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クエリ検索: "井上敬一"
129件中 1-20の結果を表示しています
  • 石油母層の研究第7報
    阿部 正宏
    岩石鉱物鉱床学会誌
    1961年 45 巻 1 号 17-24
    発行日: 1961/01/05
    公開日: 2008/08/07
    ジャーナル フリー
    In order to acquire the knowledge on the source rock of petroleum, the writer has carried out the chemical analyses on the rock samples of the Tertiary sediments developed in the neighbourhood of Yashima, Hitane and Momoyake at the eastern foot of Chokai Volcano, Akita Prefecture, and has determined the extractive organic constituents of the fine grained clastic sediments, so-called “black shale” and “hard shale”, Moreover he has studied on the relationship between the stratigraphic distribution of the organic constituents and the source rocks themselves.
  • 本邦原油の磁気的性質
    本田 英昌
    燃料協会誌
    1956年 35 巻 3 号 141-156
    発行日: 1956/03/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    本邦原油の磁気係数を測定し, 容積磁気係数と磁気的相関指数(M)との関係により本邦原油を4つの属に分類し, さらに磁気係数と比重, 粘度, 残留炭素, 凝固点, 引火点, 分溜試験などとの関係を求めて細分類し, 油暦別, 油田男珪, 地区別, 地層別に本邦
  • 井上 敬一
    日本健康開発雑誌
    2023年 44 巻 63-68
    発行日: 2023/06/14
    公開日: 2023/06/14
    ジャーナル フリー

    背景・目的 マイトファジーは古くなったミトコンドリアを新陳代謝することで、心身を健康に保つと考えられている。古来健康に良いとされる温泉入浴もマイトファジーを誘導するのではないかと考え、本研究では温熱刺激によるマイトファジー誘導の可能性を検証した。

    方法 マイトファジー活性モニターマウスに、3週間にわたり毎日温熱刺激を与えた(1日30分40℃)。3週間後安楽死させ、心臓、骨格筋、白色脂肪、褐色脂肪を摘出し、マイトファジー活性、マイトファジー誘導遺伝子発現、ミトコンドリア量を定量した。

    結果 温熱刺激を与えたマウスの各臓器において、マイトファジー活性レベル、マイトファジー誘導遺伝子発現量、ミトコンドリアDNA量、ミトコンドリアタンパク質量に有意な差は見られなかった。

    考察 習慣的な温熱刺激はマイトファジーを誘導しないことが明らかとなった。

  • 加藤 順, 島田 和夫, 鈴木 守夫, 大瀬 秀隆, 大嶋 哲, 栗木 安則, 西崎 寛樹, 小寺 嘉秀
    工業化学雑誌
    1971年 74 巻 6 号 1156-1161
    発行日: 1971/06/05
    公開日: 2011/09/02
    ジャーナル フリー
    内容積1lの完全混合型流通式反応器を用いて,カフジ常圧残油の水素化脱硫を,反応温度360~400℃,反応圧力50~200kg/cm2の下で行ない,反応速度におよぼす反応温度,反応圧力,液空間速度,触媒量,触媒粒子径および水素対油の供給比の影響にっいて検討した。触媒はコバルト-モリブデン-アルミナ触媒(Girdler社製G-35B)を破砕し,ふるい分けしたもので,粒子の平均直径2.78,2.03,1.30,0.78および0・32mmの5種類を用いた。得られた結果は次の通りである。
    1.脱硫反応速度はイオウ農度の2次に比例するものとして整理できた。本反応の活性化エネルギーは25.2kcal/molである。
    2.脱硫反応速度は反応圧力のほぼ1次に比例する。
    3.H2/oil比は500~3000の範囲では,反応速度におよぼす影響は少ない。
    0.粒径が2.87~1.30mmの範囲の触媒を用いると反応速度はほぼ触媒粒子の外部表面積に比例するが,0.78および0.32mmの場合には一定となり,粒径の影響は認められない。5。無触媒の場合にも脱硫反応の進行は認められるが,それは反応速度の測定値の実験誤差の範囲にあり,とくにこの補正を加える必要はないと思われる。
    6.触媒量50~400gでは触媒量の影響は認められない。
  • 村山 淳子, 宮谷 博幸, 牛丸 信也, 本田 英明, 澤田 幸久, 中島 嘉之, 宇賀 神卓広, 鷺原 規喜, 吉田 行雄, 吉田 卓義
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2007年 49 巻 12 号 2972-2977
    発行日: 2007/12/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は71歳,女性.S状結腸癌からの転移性肝癌に対する肝部分切除術後,肝動注化学療法を行った.動注療法の14カ月後,胃十二指腸動脈起始部の仮性動脈瘤が十二指腸へ穿破したことにより吐血した.血管造影下に動脈瘤をコイル塞栓し,止血に成功した.また,胃内腔への動注カテーテルの逸脱も認めたため,内視鏡下に切断した.動注カテーテルによる合併症のうち,本例のように消化管逸脱,さらに仮性動脈瘤が消化管穿破した報告は他になく,貴重な症例と考え報告する.
  • 千早 豊, 千田 直之, 松川 清
    日本獣医師会雑誌
    1983年 36 巻 12 号 743-746
    発行日: 1983/12/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    大ヨークシャー種, 雌, 4才の豚の胃ムコール症の一例について病理学的検索を行った. 肉眼的に胃の大湾胃底部粘膜において, 小豆大からエンドウ豆大の出血性壊死巣の散在を認めた. 組織学的に粘膜下織に達する出血性壊死巣が認められ, 病巣内には好中球の浸潤, 血栓形成, ムコール科 (family Mucoracea) の特徴を示す菌糸の増殖を認めた.
  • 遠藤 公人, 中川 国利, 小林 照忠
    日本外科系連合学会誌
    2008年 33 巻 6 号 908-911
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/07/07
    ジャーナル フリー
     比較的稀な疾患である脾過誤腫の1例を経験したので報告する。症例は45歳の女性で,健診時の上部消化管造影検査で,胃に壁外性圧排像を認めた。精査を目的に当院を紹介された。腹部超音波検査やCT検査では,脾門部に6.0×4.5×4.0cm大の腫瘤を認めた。腫瘤は境界明瞭,辺縁平滑で,内部は不均一であった。脾動脈造影検査では,腫瘤および腫瘍被膜は軽度濃染した。以上から脾腫瘍と術前診断し,悪性疾患も否定できないため手術を施行した。腫瘤は脾門部に存在し膵臓と接していたため,膵尾部を含めて脾臓摘出術を施行した。病理組織検査では赤脾髄型の脾過誤腫と診断した。脾過誤腫は特異な臨床症状はなく,健診などを契機に偶然に診断されることが多い。また組織型が多様性なため,画像検査では特異な所見に乏しいとされている。したがって術前診断は困難であり,悪性疾患との鑑別診断ができないために脾臓摘出術が行われることが多い。
  • 清水 吉一, 井上 敬一, 西方 宏之, 肥沼 豊, 竹村 安弘, 相沢 玲司, 小林 悟, 江木 弘三, 松本 敬信, 若尾 法昭
    化学工学
    1970年 34 巻 2 号 193-197,a1
    発行日: 1970/02/05
    公開日: 2010/10/07
    ジャーナル フリー
    灌液充填層方式による重油の水素化接触脱硫反応について, 水素の油への溶解, 細孔拡散, 真の化学反応などの過程を考慮して速度式を導いた。温度370~420℃。圧力51~131ataでカフジ残渣油の脱硫実験を行ない, 脱硫の化学反応は油中の硫黄濃度に関して2次であることをみとめ, 全圧の影響についても検討を行なった。
  • 櫛山 暁, 相沢 玲司, 小林 悟, 肥沼 豊, 上桝 勇, 清水 吉一
    燃料協会誌
    1989年 68 巻 4 号 322-327
    発行日: 1989/04/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Catalytic activity of several oil-soluble molybdenum compounds was tested for upgrading low-quality heavy oil by high pressure thermalhydrotreatment.
    Reactions were performed by use of an autoclave of 300m1 capacity at temperature 470°C, reaction time 10min., initial hydrogen pressure 100kg/cm2 and stirring rate 1, 500ppm.
    Venezuela Morichal crude (S 4.19wt%, N 0.67wt%, V 463ppm, Ni 100ppm, C5-insoluble asphaltenes 17. 5wt%) was used as a feed.
    Molybdenumdithiophosphates, which are usually used as lubricant oil additives, were found to show high activity for sulfur and vanadium removal. Their activity was further enhanced by the addition of oil soluble cobalt compounds. The role of P and S in the activity enhancement for Mo catalysts was investigated with a variety of combinations of oil-soluble Mo, Co, P and S compounds. It was revealed that the addition of P compounds is essential for vanadium removal and the coexistence of P and S is effective for the removal both of sulfur and vanadium. Recycle use of the Mo-Co-P-S catalyst, which could be recovered as a solid matter, resulted in a gradual decline of activity. However, even after 3 to 4 recycle uses, its activity was still higher than the initial activity of conventional Co-Mo-Al2O3 catalyst.
  • 魚嶋 晴紀, 伊藤 亮治, 加藤 一郎, 賀古 眞
    日本腹部救急医学会雑誌
    2014年 34 巻 1 号 153-156
    発行日: 2014/01/31
    公開日: 2014/07/30
    ジャーナル フリー
    症例は56歳,女性。7年前より常染色体優性多発性囊胞腎,多発性肝囊胞を指摘されていた。転倒し腹部を打撲した直後より,心窩部痛持続するため当院を受診した。腹部CT検査にて腹水貯留と肝囊胞被膜の断裂が認められ,外傷性肝囊胞破裂と診断した。腹膜刺激症状は認められず,保存的に外来観察としたが,翌日呼吸苦が出現し,胸部単純X線写真で右胸腔内に大量の胸水が認められた。肝囊胞内液の胸腔内流入と考え,経皮的に胸腔ドレーンを留置し排液した。その後胸水は消失し,入院第6日ドレーンを抜去した。入院第8日発熱と腹膜刺激症状が出現し,エコー検査で肝囊胞内にsludge echoが認められ,肝囊胞感染と診断した。抗菌薬投与と経皮的肝囊胞ドレナージ術を施行。術後は症状改善し,入院第42日軽快退院した。
  • 小池 弘太
    日本腹部救急医学会雑誌
    2022年 42 巻 5 号 599-601
    発行日: 2022/07/31
    公開日: 2023/01/31
    ジャーナル フリー

    症例は69歳女性。間質性肺炎で当院呼吸器内科通院中。以前より肝囊胞を指摘されていた。間質性肺炎に対し,胸部単純CTを行った際に肝囊胞破裂を認め,消化器内科受診。転倒歴があり,肋骨骨折も認めていたため,外傷性肝囊胞破裂と診断した。受診時バイタルサインは安定しており,腹部症状はなく,採血所見も異常がなかったため,外来で保存的加療とした。1週間後および1ヵ月後に再度腹部単純CTを行ったが,肝囊胞破裂の所見は改善しており,治癒と判断した。肝囊胞破裂を発症した場合は,手術や血管塞栓療法,ドレナージなどの治療を要することが多い。今回われわれは,保存的加療で治癒した症例を経験したので報告する。

  • 高木 融, 佐藤 滋, 小金沢 修, 森谷 雅人, 黒田 直樹, 逢坂 由昭, 高木 真人, 井上 敬一郎, 小柳 泰久, 木村 幸三郎
    日本臨床外科医学会雑誌
    1994年 55 巻 2 号 390-394
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    胸部上部食道の異所性胃粘膜島から発生した原発性食道腺癌の1切除例を経験したので報告する.
    症例は85歳男性.平成3年4月嚥下障害出現し内視鏡施行,上門歯列より20cm左側後壁に全周狭窄性の腫瘍を認め,生検で低分化型腺癌と診断された.平成3年5月9日非開胸食道抜去術,後縦隔経路食道胃吻合術施行.手術所見は, A2NxM0PLxで,術後経過良好のため第39病日退院となった.病理組織学的には, por, sig, tub1, mucなど多彩な組織型を呈す腺癌であり,病巣の口側及び肛門側に重層扁平上皮が存在し,さらに病巣中に胃粘膜類似の円柱上皮が見られたため異所性胃粘膜島から発生した腺癌と診断した.
    異所性胃粘膜島の悪性化の報告は本邦で4例あり,注意深い経過観察が必要である.今回自験例も含め,若干の考察を加え報告する.
  • 土田 明彦, 小柳 泰久, 青木 達哉, 小澤 隆, 井上 敬一郎, 鈴木 芳明, 園田 一郎, 清水 亨, 海老原 善郎
    日本臨床外科医学会雑誌
    1994年 55 巻 10 号 2640-2644
    発行日: 1994/10/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    症例は56歳,男性.発熱と背部痛を主訴として来院.入院時,軽度の貧血と胆道系酵素の軽度の上昇を認めた.また,白血球とγ-globulinは正常範囲であったが, CRPは3.6mg/dlと高値を示した.腹部CTで,肝尾状葉に5×4cmの低吸収域を認め,比較的造影効果のある腫瘤として描出された.腹部MRIでは, T1強調像では低強調域, T2強調像では高強調域を示した.下大静脈造影では,腫瘍による下大静脈の左側への弧状圧排を認めた.以上の所見より,肝悪性腫瘍を疑い,腫瘍摘出術を施行した.肉眼的に,腫瘍は周囲との境界明瞭な黄白色を呈し,内部に結石を有する微小膿瘍を伴っていた.組織学的には,膿瘍は類上皮細胞と巨細胞からなる肉芽腫で取り巻かれ,その周囲に組織球,リンパ球,形質細胞の浸潤と結合組織の増生を認め,肝inflammatory pseudotumorと診断された.
  • 高梨 訓博, 高柳 典弘, 西堀 佳樹, 藤井 重之, 堀本 正禎, 小野寺 義光, 村瀬 和幸, 古川 孝広, 長岡 康裕, 新津 洋司郎
    日本消化器病学会雑誌
    2003年 100 巻 5 号 578-582
    発行日: 2003年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    症例は63歳男性. 平成10年11月直腸癌, 肝転移(S2)に対しMiles手術および肝動脈力ニュレーションを施行した. その後, 外来にて動注化学療法を持続していたところ, 平成12年の上部消化管内視鏡検査で動注用力テーテルの十二指腸球部への逸脱を認めた. その機序としては, カテーテルによる十二指腸壁の外側からの圧排, 穿破が推測された, 今後, 動注症例の増加と予後の改善による経過の長期化にともない, 同様な症例を経験することが多くなると予想され, 報告した.
  • 林 直美, 石榑 清, 加藤 公一, 山村 和生, 二宮 豪, 黒田 博文
    日本臨床外科学会雑誌
    2010年 71 巻 12 号 3197-3201
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/06/25
    ジャーナル フリー
    症例は59歳,男性.肝嚢胞出血の診断で内科通院中であった.出血を繰り返したため精査したところ,肝細胞癌が疑われ当科紹介となった.腹部ダイナミックCTでは,動脈相・門脈相ともに肝実質より低吸収域を示し,S5,6には造影剤の漏出を認めた.腹部MRIでは,T1強調で不均一低信号,T2強調で不均一高信号を示した.腹部血管造影検査では,腫瘍濃染像はなく,動脈・門脈圧排像もみられなかった.腫瘍マーカーは,PIVKA-ECが11,206mAU/mlと上昇していた.乏血性肝細胞癌を疑い,肝右葉切除術を行った.開腹所見では,肝腫瘍が破裂し,血性腹水を認めた.病理組織学的診断は,中分化型肝細胞癌で,腫瘍内にはCD34染色検査陽性の毛細血管が多数みられた.多血性肝細胞癌と比較して差はなく,腫瘍内血管密度と腫瘍造影効果の直接的な関連はないと考えられた.
  • 齊藤 準, 土田 明彦, 北村 慶一, 遠藤 光史, 池田 隆久, 井上 敬一郎, 小澤 隆, 青木 達哉
    日本外科系連合学会誌
    2004年 29 巻 2 号 273-276
    発行日: 2004/04/30
    公開日: 2009/08/13
    ジャーナル フリー
    症例は77歳, 女性。主訴は右季肋部痛で胆石症の診断にて入院となった。腹部超音波およびCT検査にて胆嚢底部の壁肥厚と造影効果を伴う不整隆起を認めた。胆嚢癌を疑い, 胆嚢摘出術を行ったところ, 術中迅速病理診断にて深達度ssの進行胆嚢癌と診断されたため, 肝床部切除およびリンパ節郭清を追加施行した。病理組織学的には腺扁平上皮癌成分と軟骨肉腫成分からなる胆嚢癌肉腫で, 総合的進行度はstage IIIであった。術後, 放射線療法 (計40Gy) および経口化学療法 (UFT・E, 200mg/日) を1年間施行した。一般に胆嚢癌肉腫の予後はきわめて不良である。自験例は術後8年経過したが, 再発の兆候を認めていない。
  • 山崎 拓也, 渡邊 真彰, 岡田 武倫, 安達 快, 武田 果林, 長谷川 力也, 金子 亨, 高橋 晃彦, 大塚 俊和, 南野 勉, 田原 久美子
    肝臓
    2016年 57 巻 11 号 592-597
    発行日: 2016/11/20
    公開日: 2016/11/29
    ジャーナル フリー

    症例は80歳女性.肝右葉に直径15 cm超の単純性肝囊胞を有していた.無症状のため無治療で経過観察の方針としていたが,右腹部打撲後に腹部膨満感が出現したため来院した.CTで肝囊胞を内包する肝右葉前後上亜区域横隔膜下の破裂と血性腹水を認めた.ショックに陥ることはなかったが,貧血が進行したため輸血を行い,待機的に腹部血管造影を施行した.血管外漏出像はなかったが,右肝動脈前後区域枝末梢に濃染部をみとめ,同部を出血部位と判断しそれぞれ経カテーテル的動脈塞栓術(TAE)を施行した.出血は制御され入院第15病日に退院した.以後の経過観察で,肝囊胞は破裂部が開存した状態で縮小した.本症例は,単純性肝囊胞の破裂,出血に対する治療として,非手術的治療であるTAEが一治療選択肢となることを示唆した.また破裂,TAE施行後の肝囊胞縮小の機序について考察を加えた.

  • 永川 裕一, 青木 達哉, 土田 明彦, 宇田 治, 増原 章, 井上 敬一郎, 青木 利明, 葦沢 龍人, 小柳 泰久
    胆道
    1997年 11 巻 3 号 302-306
    発行日: 1997/08/05
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    症例は5 7 歳男性. 黄疸を主訴に近医入院. ERC などが施行され, 総胆管結石の診断で手術施行された.胆嚢摘出後の総胆管切開に際して,胆管より多量の粘液の排出を認めたため,T-tubeを挿入し,閉腹.粘液産生胆管腫瘍の疑いにて,当院入院となった.胆道ファイバーなどの諸検査にて,上部胆管を主体とした乳頭状病変が存在し,生検の結果,乳頭状腺癌が得られたため,粘液産生胆管癌と診断し,胆管切除,肝管空腸吻合術を施行した.術後約6カ月で,大動脈周囲リンパ節再発を認めたため,温熱化学療法を開始した.本疾患は,粘液産生の胆管内貯留によって,しばしば肝内結石,総胆管結石と診断され手術されることが多い.正確に術前診断されたものは,一般の胆管癌と比較して長期生存例を認めているが,自験例のように術中粘液の腹腔内散布に基づく再発例も報告されており,慎重かつ適切な術前診断が必要である.
  • 土田 明彦, 粕谷 和彦, 安田 祥浩, 宮下 智之, 増原 章, 井上 敬一郎, 橋本 聖, 宇田 治, 浅見 健太郎, 小澤 隆, 青木 達哉, 小柳 泰久
    胆道
    1996年 10 巻 2 号 162-168
    発行日: 1996/02/20
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    症例は67 歳, 女性. 右季肋部痛を主訴として入院. 腹部超音波, C T , 血管造影上部消化管造影にて,十二指腸球部および肝浸潤を伴う胆嚢癌と診断し,胆嚢,肝S4下・5,胆管,十二指腸球部切除術とリンパ節郭清術を施行した.病理学的進行度は,si(十二指腸),hinf3,binf3,n2のstageIVであった.組織学的に,腫瘍の大部分は高分化扁平上皮癌で,ごく一部に印環細胞癌が存在した.また,転移リンパ節(No.12b)にも同様の所見がみられた.病理組織学的形態およびKeratin染色の結果,印環細胞癌は扁平上皮癌の性質を一部保っていた.以上より,自験例は腺癌から扁平上皮癌へ形質変化し腺扁平上皮癌の形態をとったが,形質変化は腺癌から扁平上皮癌への方向だけでなく,扁平上皮癌は腺癌の性質を残し,転移などの環境の変化により再度腺癌の形態をとる可能性があると考えられた.
  • 五十嵐 陽介, 中里 雄一, 池上 徹, 大木 隆生
    日本腹部救急医学会雑誌
    2021年 41 巻 5 号 343-346
    発行日: 2021/07/31
    公開日: 2022/02/03
    ジャーナル フリー

    血栓を伴う有症状の肝外門脈瘤に対して保存的加療で血栓・門脈瘤が縮小した症例を提示する。症例は53歳女性。検診で脾静脈と上腸間膜静脈合流部に約40mmの門脈瘤を指摘された。無症状であったため当院で1年前より経過観察していた。上腹部痛を主訴に受診し,約50mmに拡大した瘤と内部に充満した血栓を認めたが,肝内門脈血流は維持され,肝障害を認めなかった。入院し,深部静脈血栓症の治療法に準じてヘパリン投与を開始した。アピキサバン内服に切り替え,症状改善と血栓縮小傾向を確認後に退院した。退院3ヵ月後の造影CTでは,門脈瘤は約40mmに縮小し,血栓はほぼ消失していた。治療開始から6ヵ月後の現在も症状の再燃なく経過観察中である。文献的に手術症例も散見される血栓を伴う肝外門脈瘤に対して,期間は限られているが保存的に良好な経過を得ている1例を経験した。

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