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クエリ検索: "神経細胞"
36,630件中 1-20の結果を表示しています
  • 林 真澄, 森田 慎三
    電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌)
    1996年 116 巻 12 号 1370-1377
    発行日: 1996/11/20
    公開日: 2008/12/19
    ジャーナル フリー
    The huge number of neurons in vivo form the complex neural networks. The complexity prevents us from understanding the functions of nerve cells. So, our approach is to take the solitary neurons in vitro as a fundamental unit. And we are groping for interface substrates to communicate the neurons.
    The object neurons of our study are sensory nerve cells dissociated from vertebrate tissue. Using the proteolytic enzyme, we isolated and identifie_??_ visual cells, bipolar cells and horizontal cells from a carp retina, olfactory receptor cells from a newt olfactory epithelium. Their reactions were recorded by whole-cell mode of patch clamp methods. It is one of techniques used in the field of electrophysiology. A pair of ITO thin-film electrodes was fabricated by using a conventional photolithography to stimulate the neurons. The reacted cell signals were successfully recorded after the extracellular stimulation by the thin film electrodes. The effectiveness of newly fabricated measurement system was confirmed experimentally in the field of Functional Electrical Stimulation (FES).
  • 特に Marinesco 小体について
    平井 俊策, 森松 光紀, 村松 睦, 江藤 文夫, 吉川 政己
    日本老年医学会雑誌
    1977年 14 巻 1 号 6-13
    発行日: 1977/01/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    Marinesco 小体は, 黒質や青斑核の
    神経細胞
    核内に出現する好酸性の核内小体で, 肝脳疾患々者や老人に認め易いといわれているが, まだ研究も少なく, その本態も不明である. 今回われわれは, 80例の剖検脳の黒質について, 本小体の出現と加齢ならびに基礎疾患との関係を検討し, 次の結果を得た.
    1) 黒質メラニン含有細胞数は, 加齢に伴なって有意に直線的に減少した.
    2) 黒質メラニン含有細胞の核内小体は, 好酸性小体と好塩基性小体とに大別出来, 前者は3亜型, 後者は2亜型に区別出来た. 両者は密接に関係すると考えられるが, Marinesco の原著に従い, 好酸性小体のみを Marinesco 小体とよぶのが妥当と考えた.
    3) Marinesco 小体は40歳頃より出現しはじめ, 50歳以後の例では量的相異はあっても全例にこれが認められた. また, その出現量は加齢とともに有意に直線的に増加した.
    4) 肺気腫ないし肺線維症と臨床的に診断され剖検においてもこれが確認された例では, 同じ年齢の対象に比し Marinesco 小体の出現量が有意に多かった.
    5) 全例の中から, 上記の肺疾患と, 従来, 本小体が増加すると報告されている肝性脳症例を除いた症例について, 本小体の出現量と年齢との関係を再検討したが, やはり Marinesco 小体は加齢に伴って有意に直線的に増加した.
    6) 以上の点から, Marinesco 小体は, lipofuscin などと同様に, 生理的老化性変化とみなされるべきであるが, ある種の肺疾患や肝性脳症の際に出現量がさらに増加するものと考えた.
  • 畠中 寛
    日本薬理学雑誌
    1998年 112 巻 supplement 号 10-14
    発行日: 1998年
    公開日: 2007/01/30
    ジャーナル フリー
    During development, excess neurons are produced about half of which die. The time of cell death (apoptosis) is limited to the period of formation of synapses with the target cells, and the neurons which fail to obtain sufficient amounts of trophic factor(s) released from the target cells are eliminated. This selection system is considered to be a mechanism to ensure formation of a physiologically relevant neuronal network. Mature neurons which correctly execute their functions, however, undergo apoptosis in response to exogenous toxic stimuli. Such stimuli may be responsible for neurodegenerative diseases. The mechanism underlying cell death has been analyzed using in vitro model systems. In the present communication, we used cultured rat cerebellar granule neurons, in which low potassium concentration (LK+) in the medium induces apoptosis, and this apoptosis is prevented by high concentration of potassium(HK+), BDNF. One of the lipid-modifyingk inases, phosphatidylinositol 3-kinase(PI3-K), is also activated by trophic factors includingn eurotrophins. BDNFa nd highK+ prevented low K+-induced apoptosis via PI3-K. BDNFa lso promotest he survival of basal forebrain cholinergic neurons cultured from postnatal 2-week-old (P2w) rats. The mechanism of neuronal apoptosis induced by oxidative stress using CNS neurons and PC12 cells was investigateda, nd we foundt hat generation of reactive oxygens pecies (ROS) is highlya ssociatedw ithapoptosisH. igh oxygeni nducedn euronala poptosisw, hichw as blocked by protein or RNA synthesis inhibitors. Neurotrophic factors and Bcl-2 preventedt his apoptotic cell death. Exposure to hydrogen peroxide, lipid hydroperoxide or serum deprivation triggered apoptosis associated with increased generation of ROS as determined using a ROS-specific fluorescent probe. In cultured cerebellar granule neurons from 15-day-old wild-type and p53-deficient mice, we examinet he role of p53 in regulating the life and death of CNS neurons. When exposure of γ-ray or bleomycin to neurons died in p53 dependent manner. These neuronal deaths were partially prevented by actinomycin D or cycloheximide. The pycnotic nuclei observed in these dying neurons indicated that cell death occurs via apoptosis. Although there are many evidences that p53 is involved in apoptosis in proliferating cells, it is interesting that p53 is also involved in apoptosis in postmitotic neurons as shown in this study.
  • *志久 開人, 白井 洸充, 石原 健, 備瀬 竜馬
    電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
    2022年 2022 巻 04-1A-01
    発行日: 2022/09/15
    公開日: 2023/03/16
    会議録・要旨集 フリー

    本研究の目的は、線虫の

    神経細胞
    の時系列3Dデータに対して個々の
    神経細胞
    を全て追跡することである。線虫は非剛体的な動きを行い、時刻毎に
    神経細胞
    の位置関係が変化するため、剛体に対する物体追跡技術では追跡を行うことが困難である。そのため、まずは3Dデータに対して個々の
    神経細胞
    の検出を行う。その後、時系列3Dデータに対して非剛体画像レジストレーションを行うことで、各
    神経細胞
    の位置合わせを行う。これらの手順を行うことで、線虫の
    神経細胞
    の時系列3Dデータに対して個々の
    神経細胞
    を全て追跡することが可能となり、線虫の個々の
    神経細胞
    の活動を解析することができると考えている。

  • 尾田 珠希, 和佐本 諭, 高橋 剛, 田中 宏幸, 成宮 周, 永井 博弌
    アレルギー
    2004年 53 巻 8-9 号 944-
    発行日: 2004/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 高橋 剛, 和佐本 諭, 尾田 珠希, 田中 宏幸, 成宮 周, 永井 博弌
    アレルギー
    2004年 53 巻 8-9 号 944-
    発行日: 2004/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 長尾 晃一, 駒井 正人, 増田 大星, 田中 宏幸, 成宮 周, 永井 博弌
    アレルギー
    2001年 50 巻 9-10 号 927-
    発行日: 2001/10/01
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 小谷 誠
    生体医工学
    2017年 55Annual 巻 5AM-Abstract 号 420
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/13
    ジャーナル フリー

    筆者は1975年にMITに留学し、人間の身体から発生する微弱な磁気を計測して、人間の脳等の機能の解明や病気の診断に応用する研究を行った。帰国して提案した「高度脳磁場計測装置の開発」が1990年に国のプロジェクト研究に選ばれ、高性能の脳磁場計測装置を開発して、脳機能の解明の研究を行った。 人間の脳

    神経細胞
    の数がもっとも多い時は生まれて1年以内である。しかし、幼児の脳
    神経細胞
    は、小さな
    神経細胞
    体がほとんどであり、ほとんど活動できない。
    神経細胞
    体から多数の樹状突起が成長し、更に一本の神経繊維が成長して、隣の脳
    神経細胞と連絡が取れるようになった時に一人前の脳神経細胞
    として活動できる。 脳の
    神経細胞
    体は減少し始めるが、脳
    神経細胞
    に刺激を与えると減少しない。すなわち、その部分の脳
    神経細胞
    を使用するように努力することによって脳
    神経細胞
    は死滅しない。 脳
    神経細胞
    が一人前に育つのは、22歳までである。この期間にどのような教育をするかに将来活躍できる人間になれるかが決まる。ここでは、今までの多くの実験で示された教育方法について説明する。

  • 高橋 宏知
    旭硝子財団助成研究成果報告
    2021年 90 巻 論文ID: 2021_062
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/04/27
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 鳴海 太陽, 小林 透己, 榛葉 健太, 小谷 潔, 神保 泰彦
    生体医工学
    2024年 Annual62 巻 Abstract 号 204_1
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/10/25
    ジャーナル フリー

    連合学習とは観念間の結びつきを学習することである.連合学習は複数の刺激が共起するときに起こることから,連合学習の神経基盤の最小単位は,ある

    神経細胞が複数の神経細胞
    から同時に入力を受け取る際の,細胞間の結合強度の変化にあるという仮説がある.本研究は,連合学習の神経基盤の理解のために,複数の
    神経細胞
    を同時に活動させ,かつ細胞間の1対1の結合強度の変化を捉えられる解像度で,ネットワークスケールの
    神経細胞
    の活動を計測することを目的とした.単一
    神経細胞
    スケールでの計測を実現するため,高密度微小電極アレイ上で
    神経細胞
    を分散培養し,細胞外電位を計測した.単一
    神経細胞
    スケールでの発火誘発を実現するため,光遺伝学により
    神経細胞
    に光感受性を持たせ,デジタルミラーデバイスによる微小面積の光照射で発火を誘発した.結果,光照射した単一
    神経細胞
    を高頻度で複数回発火させ,連続するシナプス入力が加重される現象である時間的加重を誘発した.単一
    神経細胞
    の連続発火間隔が短くなると,時間的加重による発火が起こりやすくなることを発見した.また,並列光照射により複数の
    神経細胞
    を同時発火させ,複数の細胞からのシナプス入力が加重される現象である空間的加重を誘発した.計測時間中の発火確率の変化から,
    神経細胞
    間の結合強度の変化を観察し,同期活動後の発火確率の変化を発見した.

  • 西谷 直也
    ファルマシア
    2023年 59 巻 1 号 71
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/01/01
    ジャーナル フリー
    神経性食欲不振症(anorexia nervosa: AN)は,過活動や過度な摂食制限,体重減少を特徴とする摂食障害であり,最も死亡率の高い精神疾患である.近年,ゲノムワイド関連解析からANに対するドパミン(dopamine: DA)およびセロトニン(serotonin: 5-HT)
    神経細胞
    の関連性が示唆されている.腹側被蓋野(ventral tegmental area: VTA)のDA
    神経細胞
    (DAVTA
    神経細胞
    )は摂食や身体活動を含む動機づけ行動に関与することが知られている.また,背側縫線核(dorsal raphe nucleus: DRN)の5-HT
    神経細胞
    (5-HTDRN
    神経細胞
    )の活性化は摂食行動を抑制することが報告されている.しかし,これらの
    神経細胞
    がどのようにANの疾患表現型に寄与しているかは不明であった.本稿では,発火頻度依存的なドパミン受容体の選択的活性化に着目し,AN様行動の制御におけるDAVTA
    神経細胞
    →5-HTDRN
    神経細胞
    回路の役割を示したCaiらの論文を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) He Y. et al., Mol. Psychiatry, 26, 7211-7224(2021).
    2) Cai X. et al., Nat. Neurosci., 25, 646-658(2022).
    3) Pollak Dorocic I. et al., Neuron, 83, 663-678(2014).
  • *榛葉 健太, 酒井 洸児, 高山 祐三, 小谷 潔, 神保 泰彦
    精密工学会学術講演会講演論文集
    2014年 2014S 巻 F15
    発行日: 2014/03/01
    公開日: 2014/09/01
    会議録・要旨集 フリー
    幹細胞由来の
    神経細胞
    は,細胞移植治療における細胞ソースとして注目されている.しかし,既存の成熟した
    神経細胞
    との結合が,分化・成熟途中の
    神経細胞
    に与える影響は評価されていない.本研究では,微細加工技術を用いて,2種類の
    神経細胞
    を共培養するためのマイクロ培養デバイスを構築した.デバイス内で,生体より採取した
    神経細胞と幹細胞由来の神経細胞
    を培養し,両者の結合形成を電気活動から評価した.
  • 末永 豊樹, 中園 嘉巳, 田中 久弥, 井出 英人
    電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌)
    2000年 120 巻 8-9 号 1218-1222
    発行日: 2000/08/01
    公開日: 2008/12/19
    ジャーナル フリー
    The mechanism of neuromodulation with serotonin was electrophysiologically revealed during excitatory neurotransmission in the hippocampus by use of the stimulation-recording method. Stimulating electrodes were positioned at the granule layer, and recording electrodes were set at the CA 3 layer in the hippocampal slice preparation of rats. Presynaptic neurons stimulated with single or double pulse train induced excitatory postsynaptic potentials (EPSP). EPSP was recorded and evaluated in the CA 3 injected with serotonin (0, 10, 20, 50 μ M) by means of the wave analyzing program. Firstly, results of the single pulse stimulation show that serotonin pharmacologically reduces EPSP in the hippocampal CA 3 neurons. Secondly, evaluated EPSP responses to the double pulse stimulation are applied to an electrophysiological model. Consequently, it is suggested that serotonin inhibits the release of calcium dependent synaptic vesicles as a neuromodulating mechanism.
  • 椎名 毅, 安達 久信, 神保 泰彦, 川名 明夫
    電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌)
    1992年 112 巻 8 号 429-436
    発行日: 1992/08/20
    公開日: 2008/12/19
    ジャーナル フリー
    As means of stimulating the neuron and measuring the action potential, intracellular methods with micro-pipette are ordinarily used in the field of neurophysiology. Having many merits, the intracellular methods are not suitable for a long-term experiment due to damage to membranes. Moreovere, for the case of intracellular method the multisite stimulation and measurement is difficult from the point of access to the neuron and its invasiveness. In this study, we investigate the extracellular neural stimulation system with arrayed microelectrodes for the purpose of studying the process of organizing neural networks and signal processing by neural cells. Using the microelectrode array of the size of cells formed on the substrate, the action potential of cultured neuron was recorded. The experimental results showed the feasibility of the extracellular stimulation electrodes. The patterns and position of electrodes, furthermore, for appropriate stimulation were examined by simulating the distribution of the current around the ax on model for the various cases. The results offerred some points for design of optimal electrodes.
  • 松岡 正明
    日本老年医学会雑誌
    2012年 49 巻 3 号 303-306
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/12/26
    ジャーナル フリー
    我々の研究グループはアルツハイマー病(AD)の
    神経細胞
    死のメカニズムを解析するとともに,AD関連
    神経細胞
    死を抑制する内在性因子ヒューマニンを応用する治療法開発研究を行ってきた.
    神経細胞
    死のメカニズムとして,ADの
    神経細胞
    内のTGFβ2発現が高まっていること,そしてTGFβ2がAPPとの結合を介して
    神経細胞
    死を引き起こすことを見いだし,TGFβ2の高発現がADの
    神経細胞
    死の発生進行に寄与している可能性を提示した.またヒューマニン研究では,ヒューマニンの受容体を同定し,さらに一連の前臨床研究によりヒューマニン療法がTg2576マウスを含む検討した全てのADモデルマウスの認知症を改善すること,ならびにin vivoではヒューマニン療法が
    神経細胞
    死のみならず神経機能異常による認知症状も改善することを示し,ヒューマニン療法がADの有力な治療法である可能性を示した.
  • 小金澤 紀子, 花村 健次, 白尾 智明
    日本薬理学雑誌
    2017年 149 巻 3 号 104-109
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/03/04
    ジャーナル フリー

    医薬品評価系におけるヒトiPS細胞由来

    神経細胞
    を用いたin vitro試験系は,早期の副作用検出等のために期待されている技術である.しかしながら,ヒトiPS細胞由来
    神経細胞
    の安定した供給や培養技術の開発はあまり進んでいない.また高次脳機能をin vitro系で評価する方法の確立も待たれている.ここでは,ヒトiPS細胞由来
    神経細胞
    を用いた医薬品評価系実現を目指した開発の現状と,げっ歯類海馬由来培養
    神経細胞
    を用いた高次脳機能評価および医薬品評価系開発の現状について紹介する.これまでに我々はヒトiPS細胞由来
    神経細胞
    はその成熟速度が遅いことを示しており,成熟した
    神経細胞
    を対象とした医薬品評価系にはヒトiPS細胞由来
    神経細胞
    をすぐに用いることが難しいと考えられる.一方試験法の確立においては,アクチン結合タンパク質の一種であるドレブリンに着目した解析法を開発し,一定の成果を上げてきた.げっ歯類海馬由来培養
    神経細胞
    を用いてドレブリンクラスター密度を指標とすることで高次脳機能を評価することが可能であり,アルツハイマー病モデル
    神経細胞
    での例では医薬品評価への適応の可能性も示されている.さらに大量の化合物をスクリーニングすることを考え,この方法のハイスループット化も実現しつつある.96ウェルプレートでのげっ歯類海馬由来凍結
    神経細胞
    の培養法を確立させ,ドレブリンクラスター密度解析の自動化に成功している.加えて,ドレブリンクラスター密度による評価法の有用性も示された.新薬開発においては未だ非臨床試験と臨床試験の間にギャップがあるが,ドレブリンクラスター密度を指標としたin vitro試験法にヒトiPS細胞由来
    神経細胞
    を適用していくことで,そのギャップを埋められると期待される.

  • 南雲 康行
    ファルマシア
    2014年 50 巻 11 号 1146
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/09/30
    ジャーナル フリー
    神経細胞
    の正常な機能発現には,
    神経細胞
    内外におけるClの適切な濃度勾配形成と維持が不可欠となる.正常な
    神経細胞
    内のClは,細胞外よりも低濃度に維持され,この状態が正常に保たれることで,GABAやグリシンによる細胞内へのCl流入の適切な方向付けと即時的な強い抑制作用を発揮する.成熟
    神経細胞
    における細胞内Cl濃度は,K―Cl共輸送体(K―Cl cotransporter:KCC2)によって調節される.
    神経細胞
    特異的に発現するKCC2は,Clの細胞外排出を担うイオン輸送体であり,これによって細胞内のClを低濃度に保つことができる.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Coull J. A. et al., Nature, 424, 938-942 (2003).
    2) Huberfeld G. et al., J. Neurosci., 27, 9866-9873 (2007).
    3) Gagnon M. et al., Nat. Med., 19, 1524-1528 (2013).
  • 玉那覇 勝樹, 林田 祐樹, 村山 伸樹
    電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
    2008年 2008 巻 01-1P-03
    発行日: 2008年
    公開日: 2010/04/01
    会議録・要旨集 フリー
    近年,種々の神経疾患に対して,その失われた機能を補うために機能的電気刺激が注目されている。その多くは,生体神経組織に対し細胞外空間からパルス通電を行うことにより,
    神経細胞
    の電気的活動を直接制御しようとするものである。この場合,ターゲットとなる神経部位や
    神経細胞
    に対して必要最低限の電流量を刺激として与えることが,その安全性を保障する上で極めて重要である。本研究では,各種
    神経細胞
    の形態と刺激用微小電極との三次元的位置関係に注目し,それが,
    神経細胞
    の興奮を惹起するための閾電荷量にいかに影響するのかを,
    神経細胞
    のバイオフィジックスモデルを用いた計算機シミュレーションにより解析した。
  • 森田 昭夫, 下田 文明, 小島 誠二, 斎藤 逵夫
    Archivum histologicum japonicum
    1956年 9 巻 4 号 483-490
    発行日: 1956/01/20
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    猫の外旋神経核は顔面神経膝の腹側の網様体内に形成され, 運動
    神経細胞の外に小型の植物神経細胞
    を比較的多量に含む.
    外旋核の背外側に向って小型の運動細胞が少量に発見される. 尚お此細胞と共により小さな植物
    神経細胞
    が微細神経線維の間に埋れて存在する. 此小細胞群は更に顔面神経膝の背方を包囲して, 更に屡々縫線の方に迄も延びている. 又膝の腹側にも之に接して小細胞が少量に発見される. 以上植物
    神経細胞
    群を総称して膝周囲核と名付けたい.
  • 井上 節
    Archivum histologicum japonicum
    1975年 38 巻 2 号 85-100
    発行日: 1975年
    公開日: 2009/02/20
    ジャーナル フリー
    1. 髄鞘染色によって得られた位置および核の形態を基礎として, イヌの尾状核にも頭部, 体部および尾部が分類され, その各部分に対して, Nissl 染色, 蛍光組織化学法 および電子顕微鏡によって
    神経細胞
    が分類された.
    2. Nissl 染色では 小型の
    神経細胞
    と, 2種類の大型の
    神経細胞
    が区別された. 大型の
    神経細胞
    は隣り合って存在しないのに比べて, 小型のものは数個が集まって存在する傾向をもち, この細胞分布の型は尾状核の全長にわたって大きな変化は認められなかった.
    3. 蛍光組織化学法では, 側脳室壁より数ミクロン内方で数珠様またはオタマジャクシ様の終末蛍光が認められたが, 尾状核中心部では アミン蛍光は び慢性であった.
    4. 電子顕微鏡では細胞内小器官の存在様式によって, 小型の
    神経細胞
    は 3型に分類され, Nissl 染色で認められた 2型の大型の細胞とあわせて 5型の細胞が分けられた.
    5. 電子顕微鏡では,
    神経細胞
    と神経膠細胞との分類は, 困難なことが多い. 尾状核では, 細胞体に直接終る axo-somatic なシナプスが非常に少ないので, 困難さは倍加される. 本研究においては, とくに subsurface cistern (SSCと略す) に留意し, これを
    神経細胞
    に固有のものとして,
    神経細胞
    と神経膠細胞の分類を行なった. また
    神経細胞
    と神経膠細胞の連絡についてSSCの演ずる役割について考察した.
    6. 試料傾斜観察により, SSCは三次元的には赤血球状の形態をとっていることが判明した.
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