医学・医療の分野でも情報公開化が推進されつつあり, 積極的にハイパーサーミアを知りたい, ハイパーサーミアを受けたいという患者さんが増えつつある. 今回, ハイパーサーミアについての
セカンド
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オピニオン
目的に虎の門病院放射線科を受診した患者を対象に検討を行なった. 対象は2000年4月から20Ol年12月までに虎の門病院放射線科をハイパーサーミアの
セカンド
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オピニオン
目的で受診した12名を対象に検討を行なった. 男性8名, 女性4名; 平均年齢は53歳であった. 紹介状を有する患者が8名; 写真を持参した患者が11名であった. なお当院の温熱装置はThermotron RF-8である, 診察は1回もしくは2回行なわれ, 費やされた時間は0.5~3時間 (中央値1.5時間) であった. 診察の結果, ハイパーサーミアの適応と判断された患者は2名にとどまっていた. また, ハイパーサーミアに関する情報源はl2名中9名でインターネットであり, そのうちの7名はYahoo!Japanで「温熱療法」で検索し, 当院を受診していた, 患者サイドでは「ハイパーサーミア」という言葉よりも「温熱療法」という言葉が使われていることが分った. また, インターネット上を含めハイパーサーミアの情報量が少なく, 啓蒙活動の必要性が示唆された.
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