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  • 後藤 元, 武田 英紀, 河合 伸, 島田 馨, 中野 邦夫, 横内 弘, 池本 秀雄, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 森 健, 山本 真, 井上 洋西, 中舘 俊英, 諏訪部 章, 岡田 信司, 芦野 有悟, 下条 文武, 岡田 正彦, 青木 信樹, 北村 亘子, 鈴木 康稔, 柄沢 安雄, 工藤 宏一郎, 小林 信之, 田中 司, 住友 みどり, 二木 芳人, 菅 守隆, 戸坂 雅一, 河野 茂, 平潟 洋一, 近藤 晃, 松田 淳一, 中野 路子, 那須 勝, 平松 和史, 鈴木 由美子
    The Japanese Journal of Antibiotics
    2005年 58 巻 3 号 326-358
    発行日: 2005/06/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    2003年10月-2004年9月の間に全国12施設において, 下気道感染症患者399例から採取された検体を対象とし, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性および患者背景などを検討した。これらの検体 (主として喀痰) から分離され, 原因菌と推定された細菌474株のうち469株について薬剤感受性を測定した。分離菌の内訳はStaphylococcus aureus76株, Streptococcus pneumoniae81株, Haemophilus influenzae84株,Pseudomonas aeruginosa (nonmucoid株) 56株, P.aeruginosa(mucoid株) 11株, Klebsiella pneumoniae36株, Moraxellasubgenus Branhamella catarrhalis24株などであった。
    S.aureus76株のうち, Oxacillin (MPIPC) のMICが2μg/ml以下の株 (Methicillin-susceptibleS.aureus: MSSA) およびOxacillinのMICが4μg/mL以上の株 (Methicillin-resistantS.aureus: MRSA) は, いずれも38株 (50.0%) であった。MSSAに対しては, Imipenem (IPM) の抗菌力が最も強く, 0.063μg/mLで全菌株の発育を阻止した。MRSAに対しては, Vancomycinの抗菌力が最も強く, 2μg/mLで全菌株の発育を阻止した。Arbekacinの抗菌力も良好で, 4μg/mLで全菌株の発育を阻止した。S.pneumoniaeに対する抗菌力はカルバペネム系抗菌薬が最も強く, 0.125-0.5μg/mLで全菌株の発育を阻止した。Cefozopran (CZOP) の抗菌力も良好で, そのMIC90は2μg/mLであり, 4μg/mLでは全菌株の発育を阻止した。これに対して, Cefaclor(CCL), Erythromycin (EM), Clindamycin (CLDM) では, 高度耐性株 (MIC:≥128μg/mL) が, それぞれ9株 (11.1%), 35株 (43.2%), 33株(40.7%) 検出された。H.influenzaeに対する抗菌力はLevofloxacin (LVFX) が最も強く, 0.063μg/mLで83株 (98.8%) の発育を阻止した。ムコイド産生および非ムコイド産生P.aeruginosaに対しては, Tobramycin (TOB) が最も強い抗菌力を示し, そのMIC90は2μg/mLであった。CZOPの抗菌力も比較的良好で, そのMIC90は, ムコイド型に対して4μg/mL, 非ムコイド型に対して8μg/mLであった。K.pneumoniaeに対する抗菌力は, CZOPが最も強く, 0.125μg/mLで全菌株の発育を阻止した。M (B.) catarrhalisに対しては, いずれの薬剤も比較的強い抗菌力を示し, MIC90は4μg/mL以下であった。
    呼吸器感染症患者の年齢は, 70歳以上が全体の54.1%と半数以上を占めた。疾患別では細菌性肺炎と慢性気管支炎の頻度が高く, それぞれ46.1, 30.6%であった。細菌性肺炎患者から多く分離された菌はS.aureusおよびH.influenzae (18.6%および18.1%) であり, 一方, 慢性気管支炎患者からはS.aureus (16.9%) およびS.pneumoniaeが比較的多く分離 (14.9%) された。抗菌薬投与前に呼吸器感染症患者から多く分離された菌は, S.pneumoniaeおよびH.influenzaeで, その分離頻度はそれぞれ20.6%および21.5%であった。前投与抗菌薬別に分離菌種を比較したところ, 前投与抗菌薬がセフェム系あるいはマクロライド系抗菌薬であった症例では,P.aeruginosaが比較的多く分離され, キノロン系抗菌薬ではS.aureusが比較的多く分離された。
  • 池本 秀雄, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 寺井 継男, 井上 洋西, 中舘 俊英, 伊藤 忠一, 吉田 武志, 大野 勲, 岡田 信司, 荒川 正昭, 下条 文武, 五十嵐 謙一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 柄沢 安雄, 中田 紘一郎, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 工藤 宏一郎, 小林 信之, 近藤 正, 小林 宏行, 河合 伸, 高安 聡, 島田 馨, 中野 邦夫, 横内 弘, 伊藤 章, 住友 みどり, 松島 敏春, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 佐藤 圭創, 戸坂 雅一, 河野 茂, 朝野 和典, 宮崎 義継, 泉川 公一, 山口 敏行, 餅田 親子, 那須 勝, 永井 寛之, 山崎 透, 中野 忠男
    The Japanese Journal of Antibiotics
    2000年 53 巻 5 号 261-298
    発行日: 2000/05/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1998年10月~1999年9月の間に全国16施設において, 下気道感染症患者438例から採取された検体を対象とし, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性及び患者背景などを検討した。これらの検体 (主として喀痰) から分離され, 起炎菌と推定された細菌532株のうち517株について感受性を測定した。分離菌の内訳はStaphylococcus aureus85株, Streptococcus pneumoniae100株, Haemophilus influenzae 96株, Pseudomonas aeruginosa (non-mucoid株) 75株, Pseudomonas aeruginosa (mucoid株) 6株, Moraxella subgenus Branhamella catarrhalis 38株, Klebsiella pneumoniae 26株などであった。
    S. aureus 85株のうちOxacillinのMICが4μg/ml以上の株 (Methicillin-resistant S. aureus: MRSA) は60.0%を占めた。これらMRSAに対してVancomycinとArbekacinは強い抗菌力を示したが, ABKに対してMICが64μg/mlを示す耐性株が1株検出され, またVCMでも感受性株の減少が認められた。ペニシリンに低感受性を示す株 (Penicillin-intermediate S. pneumoniae: PISP+Penicillin-resistant S. pneumoniae: PRSP) の分離頻度は前年の30.9%から46.0%に増加したが, PRSPは減少しておりPISPが19.8%から39.0%に2倍近く増加した。S. pneumoniaeに対してはPanipenem, Imipenem, Faropenemの抗菌力が強くMIC80はいずれも0.125μg/ml以下であった。H. influenzaeM.(B.) catarrhalisは, 一部の薬剤を除き全般的に良好な感受性を示した。1997年に認められたこれらの菌のCeftazidimeに対する感受性の低下は1998年に回復した。P. aeruginosaに対してはムコイド産性株の6株を含めTobramycinの抗菌力が最も強かった。K. pneumoniaeはAmpicillinを除く各薬剤に対して良好な感受性を示したが, 1997年の成績と比較すると若干低感受性株が多くみられた。
    患者背景については, 年齢別の分布では80歳以上の症例が増加し, 70歳以上の高齢者は48.6%とほぼ半数を占めた。疾患別の頻度では細菌性肺炎が40.2%であり, 経年的に緩やかな増加傾向がみられ、特に症例数の多い70歳以上では1997年までに比べ約10%増加した。次に多いのが慢性気管支炎の27.6%であるが, 経年的には徐々に減少している。これら感染症からの抗菌薬投与前後における分離菌株数をみると, 慢性気管支炎では抗菌薬の投与により分離株数が半数以下に減少するが, 細菌性肺炎では投与前後での分離株数はほぼ同数であった。抗菌薬の投与の有無, 投与日数ごとの分離菌については, 投与前に多く分離された菌はS. pneumoniae26.7%, H. influenzae 23.8%, S. aureus 13.3%, M.(B.) catarrhalis 10.8%などであった。S. aureusは投与15日以上で減少したが, P. aeruginosaは薬剤投与により減少することはなく, 15日以上では45.5%分離された。S. pneumoniaeは投与により減少し, 15日以上では4.5%のみであったが, H. influenzaeは14日以内では4.8%まで減少するものの, 15日以上では25.0%と多く分離された。
  • 島田 馨, 中野 邦夫, 横内 弘, 池本 秀雄, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 寺井 継男, 井上 洋西, 中舘 俊英, 伊藤 忠一, 吉田 武志, 大野 勲, 岡田 信司, 林 克敏, 荒川 正昭, 下条 文武, 五十嵐 謙一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 鈴木 康稔, 柄沢 安雄, 中田 紘一郎, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 工藤 宏一郎, 小林 信之, 長谷川 光治, 小林 宏行, 河合 伸, 高安 聡, 伊藤 章, 住友 みどり, 松島 敏春, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 佐藤 圭創, 戸坂 雅一, 河野 茂, 朝野 和典, 宮崎 義継, 平潟 洋一, 松田 淳一, 餅田 親子, 那須 勝, 永井 寛之, 平松 和史, 中野 忠男
    The Japanese Journal of Antibiotics
    2001年 54 巻 7 号 331-364
    発行日: 2001/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1999年10月~2000年9月の間に全国16施設において, 下気道感染症患者430例から採取された検体を対象とし, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性及び患者背景などを検討した。これらの検体 (主として喀痰) から分離され, 原因菌と推定された細菌515株のうち506株について感受性を測定した。分離菌の内訳はStaphylococcus aureu78株, Strepto-coccus pneumoniae101株, Haemophilus influenzae104株, Pseudomonas aeruginosa (non-mucoid株) 58株, P. aeruginosa (mucoid株) 11株, Moraxella subgenus Branhamella ca-tarrhalis41株, Klebsiella pneumoniae18株などであった。
    S. aureus78株中OxacillinのMICが4μg/ml以上の株 (Methicillin-resistantS. aureus: MRSA) は57.7%を占めた。MRSAに対してVancomycinとArbekacinは強い抗菌力を示し, 1998年に認められたABK耐性株 (MIC: 64μg/ml) やVCM感受性株の減少は認められなかった。S. pneumoniaeのなかで, ペニシリンに低感受性を示す株 (Penicillin-intermediate S. pneumoniae: PISP+Penicillin-resistant S. pneumoniae: PRSP) の分離頻度は1998年の46.0%から34.7%に減少し, PRSPは1991年以降で最も少なく3.0%であった。また, S. pneumoniaeに対してはカルバペネム系薬剤の抗菌力が強く, 特にPanipenemは0.063μg/mlで全101株の発育を阻止した。H. influenzaeに対しては全般的に抗菌力は強く, いずれの薬剤もMIC80は4μg/ml以下であった。1998年にはOfloxacinのMIC分布は0.063~4μg/mlであったが, 1999年は全株のMICが0.125μg/ml以下であり, H. influenzaeに対して最も強い抗菌力を示した。P. aeruginosaに対してはTobramycinとCiprofloxacinの抗菌力が強く, MIC80は1μg/mlであった。ムコイド産生株の分離株数は11株と少なかったが, 非産生株に比べ各薬剤に対する感受性は良好であった。K. pneumoniaeはAmpicillinを除く各薬剤に対して良好な感受性を示し, 1998年に比べ低感受性株も少なかった。M.(B.) catarrhaliSに対しても全般的に抗菌力は強く, いずれの薬剤もMIC80は2μg/ml以下であった。最も強かったのはImipenemであり, 0.063μg/mlで全41株の発育を阻止した。
    患者背景については, 年齢別分布では増加傾向にあった80歳以上の症例が1999年は減少したものの, 70歳以上の高齢者は47.0%と前年に続きほぼ半数を占めた。疾患別の頻度では細菌性肺炎と慢性気管支炎が多く, それぞれ37.9, 30.5%であった。1999年は例年に比べ気管支喘息が多く, 気管支拡張症とほぼ同じで約10%みられた。これら感染症からの抗菌薬投与前後における分離菌株数をみると, 細菌性肺炎では前年と同様に投与前後でほぼ同数であったが, 慢性気管支炎では前年は投与後において半数以下に著しく減少したが, 1999年は3分の2に減少したに留まった。抗菌薬の投与の有無, 投与日数ごとの分離菌については, 投与前に多く分離された菌はH. influenzae 28.4%, S. pneumoniae 25.7%, M.(B.) catarrhalis 12.0%, S. aureus 10.6%などであった。S. aureusは投与15日以上では投与前の分離頻度とほぼ同じであったが, P. aeruginosaは36.8%と投与前に比べ多く分離された。S. pneumoniaeは投与により減少し, 投与終了後では全く分離されなかったが, H. influenzaeは3日以内では7.1%まで減少するものの, 終了後では21.4%と多く分離された。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 清水 義徳, 寺井 継男, 井上 洋西, 中舘 俊英, 伊藤 忠一, 吉田 武志, 大野 勲, 丹野 恭夫, 荒川 正昭, 五十嵐 謙一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 中田 紘一郎, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 小林 宏行, 河合 伸, 高安 聡, 島田 馨, 中野 邦夫, 高森 幹雄, 横内 弘, 伊藤 章, 住友 みどり, 賀来 満夫, 松島 敏春, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 戸坂 雅一, 河野 茂, 朝野 和典, 平潟 洋一, 泉川 公一, 山口 敏行, 松田 淳一, 那須 勝, 伊東 盛夫, 山崎 透, 中野 忠男, 斎藤 厚, 當山 真人, 山根 誠久, 草野 展周
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1998年 51 巻 7 号 437-474
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1996年10月~1997年9月の間に全国16施設において, 下気道感染症患者449例から採取された検体を対象とした。それらの検体 (主として喀痰) から分離され, 起炎菌と推定された細菌557株のうち543株について感受性を測定した。分離菌の内訳はStaphylococcusaureus 98株, Streptococcus pneumoniae 93株, Haemophilus influenzae 84株, Pseudomonasaeruginosa (non-mucoid株) 84株, Pseudomonas aeruginosa (mucoid株) 17株, Moraxellasubgenus Branhamella catarrhalis 31株, Klebsiella pneumoniae 21株などであった。
    主要菌株の抗菌薬に対する感受性は, ほとんどの菌種で前年とほぼ同様の成績を示した。S. aureus及びP. aeruginosa (non-mucoid株) に対しては一部の薬剤を除き抗菌力は弱かったが, その他の菌種に対しては, ほとんどの薬剤が比較的強い抗菌力を示した。S.aureusではOxacillinのMICが4μg/ml以上の株 (methicillin-resistant S. aureus: MRSA) が1995年度と比べ約15%増加し, 67.3% (66株) を占めた。これらMRSAについても, ArbekacinとVancomycinは優れた抗菌力を示した。
    また, 患者背景と感染症と起炎菌の推移等についても検討した。
    年齢別分布では高年齢層の感染症が多く, 60歳以上の症例が71.0%を占め, 1992年以降で最も多かった。疾患別分布では, 1993年以降で増加傾向にある細菌性肺炎, 慢性気管支炎がそれぞれ35.9%, 30.3%と多かった。細菌性肺炎からの分離菌はS. aureusが最も多く24.7%, 次いでP. aeruginosa 17.5%, S. pneumoniae 15.5%が多く分離された。慢性気管支炎ではS. pneumoniaeとS. aureusの分離頻度が高く, それぞれ16.3%, 15.7%であった。抗菌薬の投与の有無, 投与日数ごとの分離菌についてみると, 投与前に多く分離された菌はS. pneumoniae 24.2%, H. influenzae 19.3%, S. aureus 16.3%, P. aeruginosa 12.7%などであった。このうちS. aureusS. pneumoniaeの分離頻度は投与8日以上で日数に伴い減少したが, H. influenzaeP. aeruginosaの分離頻度は投与により一旦は減少するが15日以上になると投与前に比べても高かった。感染抵抗力減弱を誘起する因子・手術の有無によるMRSAの分離頻度は「有り」で77.0%, 「無し」で37.5%であった。抗菌薬の投与前後におけるMRSAの分離頻度は「投与前」で42.6%, 「投与後」で90.2%となり, 抗菌薬投与後で高値を示した。また, 入院患者からのMRSAの分離頻度は74.4% (61/82) と高く, 一方, 外来患者からの分離頻度も31.3% (5/16) を占めた。
  • 伊藤 章雄, 林 尚典
    計測と制御
    2018年 57 巻 1 号 45-50
    発行日: 2018/01/10
    公開日: 2018/01/19
    ジャーナル フリー
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 寺井 継男, 井上 洋西, 中舘 俊英, 伊藤 忠一, 吉田 武志, 大野 勲, 岡田 信司, 荒川 正昭, 五十嵐 謙一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 中田 紘一郎, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 工藤 宏一郎, 近藤 正, 小林 宏行, 河合 伸, 高安 聡, 島田 馨, 中野 邦夫, 高森 幹雄, 横内 弘, 伊藤 章, 住友 みどり, 松島 敏春, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 佐藤 圭創, 戸坂 雅一, 河野 茂, 朝野 和典, 平潟 洋一, 泉川 公一, 山口 敏行, 餅田 親子, 那須 勝, 伊東 盛夫, 山崎 透, 中野 忠男, 斎藤 厚, 當山 真人, 山根 誠久, 草野 展周
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1999年 52 巻 5 号 353-397
    発行日: 1999/05/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1997年10月~1998年9月の問に全国17施設において, 下気道感染症患者440例から採取された検体を対象とし, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性及び患者背景などを検討した。これらの検体 (主として喀痰) から分離され, 起炎菌と推定された細菌512株のうち503株について感受性を測定した。分離菌の内訳はStaphylococcus aureus 100株, Streptococcus pneumoniae81株, Haemophilus influenzae85株, Pseudomonas aeruginosa (non-mucoid株) 71株, Pseudomonas aeruginosa (mucoid株) 27株, Moraxella subgenus Branhamnella catarrhalis33株, Klebsiella pneumoniae17株などであった。S. aureus 100株のうちOxacillinのMICが4μg/ml以上の株 (Methicillin-resistant S. aureus: MRSA) は55.0%検出され, 1996年の67.3%に比べ10%以上減少した。ArbekacinとVancomycinはMRSAに対して強い抗菌力を示し, 本年度もABK耐性株やVCM低感受性株は検出されなかった。S. pneumoniaeに対する抗菌力はカルバペネム系薬剤が強くPanipenem, ImipenemのMIC80は0.063μg/mlであった。またペニシリンに低感受性を示す株 (Penicillin-intermediate S. pneumoniae: PISP+Penicillin-resistant S. pneumoniae: PRSP) の分離頻度は1995年の40.3%から緩やかに減少し本年度は30.9%であった。H. influenzaeM.(B.) catarrhalisの各薬剤に対する感受性はいずれも良好であったが, 1995・1996年に比べ両菌種ともCeftazidimeに対して感受性の低下が認められた。P. aeruginosaは多くの薬剤に耐性化を示す傾向にあるが, ムコイド産性株にはMeropenem, Imipenem, Tobramycinの抗菌力が強く, ムコイド非産性株にはTobramycinとCiprofloxacinの抗菌力が比較的強かった。K. pneumoniaeはAmpicillinを除く薬剤に対して良好な感受性を示し1996年の成績と比較しても良かった。
    患者背景については, 年齢別の分布で70歳以上の高齢者が年々増加しており, 本年度は45.5%を占めた。疾患別の頻度ではあまり変化はなく, 細菌性肺炎が33.6%, 慢性気管支炎が29.1%と多かった。これら感染症からの抗菌薬投与前後における分離菌株数は, 慢性気管支炎では抗菌薬投与後に比べ未投与の症例からの分離株数が多いが, 細菌性肺炎では1995年以降で投与後での分離株数が投与前より多くなっており, 薬剤投与後におけるS. aureusP. aeruginosaの分離頻度の増加は, これらの菌の薬剤感受性低下傾向を示唆すると思われる。抗菌薬の投与の有無投与日数ごとの分離菌及び投与薬剤種類別の分離菌についてみると, 投与前に多く分離された菌はS. pneumoniae24.5%, H. influenzae21.4%, S. aureus 18.4%, P. aeruginosa 12.2%などであった。S. aureusは投与15日以上で減少したが, P. aeruginosaは薬剤投与により減少することはなく15日以上では47.8%分離された。投与された薬剤の種類ではペニシリン系及びセフェム系薬剤の投与症例からの分離菌は S. aureusが最も多く31.7~58.3%を占めた。またマクロライド系薬剤投与例ではP. aeruginosaの分離頻度が高く50%近くを占めた。
  • 伊藤 章, 進藤 邦彦, 坂本 洋, 佐野 文彦, 石ケ坪 良明, 松村 正典, 谷 賢治, 丸田 壱郎, 児玉 文雄, 福島 孝吉
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1983年 36 巻 1 号 84-92
    発行日: 1983/01/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cebxitin (商品名マーキシン注射用, 以下CFX) は, 米国メノレク社によつてStreptomyces lactamduransが産生する. Cophamycin Cの誘導体として最初に開発された新しいCophamycin系抗生物質で, β-Lactarp環の7α位にMethoxy基を有するため, 各種細菌が産生するβ-Lactamaseに対して極めて安定である。
    本剤はクマム陰性桿菌4のうちでもEscherichia coli, Klebsiella, Proteusに対して強い抗菌力を示し,従来のCephaiospofin, Penicillin系抗生物質に耐性を宗す菌に対しても抗菌力を有する1~3)。
    CFXの通當投与量は1日2gから4gであり, これらの投与量を用いた本剤の各科領域にお6る臨床試験の検討がすでに報告されており4), そのなかで当教室における成績も報告されている5)。
    今回, 各種重症感染症に対して比較的大量, すなわち1日6g投与した症例を経験したので, その場合の有効性, 安全性忙ついて, 検討を試みた。
  • 西沢 良史, 大澤 淳, 竹花 はつ恵, 堀 和恵, 伊藤 歩, 伊藤 章治
    風力エネルギー
    2006年 30 巻 3 号 65-77
    発行日: 2006年
    公開日: 2011/01/27
    ジャーナル フリー
  • 堀江 義則, 高橋 久雄, 赤井 淳一郎, 奥山 啓二, 高木 俊和, 丸山 勝也, 高木 敏, 重田 洋介
    医療
    1992年 46 巻 11 号 888-893
    発行日: 1992/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    症例は52歳, 男性. 20歳代より大酒家で, 総飲酒量は純エタノール換算約1500kgである. 47歳時, 肝組織診断にてアルコール性肝硬変と診断された. 今回, 連続飲酒状態となり, 黄疽, 腹水, GOT, GPTの増悪, 白血球増多, 発熱を認め入院した. 抗生剤を投与するも白血球増多, 発熱は持続した. 35病日より左眼球突出, 左III-IV脳神経麻痺が出現した. 徐々に意識状態が悪化し, 39病日, ショック状態となり死亡した. 剖検にてムーコル髄膜脳炎の軟膜への出血性浸潤による脳底部出血を認めた. 本例のようなアルコール依存症に伴う肝硬変において精神神経症状を呈する場合, アルコール精神病, 肝性脳症などとの鑑別が困難となるが, アルコール性肝硬変のような免疫不全状態に, 特有の眼窩感染症状を認める場合には副鼻腔脳型のムーコル症を考え, 積極的な治療が必要と思われる.
  • 阿久津 千尋, 伊藤 章
    体育科教育学研究
    2013年 29 巻 2 号 1-9
    発行日: 2013/08/20
    公開日: 2013/09/12
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study was to identify the best hurdle interval distance for 4th-grade elementary school students to run in three easy steps, and to investigate the effect of P.E. lessons based on this method on the students’ hurdle-running velocity. Four lessons were conducted with the following objective: to help students become able to jump vigorously and run with a high step frequency over a course based on a hurdle interval distance that students can run in three easy steps. In the second and fourth lessons, we measured the following items for a 40-meter hurdle course: race time, hurdling velocity, and running velocity. The main findings were as follows: 1)The best hurdle interval distance for hurdling with three easy steps was in the range 3.0 to 5.0 m. 2)Improved hurdle record correlated positively with improved hurdle-interval step frequency (r=.30, p<.05), but did not correlate positively with improved hurdle-interval step length (r=.16, n.s.). 3)This study revealed the importance of the choice of hurdle interval in running three fast steps. These findings suggest that the learning content applied in this study and the use of a hurdle interval distance students can run in three easy steps constitute an appropriate instruction method.
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 小酒井 望, 林 康之, 小栗 豊子, 近藤 宇史, 斎藤 玲, 松宮 英視, 上田 京子, 寺井 継男, 丹野 恭夫, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 五十嵐 謙一, 嶋津 芳典, 屋形 稔, 尾崎 京子, 関根 理, 青木 信樹, 大島 博, 渡辺 京子, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 蝶名林 直彦, 中谷 龍王, 吉村 邦彦, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 鵜沢 毅, 田村 静夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 河合 伸, 島田 馨, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 副島 林造, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 山口 恵三, 菅原 和行, 下口 和矩, 那須 勝, 後藤 純, 後藤 陽一郎, 重野 秀明, 伊東 盛夫, 宮子 博, 菅原 弘一, 斎藤 厚, 草野 展周, 猪狩 淳
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1989年 42 巻 11 号 2324-2353
    発行日: 1989/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    著者らは1981年以来全国各地の研究施設と共同で呼吸器感染症患者分離菌を収集し, 患者背景と分離菌, 分離菌の各種抗菌・抗生剤に対する感受性推移などを経年的に調査してきた。今回は1986年度の調査結果について報告する。
    1986年9月~1987年3月の間, 全国17施設において呼吸器感染症患者558例の主として喀痰から分離され, 起炎菌と推定された細菌は657株であった。このうちStaphylococcus aureus 75株, Streptococcus pneumoniae 108株, Haemophilus influenzae 150株, Pseudomonas aeruginosa (ムコイド非産生株) 107株, P. aeruginosa (ムコイド産生株) 21株, Klebsiella pneumoniae 32株, Escherichia coli 8株, Branhamella catarrhalis 55株などに対する各種抗菌・抗生剤のMICを測定し, 薬剤感受性を調査した。又, 患者背景と感染症及び感染症と起炎菌の推移等についても併せて検討した。
  • 社会学評論
    1979年 30 巻 2 号 101
    発行日: 1979/09/30
    公開日: 2012/01/17
    ジャーナル フリー
  • 大久保 隆男, 伊藤 章, 高橋 英男, 三浦 富次, 小田切 繁樹, 長谷川 英之, 栗原 牧夫, 山部 快太郎, 小原 侃市
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1987年 40 巻 5 号 983-994
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    横浜市立大学及びその関連病院6施設において, 細菌の関与した扁桃炎, 咽喉頭炎にノルフロキサシン (NFLX) を1日2回投与し, 以下の成績が得られた。
    1.66例中来院せず4例, 投薬違反4例, 感染症状不明確2例のため10例を解析対象から除外し, 56例について検討した。
    2.解析対象症例は扁桃炎20例, 咽喉頭炎36例, 1日投与量400mg38例, 600mg18例, 男32例, 女24例で, 入院3例, 他の53例は外来症例である。軽症, 中等症がほとんどであり, 基礎疾患又は合併症は26例にあるが, いずれも軽度なものである。
    3.7日以内投与症例判定で, 扁桃炎は15例中11例が改善以上で改善率73.3%, 咽喉頭炎30例中25例が改善以上で, 改善率83.3%で, 合計45例中では80.0%の改善率であつた。
    4.全症例判定では, 扁桃炎は20例中75.0%, 咽喉頭炎は36例中83.3%の改善率で, 両疾患合せた56例では80.4%の改善率であつた。
    5.細菌学的に19例中6例に消失, 2例に減少, 不明11例, 1例で新たに菌出現がみられた。
    6.副作用は1例で悪心, 頭痛, 1例でGOT, GPTの軽度の上昇が認められた。
    7.本剤1回200mg又は300mg1日2回投与は, 200mg1日3回投与による扁桃炎, 咽喉頭炎の臨床効果と比べても遜色なく, 臨床的には, 本剤1回200mg又は300mg, 1日2回投与であつても十分に効果が期待される。
    8.抗菌力, 血中半減期から考えて, 1日2回投与でも臨床的には, 十分有用性が期待されることが臨床的に今回の検討で証明されたと言えよう。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 川口 秀明, 清水 義徳, 松宮 英視, 斎藤 玲, 寺井 継男, 井上 洋西, 中舘 俊英, 伊藤 忠一, 吉田 武志, 丹野 恭夫, 大野 勲, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 五十嵐 謙一, 和田 光一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 松田 正文, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 石原 照夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 河合 伸, 高安 聡, 武田 博明, 島田 馨, 山口 惠三, 松本 哲哉, 岩田 守弘, 樫谷 総子, 伊藤 章, 住友 みどり, 賀来 満夫, 松島 敏春, 二木 芳人, 副島 林造, 安藤 正幸, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 河野 茂, 田中 宏典, 平潟 洋一, 松田 淳一, 那須 勝, 伊東 盛夫, 山崎 透, 中野 忠男, 斎藤 厚, 草野 展周, 當山 真人
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1997年 50 巻 5 号 421-459
    発行日: 1997/05/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    我々は1981年以来, 全国各地の病院・研究施設と共同で下気道感染症(以下, 呼吸器感染症と略す)分離菌を収集し, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性, 患者背景と分離菌などを経年的に調査してきた1~13)。今回は, 1995年度の調査結果を報告する。
    1995年10月~1996年9月の間に全国23施設において, 呼吸器感染症患者から採取された検体を対象とした。それらの検体(主として喀痰)から分離され, 起炎菌と推定された細菌567株について感受性を測定した。分離菌の内訳Staphylococcus aureus 74株, Streptococcus pneumoniae82株, Haemophilus influenzae 104株, Pseudomonas aeruginosa (non-mucoid株)85株, Pseudomonas aeruginosa (mucoid株) 18株,Moraxella subgenus Branhamella catarrhalis 52株, Klebsiella pneumoniae 25株などであった。主要菌株の抗菌薬に対する感受性は, ほとんどの菌種で前年とほぼ同様の成績を示した。S.aureusではOxacillinのMICが4μg/ml以上の株(methicillin-resistant S.aureus)が1994年度とほぼ同様の39株, 52.7%を占あた。これらMRSAも含め, ArbekacinとVancomycinは優れた抗菌力を示した。P.aeruginosaに対しては一部の薬剤を除き抗菌力は弱かったが, その他の菌種に対する抗菌力は比較的強いものが多かった。また, 患者背景と感染症と起炎菌の推移等についても検討した。
    患者背景については, 呼吸器感染症患者459例から採取された567株を対象とした。年齢別の分布では高年齢層の感染症が多く, 60歳以上の症例が66.3%を占め1994年度よりわずかではあるが漸増している。疾患別の頻度では, 慢性気管支炎, 細菌性肺炎がそれぞれ38.8%, 29.6%と多く, 全体の約70%を占めた。疾患別の起炎菌の頻度についてみると, 慢性気管支炎ではH.influenzae及びS.pneumoniaeの分離頻度が高く, それぞれ18.0%, 17.6%であった。細菌性肺炎ではS.aureusとP.aeruginosaの分離頻度が最も高く, それぞれ16.2%, 次いでH.influenzae12.8%, S.pneumoniae 10.6%の順であった。抗菌薬の投与の有無, 投与日数ごとの分離菌についてみると, 投与前に分離頻度の高い菌はH.influenzae 24.7%, S.pneumoniae 21.0%, M.(B.)catarrhalis 13.9%であった。抗菌薬投与14日以内では, 薬剤感受性が比較的良好な菌(S.pneumoniae, K.pneumoniae, M.(B.)catarrhalis)では, 抗菌薬の投与日数の増加に伴い分離頻度が減少する傾向にあったが, 多くの薬剤に耐性を示すS.aureusは投与日数の増加に伴い分離頻度は増加する傾向にあった。感染抵抗力減弱を誘起する因子・手術の有無によるMRSAの分離頻度は「有り」で57.7%,「無し」で35.0%となり, 因子・手術の有りの症例でMRSAの分離頻度が高い傾向は例年通りであった。抗菌薬の投与前後におけるMRSAの分離頻度は「投与前」で34.2%,「投与後」で70.6%となり, 抗菌薬投与後で高値を示した。また, 入院患者からのMRSAの分離頻度は外来患者に比べ多く60.4%(32/53)を占めた。外来患者からの分離頻度は1994年度の7.1%(1/14)に比べ1995年度は26.3%(5/19)と多かった。
  • 伊藤 章, 寺田 秀夫, 有森 茂, 小松田 光真, 三島 研吾, 石田 尚志, 小池 満, 岡田 定, 入交 昭一郎, 原田 契一, 小田切 繁樹, 児玉 文雄, 丸田 壱郎, 金森 平和, 府川 仁哉, 速水 一雄, 赤塚 祝子
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1991年 44 巻 12 号 1368-1375
    発行日: 1991/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    真菌症並びに真菌症が強く疑われる症例にMiconazoleを投与し, 以下の結果を得た。
    1.53例中, 著効6例, 有効37例, 無効8例, 判定不能2例で有効率84.3% (43例/51例) であつた。
    2.真菌症と確定診断し得た症例21例中, 14例で真菌の消失が, 4例で減少が認められた。
    3.胸部x線所見では23例中1例で陰影像の消失が, 14例で改善が認められた。
    4.53例中5例 (9.4%) に吐き気, 嘔吐等の副作用の発現が認められた。
  • 花谷 勇治, 浅越 辰男, 三吉 博, 蓮見 直彦, 長岡 信彦, 小平 進
    CHEMOTHERAPY
    1993年 41 巻 12 号 1325-1330
    発行日: 1993/12/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    アゾール系抗真菌薬が奏効した腹腔内膿瘍の3例を経験したので報告する。症例1は残胃の進行癌に対し残胃全摘術を行った65歳の男性, 症例2は穿孔性胃潰瘍に対し保存的治療を行った65歳の男性, 症例3は穿孔性十二指腸潰瘍に対し穿孔部単純閉鎖術を行った60歳の男性である。診断にはCTスキャンと血中β-D-グルカン定量が有用であった。Fluconazole (症例1および2) あるいはmiconazole (症例3) の投与により, 3例とも速やかに解熱し, 全身状態の改善を得た。アゾール系抗真菌薬投与に起因すると思われる副作用は経験しなかった。
  • 三島 信行
    計測と制御
    2015年 54 巻 5 号 365
    発行日: 2015/05/10
    公開日: 2015/05/26
    ジャーナル フリー
  • 石ヶ坪 良明, 浅田 裕子, 本村 茂樹, 丸田 壱郎, 坂本 洋, 高橋 宏, 佐野 文彦, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 奥田 研爾
    感染症学雑誌
    1983年 57 巻 11 号 981-985
    発行日: 1983/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    76歳男性の非定型性白血病の経過中, 静脈血培養にてTricosporon cutaneumを検出した症例を経験したので報告する, T.cutaneumの敗血症は我々のしらべたかぎり, 現在までRivera等の報告をはじめ9例あるが, 本邦では寺島等の報告のみである. 近年, 多種の広域抗生物質, 免疫抑制剤等の頻用により, 日和見感染が増加しているが, 従来報告の少ないT.cutaneumによる敗血症にも一考を要するものと思われる.
  • -自己成長エゴグラム(SGE)を用いた-考察-
    西出 薫
    日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
    1998年 2 巻 1 号 31-37
    発行日: 1998年
    公開日: 2023/03/01
    ジャーナル 認証あり
     5施設のオストメイト40名を対象に交流分析の自己成長型エゴグラム(以下SGE)を用いて分析し、臨床における患者指導に取り入れる可能性を検討した。分析に際しては各自我状態ごとの平均値と標準偏差を求め、それぞれの得点の高低を考察する際に、芦原によるSGEのパターン分析に準じて3群にわけた。SGE平均値はCP16.0 ± 2.85、NP14.6 ± 3.93、A12.5 ± 4.38、FC12.1 ± 4.61、AC10.9 ± 3.77であり、同じSGEを用いた陶山らの研究による肺癌患者や健常者の平均値と比較するとCP、ACが高く、NPが低値であった。また、今回対象とした40名では術後経過年数や年齢によってACに有意差が見られたが、男女別に有意差がなかった。今後はSGEを術前、術後、退院後など機会がある毎に施行し、患者の心理的傾向を横断的に把握し、生活指導の一手段として活用すべきである。
  • 進藤 邦彦, 室橋 光宇, 本村 茂樹, 福村 基典, 蘇 鴻偉, 松村 恵理子, 伊藤 章, 福島 孝吉, 神永 陽一郎, 佐藤 芳美, 崎山 典子
    CHEMOTHERAPY
    1981年 29 巻 Supplement1 号 408-414
    発行日: 1981/06/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    Cefmenoxime (CMX, SCE-1365) を臨床的に内科領域感染症に用いて, 次の結論が得られた。
    (1) Escherichia coli, Klebsiella pneumoniaeについて非常に強い抗菌力を有し, Serratia marcescens, Pseudomonas aeruginosa, Pseudomonas cepacia, Acinetobacter anitratusに対してもCefotaximeやCefoperazoneとほぼ同等の抗菌力を有していた。
    (2) 臨床的には呼吸器感染症7例, 敗血症3例, 不明熱2例, 胆嚢炎1例, 計13例に用いて, そのうち7例に有効で, 全体として有効率53.8%であった。
    (3) 副作用として, 自覚的にも, 他覚的にも特記すべきものはみられなかった。以上の結果から, Cefmenoximeは重篤な副作用もなく内科領域感染症に有用な化学療法剤になり得ると思われる。
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