自動販売機
は, 日常生活で多く利用する機械の一つである.利用者が買い間違えた等のエラーが起こるが, 機械を購入するのが設置業者であるために, 利用者の意見が
自動販売機
の製造会社まで反映されないことが多い.そこで, 人間の行動特性を研究し,
自動販売機
を改善する必要がある.はじめに,
自動販売機
導入による利用者の行動の変化をモデル化し, 利用者に新たに加わった負担について研究を行った.次に,
自動販売機
を利用しづらい年代である高齢者の利用頻度が多い駅の自動券売機で, 4,407人の利用者の行動を調査した.その結果.年齢別, 性別のエラー時の行動特性が観測された他, エラー後の対処の方法についても, 年齢によって特徴的な行動がみられた, それらの実態をふまえて自動券売機の表示の改善を行い, 3,817人の行動を調査した結果, エラーの低減, 及び利用者の行動に変化がみられたので報告する.
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