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クエリ検索: "東濃厚生病院"
334件中 1-20の結果を表示しています
  • 大林 浩幸, 服部 哲男, 原 政子, 小林 亜喜子, 小林 ミカ
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2006年 55 巻 1E05
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    <はじめに>本邦の禁煙治療のほとんどは、医師面接型の禁煙外来によるニコチン置換療法(NRT)が主流であるが、その成功率は必ずしも高いと言えない。1999年9月に開講した当院禁煙教室は、2006年9月に8年目を迎えた。この間400名以上の禁煙指導・治療を行い、その中で特に当院独自の禁煙プログラムを実施した参加者の1年後禁煙継続率は数年来60%前後を維持している。今回、その教室での禁煙プログラムの成果を検討したので報告する。
    <方法>対象は1999年9月から2006年3月までに当院禁煙プログラムを実施した、教室参加者232名である。禁煙開始1年後の禁煙継続率および、年度ごとの累積禁煙継続率を検討した。なお、当教室で行う6ヵ月間の禁煙プログラムは、6ヵ月間の禁煙行動療法の体得と実践に、初期8週間のNRTを併用したものである。医師・薬剤師・看護師・栄養士・理学療法士等から成る禁煙専門サポートチームが、1グループ10名以内の小グループ単位の参加者に対し、患者参加型の禁煙指導・治療を行う。さらに、管理栄養士による体重増加防止の栄養指導、理学療法士による禁煙ストレスを取る体操を定期プログラムに取り入れている。
    <結果>232名の禁煙開始8週間後・6ヵ月後・1年後の各禁煙継続率は、78.4%、70.3%、64.7%であった(2006年3月現在)(Figure 1(A))。また、累積禁煙継続率をFigure1(B)に示す。1年禁煙継続者の78.0%が、禁煙教室での禁煙は楽と答えた。
    <結論>当院で行う、6ヶ月間の患者参加型禁煙教室は、この7年間、高い1年禁煙継続率を維持し、参加者に対して効果的な禁煙治療を提供できていたと考える。
  • 安藤 秀人, 伊藤 栄里子, 渡辺 常夫, 丹羽 政美, 松野 俊一, 水野 豊
    超音波検査技術抄録集
    2007年 32 巻 32-95
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/07/15
    会議録・要旨集 認証あり
  • ~糖尿病療養指導士として~
    石川 伊吹, 松下 次用, 安藤 操, 吉田 正樹, 山瀬 裕彦
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2004年 53 巻 2E15
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/10/28
    会議録・要旨集 フリー
  • 大林 浩幸, 佐々木 明, 原田 武典, 野坂 博行, 山瀬 裕彦
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2004年 53 巻 1C25
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/10/28
    会議録・要旨集 フリー
  • 深澤 基, 市原 幸代, 今井 美穂, 不破 武司, 稲垣 秀司, 奥村 功, 松野 俊一, 藤本 正夫, 野坂 博行
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2011年 60 巻 2C-11
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/02/13
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】超音波造影剤ソナゾイドはその特徴(血流評価、後血管相評価)、そして超音波機器のハード、ソフト面の充実により精度の高い検査が可能となった。当院では年間約150件の造影検査を行っており、その内訳、方法、検査内容を報告する。 【対象】平成18年5月から平成23年5月までの5年間に施行した751件260人について調査した。 【結果】751件の内訳は診断目的(経過観察)329件、治療効果判定284件、病変検索67件、肝外病変+病変検索26件、RFAガイド31件、TACE中の確認12件、栄養血管同定2件であった。751件の総人数260人の内訳は、複数回検査109人(600件)、単回検査151人(151件)であった。複数検査集団109人中RFA、TACEの治療を行なった60人のうち42人が治療支援を施行した。治療効果判定では21人に再発を認めた。治療を施行していない経過観察集団(49人)の内訳は結節19人、血管腫10人、腫瘍検索9人、その他11人であった。単回検査集団の内訳は病変なし49人、血管腫32人、肝転移17人、再生結節15人、胆管癌2人、肝細胞癌5人、肝膿瘍3人、肝外病変22人、その他6人であった。 【まとめ】当院では造影剤の特徴を生かした検査を施行し診断能の向上に努めている。RFA時のガイド、TACE時の位置確認等に使用し癌治療の精度を向上させている。定期的に治療効果判定を行ない、再発の早期発見、早期治療に対応している。慢性肝炎、肝硬変に伴う結節や良性の低エコー、高エコー腫瘤の場合においても経過観察を行うことにより悪性変化に早期に対応している。
  • 大久保 久司, 藤本 正夫, 不破 武司, 市原 幸代, 松野 俊一
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2009年 58 巻 27-06
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/19
    会議録・要旨集 フリー
    〈目的〉今回我々は,TACE 後のRFA におけるソナゾイ ド造影超音波検査の,より有効な実施法について自験例を もとに検討した。
    〈対象および方法〉2007年1月から2009年3月までに当院 においてTACE 後にRFA を施行されたHCC20症例,22 結節を対象とした(平均年齢75.1歳,男女比は男性16:女 性4)。対象の症例では,初回のソナゾイド注入にて TACE 施行部位内の染影の有無を確認し,穿刺はKupffer image または再注入のvascular image で行った。ソナゾ イドの1回注入量は0.5ml でボーラス注入を複数回行っ た。使用装置は,LOGIQ7・LOGIQ9(GE 横河)を使 用し,RFA 針はセンチュリーメディカル社製cool tip 針 を使用した。
    〈結果〉症例20例中18例は,B モードではTACE の範囲 が同定困難であり,2例は境界不明瞭であった。16例は造 影下で穿刺が行われ,re-injection のvascular image での 穿刺が1例,vascular image をモニター画面で見ながら のKupffer image での穿刺が15例であった。他の4例は 造影モードで穿刺針が見にくいなどの理由で,B モード下 で穿刺が行われた。RFA においてソナゾイド造影超音波 を用いることにより,80%の症例でTECE 治療部が描出 され,さらにre-injection による造影により再発や腫瘍残 存の把握が可能となった。
    〈考察〉当院ではvascular image での穿刺は少なく,vascular image の画像を二画面表示で参考にしながらの Kupffer image での穿刺が多く行われた。これはvascular image は描出時間が短く,これに対してKupffer image では余裕のある穿刺が可能であることによると思われた。
    〈結論〉TACE 後のソナゾイド造影下RFA では,病変部 の同定はKupffer image にて行い,腫瘍残存あるいは再 発部をre-injection にて確認し,その画像をreference と して,Kupffer image で穿刺を行うことが効率がよいと考 えられた。
  • 大林 浩幸, 西尾 政則, 野坂 博行, 山瀬 裕彦
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2004年 53 巻 2H16
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/10/28
    会議録・要旨集 フリー
  • 秋田 浩子, 大林 浩幸, 西尾 政則, 山瀬 裕彦
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2004年 53 巻 2E02
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/10/28
    会議録・要旨集 フリー
  • 不破 武司, 安藤 俊郎, 伊藤 道広, 末松 弘志, 橋本 英久, 亀井 靖, 深澤 基, 安藤 秀人, 山瀬 裕彦, 藤本 正夫
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2004年 53 巻 1E16
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/10/28
    会議録・要旨集 フリー
  • 安藤 秀人, 末松 弘志, 亀井 靖, 不破 武司, 深澤 基, 伊藤 栄里子, 伊藤 道廣, 橋本 英久, 安藤 俊郎, 山瀬 裕彦, 藤本 正夫, 山田 正樹, 林 孝政
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2004年 53 巻 2D04
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/10/28
    会議録・要旨集 フリー
  • 奥村 秀雄, 梶屋 敏宏, 大塚 守紀, 足立 好三, 秋田 浩子, 直井 秀樹, 永木 寛之, 山田 学, 石原 慎司
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2009年 58 巻 P2-A116
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/19
    会議録・要旨集 フリー
    〈緒言〉DPC を導入している病院においては,入院医療
    における薬剤費のマネジメントが経営上重要となる。その
    手段としては後発品の使用促進・薬剤使用の適正化などが
    主となるが,それらとは別の問題として入院中の他科受診
    が挙げられる。DPC においては主となる疾病以外への治
    療に対して診療収入を得ることができない。しかし当院の
    入院患者においては,元々複数の診療科を受診している場
    合が多く,入院中であっても他科への外来受診は現状続け
    られている。そのため他科で処方された薬剤がある場合は
    持参薬として積極的に利用することが望ましい。また,当
    院では外来も院内処方であるので,持参される薬のほとん
    どは当薬局で調剤したものである。今回はこの持参薬の利
    用による薬剤費節減の観点から,DPC 導入病院における
    他科受診への費用効果について考察を行った。
    〈方法〉平成21年1月から同年3月の期間において,当薬
    局に持ち込まれた持参薬の処方指示箋から使用された薬剤
    量を算出する。また,持参薬を用いずに入院中外来として
    処方された内服薬の使用量を調べ,薬価での比較をする。
    持参薬とは入院中に持ち込まれた薬価収載品を指すことと
    する。
    〈結果と考察〉期間中の入院中外来の処方は614枚あり,
    持参薬処方指示箋は210枚であった。薬価で比較したとこ
    ろ,入院中外来と持参薬ではおよそ10:7であった。入院
    中外来に比べ,持参薬では処方日数が長くなる場合が多
    く,処方1枚あたりの薬価も持参薬の方が高くなる傾向に
    あった。
    〈今後の展望〉入院中の他科受診は病院経営の上ではマイ
    ナスとなるが,普段外来で行っている投薬治療を中断する
    ことは望ましいことではない。必要な薬剤を削ることなく
    マイナスを抑える努力をしていく上で,他科で処方された
    持参薬の積極的な利用は一つの手段である。今後は費用面
    での評価の方法について更なる検討をしつつ,薬剤使用の
    合理化について模索していきたい。
  • 患者体験を実施して
    西尾 千恵子, 伊藤 真紀, 林 房世, 伊藤 貴子
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2011年 60 巻 2J-A-23
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/02/13
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】 硝子体手術でガス注入が行われると、術後一定期間、臥床時は腹臥位、移動時は自己の臍や足元を見る様に、頭を下げた姿勢(以下フェイスダウンと略す)を常時行わなければならない。フェイスダウンの確実な実施は術後の経過に影響を与える為、フェイスダウンを常時継続できるよう適した環境を整える必要がある。その為、看護師がフェイスダウン中の日常生活動作を体験することで患者の感じる不便さを明らかにしていきたいと考えた。 【研究方法】 1.期間:平成22年9月~11月 2.対象:眼科、神経内科、腎臓内科混合病棟看護師 26名 3.データ収集:アンケートは独自に作成した質問用紙にてプレテスト後、片目をガーゼで覆い、フェイスダウンを保持し、設定した条件に沿い、日常生活動作を体験後、自記式質問紙にて調査。 4.分析方法:単純集計 5.倫理的配慮:院内の倫理委員会にて承認を得て行った。 【結果・考察】 アンケート結果より、飲水という行為自体が顔を挙上しなければ難しく、咽頭部を圧迫する体位の為、嚥下に困難を生じている。嚥下困難以外に孤独感、おいしくないという食欲低下に繋がることも明らかになった。 ロッカーや床頭台の使用は、ロッカー上段と床頭台使用で半数以上が実施に不便を感じている。フェイスダウンの状態では自分自身の目線以上の確認や、見えない所への出し入れは困難を生じ、手探りでの動作は、落下等の危険も伴う為、不便となっている。 TVの視聴は、目が疲れない程度なら許可されているが、実際はTVの視聴は困難であった。昼間に気分転換を図ることは重要であり、フェイスダウンをしたまま見ることの出来るTVなどハード面の検討も必要である。  今回、フェイスダウン継続により様々な不便を生じることが明らかとなった。今後は外来と連携、情報提供をすることにより、フェイスダウンを確実に安全安楽に実施できるよう援助していく必要がある。
  • 管野 秀紀, 梶屋 敏宏, 秋田 浩子, 大塚 守紀, 足立 好三, 奥村 秀雄, 今枝 洋平, 伊藤 めぐみ, 永木 寛之, 山田 学
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2011年 60 巻 1J-D-16
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/02/13
    会議録・要旨集 フリー
    当病院では、化学療法剤を薬剤師が調製する。化学療法剤は投与量、投与間隔等の誤りが重大事故に繋がりかねず、特に慎重を要する。そこで薬剤科における化学療法剤調製時の取り組みについて紹介し、その意義を報告する。
    化学療法を行うにあたり化学療法委員会で承認されたレジメンにしたがって化学療法剤が処方、調製される。レジメンが書かれた化学療法実施計画書が発行されると薬剤師は投与速度や投与間隔、患者の体表面積に基づく投与量が適切か等のチェックを行う。
    当薬剤科では2009年4月頃より化学療法実施計画書、レジメン集、化学療法の記載がある処方箋より化学療法剤の投与量、投与速度が適切かチェックを行っている。また、過去における化学療法剤の投与量の履歴をチェックすることで、投与間隔が適切かチェックしている。投与量の増加、投与間隔の短縮が判明した場合には、医師に疑義照会の上、照会結果を化学療法実施計画書に記録している。
    化学療法剤の払い出し時には、払い出された薬剤が、処方箋記載の化学療法剤、輸液の規格や個数と一致しているかチェックを行っている。以下のチェックは当薬剤科に所属する薬剤師全員が行うこととしている。
    また、化学療法剤調製者が化学療法調整時に行う手技が一目でわかる様に処方箋に書き込みを行うこととしている。化学療法調製者は、アクセスRにより作成された当院薬剤科作成の記録システムに化学療法剤の調製内容を記録する。
    化学療法調製時に当薬剤科が行ってきた以上の取り組みにより、化学療法剤調製時のミスを回避できた事例が複数存在する。本発表では、化学療法剤調製時のミスを回避できた事例も併せて報告し、化学療法剤調製時の取り組みの意義についても考察していく。
  • 柴田 尚宏, 土屋 雅子, 大林 浩幸, 岩島 康仁, 野坂 博行
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2011年 60 巻 WS3-4
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/02/13
    会議録・要旨集 フリー
    目的)Stenotrophomonas maltophiliaは多くの抗菌薬に耐性を示し、院内感染を引き起こす可能性のある菌として重要であるが、緑膿菌やAcinetobacterに比べ、実態は明らかでない。今回、我々は、当院におけるS. maltophiliaの臨床分離株を対象に、各種抗菌薬に対する感受性を調べたので報告する。 (方法)2009年11月から2011年5月に当院で各種臨床材料より分離されたS. maltophilia20株を対象に、CLSI-M100-S19に準じて微量液体希釈法により各種抗菌薬に対する感受性を測定し、各々の薬剤に対する耐性率を調べた。 (結果)今回対象とした20株のうち喀痰由来株が16株と最も多く、ついで胸水由来2株、尿由来1株、褥瘡由来1株であった。またこれらのうち、入院患者由来株が16株と圧倒的に多かった。対象菌株のメロペネム、レボフロキサシンおよびアミカシンに対する耐性率は、91、21および13_%_であり、3薬剤ともに耐性の株も6株存在した。MICを測定した抗菌薬の中では、ミノマイシンに対する耐性率が最も低く、4_%_であった。 (考察)当院で分離されたS. maltophiliaにおいて、多剤耐性株が確認された。こうした耐性機序として、クラスAおよびクラスBβ-ラクタマーゼ産生が考えられるが、それでは説明できない耐性もあり遺伝子学的解析を試みる必要があると考えられた。
  • -FIMを用いて-
    森野 智恵, 林 佑香
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2011年 60 巻 2F-3
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/02/13
    会議録・要旨集 フリー
    亜急性期病棟におけるリハビリ室と病棟でのADLの相違点とその影響要因 ~FIMを用いて~ はじめに 病棟では、ADLに介助を必要とする患者が、リハビリ室では同じ動作を介助なしで行えている状況を目にすることが度々あり、リハビリスタッフとの情報共有が少なく病棟看護師が患者のADLを正しく認識できていないと感じた。リハビリ室と病棟でのADLをリハビリとして意識して関われているのかを再認識し、今後の看護に活かしていきたいと考え、取り組んだので報告する。 研究方法 機能回復を目的として入院している患者のリハビリを担当している理学療法士、患者に関わった看護師に対し、平日5日間それぞれの対象患者の日勤帯の移動、移乗のFIMを評価する。 結果 看護師とPTでのFIMの比較では、看護師の最も良い評価とPTの評価、最も悪い評価とPTの評価ともに、移乗および移動動作において有意差はなかった。これは、FIMを使用したことで病棟看護師が患者のADLを把握するよう意識したことが考えられる。また、看護師のその日の最も良いと悪いの評価では、日により有意差がみられた。理由として、病棟看護師は日々の患者のケアやナースコール対応に追われ、本来の役割である患者のADLに合わせた関わりができていないことが考えられる。また実際に患者は、リハビリ室で行うリハビリのみをリハビリと認識しており、病棟での動作は訓練と認識していないことが多いため、今後リハビリ室での訓練を病棟で「しているADL」として定着できるよう意識付けをしていく必要があると考える。 結論 1.PTと病棟看護師のFIMの比較では有意差はみられなかった。 2.看護師のその日最も良いFIMと最も悪いFIMに有意差がみられた。
  • -食事調査と血清カリウム値から-
    大山 妙子
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2010年 59 巻 P2-B4-6
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    はじめに 透析患者は一般的に、高カリウム血症に対する予防から、カリウム制限の指導や対応が重要視されている。しかし、患者の高齢化による食事摂取量の減少や腎機能が残存している腎のう胞患者等の透析前低カリウム状態にも対応することが必要となっている。 当センターでは、通院中は血清カリウム値に問題がなく透析していた患者が、入院し病院食を摂取するようになると、カリウム値が低下し、透析中にカリウム補正を行うケースが続いている。病院食のカリウムを増量したが、変化がみられないまま現状に至っている。 このことから病院食のカリウム量が少ないのではないかと考え、入院中にカリウム補正を行った患者を対象に通院中と入院中のカリウム摂取量と血清値について調査し、病院食の提言と、安全な透析治療を行なうための患者指導に役立てることを目的に取り組んだ。 _I_.研究方法 1.研究対象 入院しカリウム補正を行なった患者で、以下の血清カリウム値に影響のある状態を除いた4名。 ・消化管出血がある ・排尿量が500ml/day以上ある ・下痢をしている ・絶食中 2.血清カリウム値は月2回の血液検査値(当センター定期検査)を使用 3.カリウム摂取量調査 1)通院中は血液検査日の前週7日間の食事摂取内容を、当センター作成の食事調査表に本人もしくは家族に記載してもらう 2)食事調査表よりカリウム摂取量を算出する 3)入院中にカリウム補正をした血液検査日の前週7日間の食事量をカルテから調査し、カリウム量を算出する _II_.結果 病院食のカリウム量は調理前の食材の含有量であり、実際の摂取量ではない。通院中・入院中カリウム摂取量と血清カリウム値からみても、カリウム摂取量=血清リウム値とはならない。透析患者のカリウム量は一律には設定できない。 血清カリウム値の管理は重要である。しかし、カリウム値に影響を与える物が多い。患者がカリウムの低いことを問題視していないなど、適切な指導ができにくい現状が明らかになった。
  • -指導カンファレンスを試みて 看護師アンケート調査からの分析-
    夏目 愛, 中島 のぞみ, 水野 紀代美
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2010年 59 巻 P2-B4-5
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    (はじめに)腎臓内科及び眼科・神経内科の混合病棟である当病棟では、煩雑な業務の中、多岐にわたるCKD患者指導を行っている。経験年数・勤務移動などに伴い、腎臓内科経験の少ないスタッフが多く、看護師が自分の知識の中で指導をしており、指導に対するスタッフの不安が潜在している現状があった。指導に対する不安をなくすため、指導方法をみんなで学びあう(以降、CKD指導カンファレンスとする)ことができれば、知識を深めることができ、患者指導に対する不安の軽減が図れるのではないかと考え研究に取り組んだ。 (研究方法)1)指導についての実態調査を実施 2)調査結果をもとにカンファレンス用紙を作成し、CKD指導カンファレンスを実施 3)その後用紙に対するアンケートを実施し、エクセルにて記述統計を行い、自由記載に関しては研究者3名でカテゴリー化し検討した。 (結果及び考察)アンケートの結果から1)スタッフの指導方法が学びとなることで知識の向上に繋がり不安が軽減した。2)カンファレンスが情報の共有となり、特に食事面、心理面においての知識が深まった。3)患者指導の臨床能力を深めるためにはカンファレンスが必要であると意識していることが示唆された。患者が持てる力を最大限に発揮でき、患者自身、療養行動がとれるよう生活全体を捉えながら、医療の専門的支援を提供するための患者指導・支援が大切であることを再認識できた。
  • 永井 恵子
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2010年 59 巻 P1-G4-3
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    当病院は人口41300人中65%が65歳以上を占めている地域密着型中核病院である。急性期看護が必要とされる患者が当病棟に集中しており、医療の高度化に伴い、高い専門性を要求されている。しかし、日々、処置や治療の介助に追われ、スタッフからは「自分の看護に自信が持てない」、「看護ができていない」という意見が聞かれているのが現状であり、当院の看護部の理念である楽しんで看護をすることが出来ていないのではないかと感じる。そこで、今回、楽しく看護ができているか、楽しいと感じる因子について検討したので、報告する。 _I_ 研究目的  楽しく看護ができているか、できる要因は何かを明らかにする。 用語の定義  楽しい看護とは心が満ちて、気分がいい看護 _II_ 研究方法  当科看護師26名に研究者が作成したアンケートにて調査を行った。アンケート内容は性別、年齢、経験年数、楽しい看護体験の有無、どのような看護体験か、現在、楽しい看護をしていると感じることがあるか、どのような時に楽しい看護をしていると感じるか、思う・あまり思わない・思う・非常に思うに4から1の点数をつけ、平均点を出した。項目については_丸1_上司にほめられた_丸2_チームメンバーとの連携を取り、看護をした_丸3_チームカンファレンスでの話し合いがうまくいった_丸4_医師との良い連携で治療の介助ができた_丸5_医師とのカンファレンスが持てた_丸6_パラメディカルとの連携で看護ができた_丸7_自分の能力向上のための研修_丸8_患者さんとコミュニケーションがうまくとれた_丸9_看護師の人員が多く仕事が早く終わった_丸10_希望する病棟への異動_丸11_患者さんから感謝の言葉をかけられた_丸12_その他12項目とした。SPSS11.5for windowsを使用し、集計、経験年数1~3年の人、5年以上の人と楽しい看護体験がある人の関係について、X2検定を行った。労働者の満足感を増大させる動機付け要因であるハーツバーグの2要因に基づいて分析した。 _III_ 結果・考察 過去には楽しい看護を経験しているが、現在看護を楽しいと感じていない。楽しい看護を感じる要因には、患者さんとのコミュニケーションが上手くできること、患者さんから感謝の言葉をかけられることと感じている人が多い。項目別には患者さんとコニュニケーションがうまくとれた、患者さんから感謝の言葉をかけられた時に平均点が高く自分の能力向上のための研修や希望する病棟への異動が低かった。その他に記述回答で自分の知識が生かせた時、自分の思いが通じた時、嚥下不全の患者さんに関わり、食べることができた時と答えた人がいた。   ハーツバーグの2要因理論にて分析したところ、衛生要因が高いことについてはスタッフの意識に達成や成長につながる動機付けの要因につながっていないことが言えるのではないか。今回、楽しい看護ができる要因について、研究者側から提示したことであり、スタッフからの多くの意見を聞くに至らず、具体的な言葉や要因を引き出す事ができなかったが今後は楽しい看護ができる環境や具体的な因子を探っていき、具体的な目標としてあげていくことが必要と考える。
  • 金田 正博
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2009年 58 巻 13-05
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/19
    会議録・要旨集 フリー
     この活動は1999年に徳島市の藤田喜史医師が始めたもの
    で,NPO 法人日本ミャンマー交流協会と共同で年1~2
    回,約1週間ミャンマーを訪れ,様々な活動を行っている。
    ミャンマーは人口およそ5,200万人と日本のおよそ半数
    の人口があるにもかかわらず,眼科医の数は約200人で満
    足な眼科医療が行われる状況にはない。また,軍事政権下
    にあるためアメリカをはじめ各国からの経済制裁が行われ
    ているために経済状態も悪く,眼科のみならず医療水準は
    かなり低い状態にある。WHO 加盟191カ国中190番目の医
    療水準との報告もある。先進国では充分治療可能で,もは
    や失明原因とはなりにくい白内障のために,失明状態に陥
    る人がいまだかなり多く存在する。当初は術創が小さく,
    手術時間も短く,早期の社会復帰が可能な超音波白内障手
    術をミャンマーにもひろめようとするのが目的であった
    が,最近では白内障にとどまらず網膜硝子体手術,涙道手
    術など様々な眼科分野の手術を行っている。この活動目的
    は単に我々が手術を行うだけではなく,現地眼科医のレベ
    ルアップを図るところにある。我々の手術と同時に現地医
    師のオンサイトトレーニングを行ったり,日本ミャンマー
    眼科手術学会と称して手術手技や新しいトピックスの講演
    を毎回行っている。またミャンマー眼科医を日本に招聘
    し,最新の眼科医療の勉強をしてもらっている。当院にも
    過去数名のミャンマー人眼科医が訪れている。
    今回は,今年5月で19回目となった今までのミッション
    の一部を紹介したい。また,昨年5月にミャンマーを襲
    い,約14万人と言われる死者をだした巨大サイクロンに私
    自身も遭遇した。時間があればその時の状況も報告した
    い。
  • 前処置についての検討
    今井 信輔, 不破 武司, 亀井 靖, 松野 俊一
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2009年 58 巻 P1-D410
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/19
    会議録・要旨集 フリー
    〈緒言〉当院では2007年12月末に東芝社製64列MDCT が
    導入され,心臓CT の撮影を開始した。一方当院の心カテ
    件数は減少し,現在診断カテは心臓CT に置き換わりつつ
    ある。診断能向上のため事前に問診,血圧・脈拍測定を行
    い,心拍数70bpm 以上に対して検査30分前にβ ブロッ
    カーを服用させている。今回,β ブロッカーの必要性につ
    いて,これまでの全症例の画像から検討を行った。
    〈方法〉2009年4月までの93件の心臓CT から得られた
    VR,MIP,CPR 画像に対して視覚的(優:診断に優れて
    いる,良:診断可能,可:一部描出不良,不可:診断不
    能)に評価した。
    〈結果〉
    心臓CT93件中,β ブロッカー使用45件,β ブロッカー
    なし48件。
    β ブロッカー使用45件中,優:30件,良:10件,可:3
    件,不可:2件。
    β ブロッカーなし48件中,優:24件,良:12件,可:8
    件,不可:4件。
    β ブロッカー使用時の心拍数,69bpm 以下:38件,70
    bpm 以上:7件。
    β ブロッカーなし時の心拍数,69bpm 以下:27件,70
    bpm 以上:21件。
    β ブロッカー使用時の不整脈出現数,6件。
    β ブロッカーなし時の不整脈出現数,12件。
    心拍数70bpm 以上もしくは不整脈出現時の評価,
    β ブロッカー使用時10件中,優:4件,良:5件,可:
    1件,不可:0件。
    β ブロッカーなし時22件中,優:6件,良:6件,可:
    6件,不可:4件であった。
    〈考察〉β ブロッカーの使用は心拍数,不整脈の抑制にお
    いて有用であった。また視覚評価においても,β ブロッ
    カーなしの場合より高評価が得られた。以上の結果よりβ
    ブロッカーの使用は不可欠であると言える。
    〈結語〉現在では,320列,Dual Source CT などの出現に
    よって,高心拍や不整脈が不問とされているが,当院です
    べきことは診断能の向上に努め,心カテ検査の代用となり
    得るよう確立させていくことが重要であると考える。
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