南東北
創薬・サイクロトロン研究センターはPET検査の新しい可能性を切り拓く目的で2019年6月に開院した。医用サイクロトロン(CYPRIS HM-20)、ホットセル7基、PET薬剤合成装置3台(MPS-200, Hybrid Multipurpose Synthesizer, FASTLab)、無菌アイソレータ、自動品質管理装置(Q-300)、半導体PET/CT(United Imaging Healthcare, ClariTom uMI780)、動物用PET/MRI(MR solution, FlexiScan MRS-3012FL)を有している。昨年8月からはGMP下で薬剤合成の運用が可能となった。
本センターは診断・治療に直結する新しいPET薬剤の開発と基礎および臨床研究を、先行している
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医療クリニックPETセンターと連携して進めている。
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病院で臨床使用が承認された薬剤は以下のごとくである。
18F-FDG,
11C-methionine,
11C-choline,
11C-PiB,
18F-FBPA,
11C-flumazenil,
11C-raclopride,
11C-4DST,
11C-preladenant,
18F-NaF,
18F-FRP-170,
18F-FMISO,
15O-Oガス,
18F-NAV4694,
18F-MK6240
半導体PET/CTは112リングの検出器を有し、体軸方向のFOVは300mmと長く、高感度(16cps/kBq)かつ高解像度(2.9mm FWHM)で撮像できる。また、外部装置を用いることなく頭部の動きや呼吸をモニターすることにより、アーチファクトの低減が可能である。従来機種よりも小病変の検出が短時間で可能である。
本センターではPETを中心にMRIやCTなどと統合した新たな画像解析を進めている。アミロイドPETの読影は陽性か陰性かの視覚判定が基本であるが迷う例も少なからずみられ定量評価が診断補助となる。この定量評価にはセンチロイドスケールが世界標準となりつつあり、PETとMRIを用いて算出されている。ただし、PETと同時期のMRIが撮像されていない場合には、MRIの代わりにPET/CTのCTを用いても算出が可能であることがわかり、PET/CTの新たな臨床応用を示すことができた。
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