詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "フェミニスト"
3,134件中 1-20の結果を表示しています
  • -性と生殖を巡るフェミニズムの運動に立ち返る-
    冨岡 薫
    生命倫理
    2022年 32 巻 1 号 68-75
    発行日: 2022/09/28
    公開日: 2023/08/01
    ジャーナル フリー

     生命倫理とフェミニズムを融合するひとつの動きとして「

    フェミニスト
    生命倫理」の発展が挙げられる。本稿はそこで論じられるトピックの中でも特に、自律を抑圧に抵抗する拠点として論じる「
    フェミニスト
    的な関係的自律」に関する先行研究を概観することを主たる趣旨としている。
    フェミニスト
    的な関係的自律は、それが「関係的であること」と「
    フェミニスト
    的であること」に関して、それぞれ批判を受けてきた。そこで本稿では第一に、それらの批判を概観し、哲学的な理論上では
    フェミニスト
    的であることを重くとらない関係的自律の議論に一定の優位性があることを確認する。第二に、
    フェミニスト生命倫理やフェミニスト
    的な関係的自律の起源として、性と生殖を巡るフェミニズムの運動に立ち返る。このことを通して、抑圧への抵抗として
    フェミニスト
    的な関係的自律を論じ続けることには依然として意義があり、またそれは歴史的観点から要請されるものでもあるということを提示する。

  • 「女性問題相談室」から見えたもの
    須藤 美恵子
    日本ジェンダー研究
    2002年 2002 巻 5 号 61-72
    発行日: 2002/09/07
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
  • 土野 瑞穂
    平和研究
    2023年 60 巻 47-71
    発行日: 2023/09/07
    公開日: 2023/09/16
    ジャーナル フリー

    今日に至るまで様々な視角から数多くの紛争下における女性への性暴力に関する研究が進められてきた。本稿の目的は、それらの研究が抱える問題点を指摘してきた先行研究をレビューし、紛争下の女性への性暴力研究を再検討することである。

    先行研究が指摘してきた点として本稿で検討したのは次の4つである。すなわち一つ目に、性暴力の様々な要因を明確にすることなしに「戦争の武器」としてレイプを論じ、女性の保護を謳うことは、女性を「保護される存在」とするがゆえに攻撃対象としての価値を生み出すジェンダーの再生産・強化をもたらす危険があることである。二つ目に、紛争下における女性への性暴力が第三世界の「野蛮さ」を象徴するものとして表象されている点である。三つ目に、紛争下における女性への性暴力の複合的要因を無視し、その要因を「ジェンダー」だけに求めることは、性暴力を「自然化」させてしまう危険があることである。そして四つ目に、「紛争下の性暴力」の被害者の中でも女性被害者に関心を集中させることは、「女性=被害者」「男性=加害者」という二項対立の図式を固定化し、男性の被害者を不可視化させる点である。

    こうした問題を回避するための方法として、本稿で取り上げた先行研究が示唆しているのは、サバイバーを取り巻くローカルなジェンダーやセクシュアリティ、人種、民族、宗教、グローバルな経済構造をめぐる権力関係の分析と、そしてこの問題に向き合う者とサバイバーとの間にある権力関係に対する意識化である。

  • 絹川 久子
    宗教と社会
    2011年 17 巻 142-143
    発行日: 2011/06/11
    公開日: 2017/07/18
    ジャーナル フリー
  • 平川 真理子
    コミュニティ心理学研究
    2005年 8 巻 1-2 号 61-62
    発行日: 2005/03/30
    公開日: 2021/12/10
    ジャーナル フリー
  • 中島 美幸
    女性学
    1994年 2 巻 180-183
    発行日: 1994/06/10
    公開日: 2022/01/17
    ジャーナル フリー
  • 平川 和子
    日本助産学会誌
    2001年 15 巻 3 号 38-39
    発行日: 2002/03/14
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
  • 斎藤 理香
    ことば
    2020年 41 巻 157-168
    発行日: 2020/12/31
    公開日: 2020/12/31
    ジャーナル フリー

    「中動性」概念は、戦時の

    フェミニスト
    思想・運動家と国家権力、また
    フェミニスト
    知識人と一般の女性との関係性を、戦争責任をめぐって一方的な被害者は存在しないという関係性に読み替えることを可能にする。自律的な主体を前提としたリベラリズムの政治体制に対抗する現代フェミニズム思想として提唱される「ケアの倫理」も、ケアをする者・ケアをされる者との間の相互依存関係性を軸としている点で、中動性が権力を内における出来事として双方向的に捉えようとする事態であることと共通する視点を持つ。このような「ケアの倫理」が、山田わかの「身の上相談」を社会事業と捉える視点とどう重なるかを考察した。わかが夫婦・家族内の倫理主義という理想を唱え、それを社会事業と位置づけた発想そのものは「ケアの倫理」と親和性を持つが、わかの家族主義が女性の母・妻役割を固定し、女性に忍従を強いる傾向にあったことは「ケアの倫理」とはそぐわない。

  • 相方 未来
    平和研究
    2023年 59 巻 119-138
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/03/25
    ジャーナル フリー

    本研究ノートは、心理の専門家の立場からジェンダー分析を用いて被害者の代弁・擁護を行い、性差別社会の変革を目指す

    フェミニスト
    カウンセリング(FC)のアドボカシーを
    フェミニスト
    平和運動と考え、その実践例を紹介する。ここで取り上げる
    フェミニスト
    平和運動とは、ベティ・リアドン(Betty A Reardon)の議論を基にしている。リアドンは、戦争システム、つまり武力で秩序の維持を図る社会制度は、軍事主義と性差別の相互依存関係で成り立っているとしている。であるので、性差別の根絶は脱軍事主義や平和を目指す上での課題であり、それに取り組む運動は
    フェミニスト
    平和運動と言える。

    日本社会や司法の根強い性差別の影響で、性暴力やドメスティック・バイオレンス(DV)に関する裁判では、被害者の視点が理解されず、加害者の責任追及が不十分なケースが多い。FCのアドボカシーは、このような場合に実施される。

    本稿では、京都府を中心に活動するFCグループ、「ウィメンズカウンセリング京都」が取り組んだ裁判でのアドボカシーを四例、紹介した。三例は意見書提出や専門家証言で、それぞれの実践を見る際に「ナラティヴ・アプローチ」、「継続した性暴力」、「迎合メール」という概念に注目した。残る一例は、DV裁判支援のネットワーク形成である。心理的ケアの知見を持つカウンセラーらの実践が、

    フェミニスト
    の視点からの平和・安全保障概念をより深化・発展させる可能性を示唆した。

  • 鈴木 道子
    心身医学
    1999年 39 巻 5 号 391-
    発行日: 1999/06/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 道子, 田口 京子
    心身医学
    1995年 35 巻 3 号 263-
    発行日: 1995/03/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
  • 斎藤 理香
    ことば
    2022年 43 巻 165-179
    発行日: 2022/12/31
    公開日: 2022/12/31
    ジャーナル フリー

    山田わかについての代表的評伝研究である山崎朋子『あめゆきさんの歌:山田わかの数奇なる生涯』(1978)は、山崎自身が「底辺女性史」3部作の一つと銘打つ、いわゆるエリート女性史に対抗する作品とされる。一方、筆者は、1990年代以降の「反省的女性史」、すなわち戦時の女性も行動主体として戦争に積極的に加担したとする歴史観をふまえ、山田わかを母性保護を唱道する「分離型」の

    フェミニスト
    として考察し、また戦時フェミニズムの一翼を担ったことの責任と加害性にも言及してきた。日本の女性史およびフェミニズム研究において階級への視点は重要だが、「底辺」かどうかより行動主体としてのフェミニズムへのかかわり方のほうに注目すべきだろう。今後は、「キャメロン・ハウス」で同胞女性と施設スタッフの仕事をサポートした1900年代のわかの活動記録をさらに掘り起こし、同施設でわかと同様の活動を行った中国人女性に関する研究との比較も行っていきたい。

  • 斎藤 理香
    ことば
    2019年 40 巻 214-226
    発行日: 2019/12/31
    公開日: 2019/12/31
    ジャーナル フリー

    1980年代以降に発表された「反省的女性史」は、婦人運動家や思想家、さらには銃後の役割を担った女性たちの戦争協力という加害性をあぶりだすことを可能にした。本論は、そういった加害性から導かれる、戦争への「主体的」「能動的」と目される態度や行動の意味を「国民化」状況、すなわち個人に「権力」が及ぼされる状況において、「中動態」という概念を導入して検討した試論である。「中動態」とは、言語学で用いる能動態―受動態という対立概念が成立する以前に存在していた、能動態と対をなす概念である。中動性は、近代における行動基準として自明とされる主体性や意志の介在しない行為や事態において見出される。この概念を用いることによって、戦前・戦時の

    フェミニスト
    、一般の女性、支配者の間で、戦争責任の質的な分別が可能になる。ただし、中動性が女性たちの戦争責任を免罪するわけではないことも併せて提唱したい。

  • 江藤 双恵
    国際ジェンダー学会誌
    2023年 21 巻 102-122
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/12/18
    ジャーナル フリー
    日本において
    フェミニスト
    地域研究は可能だろうか。本稿では,地域研究を「グローバル・サウス」という概念を活用して,当該地域の情勢を明らかにし,問題解決の方法を示す実践的な研究と定義し,
    フェミニスト
    を,脆弱な個々人の経験をジェンダーだけでなく,階級,人種,その他要因(エスニシティ,障がいの有無,年齢層,セクシュアリティなど)の交差という観点から説明し理解する「反-抑圧アプローチ」の思想/人と定義する。したがって,
    フェミニスト
    地域研究とは,研究対象地域の脆弱性に関する実践的な研究と定義できよう。
    フェミニスト
    視点から既存の地域研究を批判すべき点もあるが,筆者は両者の親和性に加担して議論したい。なぜなら,「グローバル・サウス」の「最南」にあって,日々生起する深刻な問題に直面する人々の多くは女性と子どもであり,彼女らと連帯する可能性を
    フェミニスト
    地域研究という企ての中に求めたいからである。個別の女性の経験をグローバル,ナショナル,ローカルな権力の重層性,研究対象地域の文化や急速な社会経済変化の文脈の中に位置づける手法が,地域研究に深みと厚みをもたらすだろう。「反-抑圧」を自覚的に実践する
    フェミニスト
    地域研究には,脆弱な立場にあって困難に直面する人々の支援の方法を模索するだけでなく,ポスト・コロナ時代の多文化共生や連帯の醸成,そしてエンパワメントにつながるポジティブな力がある。
  • 斎藤 理香
    ことば
    2017年 38 巻 3-4
    発行日: 2017/12/31
    公開日: 2018/01/12
    ジャーナル フリー
  • 加藤 凌, 三上 純
    スポーツとジェンダー研究
    2023年 21 巻 73-82
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/21
    ジャーナル フリー
  • ――香港・台湾・日本との初歩的比較も――
    遠山 日出也
    女性学年報
    2018年 39 巻 21-39
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/01/22
    ジャーナル フリー
    本稿では、中国で2012年に活動を開始した「行動派
    フェミニスト
    」がおこなってきた公共交通機関における性暴力反対運動について考察した。その際、香港・台湾・日本との初歩的比較もおこなった。
     中国における公共交通機関における性暴力反対運動も、実態調査をしたり、鉄道会社に対して痴漢反対のためのポスターの掲示や職員の研修を要求したりしたことは他国(地域)と同じである。ただし、中国の場合は、自らポスターを制作し、その掲示が断られると、全国各地で100人以上がポスターをアピールする活動を、しばしば1人だけでもおこなった。この活動は弾圧されたが、こうした果敢な活動によって成果を獲得したことが特徴である。
     また、中国の
    フェミニスト
    には女性専用車両に反対する傾向が非常に強く、この点は日本などと大きな差異があるように見える。しかし、各国/地域とも、世論や議会における質問の多くは女性専用車両に対して肯定的であり、議会では比較的保守的な政党がその設置を要求する場合が多いことは共通している。フェミニズム/女性団体の場合は、団体や時期による差異が大きいが、各国/地域とも、女性専用車両について懸念を示す一方で、全面否定はしてないことは共通している。中国の
    フェミニスト
    に反対が強い原因は、政府当局が
    フェミニスト
    の活動を弾圧する一方で、女性に対する「思いやり」として女性専用車両が導入されたことなどによる。
  • 小原 克博
    宗教と社会
    1998年 4 巻 3-23
    発行日: 1998/07/06
    公開日: 2017/07/18
    ジャーナル フリー

    本論文は、フェミニズム思想および

    フェミニスト
    神学と対話しつつ、特にジェンダーの視点から伝統的な神理解の再解釈を試みる考察である。第1章では、最近の英訳聖書において、父なる神という伝統的理解が見直されつつある状況を考慮しながら、聖書が男性中心的であるという批判を解釈学的にどのように受けとめることができるかを論じる。第2章では、
    フェミニスト
    神学によって批判されている男性中心的神理解が、「神の像」という概念を媒介にして人間論にまで拡張されていることを考察する。第3章では、聖書的伝統の中には、父なる神、唯一神論という定型的理解に収まらない多様な神理解があることを論述する。第4章では、家父長制的拘束からの解放を模索する
    フェミニスト
    神学の試みを類型的および解釈学的に検討する。第5章では、
    フェミニスト
    神学の成果が日本の文化の中で、どのように受容されるべきかを示唆する。

  • 影山 優華
    平和研究
    2024年 62 巻 105-132
    発行日: 2024/07/31
    公開日: 2024/07/26
    ジャーナル フリー

    フェミニスト
    平和教育研究者、ベティ・リアドン(Betty A. Reardon)は、平和教育とフェミニズムの観点から平和安全保障に先駆的に取り組んだ。本稿は、リアドンの教育実践、安全保障の再定義、制度変革のための直接行動に着目し、学習や変革を重視する
    フェミニスト
    平和研究に基づく安全保障論とその実践を明らかにする。

    フェミニスト
    平和研究は、軍事的国家安全保障が階層的関係や「他者」を生み出し、ジェンダー抑圧や戦争を永続化する抑圧的システムであると指摘する。そして軍事主義とジェンダー権力関係の不可分性を論じる。
    フェミニスト
    の安全保障は「人々、コミュニティ、生命を維持する地球全体のウェルビーイング」の実現を原則とし、「他者」を作らず、危害を加えない関係の構築を重視する。その理論的基盤にはリアドンの「有機的平和(organic peace)」概念があり、生命の尊厳やウェルビーイングを尊重し、紛争を成長の源に転換する学習プロセスを意味する。この概念は一つのシステムに共存する生命の価値の平等性と相互性、問題の関連性を捉えるホリスティックな視点に基づく。

    本稿は、米国の平和運動、「真の安全保障を求める女性たち(WGS)」の活動を分析し、文脈や関係性を重視して不平等な構造を運動内部から転換する

    フェミニスト
    の安全保障実践を提示する。これら
    フェミニスト
    の理論・実践は、暴力や脅威を生み出さない平和のシステムを不断に学習し構築していく「有機的な安全保障」と言える。

  • 斎藤 理香
    ことば
    2024年 45 巻 147-164
    発行日: 2024/12/31
    公開日: 2024/12/31
    ジャーナル フリー

    日本のフェミニズム勃興期から戦前に母性主義者として活動した山田わか(1879–1957)には、アメリカの売笑をめぐる社会事業・福祉問題運動家「マイナー女史」(「女史」はわかによる呼称)の著書を翻訳した『売笑婦の研究』(1920)がある。モード・マイナーMaude E. Minerは、ニューヨーク市の「夜間法廷」や保護施設で出会った約1000人の若い売笑婦たちの生の声を記録・分析し、彼女たちが売笑に至った理由が家族関係や経済状況など複合的な要因にあることを豊富な事例を通して検証した。マイナーはまた、売笑婦の更生と社会復帰を手助けする保護施設を自ら設立し、売笑を社会問題として捉える視点と、売笑を予防するための社会と法的な整備を訴えた。ここでは『売笑婦の研究』を紹介し、マイナーの知見と人身売買被害の当事者でもあったわかの廃娼の思想との間の共通点を指摘する。

feedback
Top