金沢は名前の由来が砂金(金洗い沢)であり,全国で使用する金箔のほとんどを生産する金にゆかりの深い街である。金箔は,金沢では土産物や装飾用として身近に接する機会も多い。また,金箔は金箔使用というだけで,商品に付加価値が高まるような独特な素材であり,授業においても「これは,純金を延ばして作った金箔だよ」といって持ち込むだけで,一気に雰囲気が盛り上がる優れた教材でもある。伝統工芸から化学の世界を深めるというねらいを持ち,金箔を実験に使いやすく加工し,金の様々な化学的性質を手軽に楽しめるような講義展開を工夫した。口絵9ページ参照
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