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クエリ検索: "落葉樹林"
1,314件中 1-20の結果を表示しています
  • *戸塚 岳大, 朝岡 良浩, 風間 聡, 沢本 正樹
    水文・水資源学会研究発表会要旨集
    2004年 17 巻 54
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/04/12
    会議録・要旨集 フリー
  • 倉島 栄一, 関 基, 加藤 徹, 向井田 善朗
    農業土木学会論文集
    1999年 1999 巻 203 号 559-566,a1
    発行日: 1999/10/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    落葉樹林
    内と, 併設した気象観測露場で融雪熱収支解析に必要な気象要素を1995年と1996年の融雪期および消雪後の未着葉期, 着葉進行期において観測し両者を比較したさらに, 融雪量はもとより, 融雪過程を再現できる融雪推定方法を適用し, この方法の有用性を確認した,
    晴天日の日射量によって無次元化された日射量と
    落葉樹林
    内と針葉樹林内における下向き放射量に占める日射量成分の比との間に相関関係があることから, これらの森林内での放射要素の推定方法を提案した. この推定に介在する放射量パラメータは, 融雪推定方法によって推定された融雪量の誤差を目的関数とした最適化手法によって求められることを示した.
  • *水津 重雄
    水文・水資源学会研究発表会要旨集
    2003年 16 巻 52
    発行日: 2003年
    公開日: 2008/04/12
    会議録・要旨集 フリー
  • 横田 樹広, 武内 和彦
    都市計画論文集
    2006年 41.3 巻 361-366
    発行日: 2006/10/25
    公開日: 2018/06/26
    ジャーナル フリー
    都市域における小規模緑被分布の生態系ネットワーク機能を明らかにするため、緑被の空間的分布特性の指標を算出し、チョウ類を指標とした生物出現状況との関係性を把握した。2_m²_以上の都市内小規模緑被について、植生タイプごとの集塊度,異なる植生タイプの隣接長,植生タイプからの距離,植生タイプの多様性の4指標を算出し、出現したチョウ類の種タイプの組合せ(草原性のみ,草原性+林縁性,樹林性出現)との関係を分類・回帰木により分析した。その結果、生態系ネットワーク機能評価において、種タイプの幅への影響が大きい樹林性チョウ類の出現の有無が評価の指標に有効と考えられた。樹林性チョウ類の出現は、広域の
    落葉樹林
    面積に依存しており、緑被分布特性として、小規模領域での
    落葉樹林
    と常緑樹林・草地の混在による植生のモザイクが寄与することが示された。また、草原性種,林縁性種を含めた種タイプの幅には、小規模距離圏での草地の集塊度や広域での植栽木・竹林の集塊度が寄与しており、生態系ネットワーク機能の向上において、まとまった
    落葉樹林
    ・竹林の保全や隣接市街地での植栽整備等が有効と考えられた。
  • 中条 廣義
    アフリカ研究
    1992年 1992 巻 41 号 23-45
    発行日: 1992/11/25
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    1. 熱帯多雨林のサバンナ化のメカニズムを解明しようとする研究の一環として, 筆者は熱帯半
    落葉樹林
    の生態環境を, 1989年9月と1990年10月に, 土壌学的および植物生態学的に調査した。調査は, 西アフリカ・カメルーン東部のベルトアの北北西約20-40Kmの地域 (標高約700-800m) でおこなった。
    2. 半
    落葉樹林
    の土壌は, 薄いA層, 塊状構造, 軽埴土~埴土, 赤褐色のB層, 球状結核および鉄瘤塊などによって特徴付けられ, 土壌学的には鉄アルミナ質土壌に属する。地温測定の結果, 半
    落葉樹林
    内では地表面下約25cmまでは, 地上部の温度変化の影響を絶えず受けている。
    3. 半
    落葉樹林
    内の8個の調査地に出現した植物種総数は87種を数え, そのうち63種が高木種そして24種が草本・低木種であった。階層構造は高木層が3層, 低木層および草本層が各1層の計5層からなり, 最高高木層の高さは35-50mであった。原生状態の半
    落葉樹林
    の階層構造は次のような特徴を示した: 最高高木層が常緑樹林にくらべ疎開している。高木第3層の植被率がきわめて高い。低木・草本層の発達が悪い。
    4. 高木種63種のうち41種が後継稚樹および若木をもたなかった。41種の多くが, 最高高木層の構成種で, 陽樹および風散布種であることから, 更新においては伝統的焼畑跡地とか小伐開地というような大きなギャップが必要と考えた。
    5. 半
    落葉樹林
    では, 更新が自然状態できわめて貧弱であった。このことから, この森林は, 将来現在の高木層の種類組成が維持できなくなり, 1代かぎりになると考えた。
    6. 半
    落葉樹林
    の多くの構成種は常緑樹林域からサバンナ植生域の一部にまで分布が可能であることから, この森林は環境に対する生態的適応幅がきわめて大きい樹種の集合体であると考えた。
    7. 半
    落葉樹林
    の種の多様性は, 伝統的焼畑や小規模伐採 (択伐等) によって形成される大きなギャップと多様な動物相によって維持されていると考えた。
    8. 半
    落葉樹林
    を保護するために, 森林に一切の人間活動を排除した聖域を設けることは, 植物や動物の多様度の低下を生じさせることになる。
    9. 現在の森林の破壊・消失は, 急激かつ異常な人口増加と都市化に附随して生じている。半
    落葉樹林
    の持続的利用を計るには, 高い人口圧のもとでも自然と共存できる農業システム及び林業システムの確立が急務である。そのためにも, 半
    落葉樹林
    の生態系を詳細に調査し, 森林の多様な潜在力を認識する必要があろう。
  • 谷口 森俊
    日本生態学会誌
    1956年 6 巻 3 号 96-98
    発行日: 1956/12/31
    公開日: 2017/04/07
    ジャーナル フリー
    The deciduous forest in Miura peninsula, Kanagawa Prefecture and its relation to the climax forest in this area have been studied. The forest is a secondary one, destitute of the 1st layer. The 2nd layer is dominated by Quercus serrata reaching about 8 m in height. The 3rd layer is composed of deciduous trees, such as Pourthiaea laevis, Callicarpa japonica, Viburnum erosum var. punctatum, Quercus acutissima, Castanea crenata, Stephanandra incise, Viburnum dilatatum f. pilosulm, Dentxia sieboldii, accompanied not frequently with seedlings of ever-green trees such as Shiia sieboldii and Aucuba japonica, which are distinct in the climax forest of this region. The 4th layer is nearly closed with Pleioblastus chino, about 0.5 m high, but frequently Rosa polyantha, Ophiopogon japonicus, Bladhia japonica Liriope muscari var. communis and other herbs are found. The forest, therefore, may be classified as Quercus serrata-Pleioblastus chino association, which developed as a secondary coppiced forest after the destruction of the climax forests of Shiia sieboldii and Machilus thunbergii. Most of the forests found in this peninsula is the Quercus serrata-Pleioblastus chino association, which occurs widely in Japan from Tohoku to Kinki.
  • 渡邉 信剛, 児島 利治, 篠田 成郎, 大橋 慶介, 玉川 一郎, 斎藤 琢
    土木学会論文集B1(水工学)
    2012年 68 巻 4 号 I_1759-I_1764
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/03/26
    ジャーナル フリー
    The objectives of this research are to establish the effective factors for rainfall interception in forest area, and to develop an interception model with micrometeorology and forest structural character such as LAI and crown density. Throughfall, stemflow and some micrometeorological factors are measured at the evergreen forest and the deciduous forest in Takayama City, Gifu, Japan, during 2009 to 2010. The tank-like interception model, which is considered the meteorological and forest stand structural parameter, is developed, and simulates some rainfall events to assess its performance and discuss the effective factors for interception. The results and findings are as follows. Interception rates varied widely in the case of small gross rainfall events. At the evergreen forest, throughfall is simulated precisely, however, underestimated in the case of high intensity rainfall events. It is necessary to modify the tank model parameters of leaf drip water. At the deciduous forest, the interception model considered phenology shows better performance than the model fixed crown density. Phenology is one of the most important parameters for interception modeling.
  • 吉村 充則, 竹内 章司, 本村 夏彦, 竹野 裕治, 田嶋 隆俊
    写真測量とリモートセンシング
    1994年 33 巻 1 号 22-31
    発行日: 1994/02/28
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    This paper describes on a study for ganerating a vegetation map using an image interpretation of multi temporal Landsat TM imageries. The TM data obtained in spring and autumn seasons were used for this interpretation. The discrimination of vegetation types was achieved by the interpretation of the differences of color tone due to the differences of vegetation types which were introduced by the results of ground investigations. The vegetation map was generated through two kinds of interpretation steps.
    As the preliminary step, two major types of ever green vegetation and deciduous vegetation were identified using the TM imageries obtained in the autumn season.
    Next, more detailed vegetation types were discriminated using the color tone differences in the multi-seasonal TM imageries and the results of preliminary interpretation.
    Through this study, the image interpetation of satellite imageries was verified to be a practical and effective method for making a reasonal vegetation map, which may be expected to be used as one of the environmental information in some local regions.
  • 田中 蕃
    蝶と蛾
    1976年 27 巻 3 号 130-
    発行日: 1976/10/01
    公開日: 2017/08/10
    ジャーナル フリー
  • *斉藤 泰久, 伊藤 覚, 鈴木 章浩, 湯浅 岳史
    水文・水資源学会研究発表会要旨集
    2003年 16 巻 36
    発行日: 2003年
    公開日: 2008/04/12
    会議録・要旨集 フリー
    森林域の時系列的な蒸発散量を推定するため、国土地理院NOAAデータにより提供されている月NDVIデータとIKONOSデータを比較し、NDVIデータ(900mメッシュ)内のIKONOSデータによる地被情報を統計的に処理し代表地被を特定した。次に、その地被に対するNDVIの月変化を求め、全天日射量とアルベドの関係から蒸発散量を算出する計算式に組み込み、常緑樹林と
    落葉樹林
    の差に着目し、森林月蒸発散量の算出を行った。
  • 小口 理一
    日本生態学会誌
    2024年 74 巻 1 号 133-
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/06/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 中条 廣義
    アフリカ研究
    1989年 1989 巻 34 号 23-39
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    1. カメルーン南部の森林地帯では, 海岸から内陸部に向かって降水量が激減するという現象がみられる。そこで筆者は, この地域において急激な降水量の減少と森林植生の関係を明らかにするため, 植物生態学的な調査を1984年の9-10月の雨季におこなった。
    2. 年降水量3,000以上-1,600mmの範囲で森林を調査し, 次のような4つの森林タイプを認めた: 熱帯常緑樹林, 移行林(1), 移行林(2), 熱帯半
    落葉樹林

    3. 各森林タイプと年降水量の関係をみると, 常緑樹林は年降水量2,000mm以上, 移行林(1)は2,000-1,700mm, 移行林(2)は1,700-1,600mm, そして半
    落葉樹林
    は1,600mm以下の地域にそれぞれ分布する。
    4. カメルーン南部の地形は, 海岸低地, 移行帯急崖部, 台地面に分けられる。常緑樹林は海岸低地と移行帯急崖部に, 移行林(1)は台地面の西端部に, 移行林(2)は移行林(1)に隣接しそれよりも内陸部の台地面に, 半
    落葉樹林
    は台地面の移行林(2)よりもさらに内陸部にそれぞれ対応する。
    5. 森林地帯の土壌を調べた。その結果, 常緑樹林と移行林との間で, 土壌の形態的特性 (土壌構造, 土性, 土色, 土壌硬度, A0層の厚さ, 礫の状態) にちがいが認められた。
    6. 最終氷期の最寒冷期における熱帯低地林の分布域を推察した。カメルーン南部では, 最寒冷期の熱帯常緑樹林の分布域は現在のそれとほとんどかわらず, 現在の海岸からわずか70kmの範囲に常緑樹林から半
    落葉樹林
    までが閉じ込められたであろうと考えた。
  • 藤本 りお, 林田 光祐
    東北森林科学会誌
    2000年 5 巻 2 号 79-86
    発行日: 2000/10/31
    公開日: 2018/03/19
    ジャーナル フリー
    山形県女鹿の北限域のタブノキ林内と林縁およびその周囲の落葉広葉樹林において,タブノキの更新初期の動態を調べた。タブノキ純林内では種子は散布された翌年の夏にほとんど発芽したのに対し,タブノキ林縁部では約40%が散布された年の秋に発芽した。主な死亡要因は,種子では野ネズミなどの動物による捕食,実生では病害による立枯れであった。立枯れの発生は林縁や
    落葉樹林
    内に比べてタブノキ林内で多かった。2年生実生のサイズは光環境を反映し,タブノキ林内よりも林縁や
    落葉樹林
    内が大きかった。このようにタブノキ林内より林縁部や
    落葉樹林
    内の方がタブノキ実生の定着に適した条件を有していた。また,林縁の当年秋発芽個体と翌年夏発芽個体の成長量を比べると,当年秋発芽個体の方が良好であり,林縁では発芽時期の違いが成長に影響することが示唆された。
  • 1. 二次遷移
    中条 廣義
    アフリカ研究
    1997年 1997 巻 50 号 53-80
    発行日: 1997/03/31
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    1. 中部アフリカ・コンゴ北部のジュベ地区で, 焼畑跡地での植生遷移を明らかにするために, 熱帯雨林とくに二次植生を中心に調査をおこなった。若齢二次高木林の優占種は Musanga cecropioides であった。
    2. Musanga林の発達の初期段階に既に熱帯半
    落葉樹林
    種が多く出現することから, 二次植生から極相林への遷移が早く進行していること, さらにMusanga林は将来熱帯半
    落葉樹林
    へ移行することが明らかとなった。
    3. Musanga林の階層構造は次のような特徴を示した: 高木層は3層に分化している。林冠の植被率は60-90%の範囲にあり, 低木層の植被率が90-100%ときわめて高い。
    4. Musanga林の土壌は, 弱い塊状構造, A層とB層上部が砂壌土, B層下部が埴壌土~砂質埴土, にぶい褐色の粘土質のB層, 鉄結核および鉄瘤塊の欠如などによって特徴付けられる沖積土起源の比較的古い土壌であると考えた。
    5. 地温測定の結果, 地上部の温度変化の影響を強く受ける深度は群落の植生高が高くなるにしたがい, 徐々に浅くなっていくことが明らかとなった。地温が一定となる深度にはばらつきがあるが, 一定地温は約24℃を示した。
    6. A0層およびA層の層厚は, 二次植生下では遷移が進行するにつれて増加した。
    7. Musanga林下の土壌に炭片層が集中的に出現することから, 焼畑農耕活動は Musanga林の発達する立地で永続的に行われていると考えた。
    8. ジュベ地区の農耕民は, 焼畑の場として, 地下水位の変動の影響を受けない, 地下水位の高くない, および一時的にも冠水しない Musanga林の立地を選択的に利用していることを認めた。
  • 太田 岳史, 橋本 哲, 石橋 秀弘
    雪氷
    1990年 52 巻 4 号 289-296
    発行日: 1990/12/29
    公開日: 2009/07/23
    ジャーナル フリー
    森林内融雪の定量化をはかる基礎的検討として, 森林内外での気象観測, 全天日射量を人工的に変化させた表層融雪実験ならびに上記の結果にもとづき熱収支法により森林内融雪量の変動範囲を推定した.その結果, 以下の知見を得た.1) 森林が存在することによって大きく変化する気象要素は全天日射量と風速であり, 前者は
    落葉樹林
    内と常緑樹林内で減少率が異なった.2) 全天日射量の減少により融雪量は直線的に減少し, ピーク融雪量の生起時刻が遅れた.これらの傾向は, 熱収支法によりほぼ再現しえた。3) 常緑樹林内の融雪量は森林外の約10~40%に,
    落葉樹林
    内でも約50~80%に減少することが予想され,
    落葉樹林
    が融雪に与える効果も評価してゆく必要性があることが指摘された.
  • 堀 良通, 塩見 正衛, 相川 真一, 荻津 英也, 冨松 元, 安田 泰輔
    日本生態学会誌
    2005年 55 巻 1 号 11-19
    発行日: 2005/04/25
    公開日: 2017/05/27
    ジャーナル フリー
    1. 航空写真を解析して, (1)茨城県北部の山間地域(県北山間地域), (2)中部の里山地域(県央御前山地域), (3)南部の都市と近郊(県南土浦地域)の3地域における1990年代の土地利用区分の比較を行った.解析にはベータ・二項分布を利用した.3地域の比較から, 第1の地域は山村的な土地利用形態を強くもっていること, 第3の地域は都市的な土地利用形態をもっていること, そして第2の県央御前山地域は両者の中間的ないしやや山村に近い土地利用形態をもっていることを明らかにした.1980年に茨城県で作成した茨城県植生図の解析結果と1990年代の結果を比較すると, 県北山間地域では
    落葉樹林
    と市街地の面積が増加し, 農耕地の面積が減少した.県央御前山地域においても, ほぼ同様の傾向がみられた.一方, 県南土浦地域においては,
    落葉樹林
    面積の減少と市街地面積の著しい増加が目立った.この地域では面積の変化だけではなく, 市街地は大きな塊を形成する傾向が, また
    落葉樹林
    は局所化する傾向がみられた.これらの事実から, 1970年代から1990年代にかけてのわが国の社会と産業構造の変化が土地利用区分に及ぼした影響がいかに大きかったかをみることができる.2. 土地利用区分の時間的・空間的な変動をみるためには, ベータ・二項分布モデルとそのパラメータ値の利用が有効なことを示した.
  • *朝岡 良浩, 風間 聡, 沢本 正樹
    水文・水資源学会研究発表会要旨集
    2004年 17 巻 55
    発行日: 2004年
    公開日: 2008/04/12
    会議録・要旨集 フリー
  • *萩原 もえか, *加古 菜甫子, *高槻 成紀
    霊長類研究 Supplement
    2013年 29 巻 P-83
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/02/14
    会議録・要旨集 フリー
     オニグルミ(以下クルミ)の種子がニホンリス(以下リス)やネズミ類に貯食されることはよく知られている.貯食場所が母樹より離れて,リスやネズミが採食せず発芽すれば,種子の散布にプラスになる.ただし,リスとネズミ類では群落利用や行動上の特性に違いがあるため,種子散布という点でその違いを明らかにすることには意味がある.
     そこで長野県黒姫の「アファンの森」でクルミの種子散布についてリスとネズミ類で比較した.アファンの森は落葉広葉樹が多いが,隣接する国有林はほとんどが人工林(スギ林)で,両者はほぼ直線的に接している.クルミはこの境界部に多くあるため,2タイプの林への散布を比較するのに適している.森林管理によって落枝を束にしている場所や,自然状態でも数本の枝が重なっている場所の下にクルミの食痕が発見される.クルミ食痕はリスとネズミ類で区別ができるため,
    落葉樹林
    と人工林でその割合を比較した.
     クルミ食痕は 2012年 4月から 2013年 6月に枝の束の中とランダムに選んだ 2m × 2mの区画から収集した.その結果,落葉広葉樹ではリスの食痕 292.5個(リスは種子を 2分するので,半分を 0.5個とした),ネズミの食痕 1151個,人工林ではリスの食痕 219.5個,ネズミの食痕 34個が発見された.
     人工林にリスの食痕が多かったのは,リスが樹上性で昼行性であるから,捕食者の危険を避けるために,鬱閉度の高い人工林を利用したからだと考えられる.また,枝束の下にリスの食痕クルミがあったのは,枝束の上で採食したクルミが落ちたものと考えられる.一方,
    落葉樹林
    にネズミ類の食痕が多かったのは,ネズミ類の個体数が人工林よりも
    落葉樹林
    に多く,またネズミ類が藪の多い
    落葉樹林
    の枝束の中で隠れながら採食するためと考えられる.これらの結果は,クルミの種子散布はそこに生息する齧歯類の組成や個体数によって影響を受けることを示唆する.
  • 昆野 安彦, 村松 祥太
    昆蟲.ニューシリーズ
    2008年 11 巻 4 号 185-192
    発行日: 2008/12/25
    公開日: 2018/09/21
    ジャーナル フリー
    環境省レッドリストの準絶滅危惧種であるヒメギフチョウの青葉山における産卵適地選好要因を明らかにするために,青葉山のヒメギフチョウ棲息地を包括する広さ約60ha,海抜80m〜160mの森林を林相によって54の区画に分け,各区画の卵密度を外的基準とする数量化I類による分析を行った.その結果,分析に使用した5種類の環境要因(アイテム)の重要度をアイテムレンジの大小によって判断すると,もっとも重要なのはウスバサイシンの密度で,以下,林相,地形,林床植生,傾斜面の方角の順であった.また,各アイテムの中でもっともカテゴリ数量が高かったのは,ウスバサイシンの密度では「普通」,林相では「
    落葉樹林
    」,地形では「斜面」,林床植生高では「30cm以下」,傾斜面の方角では「北向き」であり,理論上の最適な環境下において期待できる卵密度の最大値は337個/haであった.
  • 山崎 剛
    雪氷
    1992年 54 巻 4 号 391-392
    発行日: 1992/12/31
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
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