は熊本県人吉市の国有林のヒノキ人工林皆伐地に苗木を植栽し,下刈り有無を1次要因,ツリー
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    の有無と苗タイプを2次要因とする3要因分割区デザインで実施した。下刈りは初期2年は全面刈り,3年目は列間筋刈りと坪刈り(半径70cm)を組み合わせた方式で実施した。ツリー
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    は下部に通気穴3つのある高さ140cmのポリプロピレン製円筒タイプを使用した。使用苗は購入した1年生挿し木コンテナ苗で,大苗(苗高:約70-90cm)には標準苗(苗高:約40-70cm)とは施肥方法を変えて苗高を大きくしたものを用いた。結果からは,ツリー
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    は適切に施工されれば植栽木の初期樹高成長の促進に有効なこと,下刈り実施と大苗植栽は,植栽木の周囲植生に対する樹高競争力向上には有効だが,ツリー
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    の性能発揮促進効果については年度により一定でないことが示された。

  • 渡辺 一也, 藤井 龍也
    土木学会論文集B3(海洋開発)
    2017年 73 巻 2 号 I_210-I_215
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/22
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     津波からの生存率の向上を図る手法として従来の高所避難と浮体式津波避難
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    を組み合わせたハイブリットな避難手法がある.既往の研究では低地や建物上に設置した場合における
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    の基礎的な運動特性が明らかにされている.しかし,それらは津波の第一波目を対象としたものが多く,そのため,必ずしも最大波を対象としていない可能性がある.
     そこで,本研究では,今までとは異なり,第二波目以降が最大津波となる場合を想定した水理実験を行い,
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    の挙動や波高についての検討を行った.その結果,
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    の挙動を6パターンに分類し,静水深の変化が
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    の挙動に大きく関わっていることが確認できた.同じ条件でも異なる挙動を示す場合もあったため,今後は,波高,流速・波力などと合わせた解析を行っていく必要がある.
  • 阿南 陽介, 羽山 広文, 絵内 正道, 森 太郎
    空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
    2001年 2001.1 巻 F-8
    発行日: 2001/08/10
    公開日: 2017/08/31
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  • *青田 勝, 松本 純
    日本森林学会大会発表データベース
    2022年 133 巻 P-128
    発行日: 2022/05/30
    公開日: 2022/06/21
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     コウヨウザンはスギよりも成長が早く、森林資源の平準化を目指す上で注目されているが、ツリー

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    を設置したコウヨウザンの成長量調査の事例は少ない。本報告では、大分県臼杵市有林内にツリー
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    を設置したスギとコウヨウザンの成長量比較を行った。また、一般的にツリー
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    が苗木の成長過程で形状比に影響を及ぼすと考えられていることから、スギとコウヨウザンを植栽した1年後にツリー
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    を試験的に撤去し形状比を検証した。さらに、立地条件と成長量の影響を検証するため、スギとコウヨウザンの斜面位置別による成長量を調査した。

     平成31年の植栽から3成長期経過後の樹高は、スギよりコウヨウザンの方が高く、形状比は、スギとコウヨウザンともにツリー

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    を撤去後に低下していた。また、斜面位置別による樹高は、スギは尾根側に従い低下傾向となっていたが、コウヨウザンは明確な樹高の低下は認められなかった。

  • *岡本 卓也, 小澤 健司, 和田 敏
    日本森林学会大会発表データベース
    2018年 129 巻 P2-236
    発行日: 2018/05/28
    公開日: 2018/05/28
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    ツリー

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    は食害防止効果が高い方法であるが,風雪により倒伏するなどの問題点がある。そのため製品ごとに耐雪性などの特徴を把握することは,効果的な食害対策に有益である。本研究では,欧州製ツリー
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    (Berry Global社製)の1積雪期(2016/2017)後の異常(倒伏・破損)発生状況と,植栽木の樹高成長および樹形異常を調査した。岐阜県内の多雪地(積雪深150cm,傾斜30°)および積雪地(同70cm,40°)のそれぞれに,高さ150cmのツリー
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    5種合計220本(A:Ventex12D 20本;B:Ventex 50本;C:VentexClear 50本;D:LayflatTreeguard 50本;E:LayflatShelterguard 50本)を山側1本の木製支柱(L=180cm,φ=4.0cm)により設置した。調査の結果,積雪地ではツリー
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    にほとんど異常はみられなかったが,多雪地ではAとDに異常が多くみられた。樹高成長は多雪地,積雪地共にBで最もよかった。樹形異常は多雪地ではA,D,Eで多くみられ,積雪地ではDで多くみられた。以上のことから,積雪深が150cmまでであれば,BとCを用いることで年間を通してツリー
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    を設置できると考えられた。

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