詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "楢崎洋子"
10件中 1-10の結果を表示しています
  • 堀田 洋子, 中山 照子
    家政学雑誌
    1966年 17 巻 1 号 404-409
    発行日: 1966/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 原 塁
    音楽学
    2018年 64 巻 2 号 127-143
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/03/15
    ジャーナル フリー
      本論文は,武満徹が(1930〜1996)が1973年に作曲したピアノ独奏曲である《フォー・アウェイ》を考察の対象とした。ティモシー・クーツィンは1988年の論文において,ピッチクラス・セット理論を用いることで,同曲の構造上の一貫性を見出そうと試みた。そのなかで彼は,(01)と(06)というふたつの音程が,作品全体に構造的な一貫性をもたらす点でとりわけ重要であることを強調している。本論文の第1節では,同曲で用いられる和音に関して三和音的な読みを行なう必要性を強調し,より古い時代の和声の語彙に立脚した代替的な分析の方針を提示した。続く節では,同曲の響きの構成方法に焦点を当て,ふたつのケースを考える必要性を示した。すなわち,(01)と(06)というふたつの音程そのものが前景化する場合と,これらが三和音的な響きの派生形の一部と考えられる場合である。第3節では,《フォー・アウェイ》が作曲された当時の時代状況と,武満がバリ島旅行について記したエッセイを検討した。武満は,《フォー・アウェイ》を作曲する直前にバリ島を訪れており,そこで聴いたバリ島の伝統音楽であるガムランから大きな影響を受けた。武満はガムランに,音階に基づく即興演奏の美しさを見出した。また,彼は,「自己」と「他者」との関係の上に立ち現れる音楽の在り方に感銘を受けた。武満は,この経験を通して,「音階」と「関係」とのあいだに概念上の相同性を見出した。《フォー・アウェイ》において武満はオクタトニック・スケールを用いることで異なる文化のあいだの相互関係を音楽的に表現していると考えられ,それゆえ,この音階は,同曲において特権的な位置にあることを示した。以上によって,武満の創作観と実作品との繋がりが明らかになった。
  • 原 塁
    音楽学
    2018年 63 巻 2 号 110-127
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/15
    ジャーナル フリー
      本論文は,武満徹(1930〜1996)が1961年に作曲したピアノ独奏曲である《ピアノ・ディスタンス》を対象とする。同曲に関する先行研究は,ピッチクラス・セット理論を用いた分析によって,楽曲内の連関を明らかにしようと試みてきた。本論文の第1節では先行研究を概観し,ピッチ以外の要素に注目する必要性を示す。続く第2節第1項では,連桁と小節に注目した分析を行なうことで,同曲の構成の諸相を明らかとする。《ピアノ・ディスタンス》では,この2つの要素に「3,2,1」,あるいは「12,6,3」といったように周期的な減少をみせる数的な操作が認められる。さらに,この操作を詳細に検討すると,小節による大きな区分の内部に,連桁による小さな区分が折り込まれていることが分かる。また51小節目以降には、小節によるシンメトリカルな区分が観察される。第2節第2項では,曖昧な音価,装飾音符といった不確定性や即興性を有する要素に関する分析を行なう。《ピアノ・ディスタンス》において,これらの要素は前半部(第1〜50小節)に多く,後半部(第51〜79小節)では少なくなる。これらの要素の対比的な配置は,第2節第1項で検討した小節による構成の一貫性や秩序立った在り方の度合いと対応することが示される。最後に第3節では《ピアノ・ディスタンス》の作曲以前に書かれたジョン・ケージに関する批評的言説を検討する。それにより,同曲には不確定性の導入だけではなく,「構成的なリズム」の手法においても,ケージからの影響が認められることを明らかにする。
  • 竹内 直
    音楽学
    2015年 61 巻 1 号 43-45
    発行日: 2015/10/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル フリー
  • 小岩 信治
    音楽学
    2015年 61 巻 1 号 41-43
    発行日: 2015/10/15
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル フリー
  • 美ノ谷 新子, 佐藤 裕子, 宮近 郁子, 陣川 チヅ子, 大西 美智子, 藤原 泰子, 星野 早苗, 山崎 純一
    順天堂医学
    2008年 54 巻 1 号 73-81
    発行日: 2008/03/31
    公開日: 2014/11/12
    ジャーナル フリー
    目的: 脳卒中患者がスムーズに在宅療養生活に移行できる援助が求められている. そこで脳卒中の退院時における困惑, 困難とその対応の実態と課題を患者の立場から明らかにすることを目的とする. 対象: 脳卒中の初回在宅移行が平成12年4月以降で, 現在首都圏に住む在宅療養中の患者とその家族である. 方法: 調査期間は平成17年12月から4ヵ月間. 項目選択型質問紙を用いた聞き取り調査で, 内容は脳卒中の初回在宅移行時の日常生活動作 (ADL) ・心身の状況, 当時の困惑・困難と退院指導など約30項目で, カイ二乗検定などの分析を行った. 結果: 有効回答は52例 (92.9%) で, 以下の点が確認された. (1) 本人・家族の困りごとは約半数にあり, ADLと心身に不自由・不具合のあるものに多かった. (2) 入院期間3ヵ月以上群・転院あり群はADLと心身に不自由・不具合のあるものが多かった. (3) 困りごとを抱える者は, 退院指導を受ける率が高かった. (4) 入院期間3ヵ月以上群・転院あり群は退院指導を多くうけ, 担当者会議も多く, 退院への準備を整えていた. (5) 入院期間3ヵ月以上群と3ヵ月未満群および転院ありとなし群比較では, 本人・家族の困りごとに差は見られなかった. (6) 入院期間3ヵ月以上群は転院あり群が多かった. (7) リハビリ目的の入院や転院は, 本人・家族が心身機能の回復と限界を受容し認識する機会となり, 心身の慣らし等退院後の準備を整えていた. 結論: 3ヵ月以上の入院期間や転院あり群はADLと心身に不自由・不具合はあるものの, 退院指導や担当者会議が行われ退院の準備を整えていた. ADLと心身に不自由・不具合のあることは退院時の困りごとの要因ではあるが, 本人と家族の意思決定を促す退院準備を行うことで心配や困りごとの負担は軽減される. 本人と家族の退院時の困りごとは, 物理的, 精神的な準備が整わない状況で退院することにあり, 本人と家族は安心して退院できる準備を整えることを求めている.
  • 《ランドスケープ》《地平線のドーリア》《秋庭歌一具》の共通性
    宮川 渉
    音楽表現学
    2018年 16 巻 1-20
    発行日: 2018/11/30
    公開日: 2020/05/25
    ジャーナル フリー

     武満徹の《秋庭歌一具》は雅楽の重要な作品として知られているが、この作品を書く上で下地となった作品が二 曲存在すると考えられる。それは《ランドスケープ》と《地平線のドーリア》である。本稿はこれらの三作品において、どのようなかたちで雅楽の要素が現れているかを検証することにより、これら三作品の共通性を明らかにすることを目的とする。そのためにこれらの作品における音組織と反復性の二点に焦点を当てて分析に取り組んだ。また《地平線のドーリア》には、 ジャズ・ミュージシャンのジョージ・ラッセルが提唱した理論であるリディアン・クロマティック・コンセプトからの強い影響もあると武満自身が語っており、武満は、この理論を用いてジャズよりも雅楽の響きに近いものを追求したと考えられる。 その点も合わせて検証した。

  • 堂本 司
    日本医療マネジメント学会雑誌
    2017年 18 巻 2 号 56-60
    発行日: 2017/09/01
    公開日: 2022/07/26
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は、国内の文献レビューを通して、連携システムやその効果について包括的に整理し、今後の研究の方向性について示唆を得ることである。2015年4月までの文献を対象に、医学中央雑誌を用いて「継続看護」、「看護師」、「連携」の用語を含む、原著論文の文献を検索した。このうち、連携手段が明確であり、導入した結果を報告している15文献を分析対象とした。その結果、カンファレンスや情報提供書による連携が主に活用されており、継続看護をするうえでの活用や連携の強化に効果があった。入院時や退院時のカンファレンスや情報提供書による連携に関しては、質問紙調査や面接調査が近年報告されている一方で、退院後の連携先のフォローに関しては、事例報告のみであった。全ての連携システムに関する調査において、患者と家族を対象とし、患者と家族への効果を立証した文献は少ないことも明らかとなった。今後は、退院後に継続ケアを要する患者を対象に、病院看護師から地域スタッフに向けて、電話等の新たなフォロー体制も視野に入れ、介入研究によって、連携先からのフォロー体制の評価も実施しつつ、患者と家族への効果について、尺度を用いた主観的な評価の必要性が示唆された。

  • 宮川 渉
    音楽表現学
    2022年 20 巻 55-74
    発行日: 2022/11/30
    公開日: 2024/03/03
    ジャーナル フリー

    武満徹は、ジョージ・ラッセルが考案したリディアン・クロマティック・コンセプト(以下LCC)という音楽理論から多大な影響を受けたと述べている。しかし、武満が実際LCCからいかなる影響を受けたかに関しては未だに不明な点が多く、それを明らかにすることが本稿の目的である。そのため、ここではまずLCCとはいかなる音楽理論かを確認し、次に武満がLCCを応用した作品として知られている《地平線のドーリア》を取り上げる。この点を扱ったピーター・バートの研究が既に存在するため、本稿では、彼の研究内容やその問題点を検証した上で、この研究とは異なった視点から《地平線のドーリア》へのLCCの影響について検討した。具体的には、水平的な側面においては「中心旋律」に着目し、垂直的な側面においては雅楽の影響についても分析した。その結果、《地平線のドーリア》には、旋法、「調性引力」、「パントナリティ」など、LCCで重視されている要素が存在しているという結論に至ると同時に、この作品の音組織には武満が《ランドスケープ》で追求していた笙の響きから影響を受けた和声と強い共通性があることも明らかになった。

  • 初版における挿絵と詩文を手がかりに
    澤田 まゆみ
    音楽表現学
    2017年 15 巻 37-54
    発行日: 2017/11/30
    公開日: 2020/05/25
    ジャーナル フリー

    山田耕筰の《子供とおったん》は、子どもを題材として書かれた山田の最初のピアノ曲である。総合芸術を目指す文化的世相の中、楽劇や舞踊詩を多く生み出していた山田は、姉とその二人の子どもとの生活をとおして初めて平和な家庭の実在と、生活に基づいた芸術の存在を知りえてこの小品集を作曲した。1917 年大阪開成館からの初版では、斎藤佳三による挿絵と山田による詩文が添えられ、斎藤との芸術的交友や甥や姪たちへの愛情が伝わってくる。《子供とおった ん》は、当時山田が没頭していた舞踊詩とは一線を画し、後の詩と音楽の融合による歌曲や童謡を中心とする創作期との間にあって、生活に基づいた芸術の存在に気づいた山田の大きな感動と新たな創作活動に対するメッセージをわれわれに示している。

feedback
Top