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クエリ検索: "葉柄"
8,906件中 1-20の結果を表示しています
  • 村上 高
    日本作物学会紀事
    1989年 58 巻 1 号 42-47
    発行日: 1989/03/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    テンサイ(Beta vulgaris L. var, saccharifera Alef.)は, その菜根部に特異的にシュクロースを蓄積するが, その
    葉柄
    部は光合成産物の通導組織であると共に, グルコースの一時貯蔵庫である. この
    葉柄
    を用いて, その縦方向および横方向における糖の分配を, 一日の光合成の終わる晴天日の夕方(E)と, 翌朝(M)の2回採取して検索した. 糖の定量は, 80%エタノールで常法に従い抽出後, べーリンガー・マンハイム・山之内からのF-キットを用いて, 酵素法(ヘキソキナーゼ・G6P脱水素酵素法)に依って行った.
    葉柄
    を持った若い葉では, グルコースとシュクロースの含有量は上部より下部に高く, フルクトースはこれと反対に上部で高く下部で低かった. これらの3種類の糖は, 若い
    葉柄
    の基部では夜間に乾物当り2~4%増加した. つぎに, 成熟葉の
    葉柄
    基部を背軸側(主として並立維管束, 皮層柔組織等を含む, 緑色部と呼称する)と向軸側(主として髄部柔組織からなる, 白色部と呼称する)に分けて, 通導系に対して横方向の糖の分布を調べた. その結果, グルコースは白色部で夜間にE13%からM20%に増加したが, 緑色部では5~6%のレベルを保って夕・朝で変化は見られなかった. 一方, シュクロース含量は緑色部に高く, その値は夜間にE5%からM12%へと増加した. これらの結果は, 光合成産物が転流していく過程において,
    葉柄
    では, 通導組織と髄柔細胞の間で横方向(放射方向)の変換と転流が日夜活発に行われていることを示唆するものである.
  • 杉山 泰之, 江本 勇治, 鈴木 晴夫
    日本土壌肥料学雑誌
    2005年 76 巻 6 号 897-900
    発行日: 2005/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    葉柄
    汁液中の硝酸イオン濃度を指標とし,生産現場で簡単・迅速にウンシュウミカンの栄養診断をするため,試料採取条件を検討するとともに,小型反射式光度計の実用性を検討した結果,以下の事項が明らかになった。1)ウンシュウミカンの
    葉柄
    汁液中の硝酸イオン濃度は,葉身汁液中の約11〜17倍の濃度だった。2)
    葉柄
    汁液中の硝酸イオン濃度は窒素施肥量を反映したことから,施肥量の多少を判断する栄養診断指標となり得ると考えられた。3)
    葉柄
    汁液中の硝酸イオン濃度を測定する時期は7〜9月が適すると考えられた。4)ウンシュウミカンの
    葉柄
    汁液中の硝酸イオン濃度を小型反射式光度計とイオンクロマトグラフにより測定したところ,その分析値は高い相関がみられた。
  • (第1報) 生わさびの根茎,根毛,並びに葉柄の一般成分について
    田中 祐彦
    農産加工技術研究會誌
    1956年 3 巻 1 号 7-8
    発行日: 1956/02/20
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    従来のわさび漬の改良,更にわさびの加工に資するため,生わさびの根茎,根毛,
    葉柄
    部に区分し,原料の一般分析を行つた。その結果次の傾向にあつた。
    (1) 水分 根茎<根毛<
    葉柄

    (2) アリル芥子油 根茎≒根毛≒
    葉柄

    (3) 粗蛋白 根毛<根茎<
    葉柄

    (4) 炭水化物 根毛<
    葉柄
    <根茎
    (5) 糖 根茎<根毛<
    葉柄

    (6) 粗繊維 根茎<
    葉柄
    <根毛
    (7) 粗灰分 根茎<根毛<
    葉柄

    従つて本県のわさび漬(酒粕漬)は,主として根茎を使用し,他は廃棄しているが,根毛,
    葉柄
    も大いに利用し得ることがわかつた。只加工処理の方法に今後の研究があるわけである。
    本研究に当り,山口県玖珂郡錦町望月英司氏の御協力に対し,更に玖北地区農業改良普及事務所,北村等氏の御援助に対し,謝意を表する次第である。
  • 瀧 勝俊
    日本土壌肥料学雑誌
    2003年 74 巻 3 号 343-347
    発行日: 2003/06/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 加藤 泰正
    日本作物学会紀事
    1973年 42 巻 2 号 154-163
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    The nitrogen transported from the roots to the shoots of the young soybean plant fed with K 15NO3 for 12 hours was shown to be made up of two components, the newly absorbed nitrogen (15N) and the "old" nitrogen (14N) which had been originated from the nitrogenous constituents of the roots. The mean proportion of 15N and 14N was approximately equal. But the nitrogen reaching the apical growing region was found to contain a relatively higher proportion of 14N to 15N. The "ringing" experiment, in which a portion of the petiolar phloem tissue of each leaf was blocked by heat, revealed that at least the most recently matured leaves were supplied with nitrogen containing both 15N and 14N during the experiment. The leaf proteins were found to be in a state of turnover. By assuming that both "new" and "old" nitrogen components could be incorporated into leaf proteins at an equal rate, the protein turnover rate was calculated for the second trifoliate leaves (the youngest mature leaves used)as 0.54-0.90 per cent per hour. N-deficient treatment for 36 hours prior to 15N supply caused a protein degradation and a subsequent accumulation of soluble nitrogenous compounds in the "ringed" leaves. Whether this soluble-14N pool could be reutilized for protein synthesis following the application of 15N to the roots was tested. Although the amount of 15N incorporated into proteins was reduced to some extent in the "ringed" leaves, the ratio of protein-15N to soluble-15N was not much affected as compared with the control leaves. From this result it has been suggested that the nitrogen of the newly synthesized proteins may come largely from the nitrogen source delivered newly to the leaf, and that the nitrogen released from protein decomposition may not be reutilized efficiently within the same leaf.
  • 藤本 順子
    園芸学研究
    2007年 6 巻 1 号 43-46
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/03/06
    ジャーナル フリー
    葉柄
    抽出液を利用した加温栽培‘デラウェア’におけるカリウム欠乏症の診断法を検討した.
    小型反射式光度計で測定した
    葉柄
    抽出液中カリウム濃度と葉中カリウム含有率との間には正の高い相関があり,カリウム欠乏症診断に活用できると考えられた.また,開花期に小型反射式光度計で測定した
    葉柄
    抽出液中カリウム濃度が2,400 ppm以下では,この時に肉眼的な症状が認められなくても,カリウム欠乏症が発生する可能性が高いと考えられた.しかし,この時カリウムを供給することにより欠乏症の発生を回避できることが示唆された.
  • 村上
    日本作物学会紀事
    1987年 56 巻 1 号 24-39
    発行日: 1987/03/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    Petioles of sugar beet plants, Beta vulgaris var. saccharifera Alef. serve not only as conductive tissues but also as intermediate storage pools11∼14, 18). Enzymatic conversion systems of sugars should be localized within the phloem and parenchyma cells of the petiole. In the previous papers, the histochemical detection of UDPG-pyrophosphorylase6), phosphoglucomutase7), phosphoglucose isomerase8) and glucose-6-phosphatase9) in the petiole tissues were reported. In this paper, The histochemical detection of phosphorylase in the petiole tissues is described. The histochemial method described by YIN and SUN17) was employed with slight modification. The reaction mixture was summarized in Table 1. Based on the formula (1), newly synthesized polysaccharides were detected with iodine reaction technique15). (GlP)n + (Starch)m &lrarr; (Starch)m+n + nH3PO4 ···(1) Procedure : Non-fixed sections obtained from the fresh petioles of sugar beet cv. Mono-hikari were used. After infiltration in distilled water under reduced pressure10), the sections were incubated in the test solution covered with toluene (Table 1)2) and kept for 1-3 days at room temperature. Before observation under a light microscope, the sections stained with the diluted Gram's iodine solution were mounted on slides, covered with iodine glycerol (Gram's iodine solution : glycerol/1 : 10) and sealed with paraffin10). Histochemical observations : The site of newly synthesized polysaccharides stained clear deep blue with iodine indicates the localization of phosphorylase. In the epidermal system of the abaxial side of young petioles, guard cells exclusively showed marked formation of polysaccharides in the section incubated in the test solution (Figs. la and lb). In the pith parenchyma cells, the newly synthesized polysaccharides were deposited as tiny granules independently of intracellular particles and nucleus (Fig. 2). In the xylem, phosphorylase activity was not detected in most of its parenchyma, but in the parenchyma cells surrounding the vessel, the vigorous activity was observed frequently (Fig. 3). In the phloem and cambium, phosphorylase activity was not almost observed, but is some cases, marked activity was detected in companion cells and phloem parenchyma (Fig. 4). In the bundle sheath, the newly synthesized polysaccharides appeared in two different states, one gathered around one pole of each cell forming a large ellipsoid, and the other scattered in the cytoplasm forming tiny granules (Fig. 5). From the observation mentioned above, phosphorylase activity occurred in the pith parenchyma cells of young petioles where polysaccharides were not present but large amounts of glucose were stored10) physiologically. This discrepancy remains to be resolved.
  • 鈴木 健夫
    日本蚕糸学雑誌
    1986年 55 巻 6 号 494-497
    発行日: 1986/12/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    クワにおける
    葉柄
    の上偏生長を調べるため, 春切した高根刈仕立のクワ (しんいちのせ) から伸長した新梢上の最大光葉から4枚目の葉について, 5月31日に葉身あるいは
    葉柄
    にエスレル水溶液を塗布した。葉身に塗布した場合にはエスレルの濃度1ppmから, また
    葉柄
    に塗布した場合には10ppmから
    葉柄
    が湾曲したが, 葉身塗布では1, 10ppm, また
    葉柄
    塗布では10, 100ppmの場合には湾曲が回復した。
    葉柄
    の上側, 下側, 横側にそれぞれ500ppmエスレルを塗布すると, 上側では著しく湾曲したが, 下側ではわずかであった。また, 横側に塗布した場合にも
    葉柄
    は下方へ湾曲した。
    葉柄
    を三分割して上部, 中部, 下部にそれぞれ500ppmエスレルを塗布すると下部塗布の場合の湾曲が他に比較してやや優った。一方, 上位葉 (最大光葉), 中位葉, 下位葉について500ppmエスレルを
    葉柄
    あるいは葉身に塗布すると, いずれの場合も
    葉柄
    の湾曲は中位葉>上位葉>下位葉の順であった。
  • 藤本 順子
    日本土壌肥料学雑誌
    2017年 87 巻 1 号 45-48
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/02
    ジャーナル フリー
  • 田村 史人, 藤井 雄一郎, 村西 久美, 高野 和夫
    園芸学研究
    2007年 6 巻 3 号 375-381
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/07/24
    ジャーナル フリー
    ブドウ‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’におけるカリウムのリアルタイム栄養診断法を確立するため,養液栽培した樹について,
    葉柄
    搾汁液のカリウムの濃度と葉の葉焼け発生率および果実品質との関係を検討した.
    果粒軟化期における
    葉柄
    搾汁液中のカリウム濃度と葉焼け発生率との間に有意な相関関係が認められ,カリウム濃度が500 mg・L−1以下では,濃度が低いほど葉焼けの発生が多い傾向が認められた.
    果粒軟化期におけるカリウム濃度と果粒重との間にも,相関関係が認められ,カリウム濃度が1,000 mg・L−1以下では,濃度が低いほど果粒重が小さい傾向が認められた.カリウム濃度と成熟果実の糖度との間には負の相関関係が認められたが,4,000 mg・L1までは栽培上問題となるほどの糖度低下は観察されなかった.
    幼果期における
    葉柄
    搾汁液中のカリウム濃度と葉焼け発生率および果実品質との関係は,果粒軟化期に比べると,明瞭でなかった.
  • 山崎 晴民, 六本木 和夫
    日本土壌肥料学雑誌
    2006年 77 巻 6 号 691-694
    発行日: 2006/12/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 光
    やどりが
    2019年 2019 巻 263 号 12-20
    発行日: 2019/12/31
    公開日: 2022/01/01
    ジャーナル フリー
  • 藤本 順子
    日本土壌肥料学雑誌
    2010年 81 巻 2 号 125-129
    発行日: 2010/04/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
    超早期加温栽培'デラウェア'において,
    葉柄
    汁液を用いた窒素栄養診断法を開発する目的で試験を行った.1)'デラウェア'の
    葉柄
    汁液中NO_3^-濃度を測定する場合の簡便な試料調製法は,2〜5mmに細断した
    葉柄
    切片に純水を加え,24時間浸漬した後,その上澄み液を用いるのがよいと考えられた.2)開花期における
    葉柄
    汁液を用いた窒素栄養診断には,第4〜6葉の
    葉柄
    を用いるのがよいと判断した.3)超早期加温'デラウェア'の開花期における
    葉柄
    汁液中NO_3^-濃度の適正範囲は,200mg L^<-1>〜800mg L^<-1>であると考えられた.
  • *藤田 佳子, 高木 慎吾, 寺島 一郎
    日本生態学会大会講演要旨集
    2005年 ESJ52 巻 P2-121
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/17
    会議録・要旨集 フリー
    葉の空間配置の調節は、植物全体の受光量に大きく影響を与える。この調節には
    葉柄
    の屈曲が関わっており、屈曲による葉面の向きの変化と受光量の変化との間には良い相関関係がある。一方、屈曲のメカニズムについては良くわかっておらず、一般的には茎の光屈性と同様な現象と考えられている。われわれはシロザ (Chenopodium album L.) を用いて、
    葉柄
    の屈曲の詳細なメカニズムを解析している。 白色のスポット光を用いたこれまでの実験から、
    葉柄の屈曲には葉柄
    背軸側への光照射が有効であること、生育光環境や照射光強度が屈曲に影響を与えること、が明らかになった。また、
    葉柄
    背軸側への照射を約 6 時間続けると、観察中に
    葉柄
    は屈曲し続けた。しかし、屈曲は葉身での効率良い光受容と関わっているので、最適受光をもたらす角度で屈曲が停止する必要がある。そこで屈曲の停止に関わる受光部位の特定を試みたところ、
    葉柄
    の向軸側がもっとも有効であった。したがって、
    葉柄の屈曲は葉柄
    背軸側への光照射によって誘導され、
    葉柄
    向軸側への光照射によって停止する。 さらに、屈曲の誘導と停止に関わる光の波長を調べたところ、誘導には青色光、停止には青色光と赤色光がもっとも有効であることがわかった。このことから、屈曲の誘導には光屈性の青色光受容体であるフォトトロピンが関与している可能性が高い。また、屈曲の停止に関しては、
    葉柄
    での光合成が関与している可能性がある。
  • *山崎 尚, 渥美 茂明
    日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
    2006年 2006 巻
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/27
    会議録・要旨集 フリー
    カタバミ(Oxaris corniculata L.)には、側枝が匍匐し水平重力屈性を示す個体や、側枝が木立ちし負の重力屈性を示す個体がある。また、多様な形態変異が存在し、伸長成長を続ける側枝や長い
    葉柄
    をもつ。
    斜め上方に伸びた
    葉柄
    を葉身ごと切り出し、暗所で水平に置くと、
    葉柄
    は負の重力屈性を示した。また、1次元クリノスタット
    葉柄
    を取り付け、光源ごと回転させた場合、
    葉柄
    は、光源の方向へ屈曲した。このことから、カタバミの
    葉柄
    は、重力屈性および光屈性の両方の性質を備えていると考えられる。そこで、ナフチルフタルアミド酸を切り口から吸わせ、重力刺激や光刺激を与えた。その結果、
    葉柄
    は重力屈性や光屈性を示さなくなった。このことから
    葉柄
    の屈曲反応には、オーキシンの極性輸送が関係していることが示唆された。
    葉柄
    の縦断切片を作成し、
    葉柄
    の伸長や屈曲と細胞伸長との関係、また、屈曲部位とアミロプラストの分布との関係を調べた。細胞の伸長域は、葉腋から小葉に向かって移動し、結果的に
    葉柄
    全体が伸長する。やがて、伸長は停止し、個体内で長さがほぼ一定になる。
    葉柄
    の伸長が停止すると、屈曲部位から離層手前約5mmまでのアミロプラストは消失し、屈曲部位だけに残ると考えられる。
  • 特に葉柄細胞液に於ける測定意義
    田口 亮平, 手塚 昭三, 園原 好美
    日本蚕糸学雑誌
    1954年 23 巻 5 号 279-285
    発行日: 1954/10/29
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    春切及び夏切後伸長した改良鼠返・一の瀬の枝条に着生する桑葉を実験材料として,
    葉柄
    及び葉身の細胞液屈折率並にその他の生理的性状の着生葉位による変化を測定比較して, 次の結果を得た。
    1) 細胞液搾汁前の材料予措法として加熱法と磨砕法とを採用した場合, 葉身では前者に依らなければ搾汁出来ないが,
    葉柄
    は後者によるも搾汁が可能であり, 従つて
    葉柄
    に於ける細胞液屈折率の測定は野外で簡単に行うことが出来る。
    2)
    葉柄
    細胞液に於て, 材料予措法として磨砕法によつた場合と加熱法によつた場合並に搾汁法として圧搾器を用いたときと手圧によつたときとの屈折率を比較すると, それぞれ屈折率の絶対値には幾分の開きがあるが, この値の着生葉位による変化の模様は何れの方法によるも略同様である。従つて
    葉柄
    は磨砕法でしかも手圧による搾汁によつても, 細胞液屈折率の比較の場合相当信頼し得る値が得られる。
    3)
    葉柄
    細胞液の屈折率は若葉に低く, 着生葉位が下つて成熟した葉になるに従つて次第に値が大となり, 更に下方の老葉になると再び低下する。
    葉柄
    の細胞液屈折率は葉身のそれよりも各葉位共明かに低く, また生長を完了した成葉では葉身の細胞液屈折率は各葉位に於ける値の変化が少く比較的安定した値を示すのに,
    葉柄
    では成葉でも葉位が下れば次第に上昇する。
    4)
    葉柄
    の組織含水量は葉身のそれに比して著しく多く,
    葉柄
    の組織含水量の着生葉位による変化をみると, 生長期にある若葉に少く, しかも葉位が下るに従つて次第に上昇し, 生長を終つた成葉では高い値を示し, 更に葉位が下つて老葉となると次第に低下し,
    葉柄
    組織含水量の着生葉位による斯る変化は葉身のそれと殆ど逆である。これ等の実験結果は
    葉柄
    が一種の水分貯蔵器官として働いていることを示している。
    5) 成葉の各葉位に於ける組織含水量・細胞液屈折率及び修正細胞液濃度の測定値の平均値を求めると,
    葉柄
    の組織含水量は葉身のそれに比し著しく大で, 細胞液屈折率は明かに低い。これは
    葉柄
    では組織中の可溶性物質が多量に含有される水分の為にうすめられている為と推定される。組織含水量の影響を除外した修正細胞液濃度は
    葉柄
    の方が葉身より明かに大で,
    葉柄
    組織の水分保有力が著しく大であることが示されている。
    6)
    葉柄
    細胞液屈折率の絶対値並に着生葉位による変化は葉身のそれと幾分趣を異にするが, 両者は共に若葉に低く, 成葉に高く, 老葉に低いこと, 及び生育の階段を異にする桑樹の成葉に於ける測定値を互に比較した場合, 成葉葉身の細胞液屈折率が高い場合には,
    葉柄
    のそれも高い。従つて
    葉柄
    に於ける屈折率によつて或る程度葉身のそれを推定することが出来る様である。
    以上により, 桑葉
    葉柄
    に於ける細胞液屈折率の測定は圃場で簡単に行うことが出来, 桑葉葉質判定の一方法として利用し得る様であるが, この場合
    葉柄
    が水分貯蔵器官的に働いていることを考慮において,
    葉柄
    細胞液の測定結果を考察すべきである。
  • 岡部 康之
    植物学雑誌
    1941年 55 巻 652 号 187-194
    発行日: 1941年
    公開日: 2007/06/18
    ジャーナル フリー
    1. 本報ハ桑葉々柄ノ上端接觸ヲ行ヒ, 其ノ寒天塊ヲ用ヒテ行フ Avena テストニ依ツテ生長抑制物質ヲ檢出スル方法ニ就イテ研究シタモノデアル。
    2. 1寒天塊ニ接觸セシムル
    葉柄
    數ヲ増ス事ニ依ツテ+屈曲ヲ大ナラシムル事ガ出來タ。
    3. 最大ノ+屈曲ヲ得ラルヽ
    葉柄
    ト寒天塊トノ接觸時間ハ1時間デアツタ。
    4. 接觸スル
    葉柄
    ノ長サガ長イ程+屈曲ガ大デアツタ。
    5. 最大ノ+屈曲ヲ得ラルヽ寒天塊ノ子葉鞘添加時間ハ3時間デアツタ。
    6. 生長抑制物質ヲ含ム事大デアル
    葉柄
    デハ, 子葉鞘添加時間2 1/2時間デ對照寒天ノ+屈曲以上ノ屈曲度ヲ示スノニ, 其ノ含量少キモノデハ, 3時間以後デナケレバ對照寒天ノ+屈曲以上ノ屈曲度ヲ示サナカツタ。
  • ホウレン草のシユウ酸について
    草間 正夫, 村上 ハルヨ, 城所 八千代
    栄養学雑誌
    1963年 21 巻 2 号 41-45
    発行日: 1963年
    公開日: 2010/10/29
    ジャーナル フリー
    夏まきホウレン草である豊葉, ニユーアジヤ, 新日本の生と茹でたものについて, 葉身と
    葉柄
    のシユウ酸含量を測定し, 品種間の差異を認めると共に, 茹でることによるそれらシユウ酸含量に及ぼす影響を比較検討した。
    1) ホウレン草の可食部の割合は, 生ホウレン草では90.3~92.3%, 茹ホウレン草では88.0~88.6%であり, 葉身と
    葉柄
    の量は反比例して品種間の差異を示している。また, 乾燥による歩止りは, 葉身,
    葉柄
    とも, 茹でたものは生のものより少ない傾向を示した。
    2) 生ホウレン草のシユウ酸含量は, 葉身では1g当り9.085~13.915mg, 全量504.2~840.7mg,
    葉柄
    では1g当り0.995~1.945mg, 全量は35.2~58.1mg, 葉身と
    葉柄
    の合計では1g当り5.938~9.953mg, 全量は539.4~898.3mgであつた。葉身のシユウ酸含量に対する
    葉柄
    のシユウ酸含量は, 単位重量当り11.0~14.0%, 全量では6.9~9.2%であつた。
    3) 茹ホウレン草のシユウ酸含量は, 葉身では1g当り5.134~6.511mg, 全量は315.7~415.1mg,
    葉柄
    では1g当り0.464~0.501mg, 全量は11.3~14.2mg, 葉身と
    葉柄
    の合計では1g当り3.717~4.845mg, 全量は329.3~426.4mgであつた。また葉身のシユウ酸含量に対する
    葉柄
    のシユウ酸含量は, 単位重量当り7.1~9.8%, 全量では2.7~4.3%であつた。
    4) 茹でることによるシユウ酸の除去量は, 葉身では単位重量当り43.49~53.21%, 全量は37.39~50.62%,
    葉柄
    では単位重量当り49.65~76.09%, 全量は61.36~80.55%, 葉身と
    葉柄
    の合計では37.40~51.32%であつた。
  • 生沼 曹六, 奥山 美佐雄
    岡山醫學會雜誌
    1932年 44 巻 10 号 2605-2629
    発行日: 1932/10/31
    公開日: 2009/08/24
    ジャーナル フリー
    Wir haben seit sechs Jahren in jedem Sommer an Mimosa ihre Reizbarkeit und Reizleitung untersucht. Die nachstehende Résumés sind die Hauptzüge der Resultate.
    1) Der wirksamste Reizmittel für Mimosa ist der thermische.
    2) Bosescher Regel über Reizleitung gilt nicht ganz streng. Es weist sich ziemlich oft die Abweichung auf.
    3) Wässeriger Extrakt von Mimosa wirkt erregend auf die Blätter und Blattstiele derselben Pflanze, obgleich die Erregungsweise etwas verschieden von der normalen ist. Zwischen dem Kaltwasser- und Heisswasser-extrakt bemerkt man keine nennenswerte Unterschied.
    4) Hypertonische Lösung einiger neutralen Salze wirkt ähnlich wie der Mimosaextrakt.
    5) Mimosa ist schwer narkotisierbar durch die gewöhnliche Narkose wie Alkohol, Aether und Chloroform oder deren Mischung. Aber im Kohlendioxydgas (über 30 vol. %), besonders im Dunkel geht die Pflanze ziemlich leicht zum unerregbaren Zustand uber.
    6) In dem unvollständig narkotisierten Zustand der Mimosa mechanischer Reiz ist wirksamer als thermischer.
    7) Die Reizleitung findet manchmal ohne Begleitung der Fallbewegung des Blattstieles statt.
    8) Wir fanden niemals das Fortleiten des Reizes durch die zwischengeschaltete Wasserschicht.
    9) Aufwärtsströmungsgeschwindigkeit (2.8-3.6mm/sek.) der Farbstofflösung im Stengel ist viel schneller als Abwärtsströmungsgeschwindigkeit (0.01-0.1mm/sek.). Jene entspricht ungefähr der Reizleitungsgeschwindigkeit im Stengel.
    10) Von dem Aktionsstrom berechnete Reizleitungsgeschwindigkeit bei der starken thermischen Reizung beträgt 100-150mm/sek. Die scheinbare Reizleitungsgeschwindigkeit gemessen durch die Reaktionsbewegung bei der schwachen thermischen Reizung beträgt 3-13mm/sek. an der Abwärtsleitung.
    11) Die Reizleitungsgeschwindigkeit des Stengels ist gewöhnlich kleiner als die des Blattstieles.
    12) Feuchtigkeit der Luft macht keinen nennenswerthen Einfluss auf die Abwärtsreizleitungsgeschwindigkeit des Blattstieles, aber vermindert die Aufwärtsleitung.
    13) Erniedrigung der Temperatur unterdrückt die Reizleitungsgeschwindigkeit des Blattstieles.
    14) Lokale Abkühlung des Blattstieles oder des Stengels unterbricht sowohl die Auf- wie Ab-wärtsleitung.
    15) Die Applikation der Cyankaliumlösung auf einem Teile des Stieles unterdrückt die Leitung der schwachen Erregung, aber nicht die der starken.
    16) Die Reizleitungsgeschwindigkeit und die Leitungsstrecke ist grösser bei der starken Reizung als bei der schwachen.
    17) Die Ordnung der Erholung der Blatt- und Stiel-gelenken ist umgekehrt der Ordnung der Reaktion. Die Erholung nach der starken Erregung braucht längere Zeitdauer als die Erholung nach der schwachen Erregung.
    18) Reizleitung an der sekundären Blattstiel verläuft beschleungigend abwärts aber sich verzögernd (also mit Dekrement) aufwärts.
    19) Saitengalvanometrisch aufgenommene elektrische Schwankung bei der Erregung des Blattstieles oder des Stengels ist zweiphasisch.
  • 岡部 康之
    植物学雑誌
    1940年 54 巻 645 号 357-365
    発行日: 1940年
    公開日: 2011/01/26
    ジャーナル フリー
    1. Avena sativa ノ子葉鞘ニnegative curvature (-屈曲) ヲ誘起サセル事ノ出來ル物質ヲ生長素ト構シ, positive curvature (+屈曲) ヲ誘起サセ得ル物質ヲ生長抑制物質ト謂ヒ, 此ノ雨物質ノ
    葉柄
    内ノ行動ニツキ報告シタモノデアル。
    2. 桑ヲ材料トシテ幼葉ノ
    葉柄
    カラ微量物質ヲ直接, 寒天塊ニ移行セシメタモノニ依ツテ子葉鞘ノ屈曲ヲ測定スル場合ニハ-屈曲ヲ誘起シ, 成葉ノ
    葉柄
    ニ依ツテ同様ノ方法ヲ採ツタ場合ニバ, +屈曲ヲ誘起スル事ガ出來ル。
    3. 上記ノ幼葉ト成葉トノ間ニ於ケル關係ハ, 桑ノ外ニ柘, 無花果, 茶, 銀杏等ニ皆同一ノ傾向ヲ認メル事ガ出來タ。
    4. 幼葉ノ
    葉柄
    二因ル-屈曲ハ最高ニ2時間目ニ到達シタガ, 成葉ノ
    葉柄
    ニ因ル+屈曲ハ, -屈曲ノ場合ヨリ1時間遅レテ最高ニ達スル。
    5.
    葉柄
    ニ於ケル生長素ハ下降的ニ移行スルガ, 生長抑制物質ハ上下双方ニ移行スルモノノ檬デアル。
    6. 摘葉後ニ残シタ
    葉柄
    ガ脱落スル迄ノ間ニ, -屈曲ハ摘葉後日ノ経過スルニ從ツテ小トナリ, 之ニ反シテ+屈曲ハ摘葉後漸次大トナル。生長素ト生長抑制物質トヲ分離シテ實験シ得ラル, 方法ノ確立シテ居ラヌ今日トシテ, 屈曲ノ大小二依リ雨物質ノ増減ヲ結論スルコトハ尚早デアルガ, 摘葉後生長素ハ減ジ, 生長抑制物質ハ檜スモノノ様デアル。
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