光弾性手法を利用して, 足底と床面との問に発生する接触圧力分布を測定後, 時系列解析を行った。
足圧
分布データから, 姿勢制御機能の発達や成熟度を評価する目的で特異的な姿勢が知られているDown症候群を臨床モデルとして, いわゆる静止立位時の
足圧
分布を解析した.その結果,
足圧
中心位置はDown症候群において常につま先側に変位していること, 同一個体の両足底間の比較から
足圧
中心は左側では踵寄りに, 右側ではつま先寄りに配置される傾向が認められること, 左右の足の何れにより大きな体重負荷がかかるかをみるとどちらにも偏っていないこと, 等が明らかにされた.さらに, 足の外反・回転運動等に伴う
足圧
中心位置の変化を追跡することにより, Down症候群における不安定性を数値的に明らかにした.
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