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クエリ検索: "滲出"
35,506件中 1-20の結果を表示しています
  • 小島 幸枝, 増田 康一, 鵜木 秀太郎, 小松 崎篤
    AUDIOLOGY JAPAN
    1981年 24 巻 5 号 427-428
    発行日: 1981年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 小島 幸枝, 増田 康一, 平山 玖美子, 鵜木 秀太郎, 小松崎 篤
    AUDIOLOGY JAPAN
    1980年 23 巻 5 号 403-404
    発行日: 1980年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 服部 康夫
    日本医科大学雑誌
    1994年 61 巻 2 号 160-163
    発行日: 1994/04/15
    公開日: 2009/07/10
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 由紀子, 篠木 淳, 湯田 厚司, 前川 宗一郎, 吉田 康洋, 池尻 公二
    医療
    1990年 44 巻 10 号 1008-1012
    発行日: 1990/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    1986年2月から1989年1月までの3年間に換気チユーブ留置術を施行した小児
    滲出
    性中耳炎27例, 49耳を対象としてその治療効果, 予後について検討した. 使用した換気チユーブはGoode T-tubeが7耳, その他はパパレラI型であつた. 13例はアデノイド切除術を同時に行つた. 術後の平均観察期間は18.0ヵ月であつた. 自然脱落46耳, 抜去2耳の計48耳のチユーブ留置期間は平均5.1ヵ月であつた. 予後の判定は鼓膜所見, 3分法聴力レベル, ティンパノグラムの所見から行つた. 1989年5月の時点で, 25耳は経過良好であり, 21耳は再発していた. 再発群は改善群よりチユーブ留置期間が有意に短かつた. また再発群ではチユーブ脱落後に急性中耳炎, 急性上気道炎に罹患した割合が90%と, 改善群の28%に比べ高率であり, 再発の誘因としてこれらの疾患の関与が重要と考えられた
  • 小林 一女
    昭和医学会雑誌
    2002年 62 巻 1 号 7-10
    発行日: 2002/02/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 三好 彰
    AUDIOLOGY JAPAN
    1982年 25 巻 5 号 375-376
    発行日: 1982年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 山田 尚宏, 小林 一女, 池田 賢一郎, 許 芳行, 古田 厚子, 工藤 睦男, 洲崎 春海, 野垣 岳稔
    昭和学士会雑誌
    2014年 74 巻 1 号 81-90
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/09/27
    ジャーナル フリー
    口蓋裂症例は高率に
    滲出
    性中耳炎(Otitis Media with Effusion:以下OME)を合併し,難治例が多い.鼓膜チューブ(以下チューブ)の長期留置が必要となりやすいが,口蓋裂症例の適切な留置期間に関しては定まっていない.口蓋裂症例のチューブ留置術後の治療成績から適切なチューブ留置期間について検討を行った.対象は2001年1月より2004年12月の間に,昭和大学病院にて口蓋形成術を施行され,6歳以降まで観察しえた口蓋裂206例412耳である.OMEに対しチューブ留置術が施行された症例は全体の45.1%にあたる93例179耳であった.最終観察時におけるOMEの経過を以下のように定義した.チューブの再留置が行われた症例を再留置,OMEが治癒した症例を経過良好,1年以上鼓膜穿孔が残存した症例を穿孔残存とした.また,口蓋形成術と同時にチューブ留置術が施行された症例を1歳時留置群,口蓋形成術以降にチューブ留置術が施行された症例を幼児期留置群とした.1歳時留置群と幼児期留置群のOMEの経過別の平均留置期間を検討した.1歳時留置群の平均留置期間(mean±S.E.)は再留置例,経過良好例,穿孔残存例の順に22.3±2.4か月,32.6±1.9か月,43.9±4.1か月であった.各経過の留置期間に有意差が認められた.幼児期留置群の平均留置期間では,各経過の留置期間に有意差は認められなかった.経過良好例の平均留置期間の比較では,幼児期留置群は1歳時留置群よりも有意に短い結果であった.次に,1歳時留置群において留置期間別のチューブ再留置率と穿孔残存率を検討した.37か月以上では有意にチューブ再留置率が低くなることが認められた.また,49か月以上では穿孔残存率が28.6%と高くなる傾向を認めた.これらの結果より,口蓋形成術時にチューブ留置術を施行した場合の初回チューブの適切な留置期間は37~42か月と考えられた.また,口蓋形成術以降にチューブ留置術を施行した場合は1歳時留置群より留置期間を短くする必要があると考えられた.
  • 4. 滲出性中耳炎
    猪 忠彦, 矢加部 茂, 竹尾 貞徳, 前川 宗一郎, 吉田 康洋, 池尻 公二
    医療
    1986年 40 巻 4 号 369-372
    発行日: 1986/04/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 前川 明日彩, 大石 直樹, 浅野 和海, 鈴木 法臣, 小島 敬史, 齊藤 秀行, 佐藤 美奈子, 小川 郁
    AUDIOLOGY JAPAN
    2017年 60 巻 3 号 184-189
    発行日: 2017/06/30
    公開日: 2017/11/11
    ジャーナル フリー

    要旨: 1~6 歳の全ての年齢で

    滲出
    性中耳炎 (Otitis Media with Effusion, 以下 OME) 罹患の有無を確認できた60名 (男29名, 女31名) の口蓋裂児を対象とし, 裂型, 年齢の 2 つの要素を用いて, OME 罹患率との関係について検討を行った。さらに, 鼻咽腔閉鎖機能 (velopharyngeal closure function, 以下 VPC) 検査を 4~6 歳の全ての年齢で実施できた48名 (男21名, 女27名) の口蓋裂児を対象に, VPC と罹患率との関係についても調査を行った。口蓋裂児の OME 罹患率は 1 歳時から高率に認められ, 年齢と共に減少傾向が認められた。口蓋裂単独群と唇顎口蓋裂群の二群に分けた際も, 両群共に同様の傾向がみられた。6 歳時のみ, 唇顎口蓋裂児に比し, 口蓋裂単独児で統計学的に有意に罹患率が低いという結果が得られた。この結果より, 口蓋裂単独児は唇顎口蓋裂児に比し, 成長に伴い OME に罹患しづらくなると考えられた。発声時の VPC と OME 罹患率の間には関連性はみられなかった。

  • 加藤 寛, 田端 敏秀, 寒川 高男, 永井 尚子
    AUDIOLOGY JAPAN
    1992年 35 巻 2 号 104-111
    発行日: 1992/04/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    和歌山市において, 1990年11月から1991年7月まで, 耳鼻咽喉科3歳児健診のパイロットスタディを, 第1次から第4次まで実施してきた。 その結果を検討し, 以下のことが明らかとなった。
    (1) 各パイロットスタディにおいて
    滲出
    性中耳炎の検出率は10%前後であった。
    (2) 我々の使用した調査票のみでは,
    滲出
    性中耳炎の両側性罹患児で20.8%, 片側性で36.4%の取りこぼしが認められた。
    (3) ティンパノメトリー (以下TM) の利用は, 調査票による
    滲出
    性中耳炎の患児の取りこぼしを補うために有用であり, B型・C型を呈する受診児を要診察児とすると, 取りこぼしを少なくできることが明らかになった。
    (4) 対象児全員にTMを実施しても, なおA型を呈する
    滲出
    性中耳炎の患児を取りこぼす可能性があることも判明した。
    (5) TMの実施により, 調査票の項目を減少することが可能となった。
  • 黒坂 正生, 伏見 千宙, 後藤 俊行, 猪俣 徹
    日本口腔腫瘍学会誌
    2019年 31 巻 2 号 77-83
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/06/22
    ジャーナル フリー
    多形紅斑(erythema multiforme)は,医薬品や感染症により生じた免疫・アレルギー反応により発症する皮膚疾患で,粘膜疹を伴わず比較的軽症なタイプ(EM minor)と,粘膜疹を伴うタイプ(EM major)に分けられる。今回われわれは,口底癌術後再発ハイリスク症例に対する化学放射線療法(chemoradiotherapy:CRT)中に多形紅斑重症型(EM major)を発症した1例を経験した。CRTやセツキシマブ(cetuximab)併用放射線療法(bioradiotherapy:BRT)など既治療による粘膜および皮膚症状がある症例では,多形紅斑重症型(EM major)とStevens-Johnson症候群(SJS)の鑑別がより困難となる。CRTやBRT中の患者において,急激な皮疹の拡大や全身症状・粘膜症状を伴う重症薬疹を認めた場合には,速やかに皮膚科専門医にコンサルトし共同で治療することが重要である。
  • 兼井 彩子
    昭和学士会雑誌
    2017年 77 巻 3 号 282-283
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/19
    ジャーナル フリー
  • 口蓋裂滲出性中耳炎症例の検討
    宮崎 洋介, 小林 一女, 三辺 武幸
    日本口蓋裂学会雑誌
    1992年 17 巻 1 号 52-56
    発行日: 1992/01/31
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    口蓋裂患者には中耳疾患の罹患が多いことは報告されている.我々は外来で
    滲出
    性中耳炎に罹患した口蓋裂症例を多く経験している.側頭骨含気蜂巣は乳幼児期の中耳疾患により発育が抑制され
    滲出
    性中耳炎児では一般児と比べその発育が不良であるとされている.今回我々は,口蓋裂症例の
    滲出
    性中耳炎と側頭骨含気蜂巣の発育との関係を検討した.
    方法と対象:側頭骨含気蜂巣の面積をレントゲン写真(Schüller法)より矩形面積測定法にて求めた.口蓋裂症例は3歳から15歳の67例,対照として一般児4歳から15歳の38例につV・ても検討した.平均年齢は口蓋裂症例8.0歳,一般児7.3歳であった.
    結果:
    滲出
    性中耳炎を認めない症例においては,口蓋裂の有無にかかわらず含気蜂巣の発育に差は認められなかった.しかし
    滲出
    性中耳炎のある症例においては,前者との間に有意差を認め,更に同じ
    滲出
    性中耳炎を認める一般児と口蓋裂児との問にも有意差が認められた.
  • 飯坂 真司, 仲上 豪二朗, 内藤 亜由美, 小柳 礼恵, 松尾 淳子, 紺家 千津子, 須釜 淳子, 真田 弘美
    日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
    2011年 15 巻 3 号 231-238
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/05/10
    ジャーナル フリー

     

    滲出
    液管理は、全層欠損褥瘡の局所管理に重要である。適切な管理方法の選択には、
    滲出
    液量の評価が必須となる。従来の評価法である創傷被覆材交換回数や重量による推定は半定量的であり、妥当性と信頼性に限界がある。本研究の目的は、全層欠損褥瘡の
    滲出
    液量分布を明らかにし、褥瘡の重症度を用いた
    滲出
    液量の定量的推定アルゴリズムを検討することである。研究デザインは横断研究であり、60歳以上の全層欠損褥瘡保有患者36名44褥瘡を対象とした。基準として、ポリウレタンフィルムを貼付し、中に貯留させた
    滲出
    液量を測定した。
    滲出
    液量の中央値(範囲)は4.2(0.1-47.0)ml/日であった。一般線形モデルを用いて
    滲出
    液量実測値の推定モデルを検討した結果、ガーゼ交換回数を用いた評価法単独よりも(R2=0.44)、ガーゼ交換回数と22点ごとにカテゴリー化したDESIGN-R総点、治癒過程を組み合わせた計5クラスを用いたモデルのあてはまりが最も高かった(R2=0.67)。
    滲出
    液量予測値(ml/日)の平均(95%信頼区間)は、クラス1:0.2(0.1-0.4)、クラス2:1.2(0.6-2.2)、クラス3:4.7(2.2-10.0)、クラス4:7.3(3.4-15.7)、クラス5:27.3(9.8-76.0)であった。以上より、定量的な
    滲出
    液量推定アルゴリズムが開発され、褥瘡の
    滲出
    液管理方法の標準化に貢献できる。

  • 金山 亮治, 青柳 優, 金 慶訓, 別府 武, 小池 吉郎
    AUDIOLOGY JAPAN
    1992年 35 巻 2 号 99-103
    発行日: 1992/04/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    3歳児健診の1次健診におけるティンパノグラム (TG) の意義および判定基準の設定を第2次健診の結果をもとに検討した。
    第1次健診のTGの異常は24.5%に認められた。 第1次健診と第2次健診のTGの型の一致率は49.0%であり, 第1次健診のTGがA, B型では60%程度が一致した。 また, 第1次健診のTGがC1型で第2次健診のTGがA型になるものおよびC2型でB型になるものが比較的多く認められた。
    第2次健診で
    滲出
    性中耳炎と診断されたもののうち1次健診のTGがBまたはC2型であったものが65%と高率に認められた。 第1次健診におけるTGのスタティクコンプライアンスと
    滲出
    性中耳炎の関係は特に認められなかった。 以上より, 第1次健診におけるTGは
    滲出
    性中耳炎の検出に有用であり, TGの判定基準はB型ないしC2を異常とするのが適当と考えられた。
  • 塩酸アゼラスチンの有効性について
    森本 賢治, 成田 慎一郎, 鈴木 敏夫, 形浦 昭克, 砂金 秀充, 上村 正晃, 東 英二, 木村 徹男, 萩原 秀夫
    耳鼻咽喉科展望
    1992年 35 巻 Supplement5 号 399-407
    発行日: 1992/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    小児
    滲出
    性中耳炎に対する抗アレルギー剤塩酸アゼラスチンの臨床的有効性, 安全性について検討した。小児
    滲出
    性中耳炎患児66例に対し, 塩酸アゼラスチン2mgを8週投与し, 自覚症状 (耳鳴, 難聴, 耳閉感), 他覚所見 (内陥, 発赤, 貯溜液, 可動性, ティンパノグラム, 気導聴力) から, 改善率を5段階に評価し検討したところ,「中等度改善」以上は48.5%,「軽度改善」以上は68.2%であった。アレルギー性疾患, アデノイド, 慢性副鼻腔炎の合併の有無による改善率の比較を行ったが, これらの合併症があることにより, 改善率の低下を見た。
    これらの結果から, 塩酸アゼラスチンの
    滲出
    性中耳炎に対する働きは, 単に1型アレルギーに作用するだけではなく, むしろそれ以外の作用, たとえばIII型アレルギーへ関与の可能性が推察された。以上より小児
    滲出
    性中耳炎の保存的治療のひとつとして, 塩酸アゼラスチンは充分に期待しうる薬剤であることが認められた。
  • 李 鐘浩, 朴 永夏
    日本医科大学雑誌
    1959年 26 巻 11 号 1262-1265
    発行日: 1959/11/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
    二, 三疾患時の体腔貯溜液中の蛋白質濃度並にその分屑率を検討してみた。
    一般的に, 漏出液の蛋白濃度は2%(2.4%の例もあるが) 以下,
    滲出
    液の場合は3%以上 (最低限界濃度は1.5%) であり, それ等の蛋白分屑率は何れも血清値と殆ど大差なく, 漏出液は, 組織液の貯溜であり,
    滲出
    液は血漿の貯溜とみなしてよい。ただ, 炎症性
    滲出
    の場合は, 病変の初期には主に水分と比較的にアルブミンがより多く
    滲出
    する傾向があるように考えられるが, 炎症が相当進行すれば, 全分屑がそのまま
    滲出
    するようになり, 後期に到れば, 水分の再吸収とか蛋白消化等により分屑率反び蛋白濃度が変化し, 比較的にガンマグロブリンが増加する傾向がある。
  • 小林 由実, 工藤 典代
    小児耳鼻咽喉科
    1999年 20 巻 2 号 43-48
    発行日: 1999年
    公開日: 2012/09/24
    ジャーナル フリー
    We investigated the otological condition of young patients with otitis media with effusion (OME). Of the patients who underwent the first insertion of ventilation tubes from April 1993through March 1994,55 children (103 ears) have been followed up so far. Their ages ranged from 2to 11 years. Eleven of 55 children were still affected with OME either unilaterally or bilaterally. Their refractory cases accounted for 20.0%. Crucial factors for refractory OME include age of the first onset of OMA or OME, condition of the tympanic membrane, existence of cholesterin crystals in effusion in the middle ear, and maturity of the mastoid antrum.
  • 歌橋 弘哉, 三谷 幸恵, 辻 富彦, 濱田 幸雄, 青木 和博, 森山 寛
    耳鼻咽喉科展望
    1999年 42 巻 5 号 493-500
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    小児
    滲出
    性中耳炎の病態は, 鼻咽腔の炎症と耳管を介した中耳含気蜂巣の換気・排泄障害に起因するといわれている。小児
    滲出
    性中耳炎症例では, 中耳含気腔内の慢性的な炎症刺激により乳突蜂巣の発育が抑制される。このことから当科における小児
    滲出
    性中耳炎の治療方針は, 初診時のシュラー法X線検査における乳突蜂巣の発育程度を基準に決定している。蜂巣発育の良好な症例には保存的な治療, 発育が抑制された症例では積極的に鼓膜換気チューブ留置術, アデノイド切除術を行っている。
    1981年4月より1998年12月までに, 当科
    滲出
    性中耳炎外来を受診した1歳から15歳までの727例1,338耳に対してアデノイド肥大, 副鼻腔炎の合併の有無, チューブ留置期間, チューブ抜去後経過, アデノイド切除術の有無について検討を行った。
    初診時の乳突蜂巣の発育が良好で保存的治療を選択した {保存群} は80%が治癒した。蜂巣発育が良好にも関わらず保存治療で改善がみられず手術を選択した {保存-手術群} は, 84例149耳にみられた。保存治療で改善がみられた {保存群} と {保存一手術群} において, 症例の副鼻腔炎・アデノイド肥大の重症度に有意差を認めた。また, チューブ留置期間においては, 長期間留置するにしたがい再チューブ留置を必要とした再発群は減少し, 18ヵ月以上と18ヵ月未満留置した群において有意差があり, 18ヵ月以上2年程度の留置が有効であると考えられた。さらに, アデノイド切除術の施行の有無において, アデノイド切除を行った群において経過良好であった群が有意に多くみられ, アデノイド切除も
    滲出
    性中耳炎の治療に有用であると示唆された。
  • ―1歳未満と1歳台に留置したものを中心に―
    小宅 功一郎, 甘利 泰伸, 三好 直人, 今泉 直美, 井上 由樹子, 志村 智隆, 小林 斉
    日本口蓋裂学会雑誌
    2024年 49 巻 1 号 16-22
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/06/03
    ジャーナル 認証あり

     口蓋裂児は

    滲出
    性中耳炎に高率に罹患し,難治性であることが知られている。新生児聴覚スクリーニングが普及し難聴の早期診断・早期療養の重要性が強く認識され,口蓋裂児の
    滲出
    性中耳炎に対して生後1年以内に鼓膜換気チューブ留置術(以下チューブ留置)を行う症例も増加している。今回われわれは,チューブ留置を行う時期による耳漏の頻度や家庭での術後の様子や家族心理などの違いを問診調査し検討した。対象は2018年1月から2022年10月の間にチューブ留置を施行し,半年以上が経過している83例とした。チューブ留置施行時期は,1歳未満が30例,1歳台が40例,2歳以降が13例の3群に区分した。結果は,患児の音への反応が改善したと感じたものは各群でそれぞれ27例(90%),26例(65%),7例(53.8%)であった。また,患児の情緒面で改善を感じたものは8例(26.7%),3例(7.5%),0例(0%)であった。生活面,情緒面で1歳未満群で改善を感じている家庭が多いことが分かった。各群において,耳漏が一度もなかったものは4例(13.3%),20例(50%),5例(38.5%),1週間以上耳漏が停止しなかったものは12例(40%),10例(25%),3例(23.1%)であり,1歳未満群は耳漏がでる可能性が高く,また停止しにくいことが分かった。しかし,家族心理として,手術を受けてよかったと感じた家庭は各群で27例(90%),28例(70%),8例(61.5%)であった。また耳漏が多い一方で病院への通院についてを負担と感じていた家庭は各群で3例(10.0%),12例(30%),2例(15.4%)であった。乳児期のチューブ留置は耳漏は多くなるものの,患児の生活面や情緒面の改善している様子や中耳炎を治療できた安心感から,手術を受けてよかったと考える家庭は多く,耳漏のデメリットを理解してもらったうえで早期のチューブ留置も選択肢として提示してもよいのではないかと考えられた。

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