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クエリ検索: "佐藤洋介"
127件中 1-20の結果を表示しています
  • *佐藤 洋介, 西村 一樹, 廣瀬 崇至, 東口 顕士, 松田 建児
    基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
    2011年 2011 巻 1P163
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/03/28
    会議録・要旨集 フリー
    両親媒性ジアリールエテンを合成し、その自己集合体の光応答挙動を調べた。親水部にトリエチレングリコール基、疎水部にデシルオキシ基をそれぞれ3本持つこの化合物は、水中でマイクロメートルオーダーのベシクルを形成し、ベシクルの状態でもフォトクロミズムを示すことがわかった。また、長時間紫外光を照射後、可視光を照射することによりベシクルが崩壊することを見出した。
  • 佐藤 洋介, 岡場 翔一, 高野 哲至, 香取 秀俊
    日本物理学会講演概要集
    2015年 70.1 巻 24aAG-13
    発行日: 2015/03/21
    公開日: 2017/07/10
    会議録・要旨集 フリー
  • 佐藤 洋介, 馬場 翔二, C. Juenger, 松尾 貞茂, A. Baumgatner, 鎌田 大, K. Li, H. Q. Xu, C. Schonenberger, 大岩 顕, 樽茶 清悟
    日本物理学会講演概要集
    2017年 72.2 巻 22aB31-9
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/11/13
    会議録・要旨集 フリー
  • 武重 有祐, 松尾 貞茂, R. S. Deacon, 上田 健人, 佐藤 洋介, Yi-Fan Zhao, Ling Zhang, Cui-Zu Chang, 石橋 幸治, 樽茶 清悟
    日本物理学会講演概要集
    2018年 73.2 巻 10aK106-8
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/10/28
    会議録・要旨集 フリー
  • 相馬 正之, 村田 伸, 甲斐 義浩, 中江 秀幸, 佐藤 洋介, 太田尾 浩, 村田 潤
    理学療法学Supplement
    2017年 2016 巻 P-KS-40-3
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/24
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに,目的】

    足趾・足底機能は,足底が唯一の接地面となることから,重要性が指摘され,類似した筋により発揮されると推測される足趾把持力と足趾圧迫力に関する報告が散見される。しかし,どちらが,より身体機能を反映するかは十分に検討されていない。さらに測定機器は,足趾把持力では既製品もあるが独自に製作し報告も多く,足趾圧迫力では既製品がなく体重計やHHDで代用しており,足部のベルト固定の有無にバラツキがある。

    本研究では,足関節固定ベルトの有無における足趾把持力と足趾圧迫力を比較し,さらに身体機能との関連性を検討した。

    【方法】

    対象は,健常成人女性18名(平均年齢20.9±0.5歳,身長162.2±6.9cm,体重53.8±5.1kg)とした。測定項目は,足関節固定ベルトの有無における足趾把持力と足趾圧迫力と身体機能評価としてCross testにおける前後体重移動比(%RL)・左右体重移動比(%FB),最大および快適歩行条件下の速度,歩幅,立脚相時間,両脚支持時間,FRTとした。

    統計処理は,固定ベルトの有無における足趾把持力と足趾圧迫力の比較を測定要因(足趾把持力,足趾圧迫力)およびベルト要因(ベルト有,ベルト無)の二元配置分散分析を用いた。また固定ベルトの有無における足趾把持力と足趾圧迫力と身体機能との関連をピアソンの相関係数を用い,有意水準5%とした。(SPSS ver23.0)。

    【結果】足趾把持力は,ベルト有18.4±4.2kg,ベルト無11.7±2.3kgであり,足趾圧迫力は,ベルト有9.8±2.4kg,ベルト無7.6±1.1kgであった。二元配置分散分析の結果,測定要因とベルト要因で主効果が認められ(F(1,17)=131.7,p<0.05),(F(1,17)=131.7,p<0.05)}さらに交互作用が認められた(F(1,17)=67.3,p<0.05)。単純主効果の検定では,足趾把持力が足趾圧迫力より高値を示し,足趾把持力と足趾圧迫力ともにベルト有は,ベルト無に比べ有意に高値を示した。

    足趾把持力と身体機能の関係は,ベルト有では%FB(r=0.51),最大歩行下の速度(r=0.61),立脚相時間(r=-0.47)との間に有意な相関関係が認められ,ベルト無しにおいても同様に有意な相関関係が認めた。足趾圧迫力と身体機能の関係は,ベルト有ではすべての身体機能項目で有意な相関関係が認めなかったが,ベルト無では%FB(r=0.51),%RL(r=0.55),最大歩行下の速度(r=0.51)との間に有意な相関関係が認められた。

    【結論】

    本研究からは,足趾把持力の方が足趾圧迫力より高値を示し,さらに足趾把持力,足趾圧迫力ともに足関節固定ベルト有の方がベルト固定無しより,高値を示すことが明らかになった。

    身体機能との関連性は,足趾把持力では足関節ベルトの有無に関わらず同じ傾向を示した。しかし,足趾圧迫力では足関節固定ベルトの有無により異なったため,ベルトの有無により身体機能との差が生じない足趾把持力の方が,関連性を示しやすいと考えられた。

  • 相馬 正之, 村田 伸, 甲斐 義浩, 中江 秀幸, 佐藤 洋介, 村田 潤, 宮崎 純弥
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 P-KS-39-1
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】足趾把持力発揮に影響を及ぼす因子として,体重,足部柔軟性と足部アーチ高率の3つの因子を明らかになっている(村田ら 2003)。近年,新たに足趾把持力発揮に関連する諸因子が報告されていることから,再度,それらの因子を含めた上で,検証が必要と考えられる。本研究では,若年者の足趾把持力発揮に影響を及ぼす因子を明らかにするため,過去に足趾把持力に関連すると報告された項目を中心に測定し,各因子と足趾把持力との関連を検討した。【方法】対象は,健常成人女性12名(平均年齢21.2±0.4歳,身長159.6±3.7cm,体重51.5±4.8kg)とした。測定項目は,足趾把持力と足趾把持力発揮時の足関節角度,大腿直筋と大腿二頭筋,前脛骨筋,腓腹筋内側頭の筋活動量,足部柔軟性,足部アーチ高率,体重とした。統計処理は,足趾把持力と他の測定値との関係について,ピアソンの相関係数を用いて検討した。さらに,足趾把持力に影響を及ぼす因子を抽出するため,従属変数を足趾把持力とした重回帰分析のステップワイズ法(変数減少法)を行った。【結果】得られた測定値は,足趾把持力が15.9±4.3kg,足部柔軟性が2.9±0.8cm,足部アーチ高率が19.9cm,足関節背屈角度が2.9±0.8°であった。また,%IEMGは,大腿四頭筋が3.1±1.6%,大腿二頭筋が31.9±20.8%,前脛骨筋が35.3±19.3%,腓腹筋内側頭が50.9±19.2%であった。足趾把持力と有意な相関を示したのは,相関係数が高い順に,足部アーチ高率(r=0.69),前脛骨筋の%IEMG(r=0.67),足部柔軟性(r=0.66),腓腹筋内側頭の%IEMG(r=0.61),足関節背屈角度(r=0.60)であった。ステップワイズ重回帰分析の結果,足趾把持力に影響を及ぼす因子として抽出された項目は,足部アーチ高率および前脛骨筋の%IEMGの2項目であり,標準偏回帰係数は順に0.54(p<0.01),0.51(p<0.01)であった。【結論】本研究における単相関分析の結果,足趾把持力と足部柔軟性,足部アーチ高率,足関節背屈角度および前脛骨筋,腓腹筋内側頭の%IEMGの5項目と有意な相関が認められた。この5項目は,先行研究においても相関が認められており,本結果では,これを追認した。重回帰分析によって,足趾把持力に独立して影響を及ぼす因子として抽出されたのは,足部アーチ高率と前脛骨筋の%IEMGの2項目であり,足部アーチ高率とが高いほど,前脛骨筋の%IEMGが大きいほどに足趾把持力が強いことが確認された。足部アーチ高率は,内側縦アーチの指標として用いられることが多く,内側縦アーチは,骨や靭帯,前脛骨筋,後脛骨筋,長母指屈筋,長指屈筋,母指外転筋の筋群より構成される。これらの筋群には,足趾把持力の主動作筋である長母指屈筋,長指屈筋,足趾把持力発揮時に重要な前脛骨筋が含まれる。これらの知見から,足部アーチと足趾把持力は,密接な関係にあり,相互的に作用していることが示された。
  • 上田 健人, 松尾 貞茂, 鎌田 大, 佐藤 洋介, 武重 有祐, K Li, S Jeppesen, L Samuelson, H. Q. Xu, 樽茶 清悟
    日本物理学会講演概要集
    2019年 74.2 巻 11pD15-5
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/02/02
    会議録・要旨集 フリー
  • 武重 有祐, 松尾 貞茂, Russell S. Deacon, 上田 健人, 佐藤 洋介, Yi-Fan Zhao, Ling Zhang, Cui-Zu Chang, 石橋 幸治, 樽茶 清悟
    日本物理学会講演概要集
    2019年 74.1 巻 16pE201-4
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/01/30
    会議録・要旨集 フリー
  • 上田 健人, 松尾 貞茂, 鎌田 大, 佐藤 洋介, 武重 有祐, K. Li, S. Jeppesen, K. Deppert, L. Samuelson, H. Q. Xu, 樽茶 清悟
    日本物理学会講演概要集
    2018年 73.2 巻 10aK104-2
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/10/28
    会議録・要旨集 フリー
  • 上田 健人, 松尾 貞茂, 鎌田 大, 佐藤 洋介, 武重 有祐, K. Li, S. Jeppesen, L. Samuelson, H. Q. Xu, 樽茶 清悟
    日本物理学会講演概要集
    2018年 73.1 巻 24pK701-11
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/05/13
    会議録・要旨集 フリー
  • 松尾 貞茂, 上田 健人, 佐藤 洋介, 鎌田 大, Joon Sue Lee, Borzoyeh Shojaei, Chris Palmstrom, 樽茶 清悟
    日本物理学会講演概要集
    2017年 72.2 巻 22aB31-11
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/11/13
    会議録・要旨集 フリー
  • Electrochemistry
    2011年 79 巻 5 号 440
    発行日: 2011/05/05
    公開日: 2023/12/27
    ジャーナル フリー
  • 浦田 幸朋, 長谷川 みどり, 長谷川 寛, 鹿野 昌彦, 川島 司郎, 井本 正巳
    日本臨床免疫学会会誌
    1997年 20 巻 3 号 184-190
    発行日: 1997/06/30
    公開日: 2009/02/13
    ジャーナル フリー
    脾臓摘出患者は敗血症,髄膜炎などの重篤な感染症に罹患しやすく, OPSI (Overwhelming postsplenectomy infection)症候群として,注目されている.経過は電撃的で症状も激烈を極め,予後は不良である.我々は脾臓摘出10年後に, OPSI症候群で死亡した1成人例を経験した.患者は26歳,男性, 16歳時,交通外傷で脾臓摘出術を受けている.平成8年1月7日,下痢,嘔吐にて発症し, 3日目に意識低下,多臓器不全にて本院へ転院後,血液透析,血漿交換,免疫グロブリン,抗生剤,ステロイド使用するも,奏功せず,当日死亡した.末梢血塗抹標本にて双球菌を認めた. IgG 3欠乏症を呈し,肺炎球菌特異IgG 2抗体も低値であった.剖検では,副腎にWaterhouse Friederichsen症候群の所見を認めた.
  • 佐藤 洋介, 松尾 貞茂, 上田 健人, 武重 有祐, 鎌田 大, J. S. Lee, B. Shojaei, C. Palmstrøm, 都倉 康弘, 樽茶 清悟
    日本物理学会講演概要集
    2018年 73.1 巻 24pK701-10
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/05/13
    会議録・要旨集 フリー
  • 主動筋,拮抗筋,遠位筋の筋活動分析
    中江 秀幸, 村田 伸, 甲斐 義浩, 宮崎 純弥, 相馬 正之, 佐藤 洋介, 村田 潤
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 P1-A-0151
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】日常生活における動作は複雑であり,高度な運動制御能力に基づいた正確性が求められる。理学療法領域でも,部分荷重やバランス練習時に筋出力調整能力が求められ,上肢課題における先行研究も散見される。調整能力とは,主観的基準を客観的基準に合わせていく過程であり,その基準を他者が決定する場合に比べ,自己でフィードバックの量やタイミングを決定する方が高い運動学習効果が得られるなど,設定条件が遂行能力に影響を与える。そこで今回,上肢4筋を被験筋とし,最大随意収縮(Maximum Voluntary Contraction;MVC)の10%~70%の4種類の負荷量,および筋出力調節を自己で行う場合と他者が行う場合の2つの負荷方法を設定し,これら負荷条件が筋活動に与える影響を検討した。【方法】健常女性16名(年齢20.4±0.6歳,身長159.6±3.8cm,体重52.3±5.0kg)の利き手側上肢を対象とし,肘関節90度屈曲位におけるMVCの10%,30%,50%,70%の負荷量,および被験者自身が徒手筋力計の表示画面を見ながら負荷量を調節する「自己調節」と検者が負荷量を調節する「他者調節」の2種類の負荷方法を設定した。被験筋を上腕二頭筋,上腕三頭筋,尺側手根屈筋,橈側手根伸筋として筋電図学的分析を行った。表面筋電図計はNoraxon社製TeleMyoG2を用い,サンプリング周波数を1,000Hzに設定した。筋電信号の導出には,Noraxson社製解析ソフトを用い,帯域通過フィルターを20-500Hzに設定した。導出された筋電信号は,全波整流処理を行った後,最大随意収縮力発揮時の3秒間において,前後1秒の2秒間を除いた中間1秒間の積分筋電値を求め,MVC時の値で正規化(%IEMG)した。統計処理は,負荷方法と負荷量を2要因とし,%IEMGを従属変数とした二元配置分散分析を行った。なお,負荷量で主効果が有意であった際に多重比較検定を行った。統計学的有意水準を5%とした。【結果】負荷量と負荷方法を2要因,%IEMGを従属変数とした二元配置分散分析の結果,上腕二頭筋〔負荷量F(3,120)=120.6,p<0.01,負荷方法F(1,120)=15.1,p<0.01〕,尺側手根屈筋〔負荷量F(3,120)=56.5,p<0.01,負荷方法F(1,120)=4.3,p<0.05〕,橈側手根伸筋〔負荷量F(3,120)=69.5,p<0.01,負荷方法F(1,120)=4.7,p<0.05〕において有意な主効果を認めた。上腕三頭筋は負荷量に有意な主効果〔負荷量F(3,120)=38.6,p<0.01〕を認めたものの,負荷方法では認められなかった。多重比較検定の結果,全ての被験筋において,4種類の負荷量間で有意差(p<0.01)を認め,負荷量が多いほど%IEMGも高かった。負荷方法では上腕二頭筋(p<0.01),尺側手根屈筋および橈側手根伸筋(p<0.05)に有意差を認め,「自己調節」よりも「他者調節」の%IEMGの方が高い値を示した。【考察】上腕二頭筋において「自己調節」よりも「他者調節」の筋活動が有意に高かった要因として,「自己調節」は視覚的フィードバック制御の要素が強いため,この視覚的フィードバック制御による時間の遅れが運動制御速度を低下させて筋出力調整の正確性が高まると考えられる。その他,上腕二頭筋の筋粘性・弾性といった拮抗する力,一定の肢位を保つ際に誘発される長潜時反射による運動単位数の動員などの影響が考えられる。上腕三頭筋は負荷量で有意な主効果を認めたが,負荷方法では認められなかった。これは,上腕二頭筋の筋活動の増加に伴うGIa線維の興奮による上腕三頭筋への相反抑制の影響,低い負荷量では主動筋による制御であるが50%MVC以上では拮抗筋の活動が高まるという負荷量と拮抗筋の特性の影響が推察される。【理学療法学研究としての意義】主動筋と遠位筋の被験筋において「自己調節」よりも「他者調節」の%IEMGが有意に高く,筋活動の効率性を考えた場合は「自己調節」,筋力増強を目的とした場合には「他者調節」の方が主動筋と遠位筋の筋活動が効果的であることが示唆され,臨床的に意義がある。
  • *安野 翔, 鹿野 秀一, 村岡 歩, 嶋田 哲郎, 原 浩太, 佐藤 洋介, 菊地 永祐
    日本陸水学会 講演要旨集
    2008年 73 巻 P022
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/11/13
    会議録・要旨集 フリー
  • -大腿部の筋収縮の特徴-
    相馬 正之, 村田 伸, 甲斐 義浩, 中江 秀幸, 佐藤 洋介
    ヘルスプロモーション理学療法研究
    2014年 3 巻 4 号 169-172
    発行日: 2014/01/01
    公開日: 2014/03/28
    ジャーナル フリー
    [目的]本研究は,端坐位姿勢における膝関節90度屈曲位ならびに膝伸展位で測定した足趾把持力と,その際の大腿部の筋活動量を比較した。[対象・方法]健常成人女性14名を対象とした。端坐位姿勢における膝関節90度屈曲位と膝関節伸展位の2条件で足趾把持力を測定した。また,膝関節屈曲および伸展時の最大随意等尺性収縮の筋活動量を測定し,足趾把持力の測定肢位を膝関節90°屈曲位および伸展位とした際の大腿直筋および大腿二頭筋の%IEMG を算出した。[結果]足趾把持力および大腿二頭筋の%IEMG は,膝関節伸展位が膝関節90度屈曲位よりも低値を示した。[結語]足趾把持力は,膝関節伸展位では最大発揮しにくいことが示された。
  • 森田 達仁, 田中 康司, 香川 亨, 吉田 俊則, 堀野 太郎, 笹岡 敦, 橋本 浩三, 山下 幸一
    日本内科学会雑誌
    2006年 95 巻 7 号 1365-1367
    発行日: 2006/07/10
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    症例は脾摘歴のある30歳女性. 軽微な感染から急速にdisseminated intravascular coagulation (DIC), 急性腎不全へと進行し, 人工呼吸管理下に持続的血液濾過透析 (CHDF) が必要な状態となった. 早期の集約的加療にて救命できたが, 脾摘患者は重篤な感染症に罹患しやすく, 脾摘後重症感染症 (OPSI : overwhelming postsplenectomy infection) として報告されており, 脾摘患者の感染症に際しては十分な注意が必要である.
  • 下肢筋活動と足関節の運動分析
    相馬 正之, 村田 伸, 甲斐 義浩, 中江 秀幸, 佐藤 洋介, 村田 潤, 宮崎 純弥
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 P1-A-0160
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】足趾把持力は,上肢における握力に相当するものとされ,短母指屈筋,長母指屈筋,虫様筋,短指屈筋,長指屈筋の作用により起こる複合運動と定義されている。足趾把持力は高齢者の転倒リスク要因として注目され,数多くの報告がある。足部は,多数の骨が複雑に連結して構成され,アーチ構造をもつのが特徴である。足趾把持力発揮時には,踵部を支点として足趾の屈曲を行うことから,アーチ構造を変化させ,足趾関節のみならず前足部や足関節が連鎖し作用する。これらのことから,足趾把持力発揮時のメカニズム解明のためには,発揮に伴う足部の変化を捉える必要があると考えられる。しかし,これまでの報告では,足趾把持力発揮時に生じる足部の動きを運動学的に分析したものはない。そこで本研究では,足関節に焦点を当て,把持力発揮時における足関節角度の変化と下腿筋の筋活動を明らかにし,足趾把持力との関係を検討した。【方法】対象は,健常成人女性11名(平均年齢20.2±0.4歳,身長159.3±4.1cm,体重51.6±5.0kg)であった。測定項目は,利き足の足趾把持力と足趾把持力発揮時の電気角度計から得られる足関節角度,表面筋電図(EMG)から得られる大腿直筋と大腿二頭筋,前脛骨筋,腓腹筋内側頭の筋活動量とし,それぞれを同期させ測定した。足趾把持力の測定は,足趾把持力測定器を用いた。また,足趾把持力動作時の足関節角度を測定するため,電気角度計を下腿内側の中央線および足底面への平行線に添付した。表面筋電図の測定には表面筋電計を用い,サンプリング周波数は1000Hzとし,最大足把持力発揮時の筋活動および最大随意等尺性収縮(MVC)を測定した。筋電信号の導出には,解析ソフトを用い,20-500Hzの帯域通過フィルターを適応した。導出された筋電信号は,全波整流処理を行ったのち,最大足趾把持力発揮3秒間の中間1秒間の積分筋電(IEMG)を求めた。得られたIEMGは,各筋のMVCの値を基準に正規化を行った。統計処理は,足趾把持力と足関節角度および足趾把持力発揮時の各筋の%IEMGの関係については,ピアソンの積率相関係数を用い,危険率5%未満を有意差ありと判断した。【結果】得られた測定値は,足趾把持力が15.9±4.3kg,足関節背屈角度が3.1±2.1°であった。また,%IEMGは,大腿四頭筋が3.2±1.7%,大腿二頭筋が34.3±20%,前脛骨筋が35.4±20.2%,腓腹筋内側頭が51.5±20%であった。足趾把持力と足趾把持力発揮時の足関節角度変化の変数で求めたピアソンの相関係数では,r=0.61(p<0.05)と有意な正相関が認められた。また,足趾把持力と足趾把持力発揮時の各筋肉の%IEMGの変数で求めたピアソンの相関係数では,前脛骨筋と足趾把持力の間にr=0.75(p<0.05),腓腹筋内側頭と足趾把持力の間にr=0.72(p<0.05)とそれぞれに有意な正相関が認められたが,大腿四頭筋および大腿二頭筋では有意な関係が認められなかった。【考察】本結果から,足趾把持力発揮時に足関節は,中間位から背屈方向に平均3度とわずかな変化であったが,その角度と足趾把持力との間に正相関が認められた。すなわち,背屈角度が大きいほど足趾把持力が強いことが示された。足関節は下腿関節面が凹型の形状を持つため,中間位から背屈時では足関節が楔としてはまり込み,安定性が得られる。そのため,足関節が背屈位にあるほど,最大足趾把持力発揮には効果的であると考えられる。また,足趾屈曲に伴い,生じる足関節背屈角度には,足趾を含めた前足部を大きく屈曲させる柔軟性が要求される。村田らは,足部柔軟性が高いほど強い足趾把持力を発揮できることを明らかにしていることから,本結果で得られた足関節が背屈位にあるほど,強い足趾把持力が発揮できるという知見は矛盾しない。また,下肢筋の筋活動量では,足趾把持力発揮時の前脛骨筋,腓腹筋内側頭の%IEMGと足趾把持力との間に有意な正相関が認められた。これらのことから,強い足趾把持力を発揮するためには,足関節を背屈させ,足関節固定のため下腿筋群が同時性収縮を行う必要があることが示唆された。【理学療法学研究としての意義】足趾把持力への介入が転倒予防に有用であることが示されている。しかし,これまで,足趾把持力発揮のメカニズムについては明らかにされていなかった。本研究から足趾把持力発揮には,足趾把持に関与する筋肉のみならず,足部の動き,下腿の同時収縮も重要になることが示された。
  • 相馬 正之, 村田 伸, 甲斐 義浩, 中江 秀幸, 佐藤 洋介
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1512
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】足趾把持力は,短母指屈筋,長母指屈筋,虫様筋,短指屈筋,長指屈筋の作用により起こる複合運動であり,手指の握力に相当するものと考えられている。この足趾把持力は,転倒リスクの評価指標,足趾把持力への介入が転倒予防に有用であることが示されているが,測定肢位について十分な検討がされていない。手指の握力では,座位での測定よりも立位の方が,また,手関節がやや背屈位で,肘関節は伸展位の肢位が最大握力を発揮できると報告されている。測定肢位別の再現性の検討も行われており,立位で肘関節90度屈曲位が最も良好であることが示されている。一方,足趾把持力では,現行の測定肢位である股・膝関節を90度屈曲位での坐位姿勢が,立位姿勢と同等に筋力発揮でき,足関節背屈位,中間位が底屈位よりも最大発揮できることが報告されている。これらの報告から足関節の最適な肢位は,現行の中間位でよいことが示唆されるが,股関節や膝関節については,不明のままである。そのため,膝関節もしくは股関節の角度変化に焦点を当てた検証が必要と思われる。また,足趾把持力では,再現性の観点から測定肢位を検討したものはない。そこで本研究では,坐位姿勢における膝の角度変化に焦点を当て,股・膝関節90度屈曲位,股関節90度屈曲・膝伸展坐位と先行研究で報告されている立位姿勢での足趾把持力を比較し,最大筋力の発揮できる肢位および再現性の観点から測定肢位を検討した。【方法】対象は,健常成人女20名(平均年齢20.8±1.0歳,平均伸長159.2±5.4cm,平均体重51.9±5.3kg)とした。測定項目は,利き足の足趾把持力とした。足趾把持力の測定肢位は,坐位における股・膝関節90度屈曲位姿勢(以下,股・膝関節90度屈曲位坐位姿勢)と股関節90度屈曲・膝伸展位姿勢(以下,股関節90度屈曲・膝伸展位座位姿勢)および立位姿勢の3条件とした。また別日に同様の手順で足趾把持力を測定した。統計処理は,3条件での足趾把持力の比較は,2回測定の平均値を代表値として反復測定分散分析を用い,危険率5%未満を有意差ありとした。また,足趾把持力の再現性には,級内相関係数(1,1)を求めた。【倫理的配慮,説明と同意】対象者には,研究への参加は自由意志であり,被験者にならなくても不利益にならないことを口答と書面で説明し,同意を得て研究を開始した。本研究は,本大学研究倫理委員会の承認(RS1208283)を受け実施した。【結果】足趾把持力は,股・膝関節90度屈曲位坐位姿勢が平均19.4±3.3kg,股関節90度屈曲・膝伸展位坐位姿勢が平均16.7±2.8kg,立位姿勢が平均18.6±2.6kgであった。反復測定分散分析の結果,3群間に有意な群間差(が認められた。多重比較検定の結果,股関節90度屈曲・膝伸展位坐位姿勢での足趾把持力は,股・膝関節90度屈曲位坐位姿勢,立位姿勢より有意に低値を示した(p<0.05)。級内相関係数(1,1)は,股・膝関節90度屈曲位坐位姿勢がr=0.813,股関節90度屈曲・膝伸展位坐位姿勢がr=0.494,立位姿勢がr=0.780であった。【考察】本結果から,足趾把持力を最大発揮できる肢位は,立位姿勢と股・膝関節90度屈曲位坐位姿勢の2条件であることが示された。足関節は下腿関節面が凹型の形状を持つため,中間位から背屈時では足関節が楔としてはまり込み,安定性が得られる。そのため,これらの測定肢位では,被験者自身の自重による足関節の安定性が得られるため,最大筋力が発揮できるものと考えられた。級内相関係数については,再現性の解釈に基づくと,股・膝関節90度屈曲位坐位姿勢が「良好」,立位姿勢が「普通」,股関節90度屈曲・膝伸展位坐位姿勢が「要再考」となった。股・膝関節90度屈曲位坐位姿勢が最も再現性が高くなった要因には,この姿勢での測定が重心移動を伴わず,解剖学的な制限の影響が少ないことが推測された。立位姿勢での測定は,足趾把持力発揮時に重心の後方変位に伴い,体幹の前傾などの代償運動が生じやすい。また,股関節90度屈曲・膝伸展位坐位姿勢での測定では,足趾把持力発揮時に足趾を屈曲するため,腓腹筋およびハムストリングスなどの二関節筋が伸張されることで解剖学的な制限が生じやすい。そのため,これらの測定肢位では,ばらつきが生じやすいことが考えられた。以上のことから,足趾把持力測定は,筋力を最大発揮できる肢位および再現性の観点から股・膝関節90度屈曲位坐位姿勢が最も好ましいことが考えられた。【理学療法学研究としての意義】足趾把持力への介入が転倒予防に有用であることが示されているが,測定肢位について十分な検討がされていなかった。今回,再現性の観点からの検討をしたことで,足趾把持力測定に最適な肢位を示すことができた。
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