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クエリ検索: "日本ザーネン"
119件中 1-20の結果を表示しています
  • 笹沼 清孝, 寺田 直樹, 新城 明久
    獣医情報科学雑誌
    1993年 1993 巻 30 号 17-20
    発行日: 1993/06/25
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    在来種, 沖縄肉用山羊及び
    日本ザーネン
    種の体型を比較するため, 体重及び体型測定値の相関行列に主成分分析を適用した。得られた結果から, 寄与率は第1主成分が79.6%, 第2主成分が4.4%であった。第1主成分は大きさに関する因子, 第2主成分は形態に関する因子と解釈された。主成分得点は, 第1主成分では
    日本ザーネン
    種が大きく, 在来種が小さかった。第2主成分には有意差が認められなかった。以上のことから, 第1及び第2主成分得点の散布図から, 在来種と
    日本ザーネン
    種は判別が可能であったが, 沖縄肉用山羊と他の2品種との判別は不可能であった。
  • 笹沼 清孝, 寺田 直樹, 新城 明久
    獣医情報科学雑誌
    1993年 1993 巻 30 号 13-16
    発行日: 1993/06/25
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    標準偏回帰係数と自由度二重調整済み寄与率 (R**2) が, 沖縄県で飼養されている在来種, 沖縄肉用山羊及び
    日本ザーネン
    種の3品種の雌山羊の体重を目的変数として, 12部位の体型測定値を従属変数として変数増減法による重回帰分析を適用し算出された。
    体重に対し, 在来種は胸囲, 体長及び胸深が, 沖縄肉用山羊は, 胸囲, 体長, 肩端幅及び寛幅が,
    日本ザーネン
    種は胸囲, 腰角幅, 尻長及び十字部高がそれぞれ寄与していた。各品種とも共通していた胸囲の標準偏回帰係数は, 在来種が0.617, 沖縄肉用種が0.652,
    日本ザーネン
    種が0.863であった。R**2はそれぞれ0.453, 0.846, 0.779であった。
  • 新城 明久, 當真 正徳
    日本畜産学会報
    1984年 55 巻 6 号 377-380
    発行日: 1984/06/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    日本ザーネン
    種本土集団の分娩季節は3~4月が最も多く,各月に占める分娩割合は約79%であった.沖縄集団においても分娩は3~4月が最も多かったが(約57%),他のいずれの月の分娩割合についても本土集団に比べ高かった.一方,沖縄肉用山羊の分娩は2~3月が最も多く(約34%),その後は徐々に減少し,7~10月には低くなるが(約3~6%),11Aから再び増加し,周年繁殖が行われていることが明らかとなった,
    日本ザーネン
    種の長野集団と沖縄集団の平均産子数はそれぞれ1.9±0.7頭および1.7±0.7頭であった.産次ごとの産子数においては,長野集団では4産目,沖縄集団では3産目まで産次の進行につれて増加したが,前者は8産目以降,後者は7産目以降にそれぞれ産子数が急減した.一方,沖縄肉用山羊の平均産子数は1.7±0.6頭で8産まで産子数は低下しなかった.
  • 勝又 誠, 野澤 謙, 天野 卓, 新城 明久, 阿部 恒夫
    日本畜産学会報
    1981年 52 巻 8 号 553-561
    発行日: 1981/08/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    わが国において飼養されている
    日本ザーネン
    種山羊7地域集団,合計245個体より採取した血液試料中の酵素および非酵素蛋白25種類の構造を支配する27の遺伝子座位について,澱粉ゲル電気泳動法により蛋白多型の検索を行なった.その結果,hemoglobin-β,transferrin, plasma non-specificesterase, alkaline phosphatase, prealbumin-3, amylase, cell esterase D, phosphohexose isomerase(PHI), cell esterase-1, adenylate kinaseおよびpeptidase Bの合計11遺伝子座位において遺伝支配によると推定される蛋白多型が検出された.この内,PHI座位において欠失個体3例が発見された.各地域集団内の多型座位の割合(Ppoly)は11.1~29.6%,平均ヘテロ合体率(H)は3.3~6.2%,日本ザ-ネン種全体では,Ppoly25.9%,H5.0%であった.また各地域集団間の遺伝的距離(D)は群馬県農家と福岡県農家との間で最小の値0.0004を,岐阜大学附属農場と沖縄県農家との間で最大の値0.0065を示した.これらの値より
    日本ザーネン
    種の各地域集団間の遺伝子構成は均一であり,その遺伝的変異性は他家畜集団のそれと比較して低い値をとることが認められた.
  • 平川 宗隆, 砂川 勝徳, 新城 明久
    西日本畜産学会報
    2007年 50 巻 43-50
    発行日: 2007/07/31
    公開日: 2010/12/08
    ジャーナル フリー
    日本ザーネン
    種が沖縄県に導入されて以来80年以上経過している.そこで, 沖縄肉用ヤギ11集団の4外部形質から表現型頻度と遺伝子頻度を求め, 沖縄肉用ヤギへの
    日本ザーネン
    種由来の遺伝子の移入率および外部形質における淘汰について集団遺伝学的に検討した.調査したヤギは5カ月齢以上の雌雄合計1, 338頭であった.調査は沖縄県下10島の11集団について, 2005年9月から2006年11月までの間におこなった.その結果, 沖縄肉用ヤギの外部形質に関する遺伝子頻度は, 有色qi=0.377, 肉髪なしqw=0.860, 有角qp=0.781であり, 毛髯と副乳頭の出現割合はそれぞれ65%と16%と推定された.これらの4形質について, 島別の沖縄肉用ヤギ集団への
    日本ザーネン
    種の移入率を推定すると, 形質間で移入率の違いはあるが, 平均すると伊平屋島は50%, 与那国島は52%と低かったのに比し, 宮古島は91%, 沖縄島北部は89%, 沖縄島中南部は77%と高かった.沖縄全体では平均69%となった.島間にはザーネン種の移入率に差が認められ, 2極化が進んでいることが示唆された.また, 毛色, 肉髯, 角および副乳頭の4形質に自然および人為の淘汰が働いているか否かを分析した結果, 有角 (p) および副乳頭なしの遺伝子において淘汰に対して有利であることが示唆された.
  • 新城 明久
    日本畜産学会報
    1979年 50 巻 9 号 614-622
    発行日: 1979/09/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    沖縄肉用ヤギへの
    日本ザーネン
    種の移入率,外部形質への自然および人為淘汰,集団間の遺伝的分化の程度などについてNEI and IMAIZUMI13)と NOZAWA9)の手法を用いて集団遺伝学的分析をおこなった.調査したヤギは約4ヵ月齢以上の雌雄合計1,459頭であった.調査は沖縄県下の9島の10集団について1975年6月から1976年8月までの間におこなった.その結果,沖縄肉用ヤギの外部形質に関する遺伝子頻度は,有色qi=.382,肉髯なしqw=.845,有角qp=.779であり,毛髯と副乳頭の出現割合はそれぞれ85.4,37.8%と推定された.存来種はすべて有色,有角,副乳頭を有し,肉髯を欠くと仮定し,島嶼別集団の肉用ヤギへの
    日本ザーネン
    種の移入率を推定すると伊平屋島は32%,与那国島は40%と低かったのに対し,座間味島は87%,粟国島は84%,宮古島は79%,沖縄島中南部は77%と高く,沖繩全体では平均67%となった.毛色,肉髯,角および副乳頭の4形質に淘汰が働いているか否かを分析すると,肉髯(w)と有角(p)の遺伝子に対してはある種の有利な淘汰がみられた.集団間の遺伝的分化の程度は3.95%で,人間集団よりはるかに高い値であった.集団内の遺伝子間に,また集団の遺伝子頻度間に相関関係がみられ,集団内および集団間における遺伝子間のランダム化はまだ完了していないことが認められた.
  • 中西 良孝, 髙山 耕二, 主税 裕樹, 大須賀 寿美子, 名倉 義夫, 菅原 靖志, 柳川 堯
    日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌
    2017年 53 巻 2 号 63-68
    発行日: 2017/06/25
    公開日: 2017/07/03
    ジャーナル フリー

    日本ザーネン
    種ヤギの簡易な体重推定法を開発するため、回帰分析により体重推定式を作成した。6~24ヵ月齢の397頭(去勢、種雄、育成、妊娠、泌乳または乾乳を含む)の体重(W;kg)、胸囲(G;m)および体長(L;m)を6、12および24ヵ月齢時に測定し、それらから得られた延べ595頭分に関するデータのうち、性および月齢別に1/4を層化無作為抽出したものをテストデータ、残りの3/4をトレーニング(または学習)データとした。Wを目的変数、G2 × Lを説明変数とし、外れ値を除いたトレーニングデータを基礎データ(451頭分)として単回帰分析を行った結果、体重推定式(1)W = 89.96 G2 × L +2.29(r = 0.960、残差標準偏差(RSD)= 4.450、P < 0.0001)が得られた。この他、G2 × L、性および月齢を説明変数とする重回帰分析による推定式(2)W = 80.65G2 × L -1.43sex+0.28age+4.38(r = 0.964、RSD = 4.243、P < 0.0001)ならびにGおよびLを説明変数とし、Wを目的変数とする重回帰分析においてステップワイズ法で変数選択を行って作成した推定式(3)W = 135.24G+30.52L-83.72(r = 0.958、RSD = 4.605、P < 0.0001)も考慮した。これら3つの体重推定式をテストデータに適用して体重の予測値を求め、予測値と実測値の相関係数とRSDを算出して比較検討した結果、上記推定式(1)~(3)に基づく相関係数はそれぞれ 0.961、0.965および0.961、RSDは4.544、4.321および4.592となり、3式の中で精度が高く、説明変数が少なく、汎用性のある簡易な推定式は(1)であると結論された。したがって、上記単回帰式(1)は
    日本ザーネン
    種ヤギの体重推定に有用であることが明らかとなった。

  • 上原 幸, 長命 洋佑, 大石 風人, 名倉 義夫, 藤田 優, 熊谷 元, 広岡 博之
    日本畜産学会報
    2007年 78 巻 2 号 139-145
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/26
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,
    日本ザーネン
    種ヤギの泌乳記録(154乳期)を,線形および非線形最小二乗法を用いてWood式(yt=atbe-ct)に当てはめ,年次,産次,産子数およびCAE(Caprine Arthritis Encephalitis ; ヤギ関節炎・脳脊髄炎)が泌乳曲線のパラメータに及ぼす影響について検討することであった.その結果,線形よりも非線形のほうが適合性の高い泌乳曲線が得られた.パラメータ間の相関係数は,ab, acの間で負の相関があり,bcとの間では正の相関が認められた.産次による効果は,線形最小二乗法および非線形最小二乗法でともにbを除くパラメータすべてに有意性が認められた.一方,産子数の効果は,どのパラメータに対しても有意性が認められなかった.CAEが陰性であった個体は,それ以外の個体よりも総乳量が高かったが,統計的に有意な差はみられなかった.
  • 勝又 誠, 天野 卓, 田中 一栄, 野澤 謙, 朴 根植, 朴 鳳祚, 李 載洪
    日本畜産学会報
    1982年 53 巻 8 号 521-527
    発行日: 1982/08/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    1978年および1980年の2度にわたり韓国在来山羊合計6地域集団,190個体より採取された血液試料を材料として32の遺伝子座位について血液蛋白多型の検索を行なった.その結果,transferrin, plasma non-specific esterase, alkaline phosphatase, prealbumin-3, cell esterase D, lactatedehydrogenase-Aおよびpeptidase Bの7座位において多型が検出されたが,いずれの地域集団においても各座位の遺伝子頻度には大差がなかった.またPpolyの値は9.4~18.8%,Hの値は2.1~3.1%の範囲であり,
    日本ザーネン
    種の埴をやや下回り,各地域集団間の遺伝距離は0.0001~0.0056(平均0.0017)という極めて近い関係を示した.これらのことより韓国在来山羊の各地域集団間の遺伝子構成はほぼ均一と認められ,これまでに報告されたシバヤギ,沖繩肉用山羊,
    日本ザーネン
    種とも近似の遺伝子構成をもつことが明らかになった.
  • 坂本 紘, 渡辺 洋一郎, 上村 利也, 鮫島 浩, 池ノ上 克
    Journal of Veterinary Medical Science
    1996年 58 巻 6 号 489-493
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    日本ザーネン
    種山羊は妊娠母体と胎子の生理学, 生化学を研究するモデルとして使用されつつあるが, その基礎的研究はまだ緒についたばかりである. 今回, 急性低酸素血症における母親と胎子の循環系とカテコラミンの反応を研究することを目的に基礎的実験を行った. 在胎約120日(満期147日)の
    日本ザーネン
    種妊娠山羊5頭を用い, 麻酔下に子宮切開を行い, 胎子の頸動静脈にカテーテルを挿入し, 前胸部に心電図電極を装着した. 母親の大腿動静脈にもカテーテルを挿入した. 術後4日以上経過し, 生理的慢性実験モデルとなった後, 低酸素負荷実験を行った. 低酸素負荷により, 母体のpHは変化せず, pO2は84mmHgから40mmHgヘ低下した(p<0.05). 胎子は軽度のpHの低下(p<0.05)とpO2の低下(22mmHgから16mmHg, p<0.05)を認めた. 母親の心拍数と血圧は有意に上昇した. 一方胎子の心拍数は有意に低下し, 血圧は一過性に上昇した. 母親のカテコラミンは変化しなかったが, 胎子のエピネフリンとノルエピネフリンは有意に上昇した. 本研究により,
    日本ザーネン
    種山羊の母親と胎子の低酸素血症における生理反応が初めて報告された. 今回の結果は, サルやヒツジで報告された結果と同様であり, またヒトの反応とも類似している. 以上より
    日本ザーネン
    種山羊は周産期医学を研究する実験モデルとして有用であると考えた.
  • 野澤 謙, 加納 康彦, 沢崎 徹, 西田 隆雄, 阿部 恒夫, 庄武 孝義, 松田 洋一
    Experimental Animals
    1978年 27 巻 4 号 413-422
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    長崎県下に原産地をもつ小型ヤギ, いわゆるシバヤギの遺伝学的調査がおこなわれ, 以下の知見を得た。
    1.長崎県下では飼養個体数が近来激減し, 現在シバヤギの飼養が見られるのは新魚目町と外海町の2町, 飼養頭数計190頭にすぎない。
    2.形態学的遺伝形質は原産地においては均質化に向かいつつあり, また農林省畜産試験場コロニーと東大農学部附属牧場コロニー, 特に後者は高い均質度を示す。シバヤギは一般に白色で有角, 肉髯を欠き副乳頭をもつ。
    3.血液蛋白27座位の遺伝的変異を電気泳動法により検索すると, 変異性は
    日本ザーネン
    種を下廻り, 特に東大牧場コロニーにおける変異性は著しく低い。シバヤギの在来ヤギとしての純度は沖縄肉用ヤギよりも高いと考えられる。
    4.東大牧場コロニーの低変異性の原因を血統分析によって調べたところ, 意識的近交は避けられる傾向があるにも拘わらず, 基礎畜の数が少なかったこと, 集団サイズの小さかったことが主因となって近交度の上昇をきたし, その結果, 集団の遺伝子構成が均質化したと推測される。
  • 平川 宗隆, 新崎 裕子, 砂川 勝徳, 新城 明久
    日本畜産学会報
    2007年 78 巻 1 号 15-20
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/08/25
    ジャーナル フリー
    沖縄県で飼育されているボアー種は,1999年に米国より沖縄肉用ヤギの改良目的で輸入された雌8頭,雄6頭を始祖集団として増殖されたものである.本研究では,沖縄県におけるボアー種について,月別分娩数,産子数,外部形態的遺伝形質および体型を調査した.また,比較対象として,沖縄肉用ヤギに関して,月別分娩数および産子数の調査を行った.ボアー種および沖縄肉用ヤギは,1月~4月にかけて分娩のピークがあり,両集団に差異はなかった.しかし,ボアー種は,8月~10月にかけて分娩する個体はなく,繁殖季節を有していた.平均産子数は1.6頭であった.一方,沖縄肉用ヤギは,他の月でもわずかながら分娩する個体があり,ゆるやかな周年繁殖がみられた.平均産子数は2.0頭であった.ボアー種は,すべての個体が白色に頭頸部が茶褐色であった.また,雌雄ともすべて有角で肉髯を持つ個体は存在しない.しかし,副乳頭と雌の毛髯には変異がみられた.雌雄の体重はそれぞれ44.7kg, 67.7kg, 体高は66.6cm, 76.3cm, 胸囲は84.8cm, 91.3cm, 肩端幅は19.7cm, 23.0cmで前駆が発達し,体幅があった.測定した13部位について相関関係を算出した結果,体重と相関が高かった部位は,胸囲,胸幅,腰角幅であった.
  • 阿部 恒夫, 天野 卓, 勝又 誠, 大西 彰, 浜田 龍夫
    動物血液型研究情報
    1982年 1982 巻 10 号 37-40
    発行日: 1982/02/15
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 林 智人, 天野 卓, 名倉 義夫, 山田 清一, 三島 和洋, 北澤 貴一
    日本畜産学会報
    1994年 65 巻 7 号 682-684
    発行日: 1994/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 渡辺 誠喜, 印牧 美佐生, 鈴木 正三
    日本畜産学会報
    1965年 36 巻 7 号 293-299
    発行日: 1965/07/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    著者らは山羊の血清学的体質に関する研究の一環として,先ず山羊の正常血清中の抗体の検索,同種血球免疫による型的抗体の作製並びにそれによる新血球抗原の分類を試み,次の結果を得た.
    1) 山羊正常血清中には同種血球凝集素並びに溶血素が存在するが,その出現頻度は低く,抗体価は1~2倍程度であつた.
    2) この正常抗体は易熱性で56°15分間加熱することにより容易に不活性化された.
    3) 同種血球免疫により4つの単一な型的溶血素を産生した.これら型的溶血素により4つの新らしい血球抗原,Ch1, Ch2, Ch3およびCh4を分類した.これら各抗原はG1,G2凝集原とは質的に異なるものであつた.
    4) 抗-Ch1,抗-Ch2,抗-Ch3および抗-Ch4血清の抗体価はそれぞれ32倍,8倍,16倍および32倍であつた.
    5)
    日本ザーネン
    種372例におけるCh1,Ch2 Ch3およびCh4抗原の出現頻度はそれぞれ18.82%,67.47%,29.84%および72.04%で,Ch4抗原のそれが最も大きく,Ch1抗原のそれが最も小さかつた.また集団間の出現頻度に大きな差異が認められた.琉球列島における在来種および雑種301例についての各抗原の出現頻度はそれぞれ7.31%,39.86%,30.56%および22.92%であつた.
    6) これら4つの抗原の組合せにより山羊の血液型は理論的には16型に分類されるが,そのうちCh1-,Ch3-およびCh1Ch3-型に相当するものはみられなかつた.
    日本ザーネン
    種372例における各型の出現頻度中,Ch2Ch4型が最も大きく22.85%(85例)を示した,またCh1型,Ch3型およびCh1Ch3型の存在は認められなかつた.
  • 新城 明久, 菅 大助, Edy KURNIANTO, 野澤 謙, 萬田 正治
    日本畜産学会報
    1998年 69 巻 5 号 469-474
    発行日: 1998/05/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    馬渡島の再野生化ヤギの体型と遺伝子構成を明らかにするたあ,14部位の体尺測定,5つの外部形態的遺伝形質および33座位の血液タンパク遺伝子の変異を調査した.平均体高は雌59cm,雄63cm,平均体重は雌28kg,雄38kgであった.毛色,肉髯,毛髯および副乳頭の有無は多型を示したが,全ての個体が有角であった.血液タンパク遺伝子33座位のうち2座位が多型を示し,多型遺伝子座の割合(Ppoly)は0.0606,平均ヘテロ接合率(H)は0.0163であった.馬渡ヤギとシバヤギとの遺伝的距離は0.0035と計算され,馬渡ヤギはアジア大陸東北部から渡ってきた在来ヤギにザーネン種など乳用種が交雑された集団から少頭数が野生化したものに起源をもつと考えられる.
  • 林 智人, 天野 卓, 安尾 美年子, 早坂 勇太郎
    日本畜産学会報
    1990年 61 巻 2 号 139-144
    発行日: 1990/02/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    ヤギ赤血球の同種および種属抗原を詳細に分析するため,ハイブリドーマ法により抗ヤギ赤血球MoAbを作製した.MoAbは,ヤギ赤血球で免疫したBALB/cマウス脾細胞とマウスミエローマ細胞(X 63.653またはNS-1)をpolyethylene glycolを用いて融合したハイブリドーマ細胞より得た.7回の細胞融合実験により,免疫抗原に対する抗体(凝集素あるいは溶血素)を産生するハイブリドーマ細胞が合計272株得られた.そのうち,凝集素産生細胞は15株(5.5%),溶血素産生細胞は257株(94.5%)であり,溶血素産生細胞が多数出現した.それらのMoAbの抗体クラスを寒天ゲル内二重免疫拡散法により分析したところ,すべてIgGもしくはIgMクラスに属していた.また,MoAbは腹水より回収することにより免疫抗原に対して平均15,919倍(IgG)ないし平均28,755倍(IgM)の力価を獲得することが可能であった.陽性ハイブリドーマ細胞のうち細胞増殖が良く培養上清中の蛋白質が高かった39株を選択し,その特異性を165例のヤギ赤血球を用いて調査したところ,同種抗原特異抗体が8種認められた.そのうちの一つはPoAb Gh 3と同一の反応を示したが,その他は既に得られていたいずれのPoAbとも異なった反応を示した.さらに,これ以外の31種のMoAbについて,ヤギ,ヒツジ,ウシ,スイギュウ,ブタおよびウマの6種の動物赤血球を用いて種属抗原の特異性を調査したところ,ヤギの赤血球抗原のみと反応する17種の抗体が得られた.以上,従来から赤血球抗原の分析に用いられているPoAbに比して,特異性,再現性および抗体力価の点で高い有効性を持つ抗ヤギ赤血球MoAbを,マウスハイブリドーマ法により作出することに成功した.
  • 永山 貴子, 野村 こう, 名倉 義夫, 高橋 幸水, 天野 卓, 花田 博文, 小林 栄治
    動物遺伝育種研究
    2013年 41 巻 2 号 87-91
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/01/24
    ジャーナル フリー
  • 野村 将
    畜産技術
    2021年 2021 巻 790-Mar. 号 51-52
    発行日: 2021/03/01
    公開日: 2023/03/25
    解説誌・一般情報誌 オープンアクセス
  • 大西 彰, 天野 卓, 阿部 恒夫
    動物血液型蛋白多型研究情報
    1983年 1983 巻 11 号 26-30
    発行日: 1983/02/15
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
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