本稿では, 各コンテンツの信号特性を考慮に入れた画像符号化(コンテントオリエンティッド符号化)実現のためのシステムを提案する. このシステムは、符号化方式が異なる各コンテンツ間の連続再生を可能にする機能の提供を目的としている. そのためにサーバ·クライアント間でスケジューリングのネゴシエーションを行い, その情報を基にデコーダの動的ダウンロードを行う. ネゴシエーション機構は, JavaとCORBA(Common
Object
Request
Broker
)によって, 実装した. したがって, システムサーバ及びクライアントは, OSもしくはハードウェア仕様から独立して利用できる. このシステムは, インターネットストリーミングだけでなく放送への適用を目標としている. また, 各コンテンツ間の連続再生実現のため, フレキシブルデコーダという概念をシステムに導入した. これは, 各デコーダ間で機能モジュールの共有化を図る物である. これにより, ダウンロードすべきデコーダのサイズを減少させ, デコーダダウンロード時間の削減が可能である.
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