低用量腸管前処置法を用いた大腸3D-CTの可能性について, 腸管内残渣量,
タギング
の質および被験者の受容性を評価した。
本研究参加に同意した27名を対象に, Polyethylene glycol(PEG)溶液に水溶性造影剤を溶解した合計300-800mlのPEG-C溶液による腸管前処置を行った。14名にはモサプリドを併用した。前処置の種類別に群分けし, 各群に対し残渣量(残渣なし0点~多い3点),
タギング
の質(不良0点~良好4点), および被験者の受容性を評価した。
液体残渣量の群別の平均点は0-1.42で, 固形残渣量の群別の平均点は0.64-1.89と全群で少ない量であった。
タギング
の質の平均は全群で3点以上と良好であった。被験者の受容性は良好であり, 日常生活や仕事への影響も少なかった。
preliminary studyにおいて, 低用量腸管前処置法で良好な前処置が得られ臨床応用の可能性が示された。
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