都市大気中のperfluorooctane sulfanate (PFOS) の測定を行った。東京に隣接する和光市で、大気中浮遊粒子 (TSP) を2006年7月3-29日 (夏期) と12月1-27日 (冬期) の毎日捕集した。捕集した試料はメタノールで超音波抽出し、LC/MS/MSで分析した。この方法によるPFOSの回収率は90%、繰り返し精度は13% (c.v.)であった。TSP濃度の幾何平均値は7月が48 μg/m
3、12月が43 μg/m
3とほぼ同等であった。これに対しPFOS濃度の幾何平均値は7月が6.8 pg/m
3、12月が3.5 pg/m
3と夏期の方が冬期よりも高かった。大気中のPFOS濃度は、平日に対して、土曜と日曜の週末に低い週間変化を示していた。
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