【目的】前報に続く第2報である。平成21年(2009年)に、茨城県の大学、短期大学の学生を対象にした調査と同時に、
広島県
の短期大学の学生を対象に同じ調査を行った。茨城県と、
広島県
での地域による納豆の嗜好性、食べ方の相違などを明らかにし比較検討することを目的とした。
【方法】アンケート用紙を作成し、学生に説明しながら実施した。茨城県では、つくば国際短期大学、つくば国際大学の学生(計183名)を対象に行った。
広島県
では、鈴峯女子短期大学と、広島文化学園短期大学の学生(計188名)を対象に行った。質問項目は_I_納豆の嗜好については前報の通りである。_II_納豆の食べ方については、1.納豆を飯にかけて食べるときの薬味や調味料について2.飯にかけて食べるまでの方法についてが主な質問項目であるが、その他の納豆料理についても質問した。
【結果】納豆から連想することは、茨城県では“ねばねば”が 1位であったが、
広島県
では“臭い”が1位であった。嗜好については、各項目ごとの有意差は認められなかったが、
広島県
では“嫌い、大嫌い”という割合が、茨城県より高かった。
広島県
で一度も食べたことがないと答えた人の人数は、茨城県と有意な差があった。
薬味は“長ネギ”が両方とも1位であったが、茨城県では“からし”が2位、
広島県
では“卵”が2位であった。食べる頻度は、茨城県、
広島県
ともに週に1回以上という人は40%程度であった。調味料は
広島県
では“たれ”を使用する割合が高かった。食べる食事については、
広島県
で夕食時という回答が高かった。納豆の食べ方については、両県とも、よく練るという回答が95%を占めた。飯にかけて食べる以外の食材としての利用は、茨城県のほうが多かった。
抄録全体を表示