筆者は整体師や医療従事者養成校，医療系大学で感染症，免疫学を講義している．高校までは免疫学を本格的には習わない（新学習指導要領参照）．整体師や医療従事者養成校入学者は基礎科目，特に数学や化学が苦手な学生が多く，まずは生化学や生理学など医療従事者には必須な科目の理解が必要である．そのような中で免疫学を教えるのは至難の技である．また時間も限られた中で最低限の知識を身につける必要がある．今回筆者らは高校まで免疫学を学んでない学生でも，身につけるカリキュラムを開発した．整体師用のカリキュラムでは現場に出ても対応できる知識が身に付いていた．臨床検査技師用のカリキュラムを用いて3年間掛けて，国家試験に合格するように講義したところ，免疫学の正解率が，染色体遺伝子検査学よりも有意に好成績であった．国家試験正解率も参加校に対してほぼ同じであった．しかし，国家試験合格率は全国平均よりも有意に高かった．以上のことから，今回のカリキュラムは基礎学力が無い学生にも，効果的に免疫学を身につけさせることが出来た.

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A Web-Learning system was developed for medical engineering which is one of the required subjects of the medical technologist's examination for specialist. The system helps students' self-learning to acquire the essential knowledge by the explanation of questions chosen from the past examination. We discussed its learning effect on the basis of experimental results presented at the lecture and practice. The students evaluated that the learning system was practical method for more knowledge of important points in the concerning subjects. Thus, the present method is regarded effective for learning medical engineering, while most students are reluctant to make an effort for its study.

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日本の高等教育機関における医療系専門職養成課程では，卒前教育で最も重要なカリキュラムの一つに臨地実習がある。障害のある学生の他，LGBTQ等の性的少数者や留学生等々，多様化する学生（以下，多様な学生）が臨地実習に臨むにあたっては，学生自身，養成施設，実習施設の三者それぞれに，立場と責任，そして課題がある。併せて，この三者間で多様な学生の実習について，検討・試行する機会ともなる。これらの状況の中，養成施設と実習施設間では，多様な学生の理解に加え，学生の支援ニーズ等に基づく情報共有や環境調整等に関して，緊密な連携が求められる。今回，連携に関する事例として，日本臨床衛生検査技師会と

が共同運営する，臨床検査技師を対象とした臨地実習指導者講習会（以下，本講習会）を紹介する。さらに，本講習会プログラム中，「多様な学生の理解」に関連したグループワーク受講者へ，演習内容改善のために実施したアンケート結果を報告する。その結果，受講者は，障害とは何かを学ぶと共に，多様な学生の対応と配慮の必要性を理解し，多様な学生をどう受け入れ，どのように関わっていくかを考える機会となったことや，現実的な対応に苦慮している状況が明らかとなった。今後さらに養成施設と実習施設間の連携を深める上で，本講習会の活用に意義があると思われるので報告する。

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A study of concerning medical qualification is prepared by relevant institutions for the examination of medical technologist so that the students might obtain the license on time of their school schedule. However, the instructors do not have enough time to give them extra lessons. Thus, we have ever developed the Web-learning system of medical engineering, so that the students might study it by themselves at their convenient time. We discussed its learning effect on the basis of experimental results presented at the lecture and practice. The students evaluated by themselves that it was a practical method for understanding important points of the concerning subjects. The system readily ensures them to study and get better showing of it. Hereby, some students successfully used the system, but were rather reluctant to it, because they could obtain little record by its use. Thus, we tried to know the learning process of the students in order to find its effective use by the questionnaires about their attitude to the self-learning on their compensatory use of the present system.

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本研究では臨床検査科学生を対象に血液形態画像の鑑別能力向上を目的として,対面授業とMoodleを併用したブレンディッドラーニングを行った.その結果,教員による解説前後に実施した演習の正答率は有意に上昇し,さらに自己学習の反復による正答率も向上した.アンケート結果からも約9割の学生は授業に満足しており,eラーニングへの関心が高い学生ほどeラーニングを効果的な学習手段とみなしていることが示された.また学習フォローアップとして,一部の学生を対象にTV会議システムを試験的に運用した結果では,スライドを用いた解説とリアルタイムな質疑応答が好評であり,参加できなかった学生も後日視聴してもらったところ,視聴前後に実施した問題の平均正解率が51%から91%に上昇しており,TV会議システムの運用は高い学習効果をもたらすことがわかった.ICTの活用によって教育への拡張が期待されるが,実際の教育効果の検証が今後必要である.

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日本臨床衛生検査技師会（以下，日臨技）では「令和6年能登半島地震」に伴い災害対策本部を立ち上げ，都道府県臨床（衛生）検査技師会との連携のもと，被災地における検査を受ける際のリスクを最小限に抑え，患者にとって信頼できる臨床検査データの提供および被災住民を救援するため，職能組織として約3ヵ月にわたり継続的に臨床検査技師の派遣を行った。そこで，今回の経験が今後に繋がるよう災害時医療救援活動等において臨床検査技師が果たした役割と今後の課題について検証した。職能組織としての役割を果たすため，リエゾンを派遣するとともに関係団体や行政機関等と連携，協力した活動の経緯と結果から，①初動体制，②被災地における臨床検査試薬提供，③臨床検査技師の派遣，④派遣者の宿泊先の確保，⑤都道府県臨床（衛生）検査技師会における対応，⑥新たに実施した活動等における活動定着化のための実施マニュアル作成と訓練，⑦限られた医療資源の効果的な分配など，日臨技として方針の策定が今後の課題として挙げられた。今回の活動経験により，職能組織として臨床検査技師が果たせる役割は多岐にわたることを踏まえ，限られた医療資源を効果的に分配するため，以後の災害時救援活動においては，日臨技として「何が実施でき・行うか」ではなく，「何が求められており・どうしたらできるか」について，災害時における対応方針を立てていく必要がある。

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本論文は、私立中（小）規模大学（神戸常盤大学）の遠隔授業の実践報告である。Learning Management System （LMS）のログ解析により、学生の側への配慮に加え、教員側への配慮が、早期に安定した遠隔授業を提供するために重要であることを明らかにした。遠隔授業は単なる対面授業の代わりにはならない。対面授業に戻った後も、両者の特性を生かし、うまく組み合わせていくことによって、教育の質を高める効果的な授業の実践が模索されていくだろう。

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