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クエリ検索: "藍野大学"
593件中 1-20の結果を表示しています
  • 井出 千束, 中野 法彦, 兼清 健志, 安部 征哉, 塚越 千尋, 宮本 陳敏, 玉地 雅浩, 横山 雛子, 林部 美紀
    びわこ健康科学
    2022年 1 巻 11-17
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/28
    ジャーナル フリー

    脊髄損傷の治療法として,細胞移植は広く研究されている.我々は,骨髄間質細胞や脈絡叢上皮細胞の移植の効果を調べ,その有効性について報告してきた.

    最近,脊髄損傷の研究,特に細胞移植では,考慮しなければならない問題があることが分かってきた.脊髄損傷によって,脊髄の中枢神経の環境(以下,中枢環境)は破られ,多くの脊髄組織が非中枢神経の環境(以下,末梢環境)にさらされるということである.そして,中枢環境が保持されるように速やかに両環境間にシールドが築かれる筈である.シールドとは,具体的には恐らく基底膜の形成であろう.中枢環境では,オリゴデンドロサイトのようなグリア細胞が中心として軸索のための環境を保持するであろう.一方,末梢環境に露出された軸索はシュワン細胞によって保持されるであろう.

    移植細胞が中枢神経由来の場合は,残存する中枢環境内に生存し,非中枢神経由来の移植細胞の場合はコラーゲン線維などの結合組織成分の支持によって末梢環境に生存する.この現象は2010年に発表した我々の論文で示されている.

    移植細胞の挿入場所はこの組織学的な原則に従う必要がある.上衣細胞のような中枢神経由来の細胞は中枢環境へ,骨髄間質細胞のような結合組織由来の細胞は末梢環境に入れなければならないことを考慮すべきであろう.

    中枢環境にはコラーゲンのような支持組織が存在しない.見たところ,グリア細胞のような細胞同士の繋がりによって組織構造が保たれているようである.一方の末梢環境では,コラーゲンが組織の骨格を作り,シュワン細胞が主な支持細胞となっている.

    我々は,脊髄中心管を作る上衣細胞が脊髄の損傷によって自己増殖することを明らかにした.脊髄の内在性細胞が幹細胞として作用することを示唆する所見である.これは,中枢神経が再生する可能性を示唆する重要な所見である.移植に用いる細胞として考えるなら,この細胞は中枢環境に移植しなければ生存し得ない細胞である.

  • 澤田 佑樹
    数学教育学会誌
    2020年 61 巻 1-2 号 33-37
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/11/25
    ジャーナル フリー
  • 澤田 佑樹
    数学教育学会誌
    2019年 60 巻 3-4 号 91-98
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/16
    ジャーナル フリー
  • *米田 康太郎, 熊田 仁, 梶本 浩之, 真塩 紀人, 後藤 昌弘
    近畿理学療法学術大会
    2009年 2009 巻 71
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/11
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】 
    藍野大学
    では2008年度より臨床教員制度を導入している。臨床実習において、学生の基本的な技術・知識の少なさ、思考過程の稚拙さ、能動的学習能力の低さ等が問題となるケースが多く、その改善策として臨床教員制度を実施している。臨床教員制度は大学助手が臨床教員として関連病院スタッフと連携し、複数の指導者が複数の学生に対して指導を行う制度である。その形態を生かした取り組みの二つの柱がチーム制とグループ学習である。 【取り組み】 チーム制は病院スタッフ・臨床教員・大学教員で7~8名のチームを形成し、学生及び新人スタッフの教育を行う指導体制である。各チームに4~5名の学生を振り分け、新人スタッフは評価技術指導、中堅層はケース担当、ベテランは統合解釈・アプローチに関して助言する役割をもつ。また、臨床実習における教育指導や評価・動作分析の勉強会をグループ学習形態で行っている。指導者は各学生の議論を促しながら、行き詰った際のコーディネーター役をする。また発言機会が少ない学生に対し意見を表出することを促す。さらに、学生個々の成長度に関する評価を定期的に行い、指導方法の検討も行っている。 【効果】 二つの取り組みの目的は学生が医療人としての基本的な態度や知識・技術を学ぶことである。また、チーム制のメリットは学生一人が接する指導者数・症例数が増し、より多い経験値が得られることである。さらに大学教員がいることで学校での学生の問題点や特徴等の詳しい情報をチームで共有し、適切な指導を行えることである。グループ学習のメリットは、学生達が議論により個々の知識・技術を高めることである。実習前にコミュニケーションの問題が指摘されていた学生が、チーム制・グループ学習により成長した例がある。この学生はチーム内の指導者・他の学生の指摘や助言を通して、自己の思考過程を表現・表出し修正することの大切さを学ぶ機会を多く作れたため成長できた。また、これらの取り組みは新人スタッフへの良い卒後教育になっている。さらに大学教員が参加することで臨床現場の意見を教育現場に反映し、学校教育と臨床との乖離を埋める効果が期待できる。そのため学生のみならず、病院・大学の双方にとってメリットが大きい制度である。 【課題】 臨床教員制度は多くのメリットがある。しかし課題として、チーム制指導の連携強化、各指導者の指導力の向上、勉強会の内容の充実といった面での整備が挙げられる。その対策として、チーム内での情報交換を行うシステムの構築、指導のための知識を学ぶ機会の増加、指導に適した教材作成等を行う必要がある。そのために病院スタッフの教育への理解を深め、協力体制をより強固にしていきたい。
  • 由利 禄巳
    保健医療学雑誌
    2020年 10 巻 3 号 125-
    発行日: 2020/02/01
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    保健医療学学会は,平成222010)年2 月に中山広宣氏(大阪保健医療大学:当時),石倉隆氏(大阪保健医療大学),渡辺正仁氏(大阪保健医療大学:当時)が発起人となって設立されました.そして,初代会長の中山広宣氏,副会長の故西村敦氏(

    藍野大学
    :当時)と小柳磨毅氏(大阪電気通信大学)らをはじめ思いを一つにした有志が集まり,同年12 4 日(土)第 1 回学術集会が大阪保健医療大学において開催されました. その後,その思いは前会長渡辺正仁氏(関西福祉科学大学:当時),そして現会長森禎章氏(関西福祉科学大学)に引き継がれ,10 周年を迎えました.学術集会も令和元年(2019 年)には第10 回を開催しました.創立時に44 名であった会員数は現在では100 名を超えています.保健医療学雑誌は,設立年である2010 4 月 から年2 回発刊しており,近年は投稿論文数も増えております. このように,本学会は研究成果の公開発表や討議を通じて保健医療学の発展に寄与するだけでなく,保健医療学に携わる専門家同士の有意義な交流の場として役割を果たすよう努めてまいりました.これも一重に会員諸氏の協力のおかげと感謝いたします. 保健医療学学会及び保健医療学雑誌創刊10 周年は,保健医療学における研究交流,社会貢献のさらなる発展に取り組む機会でもあります. 今後も学会のさらなる発展に向け,研究交流および,研究成果を持って社会に貢献できる場として,発展を遂げていきたいと願います.これからも学会運営にご協力いただきますよう,よろしくお願い申し上げます.

  • 林 拓世, 中川 淳一, 五十嵐 朗
    生体医工学
    2022年 Annual60 巻 Abstract 号 232_2
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/01
    ジャーナル フリー

    近年,健康寿命向上に向けて健康意識が高まっており,一般向けにも生体信号計測装置が販売されている.しかし,生体信号取得にあたり特殊なセンサが必要なことや装置自体が高価なものも多いことから,一般家庭への普及は十分に進んでいない.そこで本研究では,一般的に普及しているスマートフォンを用い,標準で内蔵されているマイクロフォンにより心音の取得が可能かについて検討を行った.対象は健常成人5名を対象とし,測定装置として電子聴診器とスマートフォンを採用した.心音の測定部位は第4肋間胸骨左縁とし,実験開始直後の安静時5分間とスピーチ課題後の安静時5分間を測定した.心音は電子聴診器の実験開始直後の安静時測定波形から手動で1周期を取得し,自己相関解析により拍出ごとを抽出した.さらに,抽出された波形は加算平均法により基準波形とし,スピーチ課題やスマートフォンの測定波形に対して相互相関解析により心音波形の拍出ごとを抽出した.また,相関解析により取得した拍出ごとの位置情報を用いて位相同期及び非同期成分の評価を行った.結果,各測定装置において心音のI音とII音の抽出が確認された.しかし,心拍変動の影響があるため,特にII音で位相非同期成分が高まることが確認された.以上より,スマートフォンによる心音抽出は可能であり,雑音や心拍変動による影響を軽減することで心雑音の評価が可能であると示唆された.

  • 水谷 名, 杉本 明文
    日本体育学会大会予稿集
    2010年 61 巻 14-2A-P09
    発行日: 2010/09/08
    公開日: 2017/04/06
    会議録・要旨集 フリー
  • 五十嵐 朗
    日本AEM学会誌
    2023年 31 巻 4 号 504-509
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/24
    ジャーナル フリー

     The photoplethysmogram is recorded non-invasively and continuously, serving as a key biological indicator for haemodynamic and autonomic regulatory functions. It's vital for assessing stress through evaluating autonomic functions. This study investigated short-term measurements using a wearable photoplethysmography device in daily scenarios and long-term measurements using a commercially available activity tracker (smartwatch). Short-term data revealed differences in stress levels through Poincaré plots of instantaneous pulse intervals. Long-term data showed variations in instantaneous pulse intervals due to differences in lifestyle, suggesting the potential to predict such variations from average pulse interval data.

  • 武田 雅俊
    日本生物学的精神医学会誌
    2017年 28 巻 1 号 3
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/10/22
    ジャーナル オープンアクセス
  • 若宮 英司
    脳と発達
    2018年 50 巻 4 号 247-248
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/16
    ジャーナル フリー
  • 在宅でVDT作業を行う脊髄狭窄症者における負担軽減事例
    白星 伸一, 川﨑 浩子, 垰田 和史, 辻村 裕次
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 1206
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】ITの普及により障害がある人のVDT作業による就労機会が増加している。しかし、その現状は不適切な作業環境により二次障害の危険を含んでいることも多い。そこで、我々は2006年度より車いす使用者のVDT作業改善を目指して複数機関に所属する専門職により調査を行い、改善方法の立案・実施を行ってきた。本稿ではVDT作業環境を改善できた脊髄狭窄症者の事例を紹介するとともに二次障害予防のための支援システム構築に向けた取り組みを報告する。
    【対象と方法】対象は脊髄狭窄症者の62歳の男性である。調査・介入期間は2007年2月~10月、調査・介入は医師・人間工学研究者・PT・工学技術者が行った。調査内容は実態調査、介入方法立案と実施、効果判定の3段階に分けて実施した。その内、PTは病歴、生活習慣、関節可動域、筋力、感覚、姿勢、車いすの適合、日常生活活動、体圧分布、表面筋電図検査を行った。
    【結果及び考察】〔実態調査〕作業環境:車いす適合では背もたれ部の緩みによる骨盤後傾がみられ腰背部痛の誘因となっていた。また、車いすと画面との距離が長いため頭頸部が前屈し、胸椎部が後彎する傾向にあった。身体機能:ROM-Tでは両肩・肘関節、股関節・膝関節に屈曲制限があり、上位胸椎左凸、下部胸椎・腰椎右凸の側彎があった。筋力はC7領域までは4、それ以下は0~1。感覚はTh4以下に鈍麻があった。日常生活活動は自立。症状:右腕橈骨筋・前腕伸筋群、僧帽筋、三角筋等に硬結が認められた。その他、右腕の疲れ、首の痛み、車いす座位時仙骨部、両下肢痛等があった。〔介入方法の立案と実施〕一次的改善課題として腰背部痛、肩こり、右腕の疲れを挙げた。そこで、車いす座面の張り調整を実施した。調整後、腰背部の痛みが軽減した。さらに、体幹、上腕などの筋緊張を緩和するための運動指導を行った。二次的改善課題としてVDT作業中の座位姿勢の改善を挙げ、PCラックの足台をカットし車いすが奥まで入れるようにした。これは、画面と眼との距離を短くし頭頸部前屈を減少し、後頸部の筋疲労を軽減すること、背もたれを活用し座面にかかる圧を軽減することで腰背部痛の改善を図ることを目的とした。〔効果判定〕介入3週間後に再評価を行った。姿勢・動作分析では胸椎部後彎、頸椎の前屈角度は軽減していた。主観的評価では作業、肩甲帯、頸部の負担感軽減を挙げられた。表面筋電図検査より僧帽筋上部線維の筋活動は変化がなかったが、左脊柱起立筋では筋活動の低下が見られた。座圧計測においても背もたれ部の支持が増加し、荷重分散の効果が見られた。
    【まとめ】複数機関に所属する多職種の介入により、広い視点から作業環境を評価することで効果的な介入が可能となった。今後、さらに生活・労働場面での身体負担を軽減した事例を集積し二次障害予防に向けた支援システム構築を目指して行きたい。
  • 石橋 麻里, 狩野 良太, 西澤 美貴子, 竹内 愛, 北口 嘉隆, 木村 遥, 平山 朋子
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 1205
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】療養型病棟に入院中の虚弱高齢者は障害が多く、日常生活動作(Activities of Daily Living以下ADL)に介助を必要とする者が多い。安藤(2002)によると高齢者は心理的に脆弱であり、若い世代よりも死や病気に不安を感じているため、疾患発症やADL低下に対し積極的に立ち向かう意欲に乏しい。そこで今回、理学療法を実施する事により運動機能とADLを改善する事で自己効力感が改善し意欲も向上すると考えた。以上より、本研究では本院入院中の患者を対象に理学療法による運動機能改善と自己効力感の関係について検討したので報告する。

    【方法】対象は、本院入院中で平行棒内歩行が可能な脳血管疾患、整形外科疾患の患者19人のうち評価が最後まで可能であった14人(男性2人、女性12人、平均年齢79.6±9.3歳)である。方法は調査期間を2007年3月~8月の6ヶ月間とし、評価項目は運動機能テスト(握力、平行棒内歩行速度、10m歩行器歩行速度、脚上げ検査、落下棒テスト、1分間足踏みテスト、椅子座位体前屈、開眼片脚立位)を1ヶ月に1回測定し、ADLテストとして機能的自立度評価法(以下FIM)と自己効力感尺度(浦上1992)を2ヶ月に1回測定した。統計的手法はT検定を用い、危険率5%を有意とした。本研究は、
    藍野大学
    ・研究倫理委員会の承認を得て行った。

    【結果】運動機能テストでは、10m歩行器歩行速度のみ開始時と最終時で有意な改善がみられた(p<0.05)。しかし、握力、平行棒内歩行速度、脚上げ検査、落下棒テスト、1分間足踏みテスト、椅子座位体前屈、開眼片脚立位では有意差はみられなかった。FIMと自己効力感は、開始時と最終時で有意差はみられなかった。10m歩行器歩行速度の変化と自己効力感の変化に相関関係は認められなかった。

    【考察】10m歩行器歩行速度は有意な歩行速度の改善がみられたが、自己効力感は有意差がみられなかった。また、両者の変化に相関関係は認められなかった。Bandura(1977)によると自己効力感とは何らかの行動をきちんと遂行できるかどうかという予期のことであり、自己に対する有能感、信頼感のことをいう。本院は、高齢者が長期療養目的で入院しているため退院という目標が乏しく、何らかの行動をきちんと遂行できるかどうかという予期する将来像を描きにくいと考える。また、10m歩行器歩行速度は改善しても、病棟では移動手段として車椅子を使用しており、「できるADL」と「しているADL」の乖離があり改善度を実感できず、自己に対する有能感を得ることが困難である。以上より運動機能が改善しても自己効力感は有意差がみられず相関関係が認められなかったと考える。内山靖(2004)によると自己効力感が身体活動と関係しており重要とあるが、年齢や社会的背景を考慮する必要が示唆された。

  • ―客観的臨床能力試験(Objective Structured Clinical Examination;OSCE)リフレクション法の提案―
    平山 朋子, 西村 敦
    理学療法学Supplement
    2009年 2008 巻 S2-034
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/25
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    医学・薬学教育などの分野では、近年、客観的臨床能力試験(Objective Structured Clinical Examination;OSCE)が実施されるようになった.OSCEとは1975年にR. M. Hardenにより、医学生の基本的臨床能力を客観的に評価するために開発された評価方法である.OSCEはパフォーマンス評価の1つと考えられ、現在、臨床実習前の総括的評価として用いられている.
    藍野大学
    では2006年から理学療法版OSCEを開発し、2007年より臨床実習開始前に実施した.本研究では1課題のOSCEを実施し、学生の様子をビデオ撮影した.そしてビデオ映像と評価結果を学生にフィードバックし、それをもとにリフレクションさせるという方法を試みた(「OSCEリフレクション法」と呼ぶ).その結果、単にOSCEの評価得点が上昇しただけでなく、学生の態度・行動や学習意欲に大きな変化がみられた.学生はOSCEのリフレクションを通じて何を学んだのか.その学びの過程とOSCEリフレクション法の有効性を明らかにした.
    【方法】
    対象は、大学4回生・5名、3回生・96名(2007年).調査にあたっては個人情報保護を遵守することを説明し同意書にサインをしたうえで実施した.臨床実習に参加する2週間前に実施した.OSCEリフレクション法は、1.OSCE実施(ビデオ撮影)、2.OSCE後に教員によるデモンストレーション、3.学生のビデオを上級生のビデオ・教員によるデモンストレーションと比較検討しながら(学生間のグループ討議、教員も介入)リフレクションシートの記入、という順序で行った.OSCE課題は整形外科疾患に対する関節可動域テストとした.そして約1週間後、再度1から3を実施した.分析データはOSCEの評価得点、ビデオデータ、リフレクションシート、OSCE後のインタビューデータ、感想文、臨床実習後のインタビューデータとした.
    【結果と考察】
    OSCEの評価得点(25点満点)は、平均で15.1点から19.6点へと変化し、検査技術の改善が見られた.しかし、それ以上に興味深いのは、OSCEで評価されるパフォーマンスの範囲をこえて、より深く広い学びが見られたことである.学生たちはインタビューで「映像を見て一方的に検査をしていたこと、患者さんのことを主体的に考える意識が非常に少ないことに気づいた」と語り、自ら役割演技法を取り入れるなどして、自己の問題点とその解決方法を具体的に考えることができるようになった.また「話し方など普段の生活から見直した」など学習場面は学校から離れた場にも拡大していた.学生は模擬患者と自分の関係性のあり方から、自分の学んでいることが「誰のためのものであるのか」「何のために学ぶのか」という学ぶことの意味や、社会的意味を理解しはじめたことがうかがえた.このように、OSCEリフレクション法は、パフォーマンス評価を通じて学びを促す有効な方法であることが示唆された.
  • 岩 祐生輝, 小原 滉平, 山科 吉弘
    バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
    2016年 2016 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/07/23
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】 咳嗽能力は端座位から仰臥位になると低下することは知られている。しかし、咳嗽能力が低下する因子については十分に検討されていない。そこで、今回咳嗽能力と呼吸機能(呼吸筋力、肺活量)の姿勢変化(端座位から仰臥位)時の変化量を求め、それらの関係を調べた。【対象】対象者は健常成人男性19名とし、無作為に仰臥位、端座位の2姿勢で咳嗽能力(CPF)、呼吸筋力(最大呼気圧:PEmax、最大吸気圧:PImax)、肺活量(VC)を計測した。【結果】CPF変化率とVC変化率、PImax変化率との間に有意な相関を認めた(r=0.55、r=0.51)がPEmax変化率との間には有意な相関を認めなかった。【考察】端座位から仰臥位になった場合に呼気機能よりも吸気機能の低下が大きいものほど、よりCPFの低下が大きくなる可能性が示唆された。

  • *細川 彩
    日本心理学会大会発表論文集
    2019年 83 巻 3C-074
    発行日: 2019/09/11
    公開日: 2020/09/26
    会議録・要旨集 フリー
  • *日野林 俊彦, 清水(加藤) 真由子, 金澤 忠博
    日本心理学会大会発表論文集
    2018年 82 巻 3AM-097
    発行日: 2018/09/25
    公開日: 2019/07/19
    会議録・要旨集 フリー
  • 吉岡  由喜子, 石橋  佳子, 金木  美保, 原嶋  朝子, 今宮  弘子, 石澤  靖子
    太成学院大学紀要
    2018年 20 巻 149-157
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/04/02
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    卒後5年目までの看護師の仕事上の困難感が無いと思える要因について調査した。困難感が無い看護師は32%であり,その要因は卒後1年目の看護師では『周囲の配慮』,『相談できる環境』,2年目は『働きやすい環境』,『成長できる環境』,『ワーク・ライフ・バランスがとれている』であった。また,3年目は『協力体制』,『適応できてきた』,『ワーク・ライフ・バランスがとれている』,4年目は『協力体制』,『成長できる環境』,『ワーク・ライフ・バランスがとれている』,5年目は『協力体制』,『働きやすい環境』だという結果が得られた。
  • *日野林 俊彦, 清水(加藤) 真由子, 金澤 忠博, 南 徹弘
    日本心理学会大会発表論文集
    2017年 81 巻 3A-078
    発行日: 2017/09/20
    公開日: 2020/03/27
    会議録・要旨集 フリー
  • *清水(加藤) 真由子, 青木 奈美, 乾 愛有美, 金澤 忠博, 日野林 俊彦
    日本心理学会大会発表論文集
    2017年 81 巻 2B-073
    発行日: 2017/09/20
    公開日: 2020/03/27
    会議録・要旨集 フリー
  • *鈴木 公洋, 井村 弥生, 本多 容子
    日本心理学会大会発表論文集
    2018年 82 巻 1AM-133
    発行日: 2018/09/25
    公開日: 2019/07/19
    会議録・要旨集 フリー
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