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クエリ検索: "渋谷祐子"
45件中 1-20の結果を表示しています
  • 渋谷 祐子, 奥 奈美, 鈴木 快文, 五味 朋子
    日本腎臓学会誌
    2006年 48 巻 5 号 421-427
    発行日: 2006/07/25
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
    ファブリー病はX染色体性遺伝で, αガラクトシダーゼ (α-GAL) 活性の低下により, セラミドトリヘキソシド (CTH) が臓器に沈着し種々の症状を起こす疾患である。ヘテロ型である女性ファブリー病患者は無症状, あるいは臓器障害が軽症のものから, ヘミ型男性ファブリーと同程度に臓器障害を有するものまで様々であるといわれている。われわれは, 慢性腎不全, 心肥大, 脳梗塞など様々な症状を有したヘテロ型ファブリー病の2症例を経験し, α-GAL酵素補充療法を施行したので報告する。
    症例1は47歳女性。■(27歳) 第2子妊娠26週前後で蛋白尿と浮腫が出現し, 妊娠中毒症と診断された。産後も蛋白尿が持続したため, ■に行った腎生検でゼブラ体を認め, ファブリー病と診断された。■心筋生検でも同様の所見が得られた。その後重症高血圧, 腎機能低下を認め, 診断確定13年後の■からα-GAL酵素補充療法を施行したが, ■透析導入となった。
    症例2は40歳女性。■に重症高血圧で受診。糖尿病, 高脂血症, 膠原病がないにもかかわらず, 脳梗塞, 心肥大, 陳旧性心筋梗塞, 腎不全の合併を認め, 持続する四肢の痺れ感と疼痛, 心疾患死の家族歴からファブリー病を疑い, 皮膚生検により確定診断をした。■に酵素補充療法を開始し, その後腎機能悪化を認めていない。
    ヘテロ型である女性ファブリー病患者は, これら2症例のように著しい臓器障害を示すものもあり, 慢性腎不全の原因疾患として女性例においてもファブリー病を考慮する必要がある。また症例2に示したように, 早期のα-GAL酵素補充療法は臓器障害の進行を抑制する効果があると考えられる。
  • 渋谷 祐子, 松尾 喜代子, 小杉 武史, 五味 朋子
    日本透析医学会雑誌
    2004年 37 巻 3 号 239-242
    発行日: 2004/03/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    Imatinib mesilate (グリベック®) は, フィラデルフィア染色体の遺伝子産物であるBCR-ABLチロシンキナーゼ活性を抑制することで効果を発現する慢性骨髄性白血病の治療薬である. 肝臓で主に代謝され, 67%が糞便中, 13%が尿中に排泄される. 慢性腎不全の患者では腎排泄の低下により薬物動態学的パラメーターの変動や肝薬物代謝酵素系が変化することから, 薬剤投与には注意を要する. 透析患者へのimatinib mesilateの投与や血中濃度の推移, 副作用の出現の報告はない. 今回, 維持透析中の56歳男性の慢性骨髄性白血病患者にimatinib mesilateを常用量投与し, 皮疹, 肝障害の副作用が出現したので, imatinib mesilate血中濃度を測定し, 投与量として400mgの隔日投与が至適であった症例を報告する.
  • 無作為化比較対照試験
    *稲葉 康子, 大渕 修一, 新井 武志, 長澤 弘, 岡 浩一朗, 柴 喜崇, 古名 丈人
    理学療法学Supplement
    2007年 2006 巻 50
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】高齢者に対する運動介入により短、長期的な身体機能と健康関連QOLの向上、維持が図られることが示されている。一方、運動介入で身体機能が改善しても健康関連QOLは変わらない、身体機能と健康関連QOLが改善しても互いに関連が低いという報告もある。先行研究は、自己効力感(Self-Efficacy;SE)がそれらの媒介変数として存在すると報告している。
    そこで本研究は、媒介変数としてのSEを検証する前段階として無作為化比較対照試験による身体活動SEの短・長期的な効果を検証することを目的とした。
    【方法】対象はA区、B市、C市の地域在住高齢者182名(平均年齢74.2±5.6歳.男性75例、女性107例)であり、除外基準該当者を除いた者を無作為に2群に割付けた。運動介入群は、漸増的高負荷筋力トレーニングを中心とした包括的高齢者運動トレーニングを週2回、対照群には専門家による健康講話教室を月2回、各3ヶ月間実施した。身体活動SEは、虚弱高齢者を対象とした「虚弱高齢者の身体活動SE尺度」を用いた。本尺度は「歩行」、「階段昇り」、「重量物挙上」の3尺度(各5~25点)からなる。測定は、介入前(T1)、介入後(T2)、T2から1年後(T3)の3時点とした。統計的処理は反復測定二元配置分散分析を用い、危険率5%未満を有意とした。多重比較にはBonferroni法を用いた。
    本研究プロセスは、東京都老人総合研究所研究倫理委員会の承認を得た。また、対象者には本研究の概要を説明し、書面にて本人の同意を得た。
    【結果】182例中、171例が研究に参加し、無作為に介入群86例、対照群85例に割付けられた。T2の測定に参加した者は135例(介入群70例、対照群65例)、T3では118例(介入群61例、対照群57例)であった。
    身体活動SEのうち、「歩行」では時間の主効果が認められた(P<.05)。「階段昇り」では、時間(P<.01)、群(P<.05)および時間×群の交互作用(P<.05)が認められた。「重量物挙上」では、時間の主効果が認められた(P<.01)。多重比較の結果、「歩行」では有意にT1<T2,「重量物挙上」では有意にT2>T3であった。交互作用のあった「階段昇り」では、運動介入群で有意にT1<T2, T1<T3であったが、対照群では有意にT1>T3であった。
    【考察】運動介入群の身体活動SEは、より高負荷の「階段昇り」において有意に改善し、1年後も介入前より有意に高値を維持していた。一方、対照群では介入前後で有意な改善がなく、1年後では介入前よりも有意に低下していた。これらより、本研究での地域在住高齢者に対する運動介入が、より高負荷の身体活動SEの改善に効果があり、長期効果もあることが示された。
    今後、運動介入で身体機能に加え身体活動SEに働きかけることで、より効果的に健康関連QOLを向上させうる可能性があり、その検証が必要である。
  • 理学療法評価と、ADL指導プログラムの必要性
    *上村 太一, 野田 隆行, 松本 秀子, 渋谷 祐子
    理学療法学Supplement
    2007年 2006 巻 49
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】平成18年度より開始された介護予防事業における「新予防給付者」と「地域支援事業の介護予防特定高齢者(以下、特定高齢者)」を対象に実施されている運動器の機能向上事業で厚生労働省の研究班が提示した「運動器の機能向上マニュアル(以下、マニュアル)」には、実施事業者に事前・事後アセスメントを行うことが示されている。そのうち新予防給付の対象者は介護認定の要支援者であり、アセスメントの内容にも理学療法評価(以下、PT評価)が含まれているが、特定高齢者事業には特に必要とはなっていない。また、運動器機能向上事業の最終目的は高齢者のQOLを高めることであり、そのためにはADLの維持・向上が必要であると考えるが、マニュアルで提示されているプログラムには運動学習ばかりに主眼が置かれ、ADL指導が具体的に盛り込まれてはいない。今回、宮城県の市町村の介護予防事業を請負う事業所のPTとして、特定高齢者施策の運動器機能向上事業でPT評価及び運動指導を行い、評価項目・方法やプログラムの内容について若干の知見を得たので報告する。
    【具体的活動】平成18年度に私どもの事業所は特定高齢者の運動器機能向上事業を7地区15教室実施した。マニュアルの特定高齢者事業では特に示されていない個別のPT評価とそれに基づく個別サービス計画書を作成することで、安全で効果的な指導ができると考え、他の事業所との差別化をはかり教室を進めた。PT評価の内容はマニュアルに紹介されている新予防給付の様式を参考に評価用紙を作成したが、身体アライメント評価を簡便にするために前後左右の立位写真をデジカメで撮影したり、ADLの把握のため背臥位からの立上り動作や体力測定の5m歩行やTUGの様子をビデオに残し分析した。またピークフローと動脈血酸素飽和度の計測を評価項目に加え、事前・事後で比較することで運動効果(呼吸器系への影響も含め) を数値で判断できるのではないかと考えた。教室のプログラムも検討し特定高齢者にはストレッチや筋力訓練等の運動指導だけではなくADL指導が必要であると考え、睡眠時の姿勢や効率的な起居動作、杖やシルバーカー等の補助具の指導を教室のプログラムに追加した。
    【考察】実際に抽出されてきた特定高齢者は考えられた以上に生活機能低下者が多く、何らかの疾患の後遺症や慢性疾患を抱えていることによる運動器機能の低下である人が多数いた。また介護認定を申請すれば新予防給付や要介護となる対象者がいたり、介護保険認定者であるがサービスを利用していないので認定を取消して参加する対象者もいた。マニュアルには「新予防給付では生活機能の低下がより大きい高齢者を対象とするため、理学療法士等による医学的な評価を加えることで、安全なサービス提供を可能とする」とあるが、特定高齢者事業においてもPTの必要性が確認できた。

  • ~熊本県上天草地区~
    白井 純宏, 具嶋 泰弘, 前原 潤一, 町田 健治, 井上 浩伸, 町田 二郎, 小妻 幸男, 多田 修治, 副島 秀久, 藤岡 正導, 宮崎 正史, 山内 穣滋, 中村 修, 杉本 啓介
    日本クリニカルパス学会誌
    2011年 13 巻 2 号 107-114
    発行日: 2011/06/30
    公開日: 2022/01/31
    ジャーナル フリー

     日本透析医学会統計調査委員会「図説 わが国の慢性透析療法の現況」によると慢性維持透析患者数は年々増加しており2009年12月31日現在の段階で290,675人であった1)。特に都道府県別人口100万人あたりでは熊本県は2009年度の調査で3,210人と全国第1位であり、なかでも上天草市は平成18年の調査で熊本県内4番目に透析患者数が多く慢性腎臓病(CKD)対策が急務な地域であった。済生会みすみ病院では平成19年4月に腎臓病外来を開設、保存期腎不全の管理を行い、行政の協力のもと平成21年より独自の地域連携クリニカルパスの運用を開始した。また、腎不全進行を予測する因子についても統計学的検討を行った。調査期間は平成21年4月から平成22年7月までの16ヵ月間でデータ追跡可能な63例についてパス使用群(39例)と定期外来群(24例)につき検討を行った。原疾患では腎硬化症が最も多く慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症の順であった。パスの効果判定の指標には血清Cr値、eGFR値、病期、尿蛋白/尿Cr比をパス使用前後で算出し効果判定を行った。その結果、尿蛋白の改善、悪化と血圧との関係では血圧コントロール良好群で有意に尿蛋白が改善していた(p<0.0267)。CKDにおける連携パスを用いた共同診療は地域での腎不全悪化および透析導入を抑制するうえで有用であり今後も継続して行うべきと考えられた。

  • 柴﨑 俊一, 津田 勝路, 荒木 真, 山﨑 美佐子, 三浦 浩平
    日本透析医学会雑誌
    2015年 48 巻 12 号 713-718
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/12/22
    ジャーナル フリー
    血液透析患者の高齢化に伴い, 悪性腫瘍合併は増加傾向である. しかし, 血液透析患者の抗がん剤治療は知見集積が少ないのが現状である. 血液透析患者の慢性骨髄性白血病 (chronic myeloid leukemia : CML) では, 検索した範囲内でイマチニブでの長期治療報告はなく, ダサチニブでは治療報告がない. 症例は87歳の男性. 81歳で血液透析導入. 82歳時にCMLと診断され, イマチニブ開始. イマチニブ300mg隔日投与を基本とし, 血液学的完全寛解を3年間維持した. イマチニブ抵抗性でダサチニブに変更後, 血液学的完全寛解は得られたが, 左室壁運動低下などの心毒性がみられた. ダサチニブ中止後に急速に改善した. 血液透析患者でもイマチニブで長期にCMLが制御できること, ダサチニブによる心毒性は血液透析患者で出やすい可能性が臨床的に示された.
  • 福田 重信, 宮谷 博幸, 山中 健一, 牛丸 信也, 松本 吏弘, 高松 徹, 岩城 孝明, 中島 嘉之, 鷺原 規喜, 吉田 行雄
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2010年 52 巻 1 号 58-63
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/07/09
    ジャーナル フリー
    腹膜透析患者の大腸内視鏡検査・処置後には腹膜炎等の致死的な偶発症が生じる可能性がある.医療の進歩によって,透析患者の長期予後が期待されるようになり,今後腹膜透析患者に対する内視鏡検査件数の増加が予想される.今回,我々は腹膜透析患者における大腸粘膜切除術を2例経験したので,内視鏡時の注意点を含めて報告する.
  • 山谷 琴子, 三上 勇人, 吉倉 哲也, 大澤 幸代, 高見 佳宏, 本田 一穂, 新田 孝作, 内藤 隆
    日本透析医学会雑誌
    2016年 49 巻 8 号 553-558
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/28
    ジャーナル フリー

    症例は49歳, 男性. 糖尿病性腎症により血液透析導入され, 5年前にCMLと診断され, 第一世代TKIであるイマチニブ400mg/日の内服が開始された. 3年間の長期内服後, 急速に進行する両側手指の壊死性潰瘍が多発し入院となった. 内科治療に反応せず最終的に手指の切断に至った. 病理組織では, 中膜の石灰化は軽度で, 血管内膜の線維性肥厚が強く内腔が狭小化しており, 内膜の浮腫性肥厚を特徴とするカルシフィラキシスとは一致しなかった. 血管障害の成因として, イマチニブの休薬・再開と潰瘍の病勢が一致していることから, イマチニブによる血管障害が病態の中心にあると診断した. 近年第二世代TKIであるニロチニブによる末梢動脈障害の報告を認めるが, イマチニブの血管障害の危険性は比較的少ないとされている. 透析・糖尿病という潜在的血管障害や腎不全による代謝低下を有する維持透析患者では, イマチニブによる血管障害が顕在化する可能性が臨床的に示された.

  • 第1報看護学生と大学生の調査から
    薩田 清明
    日本医科大学雑誌
    1993年 60 巻 5 号 342-346
    発行日: 1993/10/15
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
  • 香西 純, 岸野 貴賢, 隈元 謙介, 上村 淳, 須藤 広誠, 浅野 栄介, 大島 稔, 岡野 圭一, 臼杵 尚志, 鈴木 康之
    日本消化器外科学会雑誌
    2021年 54 巻 5 号 313-320
    発行日: 2021/05/01
    公開日: 2021/05/29
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    症例は57歳の女性で,主訴は背部・四肢の紅斑,発熱,関節痛であった.血液検査で好中球優位の白血球増加,血清CRPとフェリチン値の著明な上昇を認め,抗核抗体やリウマトイド因子,各種感染症は陰性であった.成人Still病(adult-onset Still’s disease;以下,ASDと略記)が疑われたが,精査により進行食道癌(cT3N2M0,cStage III)を認め,腫瘍随伴症候群と診断し,食道癌の治療を行う方針とした.発熱による消耗,低Alb血症を認めていたため,術前化学療法は施行せず手術を先行した.術後合併症は認められず,術後早期に炎症反応所見や発熱の改善が認められた.また,紅斑は術後6か月,関節痛は術後1年でほぼ消失した.現在,術後2年経過し無再発生存中である.腫瘍随伴症候群としてASD様の症状を呈し食道癌の根治切除にて症状の改善が得られた報告例は極めてまれであると考えられた.

  • 自験例と本邦報告例の臨床的検討
    岸本 典子, 森 泰清, 内山 葉子, 能勢 敦子, 柴崎 泰延, 井庭 理, 来島 泰秋, 加藤 泰則, 蔦 幸治, 正木 浩哉, 松原 弘明, 西川 光重, 岩坂 壽二
    日本透析医学会雑誌
    2002年 35 巻 5 号 301-306
    発行日: 2002/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    症例は糖尿病性腎症による慢性腎不全透析導入期の67歳男性. 血液透析導入を計画され入院したが, 特に誘因なく著しい下血をきたした. 下血以外の腹部症状は認めず, 上下部消化管内視鏡・赤血球スキャンでは出血源を同定できなかった. 一旦は自然に止血したが, その後も輸血を必要とする下血を繰り返した. 透析導入と同時に腹部血管造影を施行し, 回結腸動脈の流入動脈拡張, 流出静脈の早期描出および末梢での異常血管集簇を認め, angiodysplasia (AGD) が考えられた. 維持透析に移行し, 全身状態が安定した時点で回結腸動脈とその支配領域の回盲部腸管切除術を施行. 摘出部の血管造影や病理組織像より回盲部AGDの確定診断を得た. その後, 下血は完全に消失した.
    慢性腎不全の合併症として消化管出血は臨床上重要である. 特に下部消化管出血ではその原因同定に困難を要することが少なくないが, AGDも鑑別診断として常に念頭に置く必要がある. これまでの本邦での報告では, 最終診断には腹部血管造影を要した症例が多く, 治療については外科的切除, 経カテーテル的動脈塞栓術, 内視鏡的電気焼灼, ホルモン内服治療等が試みられてきた. 今後は患者背景や長期予後からみた各種治療法の適応について, 多数例での比較検討が必要である.
  • 岡田 志緒子, 稲荷場 ひろみ, 崔 吉永, 河野 仁美, 寺柿 政和, 岡村 幹夫, 吉本 充, 田中 あけみ, 根来 伸夫, 葭山 稔
    日本透析医学会雑誌
    2010年 43 巻 11 号 945-951
    発行日: 2010/11/28
    公開日: 2010/12/16
    ジャーナル フリー
    ファブリー病に対して酵素補充療法(ERT)が実用化され,アガルシダーゼアルファ,アガルシダーゼベータの2剤が使用可能である.しかし,透析患者に対してのデータは少ない.特に,アガルシダーゼアルファに関しては血液透析(HD)中投与のデータがないため,HD中投与の可否につき薬物動態の検討を行った.【症例】46歳,男性.26歳時に脳梗塞を発症し,ファブリー病と診断.平成18年7月に血液透析導入,11月よりアガルシダーゼベータによるERTを開始したが,投与関連反応高度のため,平成19年4月よりアガルシダーゼアルファに薬剤を変更.疼痛発作,発汗障害,下痢などの自覚症状はERT開始後1年程度で改善し,心機能の悪化も認めていない.本例に対しHD中,非HD中にERTを行い,薬物動態を検討したが,HD中投与と非HD中投与で,血漿中の酵素活性に差は認めなかった.【まとめ】アガルシダーゼアルファはベータと同様にHD中に投与可能である.また,ERTにより,症状の改善のみならず,心機能維持効果が示唆された.透析患者に対しても,ERTの継続は重要であり,ベータとアルファでの臨床効果の差は認められず,ベータが投与困難な症例に対しアルファへ変更し投与を継続することは効果的であると思われる.
  • 日本腎臓学会誌
    1995年 37 巻 sup 号 106-176
    発行日: 1995/10/20
    公開日: 2010/07/05
    ジャーナル フリー
  • 糖尿病
    2002年 45 巻 6 号 431-454
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 日本内科学会雑誌
    2001年 90 巻 Supplement 号 117-291
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
  • 日本腎臓学会誌
    1997年 39 巻 3 号 302-351
    発行日: 1997/04/25
    公開日: 2010/07/05
    ジャーナル フリー
  • 日本腎臓学会誌
    2007年 49 巻 3 号 288-359
    発行日: 2007/04/25
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
  • 日本腎臓学会誌
    2001年 43 巻 3 号 204-253
    発行日: 2001/04/25
    公開日: 2010/07/05
    ジャーナル フリー
  • 日本腎臓学会誌
    2007年 49 巻 3 号 231-283
    発行日: 2007/04/25
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
  • 日本内科学会雑誌
    2000年 89 巻 Supplement 号 105-273
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
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