詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "プロポフォール"
3,856件中 1-20の結果を表示しています
  • 砂田 勝久, 三浦 明子, 篠原 健一郎, 山城 三喜子, 古屋 英毅
    Medical Gases
    2006年 8 巻 1 号 37-39
    発行日: 2006年
    公開日: 2020/02/28
    ジャーナル オープンアクセス
  • ―0.5%,1%および2%リドカインの比較―
    岡 秀一郎, 藤原 広, 永尾 康, 吉村 節
    歯科薬物療法
    2009年 28 巻 2 号 88-94
    発行日: 2009/08/01
    公開日: 2010/02/01
    ジャーナル フリー
    Pain at the site of intravenous injection of propofol is a common clinical problem. This study was designed to evaluate the efficacy of pretreatment with a different concentration of lidocaine, with or without a tourniquet, to decrease the intensity of injection pain when providing intravenous sedation using 1% Diprivan Injection-Kit (PFS) administered by the Target Controlled Infusion (TCI) method.
    Methods: 147 female patients undergoing oral day care surgery under local anesthesia with intravenous sedation were randomly assigned to one of 7 groups. No premedication was administered. Patients in group C (n = 21) serving as the control group were pretreated with 0.9% normal saline solution and immediately infused with propofol (PFS) using the TCI mode of a Diprifusor; Patients in group L0.5 (n = 21), L1.0 (n = 21) and L2.0 (n = 21) were pretreated with 0.5%, 1.0% or 2.0% lidocaine (0.5 mg/kg) respectively and immediately infused with propofol (PFS) using the TCI mode of the Diprifusor; Patients in group TL0.5 (n = 21), TL1.0 (n = 21) and TL2.0 (n = 21) were pretreated with 0.5%, 1.0% or 2.0% lidocaine (0.5 mg/kg) respectively along with tourniquet application for 60 seconds followed by propofol (PFS) infusion using the TCI mode of a Diprifusor.
    Within 20-60 seconds of starting propofol injection, patients were asked to report any discomfort and rate their pain as being absent, mild, moderate or severe. The degree of pain was subsequently scored as: 0: no pain; 1: mild pain; 2: moderate pain; 3: severe pain.
    Results and Conclusions: There were significant changes in all groups except group L0.5 in the median value of the pain score compared to group C. No significant change of the median value of the pain score was found among groups L0.5, L1.0 and L2.0, and among groups TL0.5, TL1.0 and TL2.0. The median value of the pain score in group TL1.0 was significantly lower than in group L1.0 and the highest incidence of no pain was found in group TL1.0. Consequently, in cases without application of a tourniquet, both 1.0% and 2.0% lidocaine were equally effective for reducing injection pain of propofol, and application of a tourniquet with pretreatment with 0.5%, 1.0% or 2.0% lidocaine is expected to be even more effective in reducing injection pain of propofol. When using 1% lidocaine, it is suggested that applying a tourniquet would produce a significant difference in attenuating injection pain.
  • — 視覚性記憶課題負荷による検討 —
    小川 さおり
    岩手医科大学歯学雑誌
    2010年 35 巻 1 号 1-9
    発行日: 2010/04/23
    公開日: 2017/03/07
    ジャーナル フリー
    This study was planned to investigate whether bispectral index (BIS) value, calculation intracerebral concentration and the elapsed time from propofol (PPF) stop serve as an index of the recovery from amnesia. The amnesia effect was evaluated by the rate of the memory of visibility memory load which was shown a set of five-sheet pictures. A set of pictures were loaded in the maintenance and recovery term. After the full recovery from sedation, the pictures memorized by the object were counted. In Control group, research was done on the same schedule as PPF group but by saline instead of PPF. A correlation between the BIS value and OAA/S scale was observed. BIS recovered to control value was 10 minutes after stopping PPF. The rate of the memory kept about the control value 10 minutes after stopping PPF, there was no significant difference between control values. Calculation intracerebral concentration fell to about 0.7μg/ml by the stop, and had a correlation with the rates of the memory. In conclusion, these results suggest that the recovery from amnesia by PPF is obtained on the following conditions. 1) Over 10 minutes after PPF administration stop 2) BIS value over 86 3) Calculation intracerebral concentration under 1.1μg/ml
  • 杉本 光繁
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2017年 59 巻 12 号 2767
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/20
    ジャーナル フリー HTML

    【背景と目的】近年,消化管内視鏡検査時に

    プロポフォール
    が使用される機会が増加しているが,心肺系合併症の発症が危惧されている.本研究は内視鏡検査時に
    プロポフォール
    と従来の鎮静薬を使用した際の心肺系合併症の発症につき比較検討する目的で行われた.

    【方法】Medlineを含む3つのデータベースを使用して鎮静薬使用時の低酸素血症,血圧低下,不整脈の出現頻度を検討した.上下部内視鏡検査を通常内視鏡検査とし,内視鏡的逆行性胆管膵管造影,超音波内視鏡検査,バルーン小腸内視鏡検査,内視鏡的粘膜下層剥離術を侵襲的内視鏡検査と定義した.鎮静薬を使用した際の心肺系合併症出現の危険性をオッズ比で評価した.

    【結果】27本の原著論文が本研究のメタアナリシスに合致した.1,324人で

    プロポフォール
    が使用され,1,194人が従来の鎮静薬のミダゾラム,ペチジン,メペチジン,レミフェンタニル,フェンタニルが使用された.従来の鎮静薬と比較して,
    プロポフォール
    の低酸素血症のリスクは0.82(95%CI:0.63-1.07),血圧低下のリスクが0.92(0.64-1.32)であった.通常内視鏡検査時の
    プロポフォール
    のリスクは0.61(0.38-0.99)と従来の鎮静薬使用時よりも39%の危険性の削減効果を示した.侵襲的内視鏡検査時は両薬剤間で心肺系合併症の発症に有意差は認めなかった.

    【結論】

    プロポフォール
    での鎮静は,従来の鎮静薬の使用時と心肺系合併症の発症の危険性は同程度であった.しかし,通常内視鏡時では,
    プロポフォール
    を使用した時の方が心肺系合併症の発症率は有意に少なく,従来の鎮静薬よりも
    プロポフォール
    を使用することが適切かもしれない.

  • 古玉 克平
    歯科医学
    2000年 63 巻 3 号 190-198
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/04/17
    ジャーナル フリー
    近年, 歯科治療に対する恐怖, 不安を軽減するために, ミダゾラムや
    プロポフォール
    を使用した静脈内鎮静法が用いられている.
    プロポフォール
    は, 作用時間が短く調節性に富み, 効果が確実であるため歯科治療時の静脈内鎮静法に応用されている.しかし, 侵害刺激下で
    プロポフォール
    を使用した場合の中枢神経に対する影響は明らかにされていない.今回著者は, 侵害刺激下での前頭皮膚ドーパミン(DA)代謝に対する
    プロポフォール
    の影響を観察するため, 脳微小透析法を用いてDA量を測定した.また, GABA_A受容体は
    プロポフォール
    の作用部位の一つと考えられているので, 拮抗薬であるビククリンを投与することでDA量がどのように変化するかを検討した.実験の結果, 電気刺激のみを与えた群では, 20分, 60分, 80分で有意にDA量が増加した.
    プロポフォール
    投与下に電気刺激を与えた群では, 20分, 40分, 60分, 80分で有意にDA量が増加した.
    プロポフォール
    およびビククリン投与下に電気刺激を与えた群では, コントロール値と比較して全測定時間を通じて有意差は認められなかった.群間の比較では,
    プロポフォール
    投与下に電気刺激を与えた群では, 電気刺激を与えた群よりDA量がさらに増加していた.また,
    プロポフォール
    およびビククリン投与下に電気刺激を与えた群は,
    プロポフォール
    投与下に電気刺激を与えた群と比べ有意にDA量が減少していた.以上の結果から,
    プロポフォール
    は, 侵害刺激下で前頭皮質DA代謝を亢進することがわかった.また, この作用がビククリンにより拮抗されたことから,
    プロポフォール
    の作用発現にはGABA_A受容体が関与をしていることが示唆された.
  • 向井 麻莉奈, 田中 佐和子, 山本 康平, 村田 実希郎, 岡田 賢二, 重山 昌人, *比知屋 寛之, 埴岡 伸光
    日本毒性学会学術年会
    2014年 41.1 巻 O-20
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/26
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】臨床において
    プロポフォール
    を適正に使用するためには、肝臓及び肝外組織に発現しているUGT1A9の
    プロポフォール
    に対する代謝能の基礎研究に基づく詳細な解析が必要不可欠である。そこで本研究では、ヒトの肝臓ミクロゾーム(HLM)、小腸ミクロゾーム(HIM)及び腎臓ミクロゾーム(HKM)を用いて
    プロポフォール
    グルクロン酸抱合反応におけるUGT1A9の役割を明らかにするためにin vitro解析を行った。
    【方法】HLM、HIM及びHKMにおけるUGT1A9酵素タンパク質の発現は抗ヒトUGT1A9抗体を用いたイムノブロッティングにより解析した。
    プロポフォール
    グルクロン酸抱合活性は、
    プロポフォール
    (5–1000 μM)をミクロゾーム画分(HLM及びHIM,20 μg protein;HKM,5 μg protein)と37ºCで10分間(HLM及びHKM)あるいは40分間(HIM)反応し、生成した
    プロポフォール
    グルクロニドをHPLCによりそれぞれ定量することにより測定した。
    【結果・考察】ミクロゾーム画分におけるUGT1A9酵素タンパク質の発現量は、HKM>HLM≫HIMであった。
    プロポフォール
    グルクロン酸抱合反応の速度論的挙動は、HLM及びHKMでは基質阻害を示したのに対し、HIMではMichaelis-Menten式に従った。また、速度論的パラメーター値もミクロゾーム間で大きく異なり(Km,HIM≫HLM(41.8 µM)≒HKM;Vmax,HKM>HLM(5.21 nmol/min/mg protein)≫HIM;CLint,HKM≫HLM(126 µL/min/mg protein)≫HIM)、Vmax値とミクロゾーム画分のUGT1A9酵素タンパク質の発現量は概ね相関するものであった。これらの結果より、
    プロポフォール
    のグルクロン酸抱合反応には肝臓と同様に腎臓に発現しているUGT1A9も重要な役割を担っていることが示唆された。
  • 髙橋 伸二
    日本臨床麻酔学会誌
    2019年 39 巻 5 号 603-607
    発行日: 2019/09/15
    公開日: 2019/10/29
    ジャーナル フリー

    プロポフォール
    は全身麻酔や集中治療に広く使用されている注目すべき麻酔薬である.
    プロポフォール
    注入症候群(propofol infusion syndrome:PRIS)は高用量
    プロポフォール
    注入に関連するまれな合併症であるが,それは致命的となる.さらに,PRISのメカニズムはまだ不明であり,効果的な治療法はない.PRISは通常,長期間にわたって大量の
    プロポフォール
    を投与した場合に発生するが,最近の症例報告では,低用量の
    プロポフォール
    注入による発生も報告されている.われわれは,PRISに関する知識を増やす必要がある.

  • 梅原 康湖, 辻 直子, 冨田 崇文, 谷池 聡子, 川崎 正憲, 奥村 直己, 高場 雄久, 松本 望, 河野 匡, 丸山 泰典, 尾崎 信人, 工藤 正俊
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2015年 57 巻 3 号 207-215
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/31
    ジャーナル フリー
    【目的】外来大腸内視鏡検査における
    プロポフォール
    を用いた意識下鎮静法の安全性・有用性と患者満足度について検討する.【方法】外来大腸内視鏡検査を受けた80歳未満,ASA2以下の患者661人を,鎮静剤希望者と非希望者にわけた.鎮静剤希望者は
    プロポフォール
    単独群とミタゾラム+ペンタゾシン群に無作為に振り分けた.
    プロポフォール
    単独群241例ミタゾラム+ペンタゾシン群236例非鎮静群184例について呼吸循環器系への影響,回復時間,患者満足度,帰宅後の問題点について検討した.【結果】
    プロポフォール
    単独群で血圧の低下,ミタゾラム+ペンタゾシン群で心拍数,酸素飽和度の低下を有意に認めたが,一過性で重大な合併症はなかった.
    プロポフォール
    単独群の回復時間は短く,高い患者満足度が得られ,帰宅後の問題点も少なかった.【結論】外来大腸内視鏡検査の意識下鎮静法では
    プロポフォール
    が第一選択と考えられた.
  • 上田 康晴, 相星 淳一, 小井土 雄一, 山本 保博, 中村 敏弘, 横田 裕行, 黒川 顕
    日本集中治療医学会雑誌
    2002年 9 巻 3 号 241-242
    発行日: 2002/07/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
  • 久保田 陽, 石戸 謙次, 草野 央
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2023年 65 巻 2 号 147-153
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/02/20
    ジャーナル フリー HTML

    内視鏡検査・治療における鎮静は,患者苦痛の軽減や安全に治療を行うという観点から,その必要性が増してきている.本邦ではベンゾジアゼピン系薬剤が鎮静薬として頻用されているが,2017年に発表された「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(第2版)」において内視鏡検査・治療における

    プロポフォール
    の有用性や,消化器内視鏡医による
    プロポフォール
    の使用の可能性に関して明記されるようになった.しかし,保険収載の問題や安全面の問題から内視鏡検査・治療における
    プロポフォール
    の使用は未だ限定的である.そのため,消化器内視鏡医が
    プロポフォール
    を用いた鎮静をより安全かつ的確に行えるよう,さらなる症例の集積が望まれると共に,鎮静に関する教育システムを構築することが今後の課題と思われる.

  • 久慈 昭慶, 市川 真弓, 菊池 和子, 岡本 明子, 熊谷 美保, 城 茂治, 矢部 雅哉
    日本臨床麻酔学会誌
    2006年 26 巻 2 号 171-178
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/03/29
    ジャーナル フリー
      障害者歯科治療のための,
    プロポフォール
    を主体とした, らせんワイヤー入りラリンジアルマスクエアウェイ (FLMA) を用いた日帰り麻酔49例を検討した.
      麻酔は, 意識下に静脈路を確保できた36例 (73%) では, ミダゾラムによる鎮静下にモニターを装着し,
    プロポフォール
    で導入・維持した. 意識下に静脈路を確保できなかった13例 (27%) では, セボフルラン, 亜酸化窒素, 酸素で緩徐導入した後, 静脈路を確保し, ミダゾラムを投与して
    プロポフォール
    で麻酔を維持した.
    プロポフォール
    の標的血中濃度は, TCIを用いた19例ではFLMA挿入時7.0 (±0.6) μg/mL, 麻酔維持時3.1 (±0.9) μg/mLであった. TCIを用いなかった30例での
    プロポフォール
    投与量は, FLMA挿入時2.3 (±1.3) mg/kg, 麻酔維持時は8.6 (±1.8) mg/kg/hであった. FLMAによる気道確保が容易であったのは41例 (84%) で, ほかの8例 (16%) では頭部後屈や下顎挙上, FLMAの位置調整などを要した.
    プロポフォール
    の投与時間は64 (±21) 分,
    プロポフォール
    投与中止から帰宅許可までの時間は69 (±15) 分であった. 帰宅後は悪心・嘔吐が1例にみられたが, そのほかに問題はなかった.
  • 櫻井 行一, 舘岡 一芳, 河本 瑞穂, 安田 茂, 高畑 治, 岩崎 寛
    日本臨床麻酔学会誌
    2004年 24 巻 5 号 177-181
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/03/31
    ジャーナル フリー
    プロポフォール
    を用いた麻酔導入時の問題点の一つとして, 血管痛があげられる. われわれは, 血管痛軽減対策の一つと考えられている
    プロポフォール
    ・リドカインの混合投与法に関して, 両薬剤の混合による経時的な薬剤性状の変化を肉眼的観察により検討した. リドカイン混合後の時間経過に伴って, 油滴・油層が
    プロポフォール
    中に観察された. リドカイン混合により,
    プロポフォール
    のエマルジョン構造が破壊される危険性があることが判明した. リドカイン混合による血管痛対策では,
    プロポフォール
    エマルジョンに異常を認める場合があり, 危険性があることを認識する必要がある.
  • 森島 徹朗, 有馬 一, 田中 さゆき, 安藤 浩, 浅岡 峰雄, 勝屋 弘忠
    日本集中治療医学会雑誌
    2002年 9 巻 1 号 35-38
    発行日: 2002/01/01
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    プロポフォール
    が破傷風の発作抑制に有用であった症例を経験した。患者は50歳,男性。救命救急センターICU収容後,痙攣の抑制にジアゼパムを間欠投与し,鎮静のためにミダゾラムの持続投与を併用したが,コントロールは不良であった。第7ICU病日,不穏状態となりミダゾラムを
    プロポフォール
    に変更したところ,発汗,痙攣が抑制され良好な鎮静状態が得られた。第13ICU病日,
    プロポフォール
    投与開始後1週間が経過したため,ミダゾラムに変更したところ症状が増悪した。このため約5時間後,
    プロポフォール
    に再変更したところ症状は劇的に改善した。破傷風の痙攣重積で,ジアゼパムによるコントロールが不良と判断されたときには,ミダゾラムよりも
    プロポフォール
    が有用であると思われる。
  • 高松 幸子, 橘 元見, 井伊 信久, 松本 健佑, 伴場 主一
    心電図
    2021年 41 巻 4 号 190-196
    発行日: 2021/12/23
    公開日: 2021/12/24
    ジャーナル フリー

    【背景】拡大肺静脈隔離(extensive encircling pulmonary vein isolation:PVI)術中の麻酔管理は安全に手技を行う上で不可欠であるが,鎮静,鎮痛薬の使用に定まった方法はない.当院では,

    プロポフォール
    にペンタゾシンあるいはフェンタニルを併用している.今回,PVIにおけるフェンタニルの有効性をペンタゾシンと比較検討した.【対象と方法】2016年11月~2018年12月に当院でPVIを行った225人の心房細動患者を対象とした.全例に,鎮静薬として
    プロポフォール
    を使用した.2016年11月~2017年5月にペンタゾシンを併用したペンタゾシン群(P群)62症例,2017年6月~2018年12月にフェンタニルを併用したフェンタニル群(F群)163症例の2群間で,患者背景,術中の
    プロポフォール
    投与量,追加投与回数,術後の覚醒時間に関して比較した.【結果】患者の平均年齢は66.9歳で,74%が男性であった.
    プロポフォール
    の総投与量[P群:17.5mg/kg(15.6~21.2mg/kg)vs F群:21.6mg/kg(18.4~25.1mg/kg),p<0.01],初期導入時急速投与量[P群:1.9mg/kg(1.6~2.2mg/kg)vs F群:3.4mg/kg(2.9~4.4mg/kg),p<0.01]はF群が有意に多かった.左肺静脈隔離開始からPVI終了までの
    プロポフォール
    追加投与量[P群:0.8mg/kg(0.5~1.1mg/kg)vs F群:0.4mg/kg(0~0.8mg/kg),p<0.01],追加投与回数[P群:2.0回(1.0~3.0回)vs F群:1.0回(0~2.0回),p<0.01]はF群が有意に少なかった.
    プロポフォール
    中止から抜管までに要した時間(覚醒時間)[P群:17.0分(12.3~21.0分)vs F群:17.0分(13.0~21.5分),p=0.54],
    プロポフォール
    中止から退室までに要した時間(退室時間)[P群:40.0分(32.3~47.0分)vs F群:40.0分(35.0~46.0分),p=0.64],手術時間[P群:189分(172~222分)vs F群:184分(162~209分),p=0.11]は2群間で有意差はなかった.【結語】フェンタニルはペンタゾシンに比べ,術中の
    プロポフォール
    追加投与量,回数を減少させる可能性がある.

  • 高木 俊一
    日本臨床麻酔学会誌
    2006年 26 巻 2 号 140-145
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/03/29
    ジャーナル フリー
      TIVAを普及させるためには, まずTIVAで麻酔した症例をみて, 麻酔の質を感じることである. そして, TIVAを知り教育するためには薬物動態学, 薬力学を理解することが肝要である. この過程において湧いてくる疑問を, 静脈麻酔薬の薬物動態を体感できる研究に換えて取り組むと理解が深まる. 覚醒遅延などの症例をシミュレーションすることによって, 血中濃度, 効果部位濃度と臨床状態をリンクしてイメージすることができる. また, 研修医に対するアンケートからTIVAは容易に受け入れられることがわかった.
  • 平井 昂宏, 貝沼 関志, 林 智子, 長谷川 和子, 青山 正, 水野 祥子, 鈴木 章悟, 西脇 公俊
    日本集中治療医学会雑誌
    2016年 23 巻 6 号 647-650
    発行日: 2016/11/01
    公開日: 2016/11/01
    ジャーナル フリー
    プロポフォール
    注入症候群(propofol infusion syndrome, PRIS)は,
    プロポフォール
    使用中に横紋筋融解,急性腎傷害(acute kidney injury, AKI),乳酸アシドーシス,脂質異常症などを来す症候群である。早期にPRISを疑い
    プロポフォール
    中止によって救命できた一例を経験した。症例は44歳の男性,スタンフォードA型大動脈解離に対して弓部置換術を行った。術後に
    プロポフォール
    を用いて鎮静を行っていたところ,血液生化学検査でCKが15,247 IU/lまで上昇し,AKI,乳酸アシドーシスを認めたためにPRISを強く疑った。
    プロポフォール
    の投与中止によりCKは速やかに減少し,AKI,乳酸アシドーシスも改善した。後に撮影されたCTで大腿から臀部の筋内に高吸収域を認め,横紋筋融解後の変化があった。
    プロポフォール
    の長期投与中はCK,pH,乳酸値などを定期的にモニタリングし,PRISを疑った場合は早期に他の鎮静薬への変更が必要であると考えられた。
  • *藤原 淳, 飯野 雅彦, 下澤 美紀, 佐々木 幹夫, 佐藤 伸一
    日本毒性学会学術年会
    2018年 45.1 巻 P-153
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/10
    会議録・要旨集 フリー

    固定比率(FR)スケジュールの薬物自己投与試験では,薬物の精神依存に関わる強化効果を検索し,薬物自己投与法を用いた比率累進(PR)試験では,薬物の強化効果の強さを検索する.ラットの静脈内自己投与試験において,FR10スケジュールでは,ケタミンの強化効果は検出されたが,

    プロポフォール
    の強化効果は検出されなかった.一方,FR1スケジュールでは,
    プロポフォール
    の強化効果が検出された.これらのことから,FR値は強化効果の検出精度に影響し,それには強化効果の強さが関わることが示唆された.ケタミン及び
    プロポフォール
    のラットにおける自己投与の報告はあるが,強化効果の強さに関する報告はない.そこで,本研究では,PR試験で,コカイン,ケタミン及び
    プロポフォール
    の強化効果の強さを比較した.PR試験では,Richardsonら(1996)の方法に従い,自己投与1回に必要なレバー押し回数を1,2,4,6,9,12,15,20,25,32…と漸増し,最終注入時の比率を最終到達比率として,強化効果の強さの指標とした.また,最終自己投与から2時間経過後に実験を終了した.その結果,最終到達比率の平均は,コカイン0.3及び1 mg/kg/inf.ではそれぞれ30.3及び88.3(n=4),ケタミン1及び3 mg/kg/inf.ではそれぞれ20.5及び62.0(n=6),
    プロポフォール
    1及び3 mg/kg/inf.ではそれぞれ1.8及び4.7(n=5)であった.また,生理食塩液では3.0~4.5であった.したがって,強化効果の強さはコカイン>ケタミン>
    プロポフォール
    の順であり,
    プロポフォール
    の強化効果は弱いことが明らかとなった.以上のことから,強化効果を有するが,それが比較的弱い薬物に対しては,高いFR値の自己投与法では強化効果の検出精度を低下させる可能性が示唆された.

  • 佐野 公人
    歯科薬物療法
    2016年 35 巻 1 号 49-52
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/05/10
    ジャーナル フリー
  • 萬 知子, 田中 健介, 窪田 靖志, 北原 友輔, 飯島 毅彦, 巖 康秀
    日本臨床麻酔学会誌
    2005年 25 巻 4 号 343-346
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/07/29
    ジャーナル フリー
      重症筋無力症の胸腺摘出術後,
    プロポフォール
    鎮静下で人工呼吸を行った40歳の男性患者に, 2度にわたりてんかん様体動を認めた. 1度目は,
    プロポフォール
    持続投与開始30分後より, 上下肢にミオクローヌスが出現し, 4時間持続した. 2度目は, 持続投与中止1時間後の抜管直後より, 両上肢の筋攣縮が出現し, 14時間持続した.
    プロポフォール持続投与開始直後と投与中止後のいずれもプロポフォール
    の血中濃度が低いと思われる時期に, てんかん様体動が観察された. 重症筋無力症患者は, 病態や併用薬によって神経筋接合部の感受性が変化し,
    プロポフォール
    投与により不随意運動が出現する可能性があることから, 鎮静に用いる際には注意を要する.
  • ―プロポフォール注入症候群を再考する―
    友田 昌徳, 柳瀬 豪, 前谷 和秀, 松永 俊太郎, 龍神 香好, 西田 崇通, 則尾 弘文
    日本臨床救急医学会雑誌
    2021年 24 巻 1 号 61-64
    発行日: 2021/02/28
    公開日: 2021/02/28
    ジャーナル フリー

    既往歴のない38歳男性が痙攣を主訴に救急搬送され,症候性てんかんの診断で前医へ入院となった。第2病日,悪性症候群疑いで当院へ紹介となった。来院時,痙攣発作および筋強剛は認めず,38℃の発熱と炎症反応上昇(WBC 21,300/μL,CRP 32.5mg/dL),高CK血症(50,985U/L),ミオグロビン尿を認めた。身体所見,全身CT検査,髄液検査で感染症を示唆する所見は認めなかった。前医で

    プロポフォール
    が200mg/時間で40時間以上持続静注されていたため,
    プロポフォール
    注入症候群を疑った。
    プロポフォール
    を中止したところ,すべての臨床症状および検査所見の改善を認めた。なお,本症例では診断基準の1つとして知られている代謝性アシドーシスは認めなかった。集中治療領域以外でも
    プロポフォール
    が使用される機会があり,われわれ救急医・集中治療医がその合併症について広く啓発していく必要がある。

feedback
Top