最近の日本企業の競争力の低落は,戦略の稚拙さによるよりも,組織構造に難点がある. 戦略論をいくら議論しても,実践力がなければ空論に終わる. 空論を許す組織構造に難点がある. この難点を「日本企業再生の原点, その1,見失われた日本的経営の難点」と「同, その2, 個人的責任の明確化」に分けて考察する. 本稿はその1を次の順序で述べる. 1 はじめに――日本企業が直面する困難, 2 日本企業の難問(意思決定の拙遅さ)の最初の指摘, 3 日本的経営の難点(個人責任の不明確さ)に対する評価, 4 個人責任の不明確さに対する評価の変遷, 5 結びにかえて.
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