焼酎粕濃縮液(濃縮液)を混合した
発酵
TMR調製技術を開発するために貯蔵季節,貯蔵期間および混合割合が
発酵
TMRの
発酵
品質と好気的変敗の生起に及ぼす影響を検討した。貯蔵季節の影響は濃縮液の種類にかかわらず,夏季は
発酵
が旺盛で,冬季は
発酵
が抑制された。貯蔵期間の影響は夏季においては,
発酵
が速やかに進み,3週間のうちに
発酵
はほぼ終了するが,冬季では3週間では
発酵
が不十分であることが明らかとなった。混合割合の影響は,米,麦濃縮液を
発酵
TMRの原料として用いた場合,混合割合にかかわらず,よく
発酵した発酵
TMRが得られることが明らかとなった。また,
発酵
品質向上程度や好気的変敗の生起を考慮すると乾物あたり10-20%の混合が適していると考えられた。一方,イモ濃縮液では,混合割合にかかわらず,Flieg's scoreで示される
発酵
品質は優れているものの,
発酵
全体が抑制され,とくに冬季ではpHが高く,乳酸含量が低い
発酵
TMRとなることが明らかとなった。
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