詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "亜熱帯"
14,132件中 1-20の結果を表示しています
  • 養成飼育の最適密度と最適投餌量について
    金本 自由生, 照屋 忠敬
    水産増殖
    1977年 25 巻 3 号 79-83
    発行日: 1977/12/25
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    スッポンの池中養殖の場合の密度と投餌方法などについて若干の試験を行い次のことがわかった。
    1. 一般に低密度の方が日間増重率が良い。
    2. 一般に投餌率の高い方が成長が良いが, 高密度の場合はあまり変らない。
    3. 1回投餌より2回投餌の方が成長が良い。
    4. 餌料転換効率は1回投餌より2回投餌の方が良く, 高投餌率より低投餌率の方が良かった。またそれらは高密度において顕著であった。
    5. 摂餌量は水温によって左右された。
  • 稚鼈の加温および保温越冬試験について
    照屋 忠敬, 金本 自由生
    水産増殖
    1979年 27 巻 2 号 105-110
    発行日: 1979/08/25
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    スッポン稚鼈の越冬試験で, おおいをして加温したA区, おおいのみで保温したB区, 自然状態のC区の3池で1977年12月5日~1978年3月31日まで試験を行い (第1期試験) , その後はおおい等を除いて, A区, B区ともC区と同じ自然状態にして1978年4月3日~同年5月31日まで効果判定のための試験 (第2期試験) を行った。
    1) 第1期試験の歩留りはA区28.7, B区7.7%, C区22.3%であった。さらに第2期試験では, それぞれ90.7%, 100%, 61.2%であった。
    2) 各試験区の平均重量は, 開始時に約3.1gであったが, 第1期試験終了時にA区11.7g, B区7.8g, C区4.5gで, 第2期試験終了時はそれぞれ18.3g, 11.6g, 8.8gとやはりA区がよかった。
    3) へい死の動行は, A区は第1期試験開始直後に多く, C区は試験期間中だらだらと続き, B区はA区とC区の中間的な感じであるが, おおいを取ってからは死亡鼈がなかった。
    4) 摂餌量は水温によって左右されると思われ, A区では第1期試験中でも摂餌率がよかったが, B区, C区では, へい死が多いせいもあるが, 水温が下ると摂餌率が落ちた。
    5) 以上の結果から, 総合的にみてA区が1番よく, B区が1番悪かった。したがって充分な加温は稚鼈の越冬に有利であるが, おおいだけの保温では返って悪いことがわかる。
  • 児玉 安正
    気象集誌. 第2輯
    1993年 71 巻 5 号 581-610
    発行日: 1993/10/25
    公開日: 2008/01/31
    ジャーナル フリー
    梅雨前線帯、南太平洋収束帯(SPCZ)、南大西洋収束帯(SACZ)は
    亜熱帯
    域の顕著な収束帯である。これらは(以下
    亜熱帯
    収束帯)は、強い水蒸気収束、相当温位場での前線強化、対流不安定の生成で特徴づけられる顕著な
    亜熱帯
    前線帯である。
    亜熱帯
    収束帯が特定の領域に出現する理由を明らかにするため、循環場の大規模な特性を
    亜熱帯
    域全域について調べ、
    亜熱帯
    収束帯の周囲と対比した。また、
    亜熱帯
    収束帯と循環場の短時間変動の関係を調べた。
    亜熱帯
    収束帯は以下のような循環場の条件が準定常的に満たされる領域に現れた。(1)
    亜熱帯ジェットが亜熱帯
    域(緯度30-35度)にある。(2)下層の極向き気流が
    亜熱帯
    高気圧の西縁で卓越する。これらの条件のうち1つでも準定常的にみたされない領域では、
    亜熱帯
    域に降雨域がないか、弱い降雨域があらわれた。
    亜熱帯
    収束帯の活動は、循環場の短時間変動において上記の条件が満たされる期間に活発化した。また、これらの条件が短期間でも満たされれば、
    亜熱帯収束帯に類似の性質を持つ降水帯が亜熱帯
    域のどこでも出現した。下層の極向きの気流は、
    亜熱帯
    域における水蒸気収束、相当温位場での前線強化、対流不安定の維持に不可欠であった。この気流は、
    亜熱帯高気圧と亜熱帯
    高圧帯内の熱的低圧部の間で地衡風的に生成した。モンスーン対流と大陸上の地面加熱は熱的低気圧の生成に重要であった。
  • 小橋 史明, 細田 滋毅, 岩坂 直人
    沿岸海洋研究
    2013年 50 巻 2 号 119-129
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/02/12
    ジャーナル フリー
    2001-2011年のアルゴフロート観測に基づく月平均データセットを用いて,北太平洋の
    亜熱帯モード水と亜熱帯
    反流の十年規模変動を調べた.
    亜熱帯
    モード水は顕著な十年規模変動を示し,黒潮続流の流路の安定期に,厚い冬季混合層が発達し,低渦位の厚いモード水が形成していた.
    亜熱帯
    モード水は,形成域から素早く黒潮再循環域に広がり,
    亜熱帯
    反流北側の海域に達する.
    亜熱帯
    反流も十年規模変動を示し,その変動は
    亜熱帯
    前線に関係する亜表層の流速鉛直シアの変動に起因する.この流速鉛直シアは,
    亜熱帯
    モード水の変動と良い対応関係を示し,
    亜熱帯
    モード水の渦位が低い時に,モード水上部の密度躍層が浅化し,それにより上部密度躍層が北に向かい大きく傾き,
    亜熱帯
    反流の強化が起こる.この結果は,
    亜熱帯
    モード水が,
    亜熱帯
    反流の十年規模変動の主要因であることを示している.
  • 稚鼈の加温越冬試験について
    金本 自由生, 照屋 忠敬
    水産増殖
    1978年 26 巻 1 号 31-35
    発行日: 1978/06/25
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    亜熱帯
    地域におけるスッポン養殖上の問題点となっている稚鼈歩留りの悪さの防止と, 養成期間短縮のため1976年12月6日-1977年5月20日まで加温試験とそれに付随した試験を行った。
    1) 加温した場合の平均体重は, 初期体重に対して第1期は約5倍, 第2期で10倍位にもなったのに対し, 加温しない場合は, それぞれ, 1.6倍, 6倍にすぎなかった。
    2) 病気で死んだスッポンが多かったが, 第1期, 第2期試験とも, 歩留は加温区の方が15.17%・95.45%と自然区8.28%・41.67%のを上まわった。
    3) 水質は加温によってさほど悪化しなかった。特にNH4-Nは増加が少なく, 水質による影響は無いといえるだろう。
    4) 摂餌量は特に水温によって左右されると思われ, 第1期の摂餌量は加温区で1,522.79, 自然区で211.1gと大差があった。歩留りを考えても加温区の方が良い。
    5) 加温終了後は, 自然区の方が加温区より, 日間増重率・餌料転換効率M1M2とも良かったが, 成長は加温区には追いつかなかった。
    6) 投餌率を上げたにもかかわらず, 第2期の方が餌料転換効率が加温区・自然区ともによく, その他, 日間増重率・歩留り・総増重量ともによくなっている。
  • 高嶋 敦史, 大島 順子
    森林計画学会誌
    2019年 52 巻 2 号 59-65
    発行日: 2019/04/25
    公開日: 2019/07/11
    ジャーナル フリー

    大径木は,

    亜熱帯
    性照葉樹林の保全において重要な指標であると考えられている。そこで本研究では,沖縄島やんばる地域に広がる約65年生の二次林において,大径木の分布と地形の関係を小流域レベルで調査した。その結果,胸高直径30cm以上の大径木の密度は全樹種合計で91.0本/haであり,そのうちイタジイが65.2%,イジュが20.9%,オキナワウラジロガシが6.4%を占めていた。やんばる地域の非皆伐成熟林を調査した既往の研究と比較すると,大径木の密度は半分以下に留まっていた。調査対象の小流域を尾根,中間斜面,谷の3つの地形に区分して大径木の密度やサイズを比較したところ,尾根では大径木の密度が谷や中間斜面の半分以下であった。また,イタジイやイジュは,尾根より谷でサイズが大きくなっていた。このように,やんばる地域の約65年生の二次林では,谷を中心にサイズの大きな幹が分布していた。また,谷から中間斜面にかけては過去の伐採を免れた老齢な大径木も僅かながら残っており,谷や中間斜面は二次林においても生態系管理や生物相保全の面で大きな役割を果たす重要な立地である可能性が示唆された。

  • 小橋 史明
    海の研究
    2010年 19 巻 2 号 111-126
    発行日: 2010/03/15
    公開日: 2022/03/31
    ジャーナル フリー

    亜熱帯
    前線は,北太平洋
    亜熱帯
    循環系上層に見られる顕著な海洋構造の一つです。人工衛星観測,現場観測,客観解析などの様々な資料の総合的解析により,
    亜熱帯
    前線海域に卓越する中規模渦の変動特性と形成過程,
    亜熱帯
    前線の詳細な分布と構造,前線北側の水温躍層中に見られるモード水による前線形成,海面の水温前線を通じた
    亜熱帯
    前線の大気への影響を明らかにしました。本稿では,これら一連の研究について紹介します。

  • *薬師寺 聖奈, 小松 大祐, 石井 慧, 成田 尚史, 三野 義尚
    日本地球化学会年会要旨集
    2024年 71 巻
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/30
    会議録・要旨集 フリー

    本研究では、南北の太平洋

    亜熱帯
    域のDONとNO₃⁻の関係に着目し、両者のδ¹⁵Nを定量し比較しようと考えた。試料は北太平洋
    亜熱帯
    域の2点に加え、南太平洋
    亜熱帯
    域の6点の表層から水深500 mの試料を用いてDON、NO₃⁻の濃度とδ¹⁵Nを測定した。その結果、北太平洋
    亜熱帯
    域の表層から水深150 mまでDON濃度はほとんどの点で4 ~ 5 µMでδ¹⁵NDONを定量でき、中層や深層で+5 ~ +6 ‰、150 mに向かって+3 ~ +5 ‰、水深150 m以浅では+0 ~ +6 ‰で、いずれも下層のNO₃⁻のδ¹⁵N よりも低い値を示した。一方、南太平洋
    亜熱帯
    域では表層から水深100 mまでDON濃度は北太平洋
    亜熱帯
    域と同程度、水深200 mまでのNO₃⁻のδ¹⁵Nは +5 ~ +11 ‰、同水深のδ¹⁵NDONは+5 ~ +9 ‰を示し、どちらも北太平洋
    亜熱帯
    域に比べて高い値を示した。これらの結果から、北太平洋
    亜熱帯
    域では窒素固定の影響が、南太平洋
    亜熱帯
    域ではそれらの影響が小さく,むしろ東部赤道太平洋域の脱窒の影響が大きいことが分かった。

  • *飯泉 佳子, 干川 明
    日本陸水学会 講演要旨集
    2007年 72 巻 1C2
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/03/31
    会議録・要旨集 フリー
  • 竹内 謙介
    日本海洋学会誌
    1984年 40 巻 5 号 371-381
    発行日: 1984/10/25
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    多層位モデルを用い,
    亜熱帯前線および亜熱帯
    反流が風成循環と南北差加熱の影響の組合せの結果として, 非常に理想化されたモデルにおいても再現し得る事が示された. このモデルにおいては北太平洋は海底の平坦な矩形の海として理想化され, 偏西風と貿易風を表現した風の応力と, Haney (1971) の定式化を用いた海面での熱交換によって駆動された.
    数値モデル中の
    亜熱帯
    循環の中央緯度付近に浅い前線とそれに併う東向きの海流が形成され, これらは実際の
    亜熱帯前線および亜熱帯
    反流とかなりのよい類似を示した.
    この研究では
    亜熱帯前線および亜熱帯
    反流の形成機構について, 細部までは明らかにされていないが, 2つの要因については形成に本質的な役割を果していない事が示された. 第1に, Yoshida et al.(1967a, b) が
    亜熱帯
    反流の成因とした,
    亜熱帯
    循環低緯度域における風応力の回転分布の極小帯については, これを含まないモデルでも反流や前線が良く再現された事から, これらの形成に不可欠のものでは無い事が示された. 第2に, 多くの著者によって
    亜熱帯
    前線に関連付けられている南北エクマン収束についても, 南北成分の風応力によって駆動されるモデルを用い, 前線の形成には本質的で無い事が示された.
  • 細川 吉晴
    農業土木学会誌
    2002年 70 巻 12 号 1123-1126,a2
    発行日: 2002/12/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    沖縄県八重山諸島における放牧施設の現状と管理上の問題点について, 幾多の研究成果から取りまとめた。特に, 放牧地はセンターから放射状に牧区割りされていることと, 肉用牛生産農家の大半が高齢者であることから, 牛群管理の省力性について論じた。また, 近年農家からの要望が多い電気牧柵については設置事例とその効果を示し, 放牧施設の更新についてはレイアウト設計の考え方や施設の資材・構造・機能の側面から具体的技術を提示した。
  • 仲田 康司, 津堅 智子
    コンクリート工学
    1996年 34 巻 7 号 70-74
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 二宮 洸三
    気象集誌. 第2輯
    1978年 56 巻 4 号 253-266
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/03/14
    ジャーナル フリー
    1972年6月27日早朝,朝鮮海峡を通過した弱い低気圧にともなって九州南西部で豪雨が発生した。この豪雨に関する総観的特徴として;1)豪雨は比較的に一様な
    亜熱帯気団の内部かつ亜熱帯
    ジェット流の南方400~500kmの場所に発生した,2)豪雨発生直前に成層の不安定が現れたがそれは上•中層の気温下降(寒気移流)によらず,下層(900mb)の相当温位の上昇(暖•湿移流)によっている,3)高温高湿の熱帯気団―太平洋上のsubinversion layerにある―の北向の輸送は太平洋
    亜熱帯
    高気圧の北西縁にみられる,4)豪雨期間は短く,豪雨域は狭いが,その期間と場所は,低気圧と
    亜熱帯
    高気圧の相対的位置関係に関係している,ことが指摘された。
    本報告の解析結果に加え,既報の報告を引用し,極東
    亜熱帯
    湿潤気候区の豪雨発生の総観的条件と,北米
    亜熱帯
    湿潤気候区のSevere Storm発生の総観的条件との比較も試みた。本質的に,豪雨は熱帯気団の侵入の条件下でおきる
    亜熱帯
    気団内の対流現象であるのに対し,severe Stormは上層の寒冷トラフの南下の条件下でおきる
    亜熱帯
    気団内の対流現象である。
  • 大西 健児
    日本内科学会雑誌
    2013年 102 巻 9 号 2481-2486
    発行日: 2013/09/10
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
  • *鳥居 つかさ, 大和田 道雄
    日本地理学会発表要旨集
    2008年 2008s 巻 501
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/07/19
    会議録・要旨集 フリー

    I 研究目的
     地球温暖化(IPCC,1996;2001;2007)によるSSTの上昇傾向はStrong et al.,(2000)によっても確認されているが,上昇率が最も高い海洋は太平洋海域である(大和田・井上,2002)。特に冬季における
    亜熱帯
    高圧帯領域は,西太平洋,および西大西洋に(500hPa面)に現れる傾向があり,特に西太平洋付近に顕著に現れる(大和田・石川,2002)。したがって,中緯度を流れる東西流変動に及ぼす影響が懸念される。そこで本研究は,北半球における冬季の熱帯内収束帯(ITCZ)の緯度的・経度的位置をOLRから確認し,西太平洋熱帯海域に形成される
    亜熱帯高圧帯との関係から亜熱帯
    ジェット気流,および寒帯前線ジェット気流の北上との関係について明らかにする。さらに,それらのジェット気流によって発生した温帯低気圧の移動経路の変動から日本海低気圧と南岸低気圧の接近・合体による異常発達のメカニズムを解析しようとするものである。 

    II 資料および解析方法
     SSTは,NOAA/NCEP EMC CMB GLOBAL のSea Surface Temperature(SST)を用い,また,
    亜熱帯
    高圧帯領域面積は, NCEP/NCARの再解析データを使用した。
    亜熱帯
    高圧帯領域は,大和田・石川(2002)の解析結果から,500hPa等圧面高度場の5,870m以上の領域を測定した(1982~2007年)。さらに,熱帯内収束帯(ITCZ)の南北振動は,NOAA/NCEPの地球表面から放射される赤外線強度OLR(Outgoing Longwave Radiation)を用いて確認した。

    III 結 果
     冬季は,夏季に比較してSST高温領域と
    亜熱帯
    高圧帯領域との間に明瞭な関係が得られなかった。これは,夏季と冬季のITCの位置が異なるからであり,SITCが南半球に位置している冬季はハドレー循環の上昇気流が全て北半球の
    亜熱帯
    高圧帯形成に関係しているとは言いがたいからである。しかし,南半球も含めたSST29℃以上の領域面積は拡大傾向にあり,
    亜熱帯
    高圧帯領域も拡大傾向にあることが判明した。そこで,
    亜熱帯
    高圧帯領域面積の典型的な拡大年と縮小年を選出し,温帯低気圧の移動経路を調べた。その結果,
    亜熱帯
    高圧帯領域面積の拡大は,
    亜熱帯
    ジェット気流,および寒帯前線ジェット気流の緯度的位置の北上とトラフの経度的位置の変動によって温帯低気圧の移動経路を北上させることが明らかとなった(図1)。さらに,それらのジェット気流が接近し,大気擾乱が活発化して低気圧が異常発達する傾向にあることが判明した(図2,図3)。
  • 児玉 安正
    気象集誌. 第2輯
    1992年 70 巻 4 号 813-836
    発行日: 1992年
    公開日: 2007/10/19
    ジャーナル フリー
    東アジアでは、初夏に梅雨前線帯と呼ばれる準定常的な前線帯があらわれ、ITCZに匹敵する多量の降水がもたらされる。梅雨前線帯は、ITCZや寒帯前線帯とは異なるいくつかの特徴を持ち、 Ninomiya(1984)は梅雨前線帯は
    亜熱帯
    前線帯であるとした。本研究では、主として10日平均場の解析により夏季の南半球の顕著な降水帯であるSPCZ、 SACZの
    亜熱帯
    域の部分を日本周辺域の梅雨前線帯と比較し、これら3つの降水帯が以下のような共通性を持つことを示す。
    梅雨前線帯、SPCZ、 SACZ(以下、
    亜熱帯
    降水帯)は、
    亜熱帯
    ジェットに沿って、熱帯モンスーンの降雨域の北東側(北半球)または南東側(南半球)に位置する準定常的なトラフの前面に形成される。
    亜熱帯
    降水帯の月降水量は、活動が活発なとき~400mmに達する。すべての
    亜熱帯
    降水帯は、内部に厚い湿潤層を伴う収束帯としての性質と、上層の西風ジェットを伴う傾圧帯としての性質をあわせ持つ。さらに、湿潤な熱帯またはモンスーン気団の極側の外縁を成しており、下層の水蒸気傾度は大きい。
    亜熱帯
    降水帯では、降水量が海面の蒸発量を大きく上回り、その降水の多くは、2種類の水蒸気流が降水帯で収束することにより維持される。その水蒸気流とは、降水帯に沿った東向きの流れと、
    亜熱帯
    高気圧の北西縁(北半球)または南東縁(南半球)に沿った流れである。後者は、
    亜熱帯
    高気圧の西部で蒸発した水蒸気を降水帯に輸送する。また、
    亜熱帯
    降水帯では下層で相当温位の高い空気の移流があり、これによる対流不安定の生成が降水帯の活発な対流活動を維持している。
    SPCZとSACZは、梅雨前線帯と類似し、 ITCZや寒帯前線帯とは異なる特徴を有しており、
    亜熱帯
    前線帯であると結論される。
  • ―沖縄農業を事例に―
    仲地 宗俊
    熱帯農業
    1996年 40 巻 3 号 132-135
    発行日: 1996/09/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 養殖池の底質と成長について
    照屋 忠敬, 金本 自由生
    水産増殖
    1979年 26 巻 4 号 147-151
    発行日: 1979/03/25
    公開日: 2010/06/30
    ジャーナル フリー
    約30gのスッポン養成を用いて底質試験を行った。1977年6月6日-7月23日までと, 1977年7月25日-9月16日までの2回行い次の結果を得た。
    1. 総増重量はコンクリートの底質の池の場合, 1回目65.1g, 2回目263.9g, 砂底池の場合1回目43.3g, 2回目230.4g, 赤土底池の場合1回目33.8g, 2回目127.0gを得, コンクリート底質の池が1番良かった。ヘドロを入れた池では1回目で全滅した。
    2. 歩留りも2回ともコンクリート底質の池の方が良かった。砂底質は1回目53.8%, 2回目, 100%, 赤土底質は1回目61.5%, 2回目75%で, 最終的には砂底質の方が良かった。
    3. 養殖技術の良否の目安となると思われる標準偏差もコンクリート底質の池が1番良く, 次いで赤土底質, 砂底質の順であった。
    4. 総合的にみて, コンクリート底質の池が1番良く, 次いで砂底質, 赤土底質の順であった。
  • 久保 快哉
    やどりが
    1986年 1986 巻 127 号 21-
    発行日: 1986/10/31
    公開日: 2017/08/19
    ジャーナル フリー
  • サンゴ礁保全とサンゴ礁漁業・養殖の両立をめざして
    鹿熊 信一郎
    地域漁業研究
    2007年 47 巻 1 号 137-160
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2020/12/04
    ジャーナル オープンアクセス

    東南アジアのサンゴ礁は危機的な状況にあるが,そのかく乱要因の第一に「漁業」があげられている。代表的な破壊的漁業である爆弾漁やシアン化合物漁以外にも,サンゴ礁魚類の養殖,篭漁,活魚流通,サンゴ養殖も生態系への悪影響が指摘されている。だが,サンゴ礁生態系のかく乱と回復のメカニズムが定量的に把握されていない状況で,生態系を保全する側の視点から,漁業や養殖を批判的に見る傾向が強すぎるのではないだろうか。そこで,サンゴ礁生態系に悪影響があると言われている,これらの漁業および養殖の概況を,漁業を維持する側の視点から,インドネシア,フィリピン,香港,沖縄で調べた。その結果,本来両立するべきサンゴ礁生態系とサンゴ礁漁業が対立するケースが多々みられた。だが,定性的には,篭漁の影響はそれ程大きくなく,魚類養殖・活魚流通も,生態系への十分な配慮の下に振興するべきだと判断した。爆弾漁,シアン化合物漁はやはり破壊的であり,かつ,伝統的な漁業を駆逐してしまう恐れがあるので,厳しく取り締まっていく必要があると考える。この際,4カ月間の集中的な取締で爆弾漁を一掃した沖縄の経験は参考となるだろう。また,沖縄では,白化,オニヒトデ,赤土汚染など,漁業以外の生態系かく乱要因の影響が漁業の影響よりも大きいと判断された。東南アジアでも,これらのかく乱要因への対策を強化していく必要がある。今後,漁業・養殖のサンゴ礁生態系への影響を定量的に調べ,生態系保全と漁業・養殖のバランスをとっていくことが重要だと考える。

feedback
Top