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クエリ検索: "野生酵母"
735件中 1-20の結果を表示しています
  • 木村 輝治
    日本釀造協會雜誌
    1965年 60 巻 10 号 852-856
    発行日: 1965年
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
  • *筒井 和美, 今井 麻紀子, 小口 早紀, 早瀬 和利, 板倉 厚一, 辻岡 和代, 西成 勝好
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2013年 25 巻 1P-46
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/23
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】自家培養した
    野生酵母
    の気泡生産量の評価に試み,発酵食品の開発をめざした酵母の選抜に役立てる.
    【方法】2012年度の冬季に愛知県に生息する
    野生酵母
    を採取し,自家培養し保存した.実験前に生酵母を再培養し,濁度法により酵母濃度を一定にし,ガストラップチップやダーラム管(目盛付)を用いて酵母の気泡生産量を目視で経時的に観察した.なお,培養は30℃のインキュベーターを用いて行った.
     また,顕微鏡(オリンパス製:生物顕微鏡CX41LF)を用いて,
    野生酵母
    の形状を観察し記録した.
    【結果】ガストラップチップを用いると,培養液中で酵母由来の発泡有無を確認できたが,グルコース添加培養液の場合は発泡の有無に関わらずチップが浮遊しやすく,目的の観察が困難であった.そこで,ダーラム管を用いて同様に観察すると,経時的に気泡量が増加することがわかった.酵母の耐性の種類によって,気泡量の時間依存性が異なる傾向にあった.気泡量の程度は,培養時の酵母添加量に影響を受けやすいため,今後,培養液中の生菌数との関係について検討していく.
     また,顕微鏡観察により,
    野生酵母
    はこれまでの研究報告と同様の形状をしていたが,今後は同定実験の必要性があると思われた
  • 溝口 晴彦, 藤田 栄信
    日本釀造協會雜誌
    1982年 77 巻 6 号 361-364
    発行日: 1982/06/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    微生物管理は醸造の要諦であり, 品質設計の根拠をなすものである。
    野生酵母
    の検出には, 過去20年間TTC染色法が多用され, その使命を果してきた。しかし, それがTTC染色の色調に基づくため, やや再現性に乏しく, また
    野生酵母
    の検出にも限界があった。
    著者らの方法は, 簡便さにおいてTTC染色法と同等であり,
    野生酵母
    の検出は明確であって, 熟練を必要としない。また, 現在頒布されているすべての協会酵母に適用できる点でβ-アラニン法にまさる。なお, この方法は酵素活性に基づくため, 定量的な取扱いによって,
    野生酵母
    の即日検出ができる点も興味深い。今後, 大いに活用すべき方法であろう。
  • 山本 歩
    八戸工業高等専門学校紀要
    2010年 45 巻 45-48
    発行日: 2010/12/21
    公開日: 2018/11/02
    研究報告書・技術報告書 フリー
    Microorganism yeast is used in various fermented foods such as miso, vinegar, wine, beer and sake. In recent years, the amount of sake consumption is on a declining trend with an increase of the amount of shochu, Japanese distilled spirit. Therefore, some of the Sake breweries are developing the characteristic sake with novel sake yeast. In this study, I attempted to isolate of wild sake yeasts from cherry blossoms. I was able to isolate two types of wild yeast, and I have analyzed both the features for the ability of alcohol fermentation and the DNA fragment size of ITS region. The two types of yeast had the equal alcohol fermentation ability with Saccharomyces cerevisiae , using in the brewing as most popular yeast.
  • 富樫 巌, 永井 一輝
    旭川工業高等専門学校 研究報文
    2023年 60 巻 34-41
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/03/15
    研究報告書・技術報告書 フリー

    About four strains of wild type yeast that were obtained from some fruits and a flower in Asahikawa-city and Asahikawa neighbor areas, and in North Tohoku area, we observed their cell length, quantity of propagation at 5-35°C and performance of alcohol fermentation (the gas yield) at 15-35°C. The results obtained were as follows:

    (1) The cell length of ANCT-06051 isolated from a mountain ash fruit was 4.7 μm, which was the longest in the four wild type yeasts. The quantity of propagation of ANCT-06051 was the most in the four strains at 5-35°C. The gas yield of ANCT 06051 became the maximum at 25°C, and decreased at 15°C and 35°C.

    (2) The cell length of ANCT-07017 isolated from an azalea petal was 3.7 μm. The quantity of propagation of ANCT-07017 was a lot next to ANCT-06051 at 5-25°C. The gas yield of ANCT-07017 which was incubated for seven days at 15-35°C was the highest in the four strains.

    (3) The cell length of ANCT-07018 isolated from an apple peel was 3.5 μm, which was the smallest in the four strains. The quantity of propagation of ANCT-07018 increased with temperature at 5-35°C. There was a little quantity of gas yield at 25°C and 35°C, but the yield was not confirmed at 15°C.

    (4) The cell length of ANCT-07023 isolated from a cherry fruit was 3.7 μm. The quantity of propagation of ANCT-07023 was less than that of ANCT-07018 at 5-25°C. The gas yield of ANCT-07023 was approximately similar to ANCT-07018 at 15-35°C.

    (5) The cell lengths of NBRC 0308 (a sake yeast) and ANCT-07009 (a commercial dry yeast) were longer than the four wild type yeasts, and were superior in the quantity of propagation to the four yeasts at 10-25°C. Although the gas yields of NBRC 0308 and ANCT-07009 at 15°C showed a tendency to decrease, the gas yields of them at 15-35°C for 7 days were higher than that of the three wild type yeasts (ANCT-06051, ANCT-07018, ANCT-07023) .

    (6) In ANCT-06051 and NBRC 0308, there was not the significant difference to the quantity of propagation and the gas yield on YM-media of pH=4.2-7.8 at 25°C.

  • 芦沢 長, 山浦 章子, 小林 照正
    日本釀造協會雜誌
    1975年 70 巻 12 号 907-909
    発行日: 1975/12/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    初のみきり時に3-D-Gを測定したところ, 異常に高い値のものが散見されたが, それらは
    野生酵母
    による汚染もろみからの生成酒であった。その
    野生酵母
    を単独で酒母ともろみに使用し, 7号酵母と対比しながら3-D-Gを測定したが, 熟成酒母ではむしろ7号酵母の方が多かった。もろみでは, 初期に少なく, その後急激に増加した後次第に減少したが,
    野生酵母
    によるもろみでは減少速度が遅く, 結局3-D-G値の高い生成酒が得られた。
  • 堀江 祐範, 中川 智行, 杉野 紗貴子, 吉村 明浩, 奈良 一寛, 梅野 彩, 吉田 康一, 岩橋 均, 田尾 博明
    美味技術学会誌
    2016年 15 巻 1 号 12-20
    発行日: 2016/07/31
    公開日: 2018/10/15
    ジャーナル フリー
    近年,清酒の醸造を中心に地域から分離した微生物の食品産業への利用が試みられている。これら「地産微生物」は,すでにいくつかの応用例があるが,既存の微生物と比較検討した報告はなかった。本研究では地産微生物の応用を目的として,香川県内の遍路道の土壌より4株の Saccharomyces cerevisiae を分離した。この4株の
    野生酵母
    を用いて清酒の醸造を行い,きょうかい7号酵母と比較し,利用可能性を検討した。きょうかい7号酵母で仕込んだ清酒では,日本酒度が+10であったのに対し,
    野生酵母
    で仕込んだ清酒は-9.7~-19.2であった。さらに,きょうかい7号酵母に比べ,酢酸イソアミル濃度が低く,酢酸濃度が高かった。今回分離した
    野生酵母
    により醸造された清酒は,いずれも酸組成が特徴的であることから,醸造法の工夫や育種を加えることで,より嗜好性が高い清酒を造る,地域に特色のある「地産微生物」になりうる可能性を示した。
  • 中国地方における清酒もろみ中の野生酵母汚染度ならびにキラー酵母分布の調査
    中村 武司, 緒方 洋一, 家藤 治幸, 今村 利久, 荒巻 功, 伊藤 清, 池田 瑛, 猿渡 一由, 岡田 徳一郎
    日本釀造協會雜誌
    1981年 76 巻 6 号 411-414
    発行日: 1981/06/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    中国地方5県下の清酒製造場416場からランダムに151場を選び, もろみにおける
    野生酵母
    の汚染度とキラー酵母の検出度を調査した。同時に, 各もろみの使用酒母と使用酵母の種類, 試料採取時の状貌およびもろみ酸度も記録した。
    TTC重層法で
    野生酵母
    が検出された製造場は32場 (21.2%) であったが, 汚染度10%以上のものは7場 (4.6%) だけであった。β-アラニン培地法で
    野生酵母
    が検出された製造場は全部で31場 (20.5%) であった。このうち協会7号系酵母を使用している製造場で
    野生酵母
    が検出された頻度は118場中17場 (14.4%) であったが, 協会7号系以外の酵母を使用している場合には33場中14場 (42.4%) と高く, 協会7号がコンタミナントとなっていることが考えられた。
    キラー酵母が検出された製造場は4場 (2.7%) だけであった。また, キラー酵母のそのもろみにおける占領率は2.0~28.6%であり, 感受性酵母と共存していたものと推察された。
    以上, 中国地方における清酒製造場の
    野生酵母
    に対する菌学的管理はかなりよいことが分った。
    終りに臨み, 本調査を行うにあたり御協力いただきました各清酒製造場の方々に深謝いたします。
  • *山﨑 薫, 石神 優紀子, 綿貫(吉澤) 仁美, 奈良 一寛, 池田 加奈, 飛川 由梨枝, 田中 友里恵
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2015年 27 巻 1P-62
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/08/24
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】自然界には多くの有用微生物が存在し,近年,自家製の天然酵母を使用したパン作りが注目されている。そこで,自然豊かな本学町田校舎敷地内に生息する野草から
    野生酵母
    を採取することを目的とし,パン製作への応用を検討した。
    【方法】試料に本学の敷地内から採取した12種類の野草を用い,各試料を1.0%糖液に浸け,30℃で24~48時間培養後,普通ブイヨン寒天培地等にて培養,目視にて形状別にコロニーを釣菌し,液体培地に培養,酵母様の細菌が単一になるまで寒天培地から釣菌,液体培地への培養を繰り返し行い,目的の酵母を単離した。単一になった菌は形状や構造などを肉眼・顕微鏡観察,カタラーゼ活性試験等を行った。加えて,糖の資化性試験を行った。市販ドライイーストを比較対照のためにポジティブコントロールとして使用した。単離
    野生酵母
    を食品(パン)に応用するために,市販温州ミカンを活用した自家製天然酵母パンの製作方法を参考に,市販温州ミカン発酵液+ノアザミ酵母(本学敷地内より分離)発酵液を調整し,実際にパン製作をして市販ドライイーストで製作したパンと比較した。
    【結果】一試料から平均3~5種の形状が異なるコロニーを確認し,野草から7種の酵母様の細菌を採取した。糖資化性テストの結果,いずれも病原細菌ではないことが明らかになった。単離ノアザミ酵母発酵液に市販温州ミカン発酵液も併用した自家製天然酵母パン製作を行ったところ,発酵時間は市販ドライイーストを用いた場合の約3倍近くかかったが,ドライイースト利用時に劣らない発酵力が認められた。今後は単離した
    野生酵母
    のみにて,パン製作に必要な発酵力を持たせる条件を探索していく予定である。
  • 飯野 修一, 太田 精一郎, 渡辺 正平
    日本釀造協會雜誌
    1987年 82 巻 6 号 434-438
    発行日: 1987/06/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    発酵モロミ中に
    野生酵母
    数の大きな違いが予想される酒母添加の有無及び発酵前のSO2添加量の異なるモロミを用いて, ブドウ酒発酵中の微生物管理へのLINのCuSO4培地の利用を検討した。
    1.YM培地で検出の全酵母生菌数に対するCuSO4培地で検出の
    野生酵母
    生菌数の割合は発酵前の搾汁で高く, 発酵の進行とともにその比は次第に低下した。
    2.モロミ発酵中にCuSO4培地で検出された
    野生酵母
    数の増加は酒母無添加で著しく, しかもSO2O, 50及び100mg/l添加でそれぞれ5×106, 6×105及び9×105cells/mlであり, 仕込時のSO2添加量により異なった。一方, 酒母添加ではSO2添加量に関わらず, その増加は少なく, 5×104cells/ml程度であった。
    3.また培地調製の容易なこと及び検出のための培養日数が短かいことからも発酵モロミ中の
    野生酵母
    の動態を知るためにCuSO4培地の利用が期待される。
  • 工藤 哲三, 日高 照利, 山田 和史, 濱川 悟
    日本釀造協會雜誌
    1986年 81 巻 7 号 477-480
    発行日: 1986/07/15
    公開日: 2011/11/29
    ジャーナル フリー
    高リン酸培地における酸性ホスファターゼ活性の検出と, α-メチルグルコシドを糖源とするTTC染色法を併用して, 焼酎醪中の
    野生酵母
    について検討した。
    1. 宮崎酵母は, 高リン酸培地において, 酸性ホスファターゼ活性がなかった。
    2. 宮崎酵母を使用している工場における, 添加培養酵母の比率は0.9%から100%とかなりばらついていた。
    3.差しもとによる添加培養酵母の純度推移を2工場について調べたところ, 5回目から8回目で
    野生酵母
    の方が, 醪中で優位を占めていた。又, それぞれの工場の主要な
    野生酵母
    は, α-メチルグル誠シドを糖源とするTTC染色法で白色と赤色に染色された。
    終りに, 御指導いただいた国税庁醸造試験所西谷尚道第六研究室長に深謝いたします。
  • 野生酵母の消長
    小原 巖, 野々村 英夫
    日本釀造協會雜誌
    1955年 50 巻 10 号 592-588
    発行日: 1955/10/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    甲州種及びミルズを原料とする果酸について, 醗酵経過及び亜硫酸添加と連関して酵母群の動態を調査した。
    1. 全酵母数の増加は亜硫酸添加果酸では増殖誘導期間が延長し, また増殖速度は酒精生成速度に対して対照酸よりおくれ, やや高濃度酒精果醪中で行なわれたが, いずれも到達した最高数には大差がなかつた。
    2. 甲州種とミルズは最初の自然酵母数やブドウ酒酵母の割合等に著しい差があつた。また全酵母数の最高はミルズでは甲州種の1/2程度に止まつたが, これは高温醗酵が主原因の一つに考えられた。
    3.
    野生酵母
    群の生菌数割合を得るに稀釈果汁寒天を用いPlate cguntする方法を試み, 従来の斜面採取法と比較したが, 極めて簡易であり且つ信頼度の高い結果が得られた。
    4.
    野生酵母
    の割合はSO2 50 ppm添加の果酸 (KS) では, 最初明らかに著るしく打撃を受けて減少するが, その後急速に増加し, その生菌実数の最高は対照と同程度まで増加した。このことは亜硫酸で
    野生酵母
    を抑制する観点からは注目しなければならない。いずれも糖分 (屈折度) が低下し始めた頃その割合は最高に達し, 実数の増加はその後も続く場合もあるが酒精濃度1~3%の間にご著るしく活性を失わない12%にご到つて活性野性酵母は全く消失した。
    5. 全酵母数曲線の対数期の初め屈曲点を認めたが, この時期は多くの
    野生酵母
    が活性を失う時期と一致した。また
    野生酵母
    の割合が亜硫酸添加試料において20時間後頃比較的高い値を示した原因の一つとしてブドウ酒酵母群の活性が低下することが推定された。
  • 佐藤 圭吾, 金桶 光起, 青木 俊夫, 鍋倉 義仁, 渡邊 健一
    日本醸造協会誌
    2005年 100 巻 3 号 209-213
    発行日: 2005/03/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    We developed a novel medium to discriminate wild yeast from sake yeast easily.
    The discrimination was based on the difference of acid phosphatase activity between wild yeast and sake yeast under a condition of a high concentration of inorganic phosphatase in the medium.
    We were able to visualize a difference in the acid phosphatase activity of colonies on a plate with 5-bromo-4-chloro-3-indoly1 Phosphate Disodium Salt added to the medium.
    The optimal concentration of KH2PO4 in the medium was 6.0 mmol/L or more.
  • ブドウ酒の産膜性酵母に関する研究 (第4報)
    渡辺 正平, 飯野 修一, 小原 巌
    日本釀造協會雜誌
    1983年 78 巻 9 号 707-712
    発行日: 1983/09/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    ブドウ酒酵母の生育に及ぼす銅特有の選択特性を利用して, 硫酸第二銅 (CS) 培地をブドウ酒の貯蔵中に出現する
    野生酵母
    の検出に適用できるかどうか, 各種の代表的なブドウ酒酵母95菌株を用いて検討すると共に, 実際の貯蔵管理面から, 山梨県内ワイナリー14場から採取した発酵終了後の新酒30点に本培地を適用して, 次の結果を得た。
    1. 有用ブドウ酒酵母の保存株は, 供試39菌株のうち34株 (87%) がCS培地に適用できることを認めた。他方, 有害の代表的な
    野生酵母
    は19菌株のうち13株 (68%) はCS培地に生育を示して検出できるが, 他の6菌株 (32%) は検出できなかった。
    2. ワイナリーから分離された産膜性酵母は, CS培地に30菌株のうち24株 (80%) 生育を示し, 高い検出能が認められ, そのうち真性の産膜酵母は9菌株のうち9株 (100%) 及び仮性の産膜酵母は21菌株のうち15株 (71%) であった。
    3. 1シャーレー当たり有用ブドウ酒酵母 (OC-2, W-3) 107レベルの高酵母密度の中に混在する低酵母密度200個前後の有害な各
    野生酵母
    23菌株に示された回収率は, ほとんどの供試株で高く90~110%であった。
    4. 山梨県内ワイナリー14場から採取した5品種30点の新酒にCS培地を利用して見出された汚染ブドゥ酒の割合は, 白ブドウ酒14点中5点 (35%) に対較して, 赤ブドウ酒は16点中13点 (81%) で顕著に高い頻度を示し, それらのうち全酵母に対する
    野生酵母
    の占める平均汚染率も赤ブドウ酒 (18.9%) は, 白ブドウ酒 (0.55%) に比較して著しく高い割合を示した。
    5. CS培地に出現した18試料の
    野生酵母
    コロニーの中から, 50コロニーを無作為に選び, そのSacch. 属及び産膜性の有無を調べた結果, Non-Sacch. 属酵母は9試料に, Sacch属酵母は17試料に見出され, 前者に比べて後者の方が圧倒的に優勢で, それらのほとんどに仮性の産膜酵母が多く見出される割合は顕著に高かった。
  • アデニン要求性酵母による桃色清酒の醸造 (第3報)
    西谷 尚道, 壱岐 正志, 山下 秀行, 飯村 穣, 石川 雄章
    日本釀造協會雜誌
    1984年 79 巻 12 号 891-894
    発行日: 1984/12/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    赤色酵母による桃色清酒の製造条件を検討した。
    1. 赤色酵母は増殖が遅いため, 人為的に添加した野生清酒酵母により汚染されやすく, もろみ中期で赤色酵母の割合が20%程度にまで低下した。
    2. 新たに造成した赤色キラー酵母を使用することにより,
    野生酵母
    の汚染は完全に防止することができた。
    3. 赤色酵母のみでもろみを発酵した場合はアルコール分が10%程度で停滞する。 更にアルコール分を高めるためには, 外部から清酒酵母を添加することにより発酵を調節することが可能であった。
    4. 酒母歩合を大きくした方が桃色の濃い色調の製品がえられた。
    5. 赤色酵母の仕込配合は, 酒母, 初添を大きくし, 留をかるくした配合が好ましく, 必ずしも3段仕込をする必要はなかった。
  • 矢野原 泰士, 日野 遥香, 松田 ともみ
    におい・かおり環境学会誌
    2020年 51 巻 6 号 353-356
    発行日: 2020/11/25
    公開日: 2021/11/14
    ジャーナル フリー

    宮崎県産のキンカンから分離した酵母は,MALDI-TOF-MSを用いた微生物同定法と26S rDNAのD1/D2領域の塩基配列解析により,Hanseniaspora uvarumと同定された.この酵母を用いて試作したパンは,チーズの様な香りがした.GC-MSによって検出された香り成分を比較した結果,3-メチル-1-ブタノールやフェニルエチルアルコールの割合が低く,一般的なパンでは目立たない香りが強く感じられたのではないかと推測された.

  • 熊本国税局鑑定官室
    日本釀造協會雜誌
    1967年 62 巻 9 号 950-953
    発行日: 1967/09/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    協会酵母の水麹添加はいまや常識的になってきたがそれだけではまだ汚染にたいして安心できないという実例である。また腐造もろみ発生の原因の追求を通してみた暖地醸造の欠陥は多くの読者にとって決して他山の石ではないであろう。
    腐造もろみに
    野生酵母
    が多いことは, 腐造菌による汚染と
    野生酵母
    による汚染とが庫内の微生物管理の不良という点でつながっていることをしめすものであり, 酒造従業員の衛生観念を高め, 微生物に対する知識のとぼしさを補うための企業内訓練がいかに必要であるかを物語っている。
  • 工藤 哲三, 山田 和史, 濱川 悟
    日本釀造協會雜誌
    1986年 81 巻 8 号 562-563
    発行日: 1986/08/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    Thallism in wild yeasts isolated from shochu mashes was examined.
    Most of them were perfectly homothallic (the Ho type) and there were a few strains supposed to be Hq type (semi-homothallic).
  • 秋山 裕一
    日本釀造協會雜誌
    1963年 58 巻 10 号 923-925
    発行日: 1963/10/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
  • 菅野 信男
    日本釀造協會雜誌
    1967年 62 巻 9 号 936-940
    発行日: 1967/09/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    酒母やもろみの中で, 添加した酵母に代わって知らない間にほかの酵母
    野生酵母
    が生えてしまっている…… このような汚染は一体, どの位の割合で起こっているのだろうか。
    野生酵母
    に汚染される原因はどこにあるのか。汚染されたら本当に酒質がわるくなるのか。数々の疑問に対する正しい答えをあなた自身で見出していただくためにこの一文をおとどけする。
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