反応性ケイ光増白剤についての基礎資料を得るため,-連の-般式(1)で示される4,4なビス(モノクロロー1,3,5-トリアジンー2-イルアミノ)-2,21-スチルベンジスルホン酸の誘導体を合成した。
これらの化合物は木綿とNa
2CO
3の存在で反応して,ケイ光性の処理布を与え,ケイ光増白剤は処理布から熱ピリジンおよび熱DMFでの処理によっても除去されなかった。-方,ナィロンおよび絹との反応においてはケイ光増白剤を好収率で固着させるには酢酸の存在が必要で,ナイロンとの反応では概して80%以上の収率で固着し,強いケイ光性の処理布を与えた。しかし,絹の場合,処理布のケイ光は高い固着率にもかかわらず弱く,これらの化合物が,ナイロン,木綿には適しているが,絹には応用できないことがおかった。木綿の場合,固着処理布と対応した非反応性ケイ光増白剤 それぞれ同じ置換基Xと,-OCH
3を有するケイ光増白剤による処理布との比較により,これらのケィ光増白剤は繊維と結合することによりそのケイ光強度はやや低下するが,耐光堅ロウ度はやや向上することがわかった。
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