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クエリ検索: "シバンムシ"
299件中 1-20の結果を表示しています
  • *橋本 一浩, 川上 裕司, 横山 耕治, 陰地 義樹, 浅野 勝佳, 内田 明彦
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2012年 64 巻 B14
    発行日: 2012年
    公開日: 2014/12/26
    会議録・要旨集 フリー
    タバコ
    シバンムシ
    からAspergillus ochraceusが高頻度に分離されること,また,分離菌株が高いオクラトキシンA(OTA)産生能を有することをこれまでに報告してきた.今回,
    シバンムシ
    および周辺環境から同時にA.ochraceusを分離して,両分離株の比較を行った.一般住宅 2軒で
    シバンムシ
    の捕獲を行い,さらに住宅中の空中浮遊真菌,庭土壌中の真菌の分離を試みて,計60株のA.ochraceusを得た(
    シバンムシ
    分離:39株,空中分離:16株,土壌分離:5株).これらの菌株のOTA産生量を定量し,また,ミトコンドリアCytb遺伝子および26SrRNA遺伝子D1/D2領域の解析を行いDNAタイプを調べた.結果,A.ochraceus60株のうちOTAが検出されたのは46株(76.7%)であった.また,多量のOTAを産生するA.ochraceusは,AO-4(ミトコンドリア Cytb遺伝子による分類),D1D2-2および D1D2-3(26SrRNA遺伝子D1/D2領域による分類)に属し,多くがこれらのタイプに分類されることが明らかとなった.AO-4の平均OTA量は
    シバンムシ
    分離株が1564μg/5g,空中分離株が2276μg/5g,土壌分離株は1916μg/5gであり,
    シバンムシ
    分離株は環境分離株に比べ,OTA産生量が低い傾向にあった.
  • 竹市 諒子, 田辺 堅太郎, 田原 雄一郎
    ペストロジー
    2007年 22 巻 2 号 49-51
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2019/04/10
    ジャーナル フリー
    4種の餌材(有機肥料,マウス固形飼料,ドライイース卜および米ぬか)をアルミカップに入れて
    シバンムシ
    類が発生している肥料工場に配置して,次世代の発生数から餌材の選好性を比較検討した.その結果,タバコ
    シバンムシとジンサンシバンムシ
    では餌の好みに顕著な差が見られた.前者は新しい餌材を好み,後者は比較的古い餌を好んだ.また,有機肥料とマウス飼料について,形状に対する選好性を調べたところ,両種ともに固形状より粉状のものを選好した.
  • 坂下 琢治, 高橋 朋也, 日本ペストロジー学会若手談話会有志
    ペストロジー学会誌
    2001年 16 巻 1 号 23-29
    発行日: 2001/05/30
    公開日: 2019/07/11
    ジャーナル フリー

    1997年と1998年の2年間にわたって,1都1道1府18県において屋外と屋内でのタバコ

    シバンムシおよびジンサンシバンムシ
    の屋内および屋外における捕獲消長について,フェロモントラップの捕獲状況から調べた.

    (1) 屋外では,タバコ

    シバンムシ
    は3月後半から8月後半,ジンサン
    シバンムシ
    は 2月後半から7月後半の聞に捕獲が開始された.

    (2) 屋内では,タバコ

    シバンムシ
    では2月後半から9月前半,ジンサン
    シバンムシ
    では4月前半から8月後半の間に捕獲が開始された.

    (3) タバコ

    シバンムシおよびジンサンシバンムシ
    ともに,屋内より屋外で先に捕獲が開始する傾向がみられた.

  • 今村 太郎, 宮ノ下 明大, 等々力 節子
    食品照射
    2009年 44 巻 1_2 号 14-16
    発行日: 2009年
    公開日: 2011/11/25
    ジャーナル フリー
    Effect of gamma irradiation on the survival of the cigarette beetles reared on cayenne pepper was investigated. Gamma ray at a dose of 62 Gy completely killed eggs and larvae of the beetles. Some pupae survived at 540 Gy, but all pupae were killed at 1076 Gy.
  • 河村 由紀子, 池谷 実紀, 宮本 典子, 渡辺 信子, 田原 雄一郎
    ペストロジー学会誌
    2002年 17 巻 2 号 93-96
    発行日: 2002/09/30
    公開日: 2019/07/11
    ジャーナル フリー
    食品を中心とした18種類の有機物粉末10gを入れたアルミカップをジンサン
    シバンムシおよびタバコシバンムシ
    が多く生息している有機肥料工場に放置してそれぞれのサンプルに対する選好性を調べた.ジンサン
    シバンムシ
    は乾燥酵母,マウス用固形飼料など10種類を選択し,タバコ
    シバンムシ
    は有機肥料,漢方薬(タクシャ)など13種類を選択した.両種は乾燥酵母,マウス用固形飼料などの9種類を選択したが,高野豆腐,七味唐辛子,ドッグフード,殺鼠剤を選択しなかった.
  • 梅沢 謙二, 宮ノ下 明大, 酒井 雅博
    ペストロジー
    2013年 28 巻 1 号 25-27
    発行日: 2013/05/25
    公開日: 2019/04/10
    ジャーナル フリー

    2012年6月に,茨城県の市営住宅で昆虫発生による家屋被害の連絡があり調査したところ,和室の押入れに使用されていた木材(スギ材)からオオナガ

    シバンムシ
    成虫の発生が確認された.本事例は,茨城県からの本種の家屋被害の初めての記録と思われたので,その発生の経緯と被害状況を報告した.本種にはこれまで,Priobium cylindricum (Nakane, 1963) の学名が用いられてきたが,少なくとも日本各地で家屋建材を加害しているPriobium属の種についてはヨーロッパに広く分布しているP. carpini (Herbst, 1793) と同定すべきであると考えられたため,本報告ではP. carpiniを学名として用いた.

  • *橋本 一浩, 川上 裕司, 陰地 義樹
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2009年 61 巻 B39
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/06/19
    会議録・要旨集 フリー
    演者らは,タバコ
    シバンムシ
    から分離された Aspergillus ochraceus が高いカビ毒産生能を有することを報告している(川上ら,2002,2004,2008など)。今回は,タバコ
    シバンムシ
    と真菌の関係を調べることを目的として, A. ochraceus胞子をタバコ
    シバンムシ
    に人為的に付着させる実験を行った。 タバコ
    シバンムシ
    はJT中央研究所系統の個体群を用い,A. ochraceusはオクラトキシンA産生量の異なる複数の株を用いた。タバコ
    シバンムシ
    A. ochraceusを付着させ,1週間飼育した後,虫体をリン酸緩衝生理食塩水で洗浄して,洗浄液をPDA培他に塗抹・培養した。分離された株を釣菌し,米麦粒に接種・培養後,酢酸エチルで抽出。LC/MS/MSを用いてオクラトキシンAを分析した。 また,A. ochraceusを付着させた個体群を数日間飼育し,時間経過に伴う死亡状況を観察した。A. ochraceusを付着させることによって死亡した個体からの菌糸の発芽や発育について,実体顕微鏡とSEMを用いて観察した。また,樹脂包埋割断法によって虫体を割断し,菌糸が体内に入り込む様子を確認した。 以上の実験から,タバコ
    シバンムシ
    A. ochraceus の関係について新たな知見が得られたので報告する。
  • *橋本 一浩, 川上 裕司, 浅野 勝佳, 陰地 義樹, 内田 明彦
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2010年 62 巻 B22
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/10/12
    会議録・要旨集 フリー
    演者らは,タバコ
    シバンムシ
    から分離された Aspergillus ochraceus が高いカビ毒産生能を有することを報告し(川上ら,2002,2004,2008など),昨年度の大会では,タバコ
    シバンムシ
    と真菌の関係を調べることを目的として, A. ochraceus胞子をタバコ
    シバンムシ
    に人為的に付着させる実験を行った。これらを踏まえ以下のような実験を行った。 タバコ
    シバンムシ
    はJT中央研究所系統の個体群を用い,A. ochraceusはオクラトキシンA産生量の低い株から高い株まで,異なる複数の株を用いた。タバコ
    シバンムシ
    にA. ochraceusを付着させ,2週間飼育した後,虫体をリン酸緩衝生理食塩水で洗浄して,洗浄液をPDA培他に塗抹・培養した。分離された株を釣菌し,米麦粒に接種・培養後,酢酸エチルで抽出。LC/MS/MSを用いてオクラトキシンAを分析した。さらに同じ条件で,3週間飼育した虫に関してもオクラトキシンAを分析した。 以上の実験から,オクラトキシンA産生量に変化が見られたので報告する。
  • 木村 悟朗, 柴山 淳, 内田 有治
    都市有害生物管理
    2018年 8 巻 2 号 35-38
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究ではタバコ
    シバンムシ
    幼虫の粉餌層内の生息深度を明らかにするために,1 cmごとに切れ目を入れた塩ビ管に小麦全粒粉を入れてタバコ
    シバンムシ
    を飼育した.粉餌層0.0 –1.0 cmに生息した平均個体数は359.3±30.0 個体(70.4±1.0%),1.0 –2.0 cmは133.7±16.0 個体(26.2±2.0%),2.0 –3.0 cmは17.3 ± 6.4 個体(3.4 ± 1.2%)であった.粉餌層が深くなるほど総個体数に占める生息割合は有意に減少した(r = –0.98,p <0.001).本試験の結果は,タバコ
    シバンムシ
    幼虫は粉だまりの浅い位置によく生息することを示している.
  • 冨室 光司, 安達 義紀, 吉田 貴史, 高橋 晃弘
    ペストロジー
    2020年 35 巻 2 号 61-63
    発行日: 2020/09/25
    公開日: 2021/09/25
    ジャーナル フリー
    2019年5月,京都府舞鶴市の食堂に置かれた蔓製品から昆虫が発生したとの相談を受け調査し,発生した昆虫を書籍の害虫として知られるフルホン
    シバンムシ
    と同定したので,本種の蔓製品からの発生事例として報告した.
  • -茨城県つくば市における 6 年間の調査-
    宮ノ下 明大
    都市有害生物管理
    2021年 11 巻 2 号 69-73
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/12/20
    ジャーナル フリー
    茨城県つくば市において一般住宅地の屋外にタバコ
    シバンムシ
    用の性フェロモントラップを設置して,2013 ~ 2016 年の 4 年間と,2018 ~ 2019 年の 2 年間について捕獲数を調べた.成虫は 6 月から 10 月に捕獲され,その個体数のピークは 8 月であった.2013,2014,2015,2016,2018,2019 年の各年の総捕獲数は,92,26,31,88,60,34 個体であった.
  • 手延素麺工場におけるシパンムシ類の防除(第2報)
    末澤 保彦, 宮代 龍次, 田村 章
    日本食品工業学会誌
    1987年 34 巻 10 号 635-639
    発行日: 1987/10/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    タバコ
    シバンムシ
    誘引剤トラップを使用し,手延素麺工場での
    シバンムシ
    類の発生状況を調査し,以下の結果を得た.
    (1) 誘引剤トラップはタバコ
    シバンムシ
    に対して有効な捕虫効果をもち,発生調査を行う場合には効率的かつ省力的な手段であることがわかった.
    (2) 誘引剤トラップにより調査を行ったすべての工場でタバコ
    シバンムシ
    が発生していることがわかった.また一部の工場で少数ながらジンサン
    シバンムシ
    が捕獲されたことから本種の発生も確認された.
    (3) タバコ
    シバンムシ
    成虫の活動時期は,5月から11月におよび,発生のピークは5~6月,7月下旬,8月下旬および10月上旬にみられることから年3~4回世代交代しているものと思われた.
    (4) タバコ
    シバンムシ
    は,手延素麺工場内のすべての部屋で発生しており,餌となる小麦粉,素麺屑,製品のある周辺や部屋の隅やすきまに生息しているものと思われた.
  • 木村 悟朗, 上田 貴子, 佐々木 健, 坂西 梓里, 川上 泰
    衛生動物
    2021年 72 巻 1 号 15-16
    発行日: 2021/03/25
    公開日: 2021/03/19
    ジャーナル フリー

    This study was conducted to clarify larval movement of the tobacco beetle, Lasioderma serricorne, in whole wheat flour. Thirty adults emerged within 4 days were released in mixed sex on the surface of 3 cm deep whole wheat flour in a PVC case. The case was made of pipe cut into 6 slices to a width of 1 cm in advance and each slice was named R1 to R6 from a bottom side. After adults were allowed to lay eggs for 7 days, they were removed. At the same time, 2 cm more flour was added on the surface of 3 cm flour. Newly hatched larvae could move from oviposition site (R3) to 2 cm upper side or 3 cm down side in the flour. Three weeks later, the number of larvae in each slice was counted. Larvae were observed at all slices and the most larvae were significantly observed in R5 (30.9±2.8%). This result indicates that many larvae move from the oviposition site to upper side, when more flour is deposited on the oviposition site.

  • 川上 裕司, 清水 一郎, 高橋 治男
    衛生動物
    2002年 53 巻 4 号 249-256
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2016/08/07
    ジャーナル オープンアクセス
    Fungi (eumycetes) isolated from the body surface of the cigarette beetles, Lasioderma serricorne Fabricius (Coleoptera: Anobiidae), were studied for their effect on food sanitation. The cigarette beetles were captured using a pheromone trap in 30 household kitchens in Tokyo, Saitama and Gunma prefectures from the end of July to the beginning of September, 2000. Each of the 150 captured beetles (5 beetles/house) was individually placed in a sterilization tube, with 1 ml of phosphate buffer. By shaking this tube with a touch mixer, the fungal spores adhering to the body surface of the beetle were separated. This extraction liquid was incubated on agar plates of potato dextrose (PDA), Czapek-Dox and Czapek yeast extract (CYA) at 25℃ and/or 26℃ for 5-7 days. Then, the colony grown on the plate was observed and identified on the basis of morphological characters. Consequently, 17 species of molds and about 5 species of yeasts were isolated from the body surface. Genus Aspergillus (12 isolates, 4 species) and genus Eurotium (8 isolates, 2 species) were predominant, followed by genus Penicillium (6 isolates, 4 species) and genus Arthrinium (5 isolates). Among the isolates of the toxigenic species including Aspergillus ochraceus, A. versicolor and A. fumigatus, ochratoxin A production by A. ochraceus were studied. Consequently, both isolates tested positive for toxin production. Moreover, the body surface of the cigarette beetles captured from the kitchens of 3 houses in Tokyo from the middle of August to the beginning of September 2001 was observed by a scanning electron microscope. Some fungal spores, similar to conidia of genus Aspergillus and genus Penicillium, were seen on the surface of the beetles.
  • 曲山 幸生, 七里 与子, 宮ノ下 明大, 今村 太郎
    農業情報研究
    2010年 19 巻 1 号 1-9
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/01
    ジャーナル フリー
    食品総合研究所が公開しているインターネット図鑑「貯穀害虫・天敵図鑑」のアクセス解析を実施した.各ページの訪問数は,基本的に,夏多く,冬少ない,規則的な季節変動を示したので,訪問数が昆虫の発生数と相関があることが示唆された.また,ときどき異常な訪問数増加が見られ,それに対応する社会現象(事件)が見つかった.発生件数や事件などと関係する訪問数はその昆虫に対する社会の注目度を表していると考えられるので,逆に訪問数を監視することによってその昆虫の注目度の変化にいち早く気づくことができるかもしれない.また,検索サイト経由で訪問した比率や他のサイトのリンク経由で訪問した比率というパラメータを基準にすると,この図鑑に掲載されている全53種の昆虫のうち,コクゾウムシとノシメマダラメイガの2種と,残りの51種の2グループに分けることができた.参照元の特徴から,これは社会への浸透度による分類が可能だと考えられる.つまり,私たちは,コクゾウムシとノシメマダラメイガを高浸透度害虫,それ以外の51種を低浸透度害虫と分類することを提案する.以上から,アクセス解析は社会調査の有力なツールになりうると考える.
  • 宮ノ下 明大, 北澤 裕明, 土方 野分
    都市有害生物管理
    2021年 11 巻 2 号 81-83
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/12/20
    ジャーナル フリー
    乾燥野菜(ゴボウ,ダイコン,ネギ,キャベツ,ニンジン)と乾燥ドクダミ葉におけるタバコ
    シバンムシ
    の発育について,30℃,相対湿度 70%,日長全明の条件で調べた.発育試験は,卵 20 個を各試験材料 3 g に投入し,5 回繰り返した.ゴボウ,ダイコン,ネギ,キャベツ,ニンジン,ドクダミ葉での羽化率(%)は 59,52,51,4,15,34 であり,羽化までの平均発育日数 ± SE は, 40.4 ± 0.6,47.6 ± 1.1,51.3 ± 1.5,66.7 ± 10.7,68.7 ± 2.9,54.6 ± 0.6 であった.今回試験された乾燥野菜の中では,ゴボウが最短の平均発育日数を示した.
  • 北嶋 康樹, 平尾 素一, 高橋 朋也
    衛生動物
    2007年 58 巻 1 号 45-51
    発行日: 2007/03/15
    公開日: 2016/08/06
    ジャーナル オープンアクセス
    Influence of pheromone trap (New Serrico[R!○]) location on the capture of cigarette beetle, Lasioderma serricorne, was studied in the feed processing plant in Shizuoka Prefecture, Japan in 2003. Traps on the walls captui ed more beetles than traps apart from the wall. Traps on the 'web' of H-shape steel captured more beetles than 'flange'. But this result was not based on the difference between structure of 'web' and 'flange'. Because the areas of 'web' were larger than those of 'flange', and the number of beetles captured was not significantly different between traps placed on imitation models of 'web' and 'flange' made by same area (1,680 cm^2) cardboards. Thus, it was indicated that the pheromone traps placed on the wide flat area could capture more beetles than the trap located in space or on the smaller flat area, and this may be explained by the behavior of the cigarette beetle: it approaches the pheromone trap by flying and makes landing near the trap, and after landing it enters to the trap by crawling.
  • II. パン粉を餌に用いた場合の発育について
    新穂 千賀子
    日本応用動物昆虫学会誌
    1984年 28 巻 4 号 209-216
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    タバコ
    シバンムシ
    の発育に及ぼす温度の影響について,パン粉を餌に用いて調べ,昆虫飼料Iの結果と比較考察した。実験は20∼30°Cまでの5温度区で,湿度70%,照明16L-8Dの一定条件下で,個体別飼育の方法で行った。
    1) 全発育日数は30°Cで平均57日,27.5°Cで63日,25°Cで81日,22.5°Cで94日,20°Cで217日であった。低温では発育速度は低下し,死亡率が増加した。
    2) 全発育期の発育速度の回帰直線はY=0.0013X-0.0192となり,発育零点は15°C,計算によって求めた発育有効積算温度は781.9日度であった。
    3) 幼虫の脱皮回数は低温になるほど多くなり,22.5∼30°Cでは4回,20°Cでは5回のものが最も多く出現した。
    4) 終齢幼虫の頭幅は,高温よりも低温で,より大きくなり,25∼22.5°Cで最大となった。幼虫頭幅の成長比は多齢型では低くなり,成長比の平均は4齢型1.54, 5齢型1.43, 6齢型1.34であった。
    5) 営繭率は平均93.7%と高く,蛹の羽化率も平均98.0%と高い値を示した。
    6) 成虫生存日数は低温で長くなり,20°Cでは最大136日も生存した。また,雄より雌のほうが長命であった。30°Cの高温でもその差は約10日であった。
    7) 昆虫飼料Iに比較すると,パン粉の場合は発育速度がかなり遅く,頭幅成長比も低いが,営繭率,蛹の羽化率が昆虫飼料Iに比して非常に高かった。
  • 和栗 伸伍, 荻野 翔真, 北嶋 康樹, 後藤 哲雄
    衛生動物
    2016年 67 巻 2 号 87-91
    発行日: 2016/06/25
    公開日: 2017/05/26
    ジャーナル フリー

    Light traps with sticky sheets are effective tools for controlling and monitoring stored-product pests. Cigarette beetle is an important storage pest. Light attracts both beetle sexes; often, single light traps are deployed in a large area, because they are larger and costlier than pheromone traps (which capture only males). Cigarette beetles occur in aggregates in areas with many obstacles, suggesting that a single trap is insufficient. To improve trapping efficacy at a low cost, we compared the number of trapped beetles among one, two or four small light traps (8 W) versus a single large light trap (50 W), attached to the wall(s) of a single darkroom (7.2×3.2×2.4 m, 25–30°C). Per treatment, 500 laboratory-reared adult beetles were released in the middle of the room. Half of the treatments had an opaque plastic wall (2×2 m) in the center of the room. After 6 hours, the mean number/trap of beetles captured with sticky sheets (7 replications) was 46.4, 39.4, 57.1 and 88.2, for one large and one, two and four small light traps, respectively. The obstacle did not affect these numbers. Hence, single lights trapped as many beetles, and more beetles were captured when more small lights were present.

  • —関東地方8カ所における2014年の調査—
    宮ノ下 明大, 佐野 俊夫
    ペストロジー
    2015年 30 巻 2 号 63-67
    発行日: 2015/10/25
    公開日: 2019/04/10
    ジャーナル フリー

    関東地方(東京都,埼玉県,茨城県)の8カ所において,2014年10, 11月に,屋外にノシメマダラメイガとタバコ

    シバンムシ
    のトラップを同所的に設置して,捕獲数とその消長を調査した.ノシメマダラメイガは11月初旬まで捕獲されたが,タバコ
    シバンムシ
    の捕獲は10月中旬までで終了した.

    ノシメマダラメイガの東京都・埼玉県での捕獲数は,茨城県よりも多く,夜間(18~24時)の平均気温が茨城県の方が約2°C低いことが影響した可能性がある.タバコ

    シバンムシ
    は捕獲数が少なく,地域差や夜間気温との関連は考察できなかった.タバコ
    シバンムシ
    では,壁掛け式と床置き式のトラップを同所的に設置して捕獲数を調べたところ,トラップ間に捕獲数の差は見られなかった.

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