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クエリ検索: "石鉄隕石"
80件中 1-20の結果を表示しています
  • *深海 雄介, 木村 純一, 入澤 啓太, 横山 哲也, 平田 岳史
    日本地球化学会年会要旨集
    2010年 57 巻 3C24 14-02
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/30
    会議録・要旨集 フリー
    IIIAB鉄隕石と
    石鉄隕石
    のパラサイトメイングループ(PMG)は化学組成や酸素同位体組成により、その起源について強く関連があると考えられている。本研究ではこれら隕石の金属部分のタングステン安定同位体組成をレニウム添加による外部補正法を用いて多重検出器型誘導結合プラズマ質量分析計により測定した。また、W濃度の測定を同位体希釈法により行った。IIIAB鉄隕石のW安定同位体比には質量に依存する同位体分別による変動幅が存在し、また、W安定同位体比とW濃度の間には強い相関が見られた。これらは母天体上での金属核固化過程に伴う同位体分別である可能性が示された。PMGの金属相のW安定同位体組成からはPMGの起源がIIIAB鉄隕石の母天体と関連があることが示唆される。
  • *横山 隆臣, 内山 嘉子, 平田 岳史
    日本地球化学会年会要旨集
    2009年 56 巻 1D15 17-08
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/01
    会議録・要旨集 フリー
    ハフニウムータングステン(Hf-W)年代測定法を用いてこれまでに様々な隕石、地球化学試料に対してHf-W年代測定の決定が試みられているが、金属相-ケイ酸塩相間でのWの分配係数は圧力や酸素分圧、周囲のケイ酸塩相の組成(nbo値)等によって大きく変動することが知られており、Hf-W年代がどのような宇宙化学的プロセスを反映したものかを判断するのは単純ではない。分析により得られたHf-W年代の信頼性を高め、宇宙化学的意味を明らかにするためには、試料中でのHf、Wの分配挙動を正確に把握する必要がある。本研究では、HfとWの金属相―ケイ酸塩相間での分配挙動を調べる目的で、パラサイト(pallasite)
    石鉄隕石
    に注目し、金属相およびオリビン相中での両元素の分布状態(均一性)や分配係数の決定を行った。本研究では、金属質試料中の微量元素分析を行うため、フェムト秒レーザーアブレーション-ICP質量分析法(fs-LA-ICPMS)を用いた。
  • 都城 秋穂
    鉱物学雜誌
    1966年 8 巻 1 号 49-59
    発行日: 1966/07/30
    公開日: 2009/08/11
    ジャーナル フリー
     隕石鉱物に対する興味の最も初歩的な形は,隕石のなかにどんな鉱物が出現するかという問いであろう,また,地球上に見られないような鉱物が隕石に出現するかというような問いであろう。こういう問いに対する解答として,本稿の末尾のところに,隕石鉱物の分類一覧表をつけておこう(第1表)。 隕石のなかの大部分は,カンラン石と輝石とニッケル鉄とがいろいろな割合に混ってできている。ニッケル鉄が多いことを除けば,超塩基性火成岩に似ている。しかしそのほかに,少量成分としていろいろな種類の鉱物が出現するのである。 近年,地球科学のなかの広い範囲にわたって,隕石に対する興味が高まってきた。その主な原因は,隕石の研究から,太陽系や地球の成因や構成についての手掛りをえようとする望みが高まってきたことにある。したがって,この場合には,隕石の成因鴨や生成条件が,重要な問題なのである。そこで本稿も,これから後の本文では,その点を考慮して,隕石の成因や生成条件を指示するものとしての隕石鉱物という問題に,焦点を合せて解説することにしよう。隕石の分類命名表を,本稿の末尾につけてあるから,参照しながら読んで頂きたい(第2表)。
  • *八木 晃, 羽場 麻希子, 岡林 識起, 山口 亮, 横山 哲也
    日本地球化学会年会要旨集
    2017年 64 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/11/09
    会議録・要旨集 フリー

    石鉄隕石
    メソシデライトにはジルコンが含まれることが報告されている。本研究ではメソシデライト中ジルコンの母天体における形成過程を解明するために、全変成度を網羅したジルコンの系統的研究を初めて行った。変成度の異なる5つの試料を用いてジルコンの詳細な構造観察およびLA-ICPMSによる微量元素濃度測定を行った。NWA 8741に関してはEPMAを用いて鉱物観察を行った。ジルコンの周囲には輝石、斜長石、ルチル、シリカ鉱物、トロイライトが観察された。LA-ICP-MSによるREE濃度から得られたREEパターンは先行研究と調和的な右上がりのパターンを示す一方で、非常に低い濃度を示した。このような低い微量元素濃度は石鉄混合時に形成されるジルコンの特徴である。Ti濃度から見積もったジルコンの結晶化温度は約1000℃であり、これは石鉄混合時に生成されたメルトの最終残液が固化する温度を表していると考えられる。

  • *高山 愛枝, 大藤 弘明
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2018年 2018 巻 R5-02
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/01/16
    会議録・要旨集 フリー
    パラサイト隕石は、オリビンとFe-Ni合金で構成される
    石鉄隕石
    であり、その形成メカニズムは未だ明らかにされていない。パラサイトのオリビン中には普遍的に微小包有物が含まれることが確認されている。本研究では、パラサイトの起源について鍵を握るかもしれないその微小包有物に着目し、鉱物学的記載を通してその形成プロセスと条件の推定を行った。
    分析試料にはロシア産メイングループパラサイト隕石のSeymchanを使用した。SEM-EDSを用いた微細組織観察と化学組成分析の結果、本試料中のオリビンは幅広い粒径を持つが均質な化学組成を示した。TEMを用いた詳細な鉱物相の同定より、オリビン中の微小包有物は、主にトロイライト(FeS)、Fe-Ni合金から成り、一部リン酸塩鉱物やクロマイト、α-トリディマイトより構成されることが分かった。基質部においてもトロイライトやシュレイバーサイトの塊状組織が観察されたことから、包有物は基質部の部分溶融メルトの注入により形成された可能性が高く、トリディマイトの存在は包有物の形成が比較的低圧高温であったことを示唆している。
  • 海老原 充, 永井 尚生
    RADIOISOTOPES
    1994年 43 巻 6 号 371-375
    発行日: 1994/06/15
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 島 誠, 矢吹 貞代
    岩石鉱物鉱床学会誌
    1972年 67 巻 11 号 386-388
    発行日: 1972/11/05
    公開日: 2008/08/07
    ジャーナル フリー
  • *江島 輝美, 昆 慶明, 横山 隆臣, 赤坂 正秀, 平田 岳史
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2016年 2016 巻 R5-07
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/01/15
    会議録・要旨集 フリー
     鉄隕石のパラサイトメイングループ(PMG)のQuijingue隕石,Brahin隕石中のかんらん石におけるFe酸化数とその存在状態について報告する。Feの酸化数の決定には、メスバウアー分光法を用いた。Quijingue隕石は、かんらん石およびニッケル‐鉄より構成される。かんらん石(Fo87)は、緑色を呈し、クロマイト, トロイライトを包有する。Brahin隕石は、主にかんらん石、およびニッケル‐鉄により構成される。かんらん石(Fo89)は、黄緑色を呈し、トロイライト、リン酸塩鉱物を包有する。メスバウアー分光法のための粉末試料の純度評価は、X線粉末回折法(XRD)およびフィールドエミッション型電子線微小部分分析装置(FE-EPMA)を用いた。メスバウアー分光分析の結果、Quijingue、Brahinパラサイト中のかんらん石からそれぞれ少量の3価の鉄が検出された。
  • *小池 みずほ
    日本地球化学会年会要旨集
    2023年 70 巻
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/01
    会議録・要旨集 フリー
  • 岡野 純
    真空
    1967年 10 巻 1 号 12-16
    発行日: 1967/01/20
    公開日: 2009/09/29
    ジャーナル フリー
  • 岩野 英樹, 山下 透, 檀原 徹
    日本地質学会学術大会講演要旨
    1990年 1990 巻
    発行日: 1990/09/25
    公開日: 2017/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • *本馬 佳賢, 飯塚 毅
    日本地球化学会年会要旨集
    2017年 64 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/11/09
    会議録・要旨集 フリー

    パラサイト隕石はカンラン石とFeNiメタルを主要構成鉱物に持つ

    石鉄隕石
    であり、惑星の進化、特にマントルの進化を読み解くことが期待される。これまでにパラサイト隕石の形成メカニズムは岩石学的・地球化学的アプローチによって考察されてきたが、未だに謎が多い。パラサイト隕石の詳細な年代決定を行うことは、母天体上での形成プロセスに制約を与えるという点で重要である。当研究ではBrenham隕石のHf-W同位体比分析を行った。放射性核種の崩壊による同位体比の変動に加え、元素合成に関する不均質や宇宙線照射による同位体変動を考慮すると、パラサイト隕石の母天体は太陽系形成開始から少なくとも4.2 Myr以内には惑星分化が起こっていたことが示唆される。

  • 平田 岳史
    化学と教育
    1998年 46 巻 1 号 24-29
    発行日: 1998/01/20
    公開日: 2017/07/11
    解説誌・一般情報誌 フリー
    45億年にわたる太陽系物質化学進化の歴史や, 生命の起源, さらには宇宙の歴史についての情報を最も正確に記憶している物質, それが隕石である。一体, 隕石とはどこからやってきて, 地球のどこで発見され, また, どのようにして識別されるのであろうか。ここでは, 隕石とは何か, そして学校の化学実験室で簡単にできる化学的隕石鑑定法を紹介する。
  • *本馬 佳賢, 飯塚 毅
    日本地球化学会年会要旨集
    2018年 65 巻
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/21
    会議録・要旨集 フリー

    パラサイト隕石は微惑星の進化、特に核-マントルの進化を読み解くことが期待される隕石であるが、その形成過程は未だ不明である。パラサイト隕石の詳細な年代決定を行うことは、パラサイト隕石の形成プロセスに制約を与えるという点で重要である。当研究では複数のパラサイト隕石に対して、メタルのHf-W同位体年代分析を行った。これまでのパラサイト隕石中のメタルのW同位体比の研究では、パラサイト隕石間でW同位体比の値が大きくばらつくことを報告している。実際には、放射性核種の崩壊による同位体比の変動に加え、元素合成に起因する不均質や宇宙線照射による同位体変動が知られてきており、これらの影響を考慮する必要がある。本研究では元素合成に起因する不均質と宇宙線照射による同位体変動をそれぞれ183W/184W比とPt同位体を測定することで評価を行った。

  • *本馬 佳賢, 飯塚 毅
    日本地球化学会年会要旨集
    2016年 63 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/09
    会議録・要旨集 フリー

    Hf-W同位体年代法は太陽系形成初期の進化過程に制約を与えることができる。鉄隕石や地球の分化年代測定では、分化前の天体が炭素質コンドライトと同じHf-W同位体組成であったという仮定を置き、モデル年代として年代測定が行われている。しかしながら、これまでに報告されている鉄隕石のHf-Wモデル年代のいくつかはコンドライト中の難揮発性包有物CAIsよりも古い年代を示し、惑星形成モデルとは矛盾するため、Hf-Wモデル年代の妥当性に疑問が投げかけられている。本研究では、IIIAB鉄隕石と起源天体を同一とすると考えられている

    石鉄隕石
    のパラサイト隕石を用いたHf-W同位体年代学によりモデル年代の妥当性を評価する。パラサイト隕石は鉄隕石と同様にモデル年代が求められている一方で、金属相とケイ酸塩相の両方が存在するため、上記の仮定無しにHf-W内部等時線年代測定が可能であり、モデル年代の評価を行うことが可能となる。

  • *本馬 佳賢, 飯塚 毅, 石川 晃
    日本地球化学会年会要旨集
    2019年 66 巻
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/11/20
    会議録・要旨集 フリー

    パラサイト隕石はカンラン石とFeNiメタルが共存する

    石鉄隕石
    で、母天体のコア-マントル境界を代表すると考えられてきた。これまでにパラサイト隕石の形成メカニズムは岩石学的・地球化学的アプローチによって考察されてきたが、未だに議論が続いている。パラサイト隕石の詳細な年代決定を行うことは、パラサイト隕石の形成プロセスに制約を与えるという点で重要である。当研究では4つのパラサイト隕石に対しHf-W同位体比分析を行った。放射性核種の崩壊による同位体比の変動に加え、元素合成に関する不均質や宇宙線照射による同位体変動を考慮すると、パラサイト隕石の母天体は太陽系形成開始から少なくとも2.1 Myr以内には惑星分化が起こっていたことが示唆される。今回得られたメタルのモデル年代は先行研究のカンラン石のAl-Mgモデル年代一致し、パラサイト隕石の母天体上ではコア-マントルの分離とカンラン石の結晶化が同時期に起こっていたことが示唆される。

  • *岡本 千里, 海老原 充, 山口 亮
    日本地球化学会年会要旨集
    2004年 51 巻 3D09
    発行日: 2004年
    公開日: 2007/02/23
    会議録・要旨集 フリー
    ユークライトは、その母天体における火成活動により形成された地殻物質であると考えられている。そのため、玄武岩であるユークライト中における金属相の存在量は、微量であると考えられる。しかし近年、比較的金属相を多く含む、特異的なユークライトが発見されている。我々は金属相を含むと報告されている、6つの南極ユークライトを選び、宇宙化学的、及び鉱物学的観点から、また、特に微量白金族元素存在度を正確に求めることにより、これらのユークライトに混入した金属相由来と考えられる、白金族元素の起源について議論する。
  • *玉置 美奈子, 三澤 啓司, 山口 亮, 海老原 充
    日本地球化学会年会要旨集
    2003年 50 巻 1P36
    発行日: 2003年
    公開日: 2005/05/15
    会議録・要旨集 フリー
    石鉄隕石
    の一種であるメソシデライトは、Fe-Ni金属とケイ酸塩包有物からなる。メソシデライトのケイ酸塩包有物はHED隕石と類似しているが、その起源は不明である。そこでケイ酸塩包有物に着目し、その全岩希土類元素分析からメソシデライトのケイ酸塩包有物のもととなったマグマの化学組成を推定する。さらに岩石鉱物学的研究から、ケイ酸塩包有物の金属相との混合による熱・化学組成の変化を見積もる。
  • *三浦 真, Mike Jollands, Aaron Palke, Ziyin Sun, Wim Vertriest, 桂田 祐介
    宝石学会(日本)講演会要旨
    2023年 45 巻
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/07/25
    会議録・要旨集 フリー

    ペリドットはかんらん石の宝石名であり、古代より珍重されてきた宝石の一つである。特にエジプトのザバルガッド(セントジョンズ島)産のペリドットは歴代のファラオの装飾品に使用された古い歴史がある。またミャンマー、パキスタンは大きさ・質とともに現代最高級のペリドットの産地として知られ、大きな結晶は高値で取引されている。この様なペリドットの産地情報は付加価値だけでなく、考古学的な意味においても重要となる。

    かんらん石は地球のマントルを構成する主要な鉱物であり、主に玄武岩中にマントル捕獲岩・捕獲結晶として見られ世界各地で産出する比較的ありふれた鉱物である。しかしスカルン鉱床や超マフィック岩体中の熱水鉱床から産出するペリドットは比較的大きな結晶で産出し、緑色が濃く、品質もよい事から重宝されている。エジプト、ミャンマー、パキスタン、ノルウェー産のペリドットがこの変成岩・熱水鉱床起源にあたる。またペリドットはパラサイト(

    石鉄隕石
    )からも見つかっている。本研究ではペリドットの産地鑑別の可能性について議論するために、様々な起源のペリドットを FTIR による結晶構造中の欠陥解析および LA-ICP-MS による主要元素・微量元素の定量分析を実施し、比較検討した。

    FTIR 解析の結果、水酸基による吸収から構造欠陥の種類を判別する事ができ、玄武岩および変成岩・熱水起源のペリドットは FTIR を用いることで容易に識別できる。また化学的特徴も変成岩・熱水鉱床起源のペリドットについては産地ごとに異なる傾向にあり、 FTIRと LA-ICP-MS を組み合わせる事で産地鑑別を行う事ができると考えられる。しかし、玄武岩起源のものについては構造欠陥の特徴および化学的特徴が類似している事から、産地鑑別は現在のところ簡単ではないと考えられる。

  • *羽場 麻希子, Yi―Jen Lai, Jörn―Fredrik Wotzlaw, 山口 亮, Maria Schönbächler
    日本地球化学会年会要旨集
    2017年 64 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/11/09
    会議録・要旨集 フリー

    本研究では、

    石鉄隕石
    メソシデライト中のルチルとジルコンに着目し、太陽系形成時における92Nb/93Nb比を精度よく決定することを試みた。変成度の異なるメソシデライト4試料から分離したルチルのNb-Zr年代は4527±15 Maであり、ジルコンのPb-Pb年代(4527.9±1.3 Ma)と良く一致した。ルチルおよびジルコン形成時における92Nb/93Nb比は (7.6±0.4)×10-6であり、ジルコンから得られた絶対年代を用いると、太陽系形成時の92Nb/93Nb比は (1.66±0.10)×10-5であることが示された。本研究で得られた太陽系形成時の92Nb/92Mo比は、太陽系の92Nbの起源に関して、p-process核種の生成サイトとして有力視されているIa型超新星だけでなく、他のサイトからも太陽系形成以前に付加があったことを示唆している。

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