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クエリ検索: "東綾瀬公園"
32件中 1-20の結果を表示しています
  • 永井 淳一, 蓑茂 寿太郎
    ランドスケープ研究
    1996年 60 巻 5 号 663-666
    発行日: 1997/03/28
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, 東京都足立区に位置する都立
    東綾瀬公園
    及びその外囲に接する一街区の範囲を対象とし, 公園がもたらす周辺への影響を居住者の生活体面の分析を通してみようとするものであリ, これによって, 公園評価性の一端を明らかにすることを目的としている。また, 同時に公園の特殊な平面形により, 一般の矩形の公園よりその縁辺が及ぼす効果が大きくなるということを実証しようとした。公園周辺住民の日常生活に表れた影響の観点を, 公園周辺の土地利用と建物に定め, 画地利用の確認, 建物の造作的特徴, 公園との関係を観察記録調査・分析し, 考察をすすめた。その結果, 公園周辺の建物に見られる様々な特徴から公園の存在形態と公園評価の関連が明らかになった。また, 公園とその隣接地区がより長い接線を持つ関係にある場合, 公園が地域に及ぼす環境形成効果を前提とした計画論の展開が示唆された。
  • HATO教育環境支援プロジェクトのオフスクールパーク活動~都立東白鬚公園、都立東綾瀬公園の事例から
    鉄矢 悦朗
    日本デザイン学会研究発表大会概要集
    2017年 64 巻 A9-05
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/29
    会議録・要旨集 フリー
    本稿は、「教員養成ルネッサンス・HATOプロジェクト」の一部である教育環境支援プロジェクトで実践したオフスクールパーク活動(以下OSP活動)の報告および考察である。OSP活動は、都市における公共空間である公園を多様性のある学びの場として機能させていく取組である。目的は、①汎用性のある実践モデルの開発。②地域が教育現場である。「どこでも教育現場になれる観」づくり。③公園が多世代による、多様な体験・学びの場となること。④地域に根ざして多様な学習観を形成すること。の4点である。この活動の成果は、日常の公園に存在させた目立つ形の共育ステーションの求心力を実証したことである。本OSP活動を通じて、一つでも多くの公園で同じような取組が増殖することを、期待する。公園は都市に残された学びの場であり、多様な体験に基づいて学びを深化、定着させることができる。多様な学びの場と機会を今後も創出していきたい。
    なお、本活動は、文部科学省国立大学改革強化推進補助金「大学間連携による教員養成の高度化支援システムの 構築-教育ルネッサンス・HATO プロジェクト-」によるものである。
  • 木村 克己
    地質調査研究報告
    2004年 55 巻 7-8 号 181-182
    発行日: 2004/11/30
    公開日: 2014/11/29
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 達朗
    電気設備学会誌
    2023年 43 巻 1 号 17-20
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/01/10
    ジャーナル 認証あり
  • *木村 克己, 田辺 晋, 石原 与四郎, 中山 俊雄, 八戸 昭一, 宮地 良典, 稲崎 富士
    地盤工学研究発表会 発表講演集
    2004年 JGS39 巻 90
    発行日: 2004/03/05
    公開日: 2007/01/18
    会議録・要旨集 フリー
    都市部で大量に蓄積されてきている地盤調査資料を収集・整理して有効利用する場合、土質特性の高精度化をはかることが必要になる。しかし利用できる調査資料は、一般には様々な業者が、土木調査を目的に実施したボーリング調査資料であるため、土質区分やN値などの限られた情報、調査担当者による誤差などがあり、都市基盤情報として利用する上でデータの質の大きな制約となっている。その一つの改善の方策が、地下地質を地質学的に高精度に評価し地域的な岩相・堆積環境変化とその堆積物物性の特性を正確に把握することである。本報告では、東京低地・中川低地地域で実施している本プロジェクトの研究内容から、都市地盤DBの高度化に関連した地質学的調査方法とその研究成果を紹介し、どこまで都市地盤DBの高度化に生かせるのかについて考察したい。
  • 木村 克己
    地質調査研究報告
    2007年 57 巻 9-10 号 259-260
    発行日: 2007/02/28
    公開日: 2014/06/18
    ジャーナル フリー
    産総研では,地質分野の重点課題として,平成 14 年度から大都市圏の平野の地下地質を対象とした都市地質研究プロジェクトを開始した.本プロジェクトは,大都市圏の地質災害軽減・環境保全・土地利用に資する総合的な地質情報を提供することを目的としている(木村,2004). 平成 14 年度に開始してから平成 17 年度までの 4 年間は,分野間融合的研究課題「大都市圏の平野地下地質・構造の総合的解析と地震動予測等の応用研究」(H14),分野重点課題「大都市圏の地質災害軽減・環境保全を目的とした地質学的総合研究」 (H15 ~ 17) として,東京都土木技術研究所(現 土木技術センター)及び埼玉県環境科学国際センターの協力を得て,プロジェクト研究を実施してきた.現在は,地質情報研究部門重点課題「関東平野の地震動特性と広域地下水流動系の解明に関する地質学的総合研究」(H18 ~ 20)を中心に調査・研究を実施している. 本特集号は,このプロジェクトのうち,首都圏東部の東京低地と中川低地に分布する沖積層に関する研究成果報告として,2004 年の特集号(地調研報,vol. 55,no. 7/8)に続く第二弾となる.本特集号には,ボーリングコアに関する地質学的研究成果 2 編(田辺ほか,2006a; 田辺ほか,2006b)と微動アレイ探査に関する論文 1 編(林ほか,2006)が掲載されている.その概要は以下のとおりである. 東京低地東縁における沖積層の模式層序の確立を目的として,平成 15 年度に東京都葛飾区の新宿地区と高砂地区にてボーリング調査を実施した.田辺ほか(2006a) は,これらの調査で得られたオールコア(GSKNJ-1 と GS-KTS-1)の堆積相,放射性炭素年代値,堆積物物性などの解析結果に加えて,これまでに収集・構築したボーリング柱状図データベースを併用することで,東京低地東縁における堆積相と堆積システムの時空間分布を明らかにしている. 荒川低地の足立区本木地区で沖積層の模式層序の確立を目的に,平成 16 年度にボーリング調査を実施した.田辺ほか(2006b)はその調査で得たオールコア堆積物(GS-AMG-1)について,堆積相,放射性炭素年代値,堆積物物性などの解析の結果を報告し,堆積環境の変遷を明らかにしている. 埼玉県の草加市・三郷市域は,平成 14 年度以降,沖積低地下の埋没谷地形と沖積層の堆積相・物性の解明, そして地震動特性を明らかにする模式フィールドとして,これまで,南北に延びる埋没谷を横断する断面に沿って,平成 14 年度:草加市柿木(GS-SK-1;石原ほか,2004a),平成 16 年度:三郷市彦成 (GS-MHI-1),平成 18 年度:三郷市釆女新田(GS-MUS-1)にてそれぞれボーリング調査と PS 検層を実施した.また,各ボーリング地点をつなぐ東西測線で,ランドストリーマ S 波反射法探査(Inazaki, 2005)を行っている.これら地点情報としてのボーリング調査,2 次元情報としての反射法探査結果に加えて,3 次元的地盤物性情報を直接得るために,都市地質研究プロジェクトでは小規模微動アレイ探査を行ってきた.本特集号の林ほか (2006) は,これまでの小規模微動アレイ探査で得られた測定結果と S 波速度構造モデルを報告し,地質学的に解明された地質モデルとの比較から同探査法が都市域で有用であることを実証している. 今後,今回盛り込まれなかったボーリング調査・コア解析の結果及び物理探査,地震動特性などの研究成果を随時報告していく予定である. なお,東京低地と中川低地の沖積層の研究成果として,他に,平成 16 年度出版の地調研報特集号第一弾(石原ほか,2004a; 石原ほか,2004b; 宮地ほか,2004;中島ほか,2004),平成 18 年出版の地質学論集「沖積層研究の新展開」(木村ほか,2006;中島ほか,2006;田辺ほか,2006;田中ほか,2006)にそれぞれ論文が掲載されているので併せて参照していただければ幸いである.また,コアの解析に関連して取得した堆積相の画像データ,密度・含水比・帯磁率・色調などの大量の測定データについては,公表論文ではその一部しか表現されていないが,産総研の研究情報公開データベース (RIO-DB) 「関東平野の地質・地盤データベース」(http://www.aist.go.jp/RIODB/riohomej.html)において,順次公開を予定しているので利用していただきたい. 最後に,本特集号では,産総研の斎藤文紀,田村 亨,牧野雅彦の 3 氏,埼玉県環境科学国際センターの八戸昭一氏に査読していただいた.ここに深く感謝いたします.
  • 木村 克己
    地質調査研究報告
    2011年 62 巻 1-2 号 1-2
    発行日: 2011/03/31
    公開日: 2013/07/02
    ジャーナル フリー
  • *小松原 純子, 木村 克己
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2008年 2008 巻 P-23
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/02/20
    会議録・要旨集 フリー
  • 石原 与四郎, 木村 克己, 中島 礼, 宮地 良典, 田辺 晋, 中山 俊雄, 斎藤 文紀
    地質調査研究報告
    2004年 55 巻 7-8 号 221-235
    発行日: 2004/11/30
    公開日: 2014/11/29
    ジャーナル フリー
    東京低地及び荒川低地の埋没谷を充填する更新世末期‐完新世の沖積層は,下部が河川‐汽水性の七号地層,上部が海成‐河川成の有楽町層からなる.これらの低地に掘削された3 つのオールコアについて,堆積相,放射性炭素年代について検討した.その結果次のようなことが明らかになった.すなわち,(1) 堆積相は下位から,河川チャネルを充填する礫層,蛇行河川もしくは自然堤防 / 氾濫原堆積物である上方細粒化する砂層及び砂泥互層,プロデルタと考えられる原地性の貝化石を伴う均質な泥層及びデルタフロントと考えられるリップル砂層を含むリズミカルな砂泥細互層,デルタプレーンの砂泥互層と重なる;(2) 3つのコアから得られた42 個のAMS 年代(DK コア:19 層準,TN コア:8 層準,HAコア:15層準)はそれぞれ12,000~1,000 yrBPまでの連続的な堆積曲線を描く;(3) 堆積相から,これらの堆積物が下位から河川システム,エスチャリーシステム,デルタシステムと累重することがわかった.
  • 小松原 純子, 中山 俊雄, 中澤 努
    堆積学研究
    2020年 79 巻 1 号 3-14
    発行日: 2020/11/13
    公開日: 2021/10/26
    ジャーナル フリー

    東京低地の地下には最終氷期に形成された関東地方最大の埋没谷がある.この埋没谷を埋める沖積層の層序·形成プロセスを明らかにするため,関東平野の陸上から掘削可能でもっとも埋没谷が深い江東区若洲で85 mの沖積層ボーリング調査GS-KWS-1を行った.

    GS-KWS-1コアは下位から更新統,沖積層,埋立土からなる.沖積層は下位から5つのユニットに分けられ,それぞれ礫質河川,砂質河川(1万5千年前〜1万1千年前),エスチュアリーもしくは海進期ラグ,プロデルタ(4千年前〜1千年前),デルタフロント(1千年前以降)の堆積物からなる.

    1万年前〜4千年前頃の堆積物はGS-KWS-1地点では欠けており,堆積時間間隙が認められる.プロデルタ〜デルタフロント堆積物の年代は海側に向かって新しくなっており,デルタフロントは2.7 km/千年の速度で前進していたことがわかった.

  • 西端 佑騎, 松本 邦彦, 澤木 昌典
    日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
    2019年 17 巻 29-32
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/07/22
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    近年、都市公園内に保育所を設置する事例がみられる。しかし、公園内に保育所を設置する場合は都市公園の機能が損なわれないようにすることが必要と言える。この研究では、都市公園内に保育所を設置する場合は保育所の公共貢献により都市公園の機能の補完または増進がなされるべきという立場に立ち、保育所16園を対象にアンケート調査を行い、保育所の設置に関わった当該地方自治体に対してヒアリング調査を行うことで、都市公園内に設置された保育所の公共貢献の実態を明らかにした。その結果、保育所の「トイレ」や「授乳室」等の園内の施設が一般の公園利用者に開放されていること、保育所が公共貢献を行う際は、園児や従業員の防犯面での課題が多いことなどが明らかとなった。
  • 現状から見た災害時の避難場所としての課題
    三友 奈々, 中尾 功祐
    都市計画論文集
    2022年 57 巻 3 号 532-537
    発行日: 2022/10/25
    公開日: 2022/10/25
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究では東京23区内の防災公園において、実際どのくらいつながりやすいのか、現地でWi-Fiの接続実態を把握する。今後ますます進むと考えられる防災公園のWi-Fi環境について、どのように整備すれば災害時の避難場所として適切なのか、現状からその課題について考察することを目的とする。<br />本研究より、Wi-Fiのつながりにくさを解消するためには、予めアンテナの設置位置を慎重に検討する必要が示唆された。空間的に開放的な場所であり、避難者の避難場所の中心となると考えられる広場空間やその周囲に設置することがWi-Fiを最大限有効活用できると考えられる。また、現状の防災公園にはアンテナの設置数も不足しているため、災害時にスムーズな活用はできないのではないかと危惧され、災害時に臨時に増設できる対策も必要である。

  • 石川 智, 鈴木 毅彦, 中山 俊雄, 鹿島 薫
    地学雑誌
    2009年 118 巻 2 号 245-260
    発行日: 2009/04/25
    公開日: 2010/04/01
    ジャーナル フリー
     We analyzed core samples from two sites in the Tokyo lowland to clarify paleoenvironmental changes that occurred during the Holocene in the northern Tokyo Bay area. The samples are from (1) Core HK, which was bored at Hibiya Park, Chiyoda Ward, Tokyo, and from (2) Core DK, which was bored at Civil Engineering Center Tokyo Metropolitan Government in Koto Ward, Tokyo. Both cores belong to Civil Engineering Center Tokyo Metropolitan Government. Analyses of both lithofacies and diatom assemblages of the cored samples found the following paleoenvironmental changes.
     The first distinct regression occurred in the early Holocene (11,450-10,600 cal. yrBP) and was followed by one in the high-stand relative sea-level stage at 7,300-6,250 cal. yrBP. Subsequently, two small-scale regressions occurred at 3,600-1,200 cal. yrBP and 1,000 cal. yrBP, respectively. These two regressions were documented by temporal variations in diatom assemblages from marine to brackish-water diatoms to brackish and fresh-water diatoms. During the high-stand stage (7,300-6,250 cal. yrBP), the Hibiya embayment area was inundated with seawater and became part of Paleo-Okutokyo Bay. The marine transgressions and regressions inferred from diatom assemblages in both cores might be correlated with small-scale sea-level fluctuations at one- or two-thousand-year intervals during the Holocene, such as a minor regression during the middle Jomon period, Yayoi regression, and Heian transgression.
  • 江藤 稚佳子, 石原 与四郎, 田辺 晋, 木村 克己, 中山 俊雄
    地質学雑誌
    2008年 114 巻 4 号 187-199
    発行日: 2008/04/15
    公開日: 2009/02/24
    ジャーナル フリー
    東京低地の地下には,最終氷期最盛期までに形成された開析谷とそれらを充填する沖積層が分布している.本研究では,東京低地北部のボーリング柱状図を用いて,沖積層のN値と岩相の3次元分布モデルの構築方法を検討し,構築したモデルの分布から,堆積システムを特徴付ける堆積物の空間的な分布を明らかにした.3次元分布モデルは,不規則に分布するボーリング柱状図の情報を2次元平面上で補間し,補間により作成された等間隔なデータセットを深度方向に積み重ねることで構築した.N値と岩相の3次元分布モデルは,蛇行河川システムの河川チャネル堆積物と氾濫原堆積物,砂嘴堆積物,海進期の砂州堆積物といった堆積体の分布を示している.
  • 佐藤 善輝, 宮地 良典, 卜部 厚志, 小松原 純子, 納谷 友規
    第四紀研究
    2016年 56 巻 2 号 37-50
    発行日: 2016/04/01
    公開日: 2017/05/12
    ジャーナル フリー

    平成27年9月関東・東北豪雨により鬼怒川中流域の常総市上三坂地区で生じた人工堤防の決壊による堆積物について,トレンチ掘削や粒度分析を行い,その堆積学的特徴を明らかにした.破堤堆積物は全体的に細粒砂〜中粒砂を主体とし,下位から順に,上方粗粒化を示す細粒砂層(ユニットA),上方細粒化を示す細粒砂〜中粒砂層(ユニットB),低角斜交層理や平行葉理の発達する細粒〜中粒砂層(ユニットC)に細分される.各堆積ユニットは,鬼怒川の越水,破堤,さらに河川水が氾濫原に流入した後,氾濫が収束するという一連の堆積プロセスを反映していると推定される.ユニットAは越水による氾濫堆積の特徴としてよく知られているものである.今回の破堤堆積物では,その上に上方細粒化するユニットBが重なることが特徴である.

  • 田辺 晋, 石原 与四郎, 中島 礼, 木村 克己, 中山 俊雄
    地質調査研究報告
    2008年 59 巻 3-4 号 135-149
    発行日: 2008/11/20
    公開日: 2013/08/28
    ジャーナル フリー
     東京低地の東縁における2本のボーリングコア堆積物(MZコアとSZコア)の堆積相と放射性炭素年代値を利用し,奥東京湾口における砂嘴堆積物周辺の堆積相の時空間分布を検討した.中・上部更新統の下総層群に不整合に累重する沖積層は,MZコアにおいて,下位より網状河川性堆積物,蛇行河川性堆積物,エスチュアリー性堆積物,砂嘴性堆積物,デルタ性堆積物,そしてSZコアにおいて,デルタ性堆積物から構成されている.MZコアからは13150~3160 cal BP,SZコアからは3930~730 cal BP の放射性炭素年代値が得られた.このうち,MZコアの砂嘴性堆積物の一部を構成するサンドショール堆積物は,奥東京湾口の砂嘴堆積物から北東方向に伸張する細長い砂体を形成している.この砂体は,約4500~3500年前,砂嘴の内陸側に存在した流路において形成されたと考えられる.
  • 田辺 晋
    地学雑誌
    2013年 122 巻 6 号 949-967
    発行日: 2013/12/25
    公開日: 2014/01/16
    ジャーナル フリー
     This paper reconstructs the paleogeography of the Tokyo and Nakagawa Lowlands, Kanto Plain, central Japan since the Last Glacial Maximum (LGM) on the basis of 18 sediment cores and 467 radiocarbon dates obtained from the lowlands. Fourteen sedimentary facies were identified from the sediment cores, and paleo water-depths were calculated from sediment accumulation and sea-level curves in the lowlands. The paleogeography of the Tokyo and Nakagawa Lowlands has been controlled by basement morphology, tidal currents initiated by the basement morphology, and migration of the Tone River. Due to sea-level lowering from Marine Isotope Stage 5 to LGM, the Nakagawa and Arakawa Valleys were formed under the lowlands. The last deglacial sea-level rise caused the valleys to change from braided river to meandering river, tidal flat, tidal river, and tide-influenced bay environments. During the Holocene sea-level highstand, the tide-influenced bay in the Arakawa Valley was first filled with Tone River sediment input, and after the migration of the main stream of the Tone River from the Arakawa Valley to the Nakagawa Valley at 5 ka, the tide-influenced bay in the Nakagawa Valley was filled up. The tide-influenced bay in the Nakagawa Valley at 5 ka can be regarded as a tide-dominated delta, and its regime changed from tide-dominated to river-dominated after the bay filled up at 3.5 ka.
  • —岡山平野の例—
    竹内 徹, 北岡 豪一, 山口 一裕, 小野寺 真一
    日本水文科学会誌
    2014年 44 巻 3 号 161-177
    発行日: 2014/08/31
    公開日: 2014/11/08
    ジャーナル フリー
    閉鎖性海域沿岸である岡山平野における最終氷期から完新世に至る堆積環境を推定するため,6~19 mの4本のボーリングコアを採取し,粘土に含まれる有機物の放射性炭素年代測定,火山ガラスの同定,間隙水の電気伝導度の測定を行った。その結果,岡山平野に広く分布する完新世粘性土層は1万年前にはすでに堆積したものであることが明らかとなった。この時期は海水がこの地域に浸入するほど海面が上昇していないため,岡山平野に淡水性の湖が存在し,そこで堆積していたことが示唆された。また完新世粘性土層の下位に分布する粘性土層は,硬さが異なる点や姶良火山灰の存在が確認されたことから,更新世粘性土層と確認され,最終氷期当時から岡山平野には淡水の湖沼が分布していたものと推定された。以上のように,瀬戸内海の奥部に位置する岡山平野では,最終氷期頃から縄文海進直前の時期まで広く淡水湖が存在していたという沿岸水文環境が復元された。この結果から,岡山平野堆積物の間隙水中に貯留された塩分は少なく,地下水の塩水化の潜在リスクは比較的低いことが示唆された。
  • 石原 与四郎, 宮崎 友紀, 江藤 稚佳子, 福岡 詩織, 木村 克己
    地質学雑誌
    2013年 119 巻 8 号 554-566
    発行日: 2013/08/15
    公開日: 2013/11/22
    ジャーナル フリー
    平野地下に分布する沖積層は,主として土質ボーリングによってその分布の実態が明らかにされてきた.これらの研究では,膨大な数からなる数値化されたボーリング情報を用いて,3次元地盤モデルがしばしば構築されるが,それらはサーフェイスモデルであることが多い.本研究では,東京都港湾局よって管理されている東京湾岸地域のボーリングデータベースを用いて,3次元地質モデルの構築を試みた.東京湾岸地域の地下は,更新統の江戸川層,東京層が最終氷期最盛期までに削られて埋没地形を形成し,それらを覆って厚い沖積層が分布する.ボーリングデータベースは多様な土質情報を含むが,本研究では特に粒度組成に注目した岩相モデルとN値のモデルを構築した.構築したモデルは,既存の断面図と調和的な沖積層基底地形や層相を示すとともに,いままで明らかになっていなかった平面的な層相の分布を明瞭に示した.
  • 石原 与四郎, 木村 克己, 田辺 晋, 中島 礼, 宮地 良典, 堀 和明, 稲崎 富士, 八戸 昭一
    地質調査研究報告
    2004年 55 巻 7-8 号 183-200
    発行日: 2004/11/30
    公開日: 2014/11/29
    ジャーナル フリー
    埼玉県の中川低地地下には,最終氷期に形成された開析谷を埋積する沖積層が分布する.本報告では,中川低地中央部に掘削されたGS-SK-1 コア (GS-SK-1A,GS-SK-1N,GS-SK-1T)から得られた堆積相,放射性炭素年代,堆積物物性をもとに,中川低地における沖積層の層序,堆積環境を明らかにした.GS-SK-1Aに認められる沖積層は次のような河川‐浅海性堆積物であることがわかった.すなわち,下位から (1) 河川チャネル充填堆積物である礫‐砂礫層,(2) 氾濫原‐塩水湿地堆積物である砂泥互層,(3) 泥質干潟堆積物である貝化石を含む塊状泥層,(5) 内湾 (プロデルタ‐デルタフロント)堆積物である巣穴状生痕やリップル砂層を含む塊状泥層,(6) 河川チャネル充填堆積物‐氾濫原堆積物である砂泥互層から構成される.19点の放射性炭素年代(48,350~1,270 yrBP)はこれらの開析谷充填堆積物が,1回の海進・海退に伴って形成されたことを示唆する.そして堆積物物性 (N値,泥分含有率,湿潤・乾燥密度,帯磁率,含水比,L*a*b* による色調)は堆積相やその境界に関連して変化することが明らかになった.
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