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全文: "落葉樹林"
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  • 田中 蕃
    蝶と蛾
    1976年 27 巻 3 号 130-
    発行日: 1976/10/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • 中条 廣義
    アフリカ研究
    1992年 1992 巻 41 号 23-45
    発行日: 1992/11/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    1. 熱帯多雨林のサバンナ化のメカニズムを解明しようとする研究の一環として, 筆者は熱帯半落葉樹林の生態環境を, 1989年9月と1990年10月に, 土壌学的および植物生態学的に調査した。調査は, 西アフリカ・カメルーン東部のベルトアの北北西約20-40Kmの地域 (標高約700-800m) でおこなった。
    2. 半落葉樹林の土壌は, 薄いA層, 塊状構造, 軽埴土~埴土, 赤褐色のB層, 球状結核および鉄瘤塊などによって特徴付けられ, 土壌学的には鉄アルミナ質土壌に属する。地温測定の結果, 半落葉樹林内では地表面下約25cmまでは, 地上部の温度変化の影響を絶えず受けている。
    3. 半落葉樹林内の8個の調査地に出現した植物種総数は87種を数え, そのうち63種が高木種そして24種が草本・低木種であった。階層構造は高木層が3層, 低木層および草本層が各1層の計5層からなり, 最高高木層の高さは35-50mであった。原生状態の半落葉樹林の階層構造は次のような特徴を示した: 最高高木層が常緑樹林にくらべ疎開している。高木第3層の植被率がきわめて高い。低木・草本層の発達が悪い。
    4. 高木種63種のうち41種が後継稚樹および若木をもたなかった。41種の多くが, 最高高木層の構成種で, 陽樹および風散布種であることから, 更新においては伝統的焼畑跡地とか小伐開地というような大きなギャップが必要と考えた。
    5. 半落葉樹林では, 更新が自然状態できわめて貧弱であった。このことから, この森林は, 将来現在の高木層の種類組成が維持できなくなり, 1代かぎりになると考えた。
    6. 半落葉樹林の多くの構成種は常緑樹林域からサバンナ植生域の一部にまで分布が可能であることから, この森林は環境に対する生態的適応幅がきわめて大きい樹種の集合体であると考えた。
    7. 半落葉樹林の種の多様性は, 伝統的焼畑や小規模伐採 (択伐等) によって形成される大きなギャップと多様な動物相によって維持されていると考えた。
    8. 半落葉樹林を保護するために, 森林に一切の人間活動を排除した聖域を設けることは, 植物や動物の多様度の低下を生じさせることになる。
    9. 現在の森林の破壊・消失は, 急激かつ異常な人口増加と都市化に附随して生じている。半落葉樹林の持続的利用を計るには, 高い人口圧のもとでも自然と共存できる農業システム及び林業システムの確立が急務である。そのためにも, 半落葉樹林の生態系を詳細に調査し, 森林の多様な潜在力を認識する必要があろう。
  • 倉島 栄一, 関 基, 加藤 徹, 向井田 善朗
    農業土木学会論文集
    1999年 1999 巻 203 号 559-566,a1
    発行日: 1999/10/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    落葉樹林内と, 併設した気象観測露場で融雪熱収支解析に必要な気象要素を1995年と1996年の融雪期および消雪後の未着葉期, 着葉進行期において観測し両者を比較したさらに, 融雪量はもとより, 融雪過程を再現できる融雪推定方法を適用し, この方法の有用性を確認した,
    晴天日の日射量によって無次元化された日射量と落葉樹林内と針葉樹林内における下向き放射量に占める日射量成分の比との間に相関関係があることから, これらの森林内での放射要素の推定方法を提案した. この推定に介在する放射量パラメータは, 融雪推定方法によって推定された融雪量の誤差を目的関数とした最適化手法によって求められることを示した.
  • 佐藤 重穂
    日本鳥学会誌
    2018年 67 巻 2 号 271
    発行日: 2018/10/25
    公開日: 2018/11/14
    ジャーナル フリー
  • 萩原 もえか, 加古 菜甫子, 高槻 成紀
    霊長類研究 Supplement
    2013年 29 巻 P-83
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/02/14
    会議録・要旨集 フリー
     オニグルミ(以下クルミ)の種子がニホンリス(以下リス)やネズミ類に貯食されることはよく知られている.貯食場所が母樹より離れて,リスやネズミが採食せず発芽すれば,種子の散布にプラスになる.ただし,リスとネズミ類では群落利用や行動上の特性に違いがあるため,種子散布という点でその違いを明らかにすることには意味がある.
     そこで長野県黒姫の「アファンの森」でクルミの種子散布についてリスとネズミ類で比較した.アファンの森は落葉広葉樹が多いが,隣接する国有林はほとんどが人工林(スギ林)で,両者はほぼ直線的に接している.クルミはこの境界部に多くあるため,2タイプの林への散布を比較するのに適している.森林管理によって落枝を束にしている場所や,自然状態でも数本の枝が重なっている場所の下にクルミの食痕が発見される.クルミ食痕はリスとネズミ類で区別ができるため,落葉樹林と人工林でその割合を比較した.
     クルミ食痕は 2012年 4月から 2013年 6月に枝の束の中とランダムに選んだ 2m × 2mの区画から収集した.その結果,落葉広葉樹ではリスの食痕 292.5個(リスは種子を 2分するので,半分を 0.5個とした),ネズミの食痕 1151個,人工林ではリスの食痕 219.5個,ネズミの食痕 34個が発見された.
     人工林にリスの食痕が多かったのは,リスが樹上性で昼行性であるから,捕食者の危険を避けるために,鬱閉度の高い人工林を利用したからだと考えられる.また,枝束の下にリスの食痕クルミがあったのは,枝束の上で採食したクルミが落ちたものと考えられる.一方,落葉樹林にネズミ類の食痕が多かったのは,ネズミ類の個体数が人工林よりも落葉樹林に多く,またネズミ類が藪の多い落葉樹林の枝束の中で隠れながら採食するためと考えられる.これらの結果は,クルミの種子散布はそこに生息する齧歯類の組成や個体数によって影響を受けることを示唆する.
  • 中条 廣義
    アフリカ研究
    1989年 1989 巻 34 号 23-39
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    1. カメルーン南部の森林地帯では, 海岸から内陸部に向かって降水量が激減するという現象がみられる。そこで筆者は, この地域において急激な降水量の減少と森林植生の関係を明らかにするため, 植物生態学的な調査を1984年の9-10月の雨季におこなった。
    2. 年降水量3,000以上-1,600mmの範囲で森林を調査し, 次のような4つの森林タイプを認めた: 熱帯常緑樹林, 移行林(1), 移行林(2), 熱帯半落葉樹林。
    3. 各森林タイプと年降水量の関係をみると, 常緑樹林は年降水量2,000mm以上, 移行林(1)は2,000-1,700mm, 移行林(2)は1,700-1,600mm, そして半落葉樹林は1,600mm以下の地域にそれぞれ分布する。
    4. カメルーン南部の地形は, 海岸低地, 移行帯急崖部, 台地面に分けられる。常緑樹林は海岸低地と移行帯急崖部に, 移行林(1)は台地面の西端部に, 移行林(2)は移行林(1)に隣接しそれよりも内陸部の台地面に, 半落葉樹林は台地面の移行林(2)よりもさらに内陸部にそれぞれ対応する。
    5. 森林地帯の土壌を調べた。その結果, 常緑樹林と移行林との間で, 土壌の形態的特性 (土壌構造, 土性, 土色, 土壌硬度, A0層の厚さ, 礫の状態) にちがいが認められた。
    6. 最終氷期の最寒冷期における熱帯低地林の分布域を推察した。カメルーン南部では, 最寒冷期の熱帯常緑樹林の分布域は現在のそれとほとんどかわらず, 現在の海岸からわずか70kmの範囲に常緑樹林から半落葉樹林までが閉じ込められたであろうと考えた。
  • 藤本 りお, 林田 光祐
    東北森林科学会誌
    2000年 5 巻 2 号 79-86
    発行日: 2000/10/31
    公開日: 2018/03/19
    ジャーナル フリー
    山形県女鹿の北限域のタブノキ林内と林縁およびその周囲の落葉広葉樹林において,タブノキの更新初期の動態を調べた。タブノキ純林内では種子は散布された翌年の夏にほとんど発芽したのに対し,タブノキ林縁部では約40%が散布された年の秋に発芽した。主な死亡要因は,種子では野ネズミなどの動物による捕食,実生では病害による立枯れであった。立枯れの発生は林縁や落葉樹林内に比べてタブノキ林内で多かった。2年生実生のサイズは光環境を反映し,タブノキ林内よりも林縁や落葉樹林内が大きかった。このようにタブノキ林内より林縁部や落葉樹林内の方がタブノキ実生の定着に適した条件を有していた。また,林縁の当年秋発芽個体と翌年夏発芽個体の成長量を比べると,当年秋発芽個体の方が良好であり,林縁では発芽時期の違いが成長に影響することが示唆された。
  • 堅田 元喜, 星加 康智
    日本森林学会大会発表データベース
    2016年 127 巻 S11-8
    発行日: 2016/07/08
    公開日: 2016/07/19
    会議録・要旨集 フリー
    対流圏オゾンは、森林樹木の光合成活動を阻害するとともに気孔開閉機能に影響を与える。高オゾン濃度下では、環境要素の変化に対する気孔応答の鈍化が誘発され、樹木の炭素獲得や蒸散に伴う水消費が変化するが、この影響は森林のオゾン影響の評価に使われているモデルには全く考慮されていない。本研究では、オゾン交換過程を考慮した多層陸面モデルと全球大気化学モデルを組み合わせたシミュレーションによって、気孔応答の鈍化がおよぼす北半球スケールの森林の炭素獲得量と蒸散量への影響を評価する。気孔応答の鈍化過程は、北海道のFree-Airオゾン暴露実験サイトで得られた個葉レベルのガス交換測定データを用いて、最小気孔コンダクタンスに基づいてモデル化して陸面モデルに取り込むことで、群落へとスケーリングアップした。数値計算の結果、気孔応答の鈍化により森林の炭素獲得の減少と蒸散の促進が同時に起こり、水利用効率が大幅に低下することを明らかにした。この結果は、過去の暴露チャンバー実験や野外観測から得られている知見と一致した。気孔応答の鈍化による水利用効率の低下は、特に東アジアの高オゾン濃度地域で著しいことが明らかになった。
  • 花谷 守正
    紙パ技協誌
    2015年 69 巻 11 号 1244
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/02/01
    ジャーナル 認証あり
  • 横田 樹広, 武内 和彦
    都市計画論文集
    2006年 41.3 巻 361-366
    発行日: 2006/10/25
    公開日: 2018/06/26
    ジャーナル オープンアクセス
    都市域における小規模緑被分布の生態系ネットワーク機能を明らかにするため、緑被の空間的分布特性の指標を算出し、チョウ類を指標とした生物出現状況との関係性を把握した。2_m²_以上の都市内小規模緑被について、植生タイプごとの集塊度,異なる植生タイプの隣接長,植生タイプからの距離,植生タイプの多様性の4指標を算出し、出現したチョウ類の種タイプの組合せ(草原性のみ,草原性+林縁性,樹林性出現)との関係を分類・回帰木により分析した。その結果、生態系ネットワーク機能評価において、種タイプの幅への影響が大きい樹林性チョウ類の出現の有無が評価の指標に有効と考えられた。樹林性チョウ類の出現は、広域の落葉樹林面積に依存しており、緑被分布特性として、小規模領域での落葉樹林と常緑樹林・草地の混在による植生のモザイクが寄与することが示された。また、草原性種,林縁性種を含めた種タイプの幅には、小規模距離圏での草地の集塊度や広域での植栽木・竹林の集塊度が寄与しており、生態系ネットワーク機能の向上において、まとまった落葉樹林・竹林の保全や隣接市街地での植栽整備等が有効と考えられた。
  • 堀 良通, 塩見 正衛, 相川 真一, 荻津 英也, 冨松 元, 安田 泰輔
    日本生態学会誌
    2005年 55 巻 1 号 11-19
    発行日: 2005/04/25
    公開日: 2017/05/27
    ジャーナル フリー
    1. 航空写真を解析して, (1)茨城県北部の山間地域(県北山間地域), (2)中部の里山地域(県央御前山地域), (3)南部の都市と近郊(県南土浦地域)の3地域における1990年代の土地利用区分の比較を行った.解析にはベータ・二項分布を利用した.3地域の比較から, 第1の地域は山村的な土地利用形態を強くもっていること, 第3の地域は都市的な土地利用形態をもっていること, そして第2の県央御前山地域は両者の中間的ないしやや山村に近い土地利用形態をもっていることを明らかにした.1980年に茨城県で作成した茨城県植生図の解析結果と1990年代の結果を比較すると, 県北山間地域では落葉樹林と市街地の面積が増加し, 農耕地の面積が減少した.県央御前山地域においても, ほぼ同様の傾向がみられた.一方, 県南土浦地域においては, 落葉樹林面積の減少と市街地面積の著しい増加が目立った.この地域では面積の変化だけではなく, 市街地は大きな塊を形成する傾向が, また落葉樹林は局所化する傾向がみられた.これらの事実から, 1970年代から1990年代にかけてのわが国の社会と産業構造の変化が土地利用区分に及ぼした影響がいかに大きかったかをみることができる.2. 土地利用区分の時間的・空間的な変動をみるためには, ベータ・二項分布モデルとそのパラメータ値の利用が有効なことを示した.
  • 1. 二次遷移
    中条 廣義
    アフリカ研究
    1997年 1997 巻 50 号 53-80
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    1. 中部アフリカ・コンゴ北部のジュベ地区で, 焼畑跡地での植生遷移を明らかにするために, 熱帯雨林とくに二次植生を中心に調査をおこなった。若齢二次高木林の優占種は Musanga cecropioides であった。
    2. Musanga林の発達の初期段階に既に熱帯半落葉樹林種が多く出現することから, 二次植生から極相林への遷移が早く進行していること, さらにMusanga林は将来熱帯半落葉樹林へ移行することが明らかとなった。
    3. Musanga林の階層構造は次のような特徴を示した: 高木層は3層に分化している。林冠の植被率は60-90%の範囲にあり, 低木層の植被率が90-100%ときわめて高い。
    4. Musanga林の土壌は, 弱い塊状構造, A層とB層上部が砂壌土, B層下部が埴壌土~砂質埴土, にぶい褐色の粘土質のB層, 鉄結核および鉄瘤塊の欠如などによって特徴付けられる沖積土起源の比較的古い土壌であると考えた。
    5. 地温測定の結果, 地上部の温度変化の影響を強く受ける深度は群落の植生高が高くなるにしたがい, 徐々に浅くなっていくことが明らかとなった。地温が一定となる深度にはばらつきがあるが, 一定地温は約24℃を示した。
    6. A0層およびA層の層厚は, 二次植生下では遷移が進行するにつれて増加した。
    7. Musanga林下の土壌に炭片層が集中的に出現することから, 焼畑農耕活動は Musanga林の発達する立地で永続的に行われていると考えた。
    8. ジュベ地区の農耕民は, 焼畑の場として, 地下水位の変動の影響を受けない, 地下水位の高くない, および一時的にも冠水しない Musanga林の立地を選択的に利用していることを認めた。
  • 霜道
    田中 貞雄, 谷沢 恒夫, 柿沼 計
    農業気象
    1959年 15 巻 2 号 46-48
    発行日: 1959/09/15
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    In the northern part, piedmont district, of Nasu-Gun, Tochigi-Ken, we have surveyed over the inveterate frost damaged-Zone, covering 400ha. In this area are two long narrow strips of frost-belt, and at the zone about 2km off the mountain-base is seen the severest frost-damage.
    Cold air current through the frost-belt, rises from the grass or the thin groves of deciduous tree at the mountain-side, and it streams down, like a river, along lower parts of land avoiding obstacles.
    With needle leaf trees in cold current, the temperature goes up and it downs when with the grass or deciduous trees. The frost belt reforms its way as the wind shifts, but under 2m/sec wind velocity, little change has appeared.
    After all, the best way to destroy frost-belt entirely is:
    To seek the cradle of cold current among needle trees groves
    To raise tempertaure by admitting cold current into needle leaf trees belt
    To keep cold current in check and drift it away towards no harm, in needle leaf trees
  • 第2報 林型と野ネズミ類の分布
    大津 正英
    日本応用動物昆虫学会誌
    1970年 14 巻 2 号 85-88
    発行日: 1970/06/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    山形県の中央部に位置する白鷹山(海抜992m)の東側山腹,標高550∼600mにおいて,アカマツ,スギ,カラマツおよび広葉落葉樹の幼・壮令林において野ネズミを採集し,つぎの結果を得た。
    1) ハタネズミは,日当たりのよいアカマツ,スギ,カラマツおよび広葉落葉樹のいずれの幼令林においても採集数が多かったが,カラマツおよび広葉落葉樹の壮令林では,採集することができなかった。
    2) ヤチネズミは,スギ,カラマツおよび広葉落葉樹林で陰湿な場所に多く,壮令林より幼令林における採集数が多かった。アカマツ林では,まったく採集することができなかった。
    3) アカネズミは,山形県の森林に最も普遍的に生息する。また樹種や林令には,ほとんど関係なく生息する。アカネズミは,ハタネズミの採集が少なかったカラマツ林と,広葉落葉樹林に多かった。
    4) ヒメネズミは,アカマツ,スギおよびカラマツ林では,壮令林より幼令林における採集数が多かったが,広葉落葉樹林だけは,幼令林よりも壮令林における採集数が多かった。アカマツ壮令林では,まったく採集することができなかった。
  • 坂本 圭児, 三ツ井 大輔, 斯 慶図, 馬場 深, 吉川 賢
    日本林学会大会発表データベース
    2004年 115 巻 P1033
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/03/17
    会議録・要旨集 フリー
    1.はじめに本研究は,暖温帯において,林内の光環境が異なる二次林に生育するケネザサ(Pleioblastus fortunei f. pubescens)を対象として,その生態生理的特性を検討することを目的とした。そのために,疎林,落葉広葉樹林,および落葉常緑広葉樹混交林を対象として,下層に生育するケネザサの葉量の季節的変化,葉の形態の特性,個葉の光合成特性,およびクロロフィル蛍光反応の違いを検討した。2.材料と方法 暖温帯に位置する岡山市の岡山大学半田山自然教育研究林(133˚55´E, 34˚41´N,山頂標高168m)における二次林を調査対象とした。林冠層に疎な密度でアベマキが出現する疎林(以下疎林と呼ぶ),林冠層をアベマキが優占する落葉広葉樹林(以下落葉樹林と呼ぶ),林冠層をコナラが優占しナナミノキなどの常緑広葉樹種が混交する落葉常緑混交林(以下混交林と呼ぶ)の3林分を対象とした。いずれの林分でも,ケネザサは下層を優占していた。ケネザサ群落上で照度を測定したところ,2月の相対照度は,疎林で78.1%,落葉樹林で52.6%,混交林で31.7%であり,8月の相対照度は,疎林で50.1%,落葉樹林で10.1%,混交林で6.4%であった。それぞれの森林タイプにおいて,下層のケネザサ群落の中から,測定対象とする稈を10本ずつ2003年2月に選定し,以下の測定を行った。測定稈では,2003年2月から2003年11月まで1週間か2週間間隔で,2003年に展葉した当年葉と前年に展葉した旧葉に区別して,着葉数を測定した。その測定では,葉色によって葉の褐変進行度を記載した。これらの測定稈以外の稈から,2003年8月に当年葉を採取し,個葉の葉面積,厚さ,および乾重を測定した。測定稈の当年葉を対象として,光合成速度を2003年9月に測定した。測定には,携帯式光合成測定装置(LI-6400,Li-Cor社製)を用いた。光強度を変化させ,光合成速度を測定し,光?光合成曲線を作成した。光_-_光合成曲線から,最大光合成速度(光飽和点の純光合成速度),および光補償点における光合成速度の初期勾配を求めた。葉のクロロフィル蛍光反応を携帯式クロロフィル分析計(MINI-PAM, WALZ社製)で測定した。葉の潜在量子収率を求めるために,蛍光反応の測定を夜明け前に実施し,2003年2月から11月まで月1回から2回の頻度で行った。光ストレスに対する葉の反応を検討するため,葉のクロロフィルaとb,キサントフィルサイクル色素などの色素組成を分析した。3.結果と考察 2月に着葉していた旧葉は5月から7月にかけて急激に落葉したが,その期間中,疎林で最も落葉の割合が大きく,落葉樹林で最も小さかった。全面緑色の旧葉は疎林で最も早くからなくなり,混交林で最も遅くまでみられた。光強度が大きいほど,早くから葉の褐変が進む傾向があった。当年葉の展葉パターンには違いがみられなかったが,当年葉でも,秋季に落葉する割合が疎林で最も高く,また疎林で葉が褐変しやすかった。以上から,光強度が大きな立地ほど葉の回転率が高いことが示唆された。葉の形態をみると,疎林で個葉の葉面積と比葉面積SLAが最も小さく,混交林で比葉面積が最も大きかった。したがって,光強度が大きい立地ほど葉面積が小さく,葉が厚い傾向があると考えられる。当年葉の光飽和点における最大光合成速度と光補償点までの初期勾配の関係をみると,疎林では初期勾配が小さいのに対して最大光合成速度が大きく,混交林では初期勾配が大きいのに対して最大光合成速度が小さい傾向があった。したがって,それぞれの光環境に順応して,光合成効率を高めているものと考えられる。葉の潜在量子収率は,いずれの森林タイプでも,夏季に0.8前後であり,疎林でやや低かった。冬季には,上層木の落葉による光強度の増加と低温のため,潜在量子収率が低く,2月初旬に,疎林で0.4前後,落葉樹林で0.5前後,混交林で0.6前後であった。葉の色素組成では,どの森林タイプでも,冬季の方がクロロフィルa/b比が高く,キサントフィルプールサイズ大きかった。どの季節でも,クロロフィルa/b比が疎林で最も高く,混交林で最も低かった。キサントフィルプールサイズは,疎林で最も大きく,混交林で最も低かった。疎林では光ストレスが最も強く,葉が最も相対的に陽葉化し,かつ熱散逸色素を増加させていた。
  • 遠藤 健治郎
    ペドロジスト
    1965年 9 巻 2 号 79-
    発行日: 1965/12/30
    公開日: 2018/06/30
    ジャーナル フリー
  • 座馬 耕一郎, 和田 一雄, 市来 よし子, 竹ノ下 祐二, 藤田 志歩, 浅井 隆之, 棚田 晃成, 園田 真子, 山田 英佑, 大出 悟
    霊長類研究 Supplement
    2014年 30 巻 P22
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/28
    会議録・要旨集 フリー
    従来、自然植生を利用するニホンザル非餌付け群の生態学的研究は、落葉樹林を中心に調査されており、照葉樹林のニホンザルについては、亜種であるヤクシマザルの研究に集中していた。このため、ニホンザルの地域差が認められた際に、その差異が環境要因によるものか亜種間の差によるものか、明確に区別することが困難であった。本研究はこの問題を解決するために、大隅半島の照葉樹林においてニホンザルの調査を行った。調査地を、海岸から山頂まで自然植生が連続する稲尾岳自然環境保全地域から、猿害被害のある集落や杉の植林区域のある周辺域にかけて設定し、2013年9月11日から6日間の調査を行った。標高90―270mに走る道路15.7kmを7区間に分け、各区間に1―2人の調査員を配置し、午前と午後の2回、各4時間、道路をゆっくり歩いてニホンザルの声を記録し、目視した個体については性・年齢別にカウントした。調査により3群を確認した:(1)大浦集落周辺で14頭+(オトナ:メス6頭、オス3頭、不明1頭、コドモ:2頭、アカンボウ:1頭、不明:1頭)、(2)稲尾岳南東斜面で56頭+(オトナ:メス13頭、オス8頭、不明4、コドモ:18頭、アカンボウ:6頭、不明:7頭)、(3)打詰川周辺で66頭+(オトナ:メス23頭、オス3頭、不明1頭、コドモ:36頭、アカンボウ:2頭、不明:1頭)。いずれの群れも全頭をカウントすることができなかったが、大隅半島の照葉樹林帯に生息するニホンザルは、落葉樹林帯に生息するニホンザルとほぼ同じサイズの集団を作っており、屋久島の照葉樹林帯を含む植生帯のヤクシマザルよりも、集団サイズが大きいと考えられた。この結果は、ニホンザルの集団サイズが、単に植生の影響により決定されるわけではないことを示唆する。今後、継続調査により、正確な集団構成や遊動域等、照葉樹林のニホンザルの特徴について詳細にする予定である。
  • 昆野 安彦, 村松 祥太
    昆蟲.ニューシリーズ
    2008年 11 巻 4 号 185-192
    発行日: 2008/12/25
    公開日: 2018/09/21
    ジャーナル フリー
    環境省レッドリストの準絶滅危惧種であるヒメギフチョウの青葉山における産卵適地選好要因を明らかにするために,青葉山のヒメギフチョウ棲息地を包括する広さ約60ha,海抜80m〜160mの森林を林相によって54の区画に分け,各区画の卵密度を外的基準とする数量化I類による分析を行った.その結果,分析に使用した5種類の環境要因(アイテム)の重要度をアイテムレンジの大小によって判断すると,もっとも重要なのはウスバサイシンの密度で,以下,林相,地形,林床植生,傾斜面の方角の順であった.また,各アイテムの中でもっともカテゴリ数量が高かったのは,ウスバサイシンの密度では「普通」,林相では「落葉樹林」,地形では「斜面」,林床植生高では「30cm以下」,傾斜面の方角では「北向き」であり,理論上の最適な環境下において期待できる卵密度の最大値は337個/haであった.
  • 加藤 和輝, 下山 宏, 山野井 克己, 溝口 康子, 渡辺 力
    雪氷研究大会講演要旨集
    2017年 2017 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/14
    会議録・要旨集 フリー
  • 鷹尾 元
    日本森林学会大会発表データベース
    2019年 130 巻 P2-054
    発行日: 2019/05/27
    公開日: 2019/05/13
    会議録・要旨集 フリー

    複数年にわたる入手可能なLandsat衛星画像を重ね合わせ、各画素における反射率の変化を、周期性の季節変動と、土地被覆・利用変化や植生の遷移に伴う非連続的変化とに分離してモデル化し、観測期間中の任意の時点における反射率を推定する手法を開発した。このうち、周期性の季節変動を表すために、平滑化スプラインを用いた。これにより、複雑かつ個別的なパターンの季節変動を画素ごとに表せるようになった。一方、非連続的変化は、観測期間を分割した複数の平滑化スプラインサブモデルの組み合わせをクロスバリデーションで評価し、動的プログラミングで最適モデルの組み合わせを選択することにより、その変化点として検出した。その結果、皆伐などの明瞭な非連続的変化を捉えられ、前後の季節変動を分離する一方、落葉広葉樹林では平均的なフェノロジーが再現できた。これにより、任意の年月日における画像の推定が可能となった。

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