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クエリ検索: "青木まり子"
9件中 1-9の結果を表示しています
  • 石井 邦子, 川城 由紀子, 北川 良子, 川村 紀子, 杉本 亜矢子, 青柳 優子, 植竹 貴子
    千葉県立保健医療大学紀要
    2020年 11 巻 1 号 1_63
    発行日: 2020/03/31
    公開日: 2023/03/31
    研究報告書・技術報告書 フリー

    (緒言)

     内診は目に見えない膣内の状態を触診のみで把握する高度な技術であるが,触診の手技や診断の適否が可視化できず診断技術の評価が難しい.本研究は様々なキャリア発達段階にある助産師および助産学生による内診シュミレータを使用した内診の診断を分析し,診断技術の発達過程を明らかにすることを目的とする.

    (研究方法)

     対象は分娩介助実習終了後の助産学生,および助産師とし,教育機関または産科医療機関に所属し自発的に研究参加に同意した者とした.調査期間は2018年9月~2019年2月とし,研究協力の承諾が得られた助産師教育機関および産科医療機関にて研究対象候補者に対して文書で研究内容の説明と研究協力の依頼を行った.質問紙にて年齢,分娩介助経験例数,助産師経験月数(助産師のみ),分娩取扱の月数(助産師のみ),内診経験回数(助産学生のみ)を調査した.内診シュミレータは,PROMPT Flex内診トレーナー(日本ライトサービス株式会社)を使用した.陣痛開始前の子宮口未開大の状況から子宮口全開大まで様々な分娩進行の状況を想定し8パターンを設定,研究対象者それぞれが8パターンの内診を実施した.内診手技と診断を口述しながら内診を行い,研究者が内診診断結果(ビショップスコア5項目とその他)を聞き取り診断記録用紙に記入した.ビショップスコア5項目と産瘤・回旋の診断について,8パターン全体の診断一致率とパターン毎の診断一致率を算出,分娩介助例数別の4群で比較した.統計ソフトSPSS.ver23を用いてカイ二乗検定と残差分析を行った.

    (結果)

     助産学生24名(37.5%),助産師40名(62.5%)であった.助産師の分娩介助例数別の人数は99例以下群17名,100~199例以下群9名,200例以上群14名であった.また助産師の年齢は33.9±9.4歳で助産師の経験月数は113.7±104.3か月であった.ビショップスコア5項目のうち,「開大」の診断一致率は分娩介助例数の増加に伴い全体の診断一致率は上昇するが,学生も54.1%と比較的高く有意差はみられなかった.「展退」「硬度」「位置」の診断一致率は有意差が認められ(p=0.001,p=0.000,p=0.000),分娩介助例数が増加するに伴い上昇した.「下降度」の診断一致率は,4群間での有意差が認められたが(p=0.015),200例以上群でも40.9%と低く,分娩介助例数の増加に伴い下降した.パターン別では,「展退」50%以下のパターンおよび,「下降度」-2以下のパターンで分娩介助例数200例以上の群でも診断一致率が低かった.

    (考察)

     「展退」「硬度」「位置」に関する診断は,分娩介助例数が多いほど診断一致率が上昇傾向であることから,経験を重ねるにつれ診断技術が向上していくと考えられる.一方「下降度」について,分娩介助例数の増加に伴い不正確になる傾向は先行研究1)と同様である.学生や分娩経験例数の少ない初心者は,原則に則り坐骨棘から児頭下降度を診断している一方で,分娩経験例数の増加に伴い原則的な診断基準よりも自身の感覚で判断している可能性がある.また子宮口後方で展退50%以下の所見において正確な診断ができていない事実については,分娩進行がまだ進んでいない状況において「展退」は正確に診断していない助産師の存在が推察され,これらの原因を解明する必要がある.

    (倫理規定)

     データ収集が個人の評価を目的としないこと,個人情報が保護されることを十分に説明した.特に助産学生に対しては収集したデータが成績には関係しないことを説明し,当該学生が在籍する教育機関には属さない研究者がデータ収集を実施した.本研究は千葉県立保健医療大学研究等倫理委員会の承認を得て行った.(承認番号2018-09)

    (利益相反)

     本論文発表内容に関連して申告すべきCOI状態はない.

  • 小林 浩一, 後藤 美希, 坂巻 健
    超音波医学
    2016年 43 巻 3 号 457-465
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/05/16
    [早期公開] 公開日: 2015/08/20
    ジャーナル 認証あり
    Sonography-based volume computer-aided display labor法を用いた分娩時の経会陰超音波検査は,児頭の下降や回旋の評価などにおいて,内診所見を補完することが可能である.また,鉗子や吸引で児頭を牽引する場合,その安全性や成功率を評価することができ,牽引を開始する方向を知ることができるため安全で確実な鉗子/吸引分娩に寄与する可能性がある.
  • 杉本 亜矢子, 川城 由紀子, 石井 邦子, 北川 良子, 川村 紀子, 青柳 優子, 植竹 貴子
    千葉県立保健医療大学紀要
    2020年 12 巻 1 号 1_3-1_10
    発行日: 2020/03/31
    公開日: 2023/03/31
    研究報告書・技術報告書 フリー

     本研究の目的は、助産師の内診による診断技術の発達を明らかにすることである。

     助産学生および助産師が内診シミュレータで8パターンの内診を行い、ビショップスコア5 項目の診断とその他観察した内容について調査し、分娩介助例数別(学生群、99 例以下群、100 ~ 199 例群、200例以上群)で比較した。

     対象者は助産学生24 名(37.5%)、助産師40 名 (62.5%) であった。助産師の分娩介助例数別の人数は99 例以下群17 名、100 ~ 199 例群9 名、200 例以上群14名であった。分析の結果、ビショップスコア5項目のうち「展退」「子宮頸部硬度」「子宮口位置」は分娩介助例数が多い群の方が診断一致率は高く、経験を重ねるにつれ診断技術が向上していくと考えられた。一方「児頭下降度」について、分娩介助例数が多い群の方が診断一致率は低いという先行研究と同様の結果となり、その原因を解明する必要があることが示された。

  • 有川 真弓, 松尾 真輔
    千葉県立保健医療大学紀要
    2020年 11 巻 1 号 1_66
    発行日: 2020/03/31
    公開日: 2023/03/31
    研究報告書・技術報告書 フリー

    (緒言)

     少子高齢化が進む我が国において,すべての住民が,住み慣れた地域で生活を続けるために地域包括ケアシステムの構築が喫緊の課題となっている1).一部の先駆的な作業療法士は,リハビリテーション専門職としての視点とこれまでの地域支援の経験から,生活の視点で地域の人材資源や環境資源(以下,地域資源)を評価し,支援を行っている.これらの作業療法士が経験から行っている評価の視点を集積し整理することで,地域支援の経験が少ない作業療法士でも簡便に地域資源を評価できるチェックリストを作成できるのではないかと考えた.本研究の目的は,作業療法士が障害種別や年齢に関係なく生活の視点で地域資源を評価できるチェックリストを作成することである.

    (研究方法)

     調査対象者は,先駆的に地域にて就労支援を行っている作業療法士3名であった.対象者が勤務する地域は東北地方1名,北関東地方1名,南関東地方1名であった.

     先行研究を参考に作成したインタビューガイドに沿って面接を実施した.面接内容は,作業療法士が地域支援を行う時のアセスメントの視点,確認するポイント,地域資源の活用方法等であった.人的資源,物理的環境資源,社会的資源に分けて聞き取った.インタビューの所要時間は1名あたり1~2時間程度であった.面接実施前に文書と口頭にて説明し同意を得て行った.

     インタビューはICレコーダーで記録し,機密保持契約を結んだ業者に委託して逐語録にした.データは切片化したのち,類似性に基づき分類,グループ化して,カテゴリーを作成した.

    (結果)

     その結果,①地域の特性と課題,②対象者の生活を支える組織とサービス,③障害者の生活を支える人々,④支援に必要な情報収集,⑤地域での支援に生かす人脈作り,⑥地域力底上げのための啓蒙活動の6つのカテゴリーに分類された.①地域の特性と課題は,「交通手段と移動距離」,「地域の歴史」,「産業特性」,「人口特性」,「地域住民の思考特性」,「地域の課題」「課題に対する取り組み」の7つのサブカテゴリーで構成された.②対象者の生活を支える組織とサービスは,「行政機関」,「障害福祉機関」,「医療機関」,「公的社会保障」,「民間サービス」,「地域住民で構成された団体」,「企業団体」の7つのサブカテゴリーで構成された.③障害者の生活を支える人々は,「医療専門職」,「障害福祉専門職」,「医療障害福祉以外の専門職」,「行政職」,「地域住民で構成された団体の人々」,「企業団体の人々」の6つのサブカテゴリーで構成された.④支援に必要な情報収集は「地域特性に関する情報」と「産業等に特化した情報」の2つのサブカテゴリーで構成された.⑤地域での支援に生かす人脈作りは,「医療・障害福祉専門職との繋がり作り」,「地域住民との繋がり作り」,「各種団体との繋がり作り」の3つのサブカテゴリーで構成された.⑥地域力底上げのための啓蒙活動は,「地域全体の障害理解と障害者との共生を目的にした啓蒙活動」,「地域全体の障害理解と障害者との共生を実現する活動」の2つのカテゴリーで構成された.

    (考察)

     就労支援に携わる作業療法士は,地域全体の特性や課題を把握した上で,障害者支援のために医療障害福祉関連の地域資源だけでなく,企業団体との連携や地域住民を巻き込んだ活動に取り組んでいることが明らかになった.今後は就労支援以外の地域支援を行う作業療法士への聞き取りを進め,地域資源を網羅的に評価できるチェックリストの作成を目指していきたい.

    (倫理規定)

     本研究は千葉県立保健医療大学研究等倫理審査委員会の承認を得て実施した.

    (利益相反)

     本研究に関して申告すべきCOI状態はない.

  • ─ 歯科衛生士大学生と歯科衛生士専門学校生の比較 ─
    河野 舞, 白井 要, 長澤 敏行
    千葉県立保健医療大学紀要
    2020年 11 巻 1 号 1_65
    発行日: 2020/03/31
    公開日: 2023/03/31
    研究報告書・技術報告書 フリー

    (緒言)

     わが国における歯科衛生士国家試験の受験資格は歯科衛生士養成学校で3年以上の修業期間を満了することが必須であり,学校の種類には「専門学校(3年制)」「短期大学(3年制)」「大学(4年制)」がある.歯科衛生士養成学校において卒業までに習得しなければならない必須教育(専門知識および技術の習得)は概ね統一されているものの,教育方法には多くの違いがみられる.教育課程における歯科衛生士学生は,医療職一般のメンタルヘルスの問題に加え,教育現場において実践能力を身につける目的で体験型の学習方法が多く用いられることから,ストレスが多いことが報告されているが,本研究では,大学と専門学校に修業中の歯科衛生士学生のメンタルヘルスの経時的推移を調査し,修業年限におけるメンタルヘルスの違いについて検討することで,効果的な教育計画の整備や教育指導体制におけるひとつの指標として還元される可能性があるかどうか検討を行うことを目的とした.

    (研究方法)

     対象者は2018年度に在籍した某大学および某専門学校の歯科衛生士学生とした.対象者には本研究の目的や守秘義務,回答内容は成績に全く影響しない旨などに関する説明後,質問紙の提出をもって同意が得られたものとした.質問紙による調査方法は自記式アン ケート調査GHQ28(General Health Questionnaire28)による精神健康度とし,調査は無記名で行った.調査時期および回数は前期授業開始時(以下前期),後期授業開始時(以下中期),学年末(以下後期)の3回とした. 統計解析はSPSS. Statistics Ver.25を用い,GHQ28における各評価の2群比較は等分散性の検定後にt検定もしくはMann-Whitneyの検定を,多群比較ではKruskal-Wallisの検定後,Bonferroniの多重比較検定を行い検討した.有意水準は5%未満とした.

    (結果)

     学校別全体のGHQ28因子における得点の平均値を各時期(前期・中期・後期)で比較検討した結果,各時期間に有意差は認められなかった.各学校の学年別に各時期でGHQ28総合得点を比較検討した結果,専門学校では2年生の前期よりも中期において有意な高値を認め,大学では3年生の前期よりも中期に有意な高値を認めた.学校別に学年間でGHQ28総合得点を比較検討した結果,専門学校では有意差を認められなかったが,大学では後期において3年生は1年生と2年生よりも,4年生は2年生よりも有意な高値を認めた.1年生および最終学年(専門学校3年生と大学4年生)で学校別にGHQ28総合得点を比較検討した結果では,1年生の後期で大学よりも専門学校において有意な高値を認め,最終学年の後期では専門学校よりも大学において有意な高値を認めた.

    (考察)

     本研究の結果から,進級するにつれて衛生士学生のストレス状況が増減することは認められず,常に一定のストレスを感じていることが推測された.また,専門学校2年生の前期よりも中期に,大学3年生の前期よりも中期にストレスを感じていることが認められたが,この時期間は両校とも臨床実習が開始される時期であることから,臨床実習はメンタルヘルスを低下させるストレス要因の一つである可能性が示唆された.修業年限におけるメンタルヘルスの違いには一貫性が得られなかったが,本研究の対象者は2校の学生のみであるため,結果を一般化することには注意を要すると思われる.メンタルヘルスには様々な要因が複雑に絡んでいることからも,効果的な教育を行うためにはメンタルヘルスと関連する要因について更なる検討が必要であり,適切な予防的介入教育の必要性も含め,ストレスコーピングについても今後更なる検討が必要と思われる.

    (倫理規定)

     本研究は千葉県保健医療大学研究等倫理委員会(承認番号2017-40)と北海道医療大学倫理審査委員会(承認番号2016-113)の承認を得て実施した.

    (利益相反)

     演題発表に関連し,開示すべきCOI関係にある企業等はない.

  • 束村 道雄, 外山 春雄, 深谷 勇二, 青木 まり子
    結核
    1982年 57 巻 1 号 9-14
    発行日: 1982年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    The ratio of the number of patients with lung disease due to Mycobacterium avium-M. intracellutare complex (M. avium complex) against the number of patients who showed positive cultures of acid-fast organism was estimated in the present study.
    1. During the period of three years, 1978-1980, a total of 974 patients were hospitalized newly into the lung tuberculosis departments of the National Chubu Hospital. Out of these patients, 405 (41. 6%) were those showing positive cultures of acid-fast organisms, including Mycobacterium tuberculosis. The patients were examined for acid-fast organisms by 3 to 7 days examinations of the sputum specimen in the first month of the hospitalization. The acid-fast organisms isolated were tested for their growth on the Ogawa egg medium containing 0.5 mg/ml p-nitrobenzoic acid (PNB medium), and the organisms which did not grow on the PNB medium were regarded as M. tuberculosis (Tsukamura, M. and Tsukamura, S.: Tubercle, 45: 64-65, 1964). The acid-fast organisms which grew on the medium were identified according to the schedule previously described (Tsukamura, M.: Identification of mycobacteria, p.1-75, National Chubu Hospital, Obu, Aichi, Japan, 1975). The diagnosis of atypical mycobacteriosis was carried out according to the criteria of Tsukamura (Tsukamura, M.: Kekkaku, 53: 367-376, 1978). Of the patients hospitalized during the period of three years, a total of 38 patients were diagnosed as suffering from lung disease due to atypical mycobacteria (36, M. avium complex and 2, M. fortuitum).
    The ratio of the patients with atypical mycobacteriosis was estimated as 3.9% of the patients newly hospitalized into the tuberculosis departments, and as 9.4% of the patients who showed positive cultures of acid-fast organisms (Table 1). The latter ratio was first estimated in the present study. The former ratio was higher than the ratio, 2.8%, estimated in nine hospitals of Japan in 1979.
    2. The average age of 38 patients with atypical mycobacteriosis was higher than the average age of culture-positive tuberculous patients (Table 2). The average age of 77 patients with lung disease due to the M. avium complex, who were found in the above period and before, was also significantly higher than the average age of culture-positive tuberculous patients (Table 3).
    3. From the ratios estimated in Table 1, the prevalence rate of lung disease due to M. avium complex in the Aichi prefecture was estimated as 2.36 or 2.34 per 105 population per year (Table 4). The rate estimated in the Aichi prefecture wes higher than the rate, 1.30per 105 population per year, which was estimated by the co-opeartive study for the whole country in 1979 (Tsukamura, M. et al.: Kekkaku, 56: 391-401, 1981).
    4. The ratio of the number of patients, in whom acid-fast organism was observed in smear but was not isolated by culture, against the number of patients who showed positive cultures of acid-fast organism was estimated as 2.2%, and the ratio of that against the number of patients who showed acid-fast organism on smear was estimated as 3.2% (Table 5).
  • 望月 千夏子
    日本シミュレーション医療教育学会雑誌
    2022年 10 巻 38-42
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/10/20
    ジャーナル フリー
    【目的】内診演習におけるシミュレーション教育を評価し、今度の課題を見出すことを目的とする。【方法】助産学生を対象とし、内診モデルを活用した 2 段階構成の内診演習を実施後、学び・感想を自由記述により回答した。【結果・考察】各内診演習の結果から、「分娩進行に沿った児頭回旋の変化を理解する」知識、「ビショップスコア・児頭回旋を観察する」技術、「安楽に配慮した関わりをする」態度を統合した教育成果が示された。さらに、3 次元画像を内診演習に活用することは、内診時に必要となる知識・技術習得をより促進することが示唆された。
  • 束村 道雄
    医療
    1984年 38 巻 10 号 955-963
    発行日: 1984/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    Mycobacterium avium-M. introcellulare Complexによる肺感染症のX線像の特徴, 診断基準, 治療法について総説した. 治療法では, 従来の抗結核剤の3剤または多剤併用にまさる治療としてsulfadimethoxine, minocycline及びKitasamycinによる3者併用療法が出現した.
  • 日本助産学会誌
    2019年 33 巻 3 号 225-570
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/04/04
    ジャーナル フリー
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