本研究では,大学情報基礎科目を対象に,知識定着を目指したテスト(多肢選択問題,20問)を,授業時間外にスマートフォン,もしくは,タブレット端末で実施する場面を想定し,実験環境を構築した。そして,テストの出題数に対する認識とテストに対する動機づけについて,スマートフォン(11名),タブレット端末(11名)を対象に,比較分析した。その結果,全体的に,問題数はやや多いと認識しているが,負担に思ってはおらず,テストに対する意欲が高いことが分かった。また,タブレット型端末は,スマートフォンより問題数が多いと感じる傾向であることが分かった。加えて,機器による正答率の差異は認められなかったことから,どちらの機器であっても,知識定着率に差異はないことが推察された。
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