本研究では,ニュージーランドの乳幼児教育セルフ・レビュー・ガイドライン(2006)に焦点を当てて,セルフ・レビューの概念,プロセス,効果的なセルフ・レビューを生み出す要素の検討を行い,セルフ・レビューとは何かを明らかにする。本研究ではまた,ニュージーランドにおけるセルフ・レビュー実践の現状と課題を明らかにする。研究を通じて,セルフ・レビューが情報の収集,分析を行い,改善を行うものであることが明らかになった。セルフ・レビューが反省的,集団的取り組みであることを理解することも重要であり,日本における保育士の自己評価と保育所の自己評価との関係を検討することの必要性が示唆された。
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