分離用ゲルの入った
遠沈管
2種 (A, B) ならびにスプリング状分離剤 (C) の3種の血清分離剤が, 動物の血液生化学検査値におよぼす影響について検討した。AおよびBでは, 採血直後から20分後にかけて, ラットでではChE, LAP, UN, K, P, ClおよびCa, イヌではChE, UN, C1およびCa, サルではKおよびP値に変動が認められた。しかし, 採血後の放置時間を20~30分として, A, BおよびCを用いた方法と分離剤を用いない方法との検査値の比較を行ったところ, 各分離剤ともその差は測定誤差範囲内であった。以上のことから, A, BおよびCを用いる際は, 適切な条件を設定することにより動物検体での使用に特に問題はないと考えられた。
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