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クエリ検索: "海浜"
15,064件中 1-20の結果を表示しています
  • 静岡県下田市田牛サンドスキー場の事例
    *栢島 智史, 青木 久
    日本地理学会発表要旨集
    2017年 2017s 巻 P018
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/05/03
    会議録・要旨集 フリー
    1.はじめに

    静岡県下田市田牛地区には『田牛サンドスキー場』とよばれる天然の砂からなる斜面が存在する.この地形は地形学的には『這い上がり砂丘』という砂丘の一種である.這い上がり砂丘とは,風下に崖(あるいは丘陵斜面)などがあると,砂がそれらの急斜面を這い上がって堆積し形成される砂質の斜面を指す地形である.這い上がり砂丘の形成には,(1)風という地形営力によって砂が風下の崖に向かって運搬されること,(2)風下に崖が存在することが重要な条件であると想定される.そこで本研究では,田牛サンドスキー場を含む,風の営力の場所的変化が少ないと考えられる(すなわち風の営力を定数とみなせる)
    海浜
    を複数選び,這い上がり砂丘がどのような崖の条件(位置)のところに発達するのかという問題を野外調査によって明らかにすることを目的とする.

    2.調査地域概要

    調査地域は,相模湾に面する静岡県下田市の多々戸地区から田牛地区にかけての約3.2 kmの範囲に位置する海岸とした.これらの一部は伊豆半島ジオパーク下田エリア・吉佐美田牛ジオサイトとなっている.
    海浜
    背後に崖を伴うポケットビーチや丘陵が存在する
    海浜
    ,また河川の流入による土砂の堆積によって形成されたと思われる
    海浜
    などが存在する.これらの中から7つの
    海浜
    を調査対象地点として選定した.これらの
    海浜
    はすべてほぼ南東方向に向き,それぞれの
    海浜
    は近接しているため,各
    海浜
    に作用する卓越風の大きさや向きの場所的な違いは少ないと考えられる.


    3.調査方法

    各調査地点において
    海浜
    の背後の砂丘帯に形成される地形(砂丘の有無,這い上がり砂丘,固定砂丘)や,砂丘背後の地形(海食崖や丘陵斜面の有無)についての現地観察を行った.次に測線を設け,レーザー距離計を使用して縦断面測量を行った.作成した縦断面図から海岸線と崖(あるいは丘陵斜面)の基部との距離L(m)を求めた.Lは砂丘の供給源となる
    海浜
    からの崖までの距離を示す指標となる.

    4.調査結果・考察

    本研究で対象とした7
    海浜
    は,
    海浜背後の砂丘帯の地形により砂丘が発達しない海浜
    ,這い上がり砂丘が発達する
    海浜
    ,固定砂丘が発達する
    海浜
    の3つのタイプに大別できた.
    海浜
    のタイプとL(m)との関係を見てみると,Lが約50 mの
    海浜
    で這い上がり砂丘が発達する
    海浜
    となり,L≧61 mの
    海浜
    では這い上がり砂丘は形成されず,固定砂丘を伴う
    海浜
    となっていた.L=24 mの
    海浜
    では砂丘が存在しなかった.このように3タイプの
    海浜
    Lという指標によって明瞭に区分された.このことは,風の営力の場所的変化が少ないと考えられる
    海浜
    では,
    海浜
    背後の砂丘地形のタイプが,
    海浜
    と崖との間に砂丘帯の広さに関係することを示唆している.

    5.結論

    本研究地域における
    海浜
    は,砂丘がない
    海浜
    ,這い上がり砂丘の発達する
    海浜
    ,固定砂丘が発達する
    海浜
    の3タイプに分類されることがわかった.海岸線と崖との距離(L)と
    海浜
    のタイプとの関係を調べた結果,
    海浜
    のタイプは,Lが大きくなるにつれて,砂丘がない
    海浜
    ,這い上がり砂丘の発達する
    海浜
    ,固定砂丘が発達する
    海浜
    の順序で現われることがわかった.したがって,這い上がり砂丘は,砂丘がない
    海浜
    と固定砂丘が発達する
    海浜
    の中間的なL値を示す
    海浜
    で形成されると考えられる.
  • 岡 浩平, 平吹 喜彦
    保全生態学研究
    2014年 19 巻 2 号 189-199
    発行日: 2014/11/30
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は、仙台湾南蒲生の
    海浜
    から海岸林のエコトーンを対象にして、2011年大津波後の
    海浜
    植物の再生と微地形の関係性を調べた。調査は、津波から約2年4ヶ月後に、
    海浜
    に3本、海岸林に1本の調査測線を設置して行った。調査の結果、
    海浜植物の種構成は海岸林と海浜
    でほぼ共通していたが、生育密度は
    海浜
    よりも海岸林で顕著に高かった。海岸林では、津波時に地盤が堆積傾向であったことから、
    海浜
    から埋土種子や地下茎が供給されたため、
    海浜
    植物の再生が早かったと考えられた。また、海岸林では、比高の低い立地を除いて、外来草本もしくは木本が優占していた。そのため、将来的には、侵入した
    海浜
    植物は徐々に衰退し、樹林へと植生遷移することが予想された。一方、
    海浜
    では、
    海浜
    植物が全体を低被度で優占していたが、津波による洗掘で形成された深さ2m幅20m程度の凹地だけは、
    海浜
    植物の種数と被度が高かった。凹地では防潮堤が建設される予定であるため、種の多様性の高い立地が消失することがわかった。以上のことから、対象地では、安定した
    海浜
    植物の生育地は十分に確保されておらず、
    海浜
    植物の保全のためには多様な微地形の維持・創出が重要であると考えられた。
  • 楠瀬 雄三, 石川 愼吾
    植生学会誌
    2014年 31 巻 1 号 1-17
    発行日: 2014/06/25
    公開日: 2017/01/06
    ジャーナル フリー
    1.離岸堤によって再生した
    海浜における海浜
    植物の分布特性を明らかにするために,鳥取県米子市において,離岸堤
    海浜
    とこれに隣接する自然
    海浜
    に生育する
    海浜
    植物の出現頻度や微地形条件に対する分布を調べた.
    2.設置されてから12年以上が経過した16地区の離岸堤
    海浜
    と7地区の自然
    海浜
    において生育する植物を記録した.また,3地区の離岸堤
    海浜
    と1地区の自然
    海浜
    において,汀線から陸側へ向けて5×5mのコドラートを連続的に設置するベルトトランセクト法を用いて出現種を記録するとともに,水準測量から得られた横断地形をもとに,
    海浜
    の地形を6つの微地形に区分し,各微地形に対する
    海浜
    植物の選好性を調べた.
    3.
    海浜植物の出現頻度を離岸堤海浜と自然海浜
    とで比較した結果,ツルナとオカヒジキは離岸堤
    海浜
    で有意に高く,ハマハタザオ,アナマスレミ,オニシバ,ケカモノハシの4種は,いずれも,自然
    海浜
    で有意に高かった.また,ロジスティック回帰分析の結果,小面積の離岸堤
    海浜
    で欠落する傾向を示したのはコウボウシバ,ハマボウフウ,タイトゴメ,ハマゴウ,ウンランの5種であった.
    4.ケカモノハシを除く上記の10種について,選好する微地形をもとに考察した結果,このような分布傾向が生じるのは,波の影響により生育に適した立地が減少するためと考えられた.また,ケカモノハシについては,種子供給源の少なさが影響していると考えられた.
    5.自然
    海浜
    に分布していた20種の
    海浜
    植物のうち17種が離岸堤
    海浜
    で確認されほか,自然
    海浜
    では確認されなかった7種の
    海浜植物が離岸堤海浜
    で確認された.これらのことから,離岸堤
    海浜は海浜
    植物の生育地として機能すると考えられた.ただし,小面積の離岸堤
    海浜
    では欠落する種群が認められたことから,離岸堤
    海浜による海浜植物の保全には十分な海浜
    面積を確保する必要がある.
  • 小池 一之
    地理学評論
    1974年 47 巻 11 号 719-725
    発行日: 1974/11/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    In Japan, there are many coasts where heavy coastal erosion has been accelerated within the past century and investigations on coastal erosion have been carried out by many reseachers. In relation to this, the author focussed upon changes of sandy shorelines of Japanese major islands by comparing early topographic maps with the recent ones (scale, 1: 50, 000).
    The results are shown in Figs. 1, 2 and Tabe 1. During the period of 1890 1965 about 70 years), seaward advance appeared extensively on sandy shorelines of Japan. The ratio of the total length of advanced beaches to that of retreated beaches (ASR ratio) is 1.24 during the last 70 years. However, ASR ratio is only 1.05 during the last 20 years (Table 2).
    This difference of A/R ratios suggests that the sandy shorelines of Japan have been retreating gradually due to the poor supply of sands during the recent years. For one of the responsible factors to this fact, we must consider the effects caused by human economic activities such as construction of reservoirs, excessive exploitation of sands and gravels from river beds and so on.
  • 西隆 一郎, 二ツ町 悟, 伊藤 秀行, 三宅 武治, 長山 昭夫, 大谷 明, 村井 弥亮
    海岸工学論文集
    2006年 53 巻 111-115
    発行日: 2006/10/10
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    海浜
    事故に関する研究が, 西 (2006a, 2006b) により行われている.
    海浜
    事故は, 砂質海岸だけでなくサンゴ礁に代表されるような岩礁性海岸でも地形性の沖向き流れにより発生している. しかしながら岩礁性海岸での
    海浜流及び海浜
    事故の知見はまだ少ない. よって, 本研究ではサンゴ礁性海岸での
    海浜
    事故状況を調べ,
    海浜
    事故が地域的にリーフカレントと呼ばれる沖向きの流れに起因している可能性が高いことを明らかにした. そして, リーフカレントにより
    海浜
    事故が生じたと思われる鹿児島県と沖縄県のサンゴ礁性海岸で,
    海浜
    流と地形の現地調査を行った. その結果, シュノーケルや遊泳で利用されやすいリーフギャップ背後地
    海浜
    で沖向き流れが発生しやすく, これが
    海浜
    事故の原因となることが分かった.
  • 江戸博物誌にみる海浜植物の認識状況と観賞形態
    *押田 佳子, 横内 憲久, 岡田 智秀
    都市計画論文集
    2007年 42 巻 1
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、
    海浜植物を通じた人と海浜
    とのかかわりを明らかにするために、江戸博物誌より江戸時代の
    海浜
    植物の認識状況および当時の観賞のあり方を捉えた。その結果、江戸時代に
    海浜
    植物は観賞を目的とした園芸品種として人々の生活の中に浸透しており、その他にも薬や食材など生活の糧としてあったことが捉えられた。
    海浜
    植物の観賞については、園芸業者の介在や現地から個体を自宅に直接持ち込み、庭のスケールに合わせて植物の姿を愛でる庭先観賞、
    海浜
    での雄大な立ち姿や珍しい種などを積極的に植栽したものを愛でる現地観賞がなされていたことが示された。また、この頃の
    海浜
    には雑多な種が植栽されたり、園芸のために多くの種が持ち去られるなどの人為撹乱がなされていたことも示されており、今後
    海浜
    緑化を行う際には、
    海浜
    環境をよく理解した上で、環境にあった種を植栽する必要があることが示唆された。
  • 武田 一郎
    地理学評論 Ser. A
    1997年 70 巻 8 号 512-525
    発行日: 1997/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    茨城県勝田市那珂海岸における2年間(1980年8月28日~1982年8月30日)の地形測量と波のデータを用い,後浜上限の位置と高度に関する検討を行った.バーが波に対してフィルターの役目を果たすため,また,汀線直前の水深を規定するステップ基部水深に限度があるたあに,汀線砕波の最大波高には限度がある.その結果,沖合い段階での暴浪の規模が異なっても,波の遡上限界地点に大きな差が生ずることはない.したがって,その地点に一致する後浜上限の位置はかなり安定したものとなる.
    この後浜上限の高度は
    海浜
    堆積物の粒径が粗くなるほど大きくなる.これは,沖合いの暴浪特性が同じであっても,
    海浜
    堆積物の粒径が粗ければ汀線砕波波高が大きくなり,その結果,波の遡上限界高度が大きくなるためである.その理由は,
    海浜
    堆積物の粒径が粗いほど波に対してフィルターの効果を有するバーが発達しにくくなり,また,最大の汀線砕波波高を規定するステップ基部水深が大きくなるためである.
  • 山下 隆男, 林 健太郎, 朴 柾呈
    海岸工学論文集
    2003年 50 巻 541-545
    発行日: 2003/10/10
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
    底質粒径の時空間変化を考慮して
    海浜
    変形を予測する必要がある例として, 河口海岸での
    海浜
    変形特性を検討した.仁淀川の河口海岸のデータを用いて, 複合
    海浜
    断面形状が存在することを示した.また, これはDeanの平衡
    海浜
    断面形で再現でき, 簡易ボーリングの結果から, 粗砂の細砂下への潜り込みによる細粒化機構が存在する可能性を示した.また, 底質の細粒化現象が海岸侵食を助長する機構を
    海浜
    断面変化シミュレーションモデル, SBEACHで再現する方法を提案した.さらに, 複合
    海浜断面形状の河口海浜
    を保全するための考え方を述べた.
  • 戎谷 遵, 二神 良太, 岡 浩平
    日本緑化工学会誌
    2015年 41 巻 1 号 275-278
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/04/19
    ジャーナル フリー
    摘要:本研究では瀬戸内海中部沿岸域における
    海浜
    植物の分布状況と地形との関係から,優先して保全すべき種と
    海浜
    を明らかにした。その結果,対象地に出現した21種類のうち,出現地点が少なかった9種を希少種として選定した。
    海浜
    植物の分布は香川県の有明浜に集中し,希少種も全種が分布していた。以上より有明浜の
    海浜
    植物を保全することが,瀬戸内海中部沿岸域の
    海浜
    植物を保全する上で有効であると考えられた。
  • 宇多 高明, 真栄里 嘉孝, 照屋 寛之, 古波蔵 健, 五十嵐 竜行
    土木学会論文集B3(海洋開発)
    2020年 76 巻 2 号 I_270-I_275
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/09/28
    ジャーナル フリー

     沖縄北谷町では,両端を突堤に挟まれた長さ630mの人工

    海浜
    が造られた.養浜後,この
    海浜では斜め入射波の作用により著しい海浜
    変形が起きた.リーフの掘削により人工
    海浜
    の前面には深い溝が南北方向に伸びていたが,人工
    海浜
    の北部沖には浅いリーフが残されていた.このためそれによる波の遮蔽が起き,波の遮蔽域外の南部
    海浜から遮蔽域内の北部海浜
    へと向かう北向きの沿岸漂砂が生じ,これにより南部では汀線が後退し,北部では前進することになった.このように変形の著しいアラハビーチに関し,新たに深浅測量を行い,既往データと合わせて
    海浜
    変形機構を解析した.

  • 升谷 武尊, 辻本 剛三, 金 洙列
    土木学会論文集B3(海洋開発)
    2022年 78 巻 2 号 I_199-I_204
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/18
    ジャーナル フリー

     遡上域の底質移動にコンストラクタル法則を適用して得られた粒径と前浜勾配の動的関係を用いて,サンゴ礁

    海浜
    の特性を比較した.

     粒径と形状の関係ではサンゴ礁

    海浜
    では粒径の減少に伴いRcが増加する負の相関を,砂浜
    海浜
    で反対の正の相関が見られた.底質粒径と前浜勾配の解析の結果,
    海浜
    のタイプが反射型,逸散型に変化した場合でサンゴ礁
    海浜と砂浜海浜
    で粒径や前浜勾配の変化量に違いが見られ,その違いは
    海浜
    の粒度分布等に起因することがわかった.

  • 桒原 淳, 今井 久子, 出繩 二郎, 櫻井 日出伸
    応用生態工学
    2021年 24 巻 2 号 331-345
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/04/20
    [早期公開] 公開日: 2021/09/20
    ジャーナル フリー

    臨港道路「霞 4 号幹線」の整備では,高松海岸や干潟の多様な機能の保全を目指し,各種の環境保全対策を実施した.これらのうち,整備に伴い撤去した範囲の

    海浜
    植生を復元する,全国的にも少ない技術事例を報告する.復元する植生の配置は,整備撤去範囲外に残る
    海浜
    植生との連続性や地形条件を考慮して決定した.また,復元に使用する
    海浜
    植物は,復元群落の面積と植栽密度から必要数量を算出し,整備撤去範囲外の
    海浜
    植生から調達した.また,復元工事の施工時には,施工業者に対し,復元作業手引書に基づいた現地指導を行った.

  • 萱場 祐一, 八木 恵里, 土井 康義
    応用生態工学
    2023年 25 巻 2 号 161-177
    発行日: 2023/03/31
    公開日: 2023/04/25
    ジャーナル フリー

    東日本大震災後に実施された仙台湾南部海岸における海岸堤防の復旧に当たっては,国土交通省東北地方整備局が設置した「仙台湾南部海岸環境対策検討委員会」での審議に基づき様々な環境保全対策が行われた.本稿では,検討委員会で議論された内容を踏まえ,海岸堤防復旧に際して行われた環境保全対策の経緯,考え方,実施内容を記録するとともに,環境保全対策の効果と課題について考察を行い,今後発生する河川,海岸における自然災害とその後の災害復旧における環境保全対策の参考に資することを目的とした.海岸堤防の堤内地側へのセットバックを含む環境保全対策には一定の効果があったと推察された.ただし,環境保全対策エリアの設定,具体的対策の妥当性については今後検証の必要性が認められた.また,検証に必要な環境モニタリングが短期で終了した点も課題として挙げられた.

  • 押田 佳子, 上甫木 昭春
    環境情報科学論文集
    2003年 ceis17 巻
    発行日: 2003年
    公開日: 2006/02/17
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、大阪湾沿岸域の
    海浜
    34地点に生育する
    海浜
    植物とその他の植物の現状を種数、多様度、占有割合から捉え、これらに影響すると考えられる3つの環境特性(物理的特性、人為的特性、立地タイプ)の現状を把握し、関係性を捉えた。その結果、その他の植物の生育を抑え、
    海浜
    植物を保全していくには、?広面積の
    海浜
    の確保、?開放性の高い
    海浜
    の創出、?適切な利用と管理の実施などが必要であることが明らかとなった。また、
    海浜
    植物の種数、多様度、占有割合に対して、3つの環境特性が影響する順位は異なることが明らかとなった。
  • *佐野 絵里香, 石賀 裕明, Malick Bah Mamadou Lamine, 小圷 健太郎
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2011年 2011 巻 R13-P-8
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/03/27
    会議録・要旨集 フリー
  • 川口 毅
    水産土木
    1971年 7 巻 2 号 19-28
    発行日: 1971年
    公開日: 2018/09/03
    ジャーナル オープンアクセス
  • 田中 和広, 山部 道, 中三川 大輔, 平石 哲也
    土木学会論文集B3(海洋開発)
    2019年 75 巻 2 号 I_683-I_688
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/10/09
    ジャーナル フリー

     人工リーフ周辺の3次元性の強い

    海浜流場を対象とした海浜
    変形解析手法で,冬季季節風と台風を含む半年間の
    海浜
    変形を計算し,前後2回の深浅測量データの侵食・堆積図と比較した.対象期間中,10の代表擾乱を選定し,それぞれの波浪場,3次元
    海浜
    流場の定常解を求め,擾乱毎の全エネルギーフラックスから作用時間を決定し,
    海浜
    変形(侵食・堆積)を解析した.全ての擾乱の
    海浜
    変形量の空間分布を足し合わせ,測量値と比較した.この手法により,計算負荷の高い3次元
    海浜流場を対象とした長期海浜
    変形解析でも,侵食・堆積傾向をある程度の精度で解析できる事を示した.

  • 荒巻 孚, 鈴木 隆介
    地理学評論
    1962年 35 巻 1 号 17-34
    発行日: 1962/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    従来の漂砂の研究は室内実験によって間接的にその現象を求めたものや,現地観測によって直接的に漂砂現象をとらえた場合にも,機器によって比較的短時間のごく狭い範囲の状態を把握するに止まつたものが多かつた.こうしたことから,筆者らは
    海浜
    に堆積する砂礫を材料にして,時間的に積算された,かなり広い範囲の漂砂の状態を明らかにすることを試みた。その方法は
    海浜堆積物の中にみられる特徴的な海浜礫や海浜
    砂を中心にして,
    海浜
    に堆積する砂礫の分布状態(変異系列variation series) を精細に調べ,漂砂の実態を知ろうとするものである。
    その結果,相模湾における漂砂について,つぎの諸点が明らかとなつた.1)
    海浜
    堆積物の分布状態から漂砂の卓越方向を推定すると,相模湾における漂砂は東の方向に卓越して流動している. 2)
    海浜
    礫は供給地から遠方に至るほど大きさを減ずるが,これには
    海浜
    礫として流動する際の波による磨耗作用がかなり大きく働きかけていると考える.また,
    海浜
    礫は汀線沿いに,時間的に断続しながら流動しているようである. 3) 相模川の東側に位置する南湖地区の
    海浜
    では,極端に扁平な円磨された礫が存在する.これと類似した形状の
    海浜
    礫は大磯地区でもみられるが,これはおそらく
    海浜
    の前面に存在する島嶼や岩礁の影響によって沖波が屈折し,沿岸力が異常に現われるためと考える.このような
    海浜
    では,波が収束し,弱まってくるが,一旦
    海浜
    に堆積した礫は長時間その場所に堆留し特異な形状に磨耗されるものであろう.
  • 岡 浩平, 吉崎 真司, 小堀 洋美
    景観生態学
    2009年 14 巻 2 号 119-128
    発行日: 2009/12/31
    公開日: 2012/05/28
    ジャーナル フリー
    本研究では湘南海岸沿岸域を事例として,砂丘の開発による
    海浜幅の縮小と生育地の孤立化が海浜
    植生の種組成や構造に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.対象地の
    海浜
    の面積と分布の変遷を把握するために,地形図を用いて3時期の土地利用図を作成した.また,砂丘の開発が
    海浜
    植生に及ぼす影響を把握するために,辻堂砂丘の開発前後の植生を比較した.その結果,対象地の
    海浜
    の面積および幅は,1921年から2006年にかけて1/3以下に減少していた.
    海浜
    の縮小は,海岸侵食の影響よりも,
    海浜
    の市街地化や針葉樹林化といった土地利用の変化の影響が大きいことがわかった.開発以前の辻堂砂丘は不安定帯→半安定帯→安定帯と変化する
    海浜
    植生の成帯構造が成立していたが,開発後は成帯構造から半安定帯が消失していた.半安定帯の消失は,砂丘の開発による
    海浜
    幅の縮小が主な要因として考えられた.また,砂丘の開発によって,砂防林よりも内陸側で
    海浜
    植生の孤立化が生じていた.このような立地では,砂防林の防風効果によって,開発後にビロードテンツキ以外の
    海浜
    植物が消失し,帰化植物や内陸植物が優占する植生へと種組成が変化したと考えられた.以上のことから,砂丘の開発は,
    海浜幅の縮小による海浜
    植生の成帯構造の破壊,生育地の孤立化による内陸植物や帰化植物の侵入を引き起こすと考えられた.
  • 人と自然
    2010年 21 巻 145-150
    発行日: 2010年
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    チガヤ群落の応用的研究の基礎資料を得るため, 宮崎県内の河川堤防および
    海浜
    に成立しているチガヤ群落において植生調査を行い, チガヤ群落の種組成および種多様性の比較を行った. 調査の結果, 全体で142種の植物が確認された. その中には絶滅危惧種2種も含まれていた. 調査区ごとの平均出現種数を比較したところ, 河川堤防の種多様性は
    海浜
    の種多様性よりも高かった. 複数の河川堤防にのみ出現した種は18種, 複数の
    海浜
    にのみ出現した種は12種であった. 河川堤防のチガヤ群落に出現した種の約4分の1が外来種であった.
    海浜
    のチガヤ群落に出現した種の約50% が
    海浜
    植物であった.
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