本報では, 線路下横断構造物の非開削工法の多様化に伴い, 現行の耐震設計では考慮されていない施工時の周辺地盤のゆるみに着目した. 各工法の施工事例における変状観測結果に基づいて, 有限要素法による二次元静的解析を用いて, それぞれの事例における施工による周辺地盤のゆるみ領域およびその程度についての検討を行った. さらに, この検討結果に基づいて模型振動実験を実施し, 施工による周辺地盤のゆるみの領域および程度が線路下横断構造物の地震時応答特性に及ぼす影響について検討を行った結果, 構造物および地盤の変形挙動や構造物に作用する地震時外力に関する知見を得た.

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剛壁面補強土擁壁は、盛土材を選ばないという特徴がある。しかし、現実にはほとんどが砂質土系の良質な材料を用いている。今後、様々なところで施工性をあげかつ経済的なものを構築するためには、粘性土系の盛土材を用いることが要求される。
長野市内において北陸新幹線長野が幅約100m、全長約2kmの剛壁面補強土擁壁で建設されている。特徴として、約30mの超軟弱地盤上に施工していること、盛土材に粘性土を用い補強材に織布と不織布のコンポジット材を用いた永久鉄道構造物であることがあげられる。
本論文では、長野における軟弱地盤上の粘性土剛壁面補強土擁壁の土/水連成有限要素法による変形予備解析結果、及び実施工状況を示す。

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　鉄道の

等に留置中の車両を浸水が発生する前に避難させる判断に用いるために，1日程度先の河川氾濫の発生をリアルタイムで予測する方法を開発した．本方法では，等に浸水をもたらす河川について，等の最寄りの水位観測所における流域平均雨量の予測値を求めて，その値が計画降雨量を超過した場合に，河川氾濫が発生する可能性があると評価する．本方法は，河川水位が計画高水位を超過した5事例のうち3事例で，河川水位が計画高水位に達する1日程度以上前に予測できた．また，流域平均雨量の予測値が計画降雨量を超過した11事例のうち4事例で河川水位が計画高水位を超過し，超過しなかった7事例のうち4事例で避難判断水位を超過した．これから，本方法を等から車両を避難させる判断基準として利用することにした．

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本論文（報告）は，フィリピン国にて初めてRRR盛土補強土擁壁を適用した当該工事の実施状況を報告するものである．当該対象工法は，ODAの有償資金協力対象案件（STEP案件）であり，既設高速道路下に計画されている本線部の盛土，外周擁壁工事の軌道近接範囲の盛土に適用されている．施工着手前に検討した事項や写真を用いた状況報告に基づき，今後の改善・要望点について述べている．

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This paper proposes a novel control method for the active power quality compensator used in electrified railways. In the proposed method, only the constant dc voltage control is used to compensate the non-active and unbalanced active currents on the secondary side of the Scott transformer. Any schemes to detect the reactive and harmonic currents are not needed. Thus we can provide the simplest way to improve the power quality in electrified railways. The basic principle of the proposed control method is discussed. The validity and excellent practicability are confirmed by digital computer simulation using PSIM soft ware.

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九州新幹線熊本は20m以上の軟弱粘性土地盤が堆積する地区において施工が予定されている.圧密促進工法としては周辺への影響を少なくするために真空圧密工法の適用が検討されている.当現場では真空圧密工法を用いた試験盛土を施工しており,当該地盤におけるその効果や影響度が評価されている.本検討ではこの結果を基に,フィードバック解析を実施し,真空圧密工法における解析モデルの検討および真空圧密工法適用時における周辺鉄道構造物に与える影響について評価した.

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九州新幹線熊本は極めて軟弱な粘性土が厚く堆積する地盤上に構築される計画であり,工期や残留沈下量等の関係から圧密促進が必要とされている.また,本現場は新幹線の本線および鹿児島本線が近接しており周辺構造物への影響も懸念され,圧密促進工法の設定において重要なファクターとなっている.圧密促進としてはプレロード工法が一般的であるが,当現場のような極めて軟弱な地盤では周辺への変状が想定される.比較的周辺への影響が小さい工法としては真空圧密工法がある.そこで,2工法の周辺への影響を事前に評価するために試験盛土を構築し,当該地盤における双方の工法の効果について検討を実施した.本論文ではこの結果について示す.

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A shunting schedule in a railroad depot consists of instructions to allocate or move train-units in the field. In this paper, we propose a scheduling method which can reconstruct solution in response to various changes in operational conditions. Under classification of train-units to be re-scheduled into two sets; one is a group of having invalid schedule (ISU) and another is a group of having valid schedule (VSU), the method is escalating the re-scheduling target by adding ISUs to a set of VSU and repeatedly solving a partial problem of the target until all the unit is processed. Based on the mathematical model which formalizes the problem as a kind of Flexible Job Shop Scheduling Problems (FJSSP), the partial solution can be derived by an algorithm which uses Constraint Programming (CP) with domain-oriented heuristics. Being evaluated on some test cases, it is showed that the proposed method can find a reasonable solution in a practical time while suppressing the differences from the original schedule.

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The purpose of this study is to analyze the effect of cooling by the water atomization in the Shinkansen train base. The temperature of the train base which vehicle is cleaned and is inspected exceeds 40℃ in summer. We established the water atomization in a part of the Shinkansen train base and experimented that changing the quantity of water to grasp the characteristic of the system. The temperature descent by latent heat of water mist was 5℃〜6℃ in favorable term.

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2019（令和元）年台風19号時に，東北新幹線那須電車留置線では車両の事前避難が実施されたが，北陸新幹線長野

では120両が浸水し廃車された．全国の鉄道事業者はその後，車両避難手順を検討しているが，避難実施の合理的な判断基準は確立されているわけではない．本研究は，早期の運休開始・再開遅れがもたらす費用をも考慮して，社会として合理的な避難実施判断を決定木により表現し，時間経過に伴う決定の推移を分析した．その結果，社会的には被災確率のかなり小さい洪水でも事前避難を実施すべきこと，鉄道事業者，利用者の利得によれば避難行動はとられにくいこと，判断の遅れが選択の幅を狭めることが判明した．

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九州新幹線熊本は，熊本平野の極めて軟弱な粘性土が厚く堆積する地盤に盛土構造で施工中である．当該現場は，軟弱地盤であることから圧密沈下による周辺構造物や地中構造物への影響が懸念されており，工期や経済性，残留沈下量などを考慮し施工箇所に応じてプレロード工法と気密シートやプラスチックドレーン等のジオシンセティックスを用いた真空圧密工法の2 種類の圧密促進工法を採用している．これらの圧密促進工法の採用にあたっては，施工前に試験盛土を実施し，効果の確認を行うとともに，その結果を有限要素法に反映し，本体構造物施工に伴う影響の事前予測を実施し進めている．本検討では，施工に伴い得られた実測データを基に，施工工程などを見直してフィードバック解析を行い，事前に求めたパラメータの評価，真空圧密工法のモデル化の妥当性を確認した．

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Experts working for railway schedule planners still have to devote considerable time and effort for creating rolling stock allocation plans. In this paper, we propose a semiautomatic planning method for creating these plans. Our scheduler is able to interactively deal with flexible constraint-expression inputs and to output easy-to-understand failure messages. Owing to these useful features, the scheduler can provide results that are comparable to those obtained by experts and are obtained faster than before.

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