詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: 臨床推論
1,303件中 1-20の結果を表示しています
  • 徳田 安春
    日本病院総合診療医学会雑誌
    2012年 3 巻 2 号 22-27
    発行日: 2012/12/31
    公開日: 2024/01/25
    ジャーナル フリー
    臨床推論
    は仮説演繹法で行われる。 患者情報が収集蓄積されるにつれて診断仮説か改訂されていく。 情報を時系列的に収集するにつれて変化するダイナミックなプロセスである。 改訂を終えた診断が最終診断となる。臨床医の推論の現実を説明する理論のなかで最も有力なのが「2 重プロセス理論」である。 直感的推論プロセス(System 1 )と分析的推論プロセス(System 2)を使い分けて推論を行っている。 この総説では,直感的および分析的推論プロセスのメカニズムと主要なリソース,その利点と欠占診断工ラーを最小限にする方法について述べる。
  • 小田 康友
    日本内科学会雑誌
    2017年 106 巻 12 号 2523-2528
    発行日: 2017/12/10
    公開日: 2018/12/10
    ジャーナル フリー

    PBL(problem-based learning,問題基盤型学習)の教育特性は,臨床問題解決のための推論の基本を形式として学ばせると共に,症例に関連付けて知識を習得させることにある.PBLは,現実の症例の多様性・不確実性のなかで,現実の症例の多様性・不確実性をひとまず脇において,必要な事実が過不足なく埋め込まれたシナリオに基づいた,問題発見・解決訓練である.そのため,その後の臨床や研修で,現実の対象において,この訓練過程を繰り返すことによって,実践的な能力として結実させる必要がある.また,現場での問題解決体験が前提となれば,臨床実習前教育の質向上が期待できる.

  • 國領 真也, 中原 孝洋, 冨永 和宏, 吉岡 泉
    日本歯科医学教育学会雑誌
    2016年 32 巻 2 号 78-83
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/12/14
    ジャーナル フリー

    抄録

    臨床推論
    は, 臨床的な問題解決のスキルを習得することである. われわれは臨床実習前に参加型授業として口腔外科症例における
    臨床推論
    の授業を行っている.

     今回

    臨床推論
    の授業で, クラウド型クリッカーを用いた5年次の
    臨床推論
    の参加型授業での学生の授業へのコメント記入状況と学生の満足度を調査した.

     クリッカーを使用した

    臨床推論
    の, ある1回の授業における記述式問題, 選択式問題それぞれの設問に対する発言者数を調査した. また,
    臨床推論
    の授業終了時に, 授業の満足度に関する質問紙調査を実施した.

     発言者数調査では, 全設問で平均75.6%の学生が発言し, 選択式問題では89.7%, 記述式問題では61.5%の学生が解答し, 有意に選択式問題のほうを多く解答していた. クリッカーを使用した授業には興味や関心をもてたと答えた学生は96.5%であり, この授業を全体的に満足していると答えた学生は97.6%であった.

    臨床推論
    にクリッカーを用いた参加型授業は, 学生の参加意識が高まり, 質問紙調査の結果からも, 学生の満足度の高いものとなった.

  • ―困難事例からの分析―
    丹 佳子, 小迫 幸恵, 田中 周平
    学校保健研究
    2019年 61 巻 4 号 202-211
    発行日: 2019/10/20
    公開日: 2019/12/21
    ジャーナル フリー

    Background: Yogo teachers need to assess urgency and severity in first aid of students. The assessment can however be a challenge.

    Objective: This study aimed to examine and classify the thought process in Yogo teachers for the clinical reasoning with first aid in difficult cases of students

    Methods: Yogo teachers’ responses in 157 cases of children who visited the health office due to medical conditions and/or injuries, including extremity injury, head injury, stomachache, headache, breathing difficulty, and syncope, were examined. The Yogo teachers’ thought processes for the clinical reasoning were classified, employing the respective processes of hypothetico-deductive model of clinical reasoning. Relationships of the classified thought processes with characteristics of Yogo teachers and cases were also studied.

    Results: The thought process was found to be classified into the following six types: Ia: the “hypothesis validation type”, Ib: the “accepting all what children tell, with hypothesis formation” type, II: the intuition type, III: the hidden hypothesis validation type, IVa: the “gathering comprehensive information” (or checklist) type, and IVb: the “accepting all what children tell, without hypothesis formation” type.’ Five of the six types were without adequate hypothesis formation/validation or information gathering.

    Relationships between the six types and the medical conditions/injuries were as follows. For the extremity injury, proportion of the type Ib was small. For the head injury, proportion of III was large and that of Ia was small percentage. For the stomachache, proportion of III was small and that of IV was large. For the headache, proportion of III was small and that of Ib was large.

    Conclusion: We first classified Yogo teachers’ thought process in first aid for students. This classification might help improve the Yogo teachers’ assessment and develop educations for their clinical reasoning.

  • 丹 佳子, 朝倉 隆司
    学校保健研究
    2024年 66 巻 1 号 27-40
    発行日: 2024/04/20
    公開日: 2024/05/28
    ジャーナル フリー
  • 西村 桂子, 角山 香織, 楠本 正明
    アプライド・セラピューティクス
    2020年 14 巻 2 号 7-9
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/03/31
    ジャーナル フリー
  • 高﨑 博司
    徒手理学療法
    2021年 21 巻 1 号 9-13
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/04/16
    ジャーナル フリー

    臨床推論
    の能力は徒手的理学療法の効果を左右する大きな因子である。
    臨床推論
    の枠組みは大きく分けて,medical modelとsigns and symptoms model(SSモデル)がある。Medical modelにおいては,病態解剖学的diagnosisの確立が,予後予測や治療を決める上で必須であると考える。一方で,SSモデルは病理解剖学的なdiagnosisを必要とせずに,パターン認識や臨床所見や症状に基づいた仮説演繹推論によって介入を計画し,反芻していく。SSモデルの
    臨床推論
    能力を高めることは,本邦における卒前・卒後教育で今後重視されていくと考えられる。そこで,本稿ではSSモデルの
    臨床推論
    能力を高めるのに有益であるstratified care modelを取り上げた。まず,stratified care modelとはなにかについて概説し,腰痛に対するKeele STarT Backスクリーニングツールについても簡単に紹介した。そして,stratified care modelにおける研究課題について概説した。

  • 臨床教育の充実に向けた職場での取り組み
    近藤 友加里, 福原 隆志, 吉田 拓也, 田安 義昌, 山内 康子, 小貫 渉
    理学療法学Supplement
    2017年 2016 巻 P-ED-13-2
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/24
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに,目的】

    理学療法士の増加に伴い,臨床教育の必要性は年々重要性を増してきている。当院では職場内教育の一環として,理学療法士の

    臨床推論
    過程を整理するため,役割分担を定めた小グループの症例検討会を実施しており,一定の成果を得ている。症例検討会は主に司会者,評価者,治療者で構成している。全体の進行を行う司会者は中堅職員が担っており,その役割は重要である。役割分担をしていることで問題点を抽出する思考過程がより明確にされる一方で,問題点の整理が円滑に進まない例も生じており,その原因を探る必要がある。本研究の目的は,
    臨床推論
    を円滑に進めるために必要な要素を明確にすることである。

    【方法】

    司会者,評価者,治療者で構成される症例検討会の役割に加え,各グループから独立した観察者を設けた。観察者は中堅職員(臨床経験10年目前後)とし,症例検討会における各グループの問題点や改善点について客観的に評価を行った。記録は自由記載にて行い,気付いた点を記録し集計した。

    【結果】

    進行が滞るグループの特徴は,患者の治療目標が不明確であること,評価が曖昧だと治療に繋がらない,適切な場面で司会が流れを調整できていないことであった。一方,進行がスムーズなグループの特徴は,評価の段階で明確に問題点の抽出ができている,評価から治療までの流れを司会者がスムーズに進行できていることであった。

    【考察】

    今回の結果から,

    臨床推論
    を円滑に進めるためには治療目標や評価の目的が明確になっていることが重要であり,司会者はそれに向けてグループ内の理解を促すことが必要と思われた。症例検討会において中堅職員が司会者や観察者の役割を経験することは,全体の流れを把握した上での治療実践を学ぶことに繋がると考えられる。結果的に,中堅職員自らの臨床的な評価・治療能力を高めると同時に,若手職員への指導力の向上も期待できる。職場における症例検討の積極的な導入は,臨床教育を充実させていくために効果的な取り組みと思われた。

  • 渡邉 秀寿
    日本プライマリ・ケア連合学会誌
    2018年 41 巻 1 号 36
    発行日: 2018/03/20
    公開日: 2018/03/23
    ジャーナル フリー
  • *宮本 誠人, 松下 光範, 堀 寛史
    人工知能学会全国大会論文集
    2020年 JSAI2020 巻 1G4-ES-5-03
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/06/19
    会議録・要旨集 フリー

    理学療法士が行う患者の本質的な問題点を把握する

    臨床推論
    には高度な論理的思考が必要とされる.この
    臨床推論
    は複雑かつ曖昧で体系化されていないため,個人の臨床経験が重要となるが,現代の理学療法士は臨床経験の浅い弱年齢層が増加しているため,
    臨床推論
    の知識を体系化することによる教育支援が求められる. 本研究では,理学療法における教育の支援に向けた
    臨床推論
    の体系化とその活用を目的とした教育システムの実現を目指す.その端緒として,本稿では
    臨床推論
    の論理構造に着目して定式化したモデルを作成し,そのモデルを用いたPBL形式の講義の設計,及びそれを支援する教育システムの実装を行う. 現職者を対象に行ったユーザビリティ評価の結果,実装システムによってユーザは簡単な操作でモデルを作成し,症例をより深く理解することができることが示された.

  • 大西 弘高
    日本内科学会雑誌
    2008年 97 巻 10 号 2596-2603
    発行日: 2008年
    公開日: 2012/08/02
    ジャーナル フリー
  • 学生の理解度を把握するための新しいツールの開発
    大寺 健一郎
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 O-0721
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】当学院では,クリニカルクラークシップ(CCS)を臨床現場に啓蒙するために,積極的な提案と導入を実施してきた。平成24年度はCCSの簡易マニュアルの作成と啓蒙を行い,学生や臨床実習指導者(SV)の実習に対するストレス軽減につながった。反面,実際の指導はCCSとレポート指導の併用(併用)が多いという状況から,平成25年度では併用がなぜ行われるかを調査し,SVが学生の理学療法に対する理解度を把握するためであることが示唆された。そこで平成26年度はSVが簡易に学生の理解度を把握できることを目的として,新しいツールの開発を行った。また実際に実習でこのツールを試行した結果をSVと学生にアンケート調査し,その効果と課題を分析した。以上の実践から一定の知見を得ることができたので報告する。【方法】①新しいツールの開発:SVが学生の理解度を把握するため特に注目していた項目に,
    臨床推論
    および統合と解釈があった。そこでICFモデルを用い
    臨床推論
    や統合と解釈を推考可能なチャートを開発した。これは問題点を箇条書きやキーワードとして記入し,関連付けやカテゴリー化してまとめるもので,
    臨床推論
    や統合と解釈の概念を体系化することができるようにした。さらに問題点の優先順位と,それに対する治療計画,治療目標,リスク管理などが整理できるように工夫したマトリクスを準備した(ICFツール)。次に学生の実習前指導として,このICFツールを用いたPBL(問題解決型学習)を実施した。それに加えて,臨床記録から考察と問題点の抽出を行う環境作りとして,SOAPによるカルテの作成を指導し,リハビリテーション総合実施計画書の様式を模した学生サマリーの作成を義務付けた。またSVとの情報交換の手段であるデイリーノートや,知識の内面化のための自己学習ノート作成を指導した。最終的にこれらのツール等を関連させた概念図を文書化し,それぞれの運用方法をSVと学生に説明した。②アンケート調査:新しいツールの使用状況や感想などのアンケート調査を,平成26年度長期実習2期のうち,前半の第I期のみで実施した。データ分析の対象は有効回答のあったSV36名,学生40名とした。アンケート結果は記述統計処理を行ってデータを分析し(Excel2010使用),今後の課題を検討した。【結果】SVの実習指導内容の内訳は,レポート指導9人(25%),CCS8人(22%),CCSとレポート指導の併用(併用)19人(53%)であった。ICFツールの使用状況は,使用がSV12人(33%),学生18人(45%)で,不使用の理由は,SVが「指導法がわかりにくい」11人(48%),学生では「SVが使用しなくてもよいといったから」9人(45%)が最も多かった。ICFツールを使用したSVへの有効性に関する質問では,有効8人(62%),非有効はいなかった。またICFツールを使用した学生の感想は,「統合と解釈をする上で使いやすかった」11人(58%),「
    臨床推論
    をする上で使いやすかった」5人(26%)であった。学生サマリーの使用状況は,使用がSV21人(58%),学生32人(80%)で,学生サマリーを使用したSVへの有効性に関する質問では,有効2人(9%),非有効10人(43%)であった。また新しいツールが使いこなせなかった理由は,SVと学生に共通して「時間がない」「使用法がわからない」という回答が多かった。【考察】ICFツールの使用状況は,SV全体の3割程度と試行段階とはいえ低い結果となった。また不使用あるいは使いこなせなかった理由は,SVと学生共に時間不足,使用方法の理解不十分であった。このことから学生指導がSVの業務を圧迫しているという基本的問題の存在と,ICFツールの使用方法の学生指導,SVへの説明がかなり不足していたことがわかった。これは来年度以降解決すべき大きな課題である。また学生サマリーに対するSVの有効性の認識がかなり低い原因として,学生の症例発表のレジュメとして内容がそぐわないという自由意見が多く,実習指導での使用に対する抵抗感が強かった。しかしICFツールを使用したSVと学生が,その有用性を共通認識し,
    臨床推論
    や統合と解釈に役立つと感じていることは,このツールの導入で,SVが学生の理解度を把握することが可能であることを示唆していると考えられる。【理学療法学研究としての意義】本研究で,今回開発した新しいツールの使用が,SVのニーズである学生の理解度の把握を可能とすることを示唆していることは,今後の臨床教育において意義があると考える。
  • 徳田 安春, 馬見塚 尚孝
    年次大会
    2014年 2014 巻 W241002
    発行日: 2014/09/07
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
    Cognitive process is called as clinical reasoning. Differential diagnosis by clinical reasoning is performed based on knowledge and pearls of symptomatology. Differential diagnosis uses adduction as a logical process. Tests are indicated when disease probability is between test threshold and treatment threshold.
  • 川口 崇
    日本医療薬学会年会講演要旨集
    2013年 23 巻 -12-S20-1
    発行日: 2013/08/28
    公開日: 2019/01/19
    会議録・要旨集 フリー
  • 福沢 嘉孝, 吉富 淳, 山内 雅裕, 石川 英二, 伊吹 恵里, 佐竹 康臣, 春田 純一, 恒川 幸司
    日本内科学会雑誌
    2015年 104 巻 8 号 1672-1679
    発行日: 2015/08/10
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 学, 細木 一成, 福山 勝彦, 郭 丹, 橋谷 美智子, 安村 寿男, 木村 哲彦, 二瓶 隆一, 丸山 仁司
    理学療法学Supplement
    2009年 2008 巻 P3-570
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/25
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】PBLテュートリアルによる
    臨床推論
    能力の達成度とグループ間での達成度の差を検証することによりPBLテュートリアルによる
    臨床推論
    の可能性とテューターの介入方法の是非について検討する.
    【対象】4年制養成校の平成20年度理学療法学科3年生、男性26名、女性10名の計36名、年齢23.6±6.2歳を対象とした.学生を1グループ7~8名にて5グループに編成し、各グループに教員を専属のテューターとして1名配置した.尚、被験者には研究に際してその目的の趣旨を説明し、文書による同意を得ている.
    【方法】PBLテュートリアルは連続4日間施行した.模擬症例はCVA片麻痺に設定し、シナリオはPart1~3の3部構成で、シナリオPart1が医師からの処方箋情報、シナリオPart2が情報収集結果、シナリオPart3がPT評価結果、とした.各PartはStep1(ブレインストーミング)、Step2(自己学習、自己学習内容のグループ内発表、仮説の修正)という過程を踏み、最終的に総括としてグループごとに模擬症例の
    臨床推論
    をした.グループ討議ではテューターは必要最小限の介入にとどめるように努めた.その後、Step3として発表会を催し、各グループの
    臨床推論
    結果について、8名の教員による評価と学生による自己グループの評価を実施した.1:全体像、2:情報収集、3:評価項目、4:問題点抽出、5:ゴール設定、6:治療内容の6項目について達成度を4段階で評価し、それを4(優)~1(不可)と数値化して項目ごとに平均値を求め、各グループの達成度とした.教員評価ではKruskal-Walis検定にてグループ間の達成度の比較をした.有意水準は5%未満とした.
    【結果】グループA~Eの各グループの
    臨床推論
    の総合評価が教員評価では3.06~3.42、学生による自己の所属するグループの自己評価は2.35~2.71の範囲に分布し、教員評価は比較的良く、学生の自己評価はやや低い傾向がみられた.教員評価と学生自己評価はともに全グループで項目4、5が他項目に比較してやや低い達成度であった.教員評価で治療内容の設定においてグループ間に有意差がみられたものの(p<0.05)、その他の項目および総合評価において有意差はみられなかった.
    【考察】PBLテュートリアルによる
    臨床推論
    は教員評価からみると全体的に比較的達成度の高い学習ができていたものと思われる.比較的低い達成度となっている項目に関しては、一般的に臨床実習に臨んだ学生が実習指導者からよく指摘を受ける項目であり、この結果からも実習に向けて能力を高めていく必要性があるものと思われる.また、総合評価で
    臨床推論
    結果にグループ間に有意差がでていないことから現行のテューターの介入方法で学生に均等に学習効果をあげることができているものと思われる.
  • 山崎 弘嗣
    理学療法科学
    2009年 24 巻 2 号 297-301
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/05/28
    ジャーナル フリー
    [目的]最近の理学療法士による
    臨床推論
    とは何を指すのかを明らかにし,それはどのようにして学べるのかを論じることが目的である。[方法]
    臨床推論
    に関する英語圏の報告を調査した。[結果]臨床では診断学的推論以外の推論も重要であるというのが最近の見方である。また,症例検討ではどのような推論を報告するのかを明らかにするように求められていた。[結語]
    臨床推論
    は多様であるから個別の症例検討を通して推論を学ぶことが必要である。症例検討には推論過程を指摘するルールを用いることと,学習者がどのような推論を学んだかについて自覚的であることが重要である。
  • ―生活者をみる姿勢を育成するための実証主義と現象学の融合―
    高橋 慶, 川上 ちひろ, 西城 卓也
    医学教育
    2024年 55 巻 5 号 423-430
    発行日: 2024/10/25
    公開日: 2024/12/08
    ジャーナル フリー

     高度複雑化しつつもより広い視点を求められるこれからの医療のニーズに応える医療者教育には,

    臨床推論
    のような自然科学的思考に基づく実証主義重視の教育だけでは不十分であり, 生物心理社会モデルなどの患者の生活世界での経験とその意味を捉えようとする現象学的な視点に基づく教育が重要となる. 臨床実習前の医学部4年生を対象とした
    臨床推論
    の授業に, 構造化された事例検討を通じて,
    臨床推論
    と生物心理社会モデルなどを同時に学ぶことができるオンライン授業を開発した. 実証主義的視点と現象学的視点を学び, 患者を生活者としてもみれるようになるため, 同一事例を通じて複眼的に学習できる本授業モデルの普及が期待される.

  • —臨床推論評価尺度の開発に向けて—
    吉澤 悠喜, 川上 ちひろ, 芳野 純, 木村 大輔, 西城 卓也
    理学療法学
    2025年 52 巻 1 号 28-36
    発行日: 2025/02/20
    公開日: 2025/02/20
    [早期公開] 公開日: 2025/02/14
    ジャーナル オープンアクセス HTML
    電子付録

    【目的】理学療法士が獲得すべきコンピテンシーとして

    臨床推論
    能力が上位に挙げられるが,その能力を評価することは難しい。本研究の目的は,
    臨床推論
    における課題を理解し解決策を提案するために,評価項目を抽出することである。【方法】症例報告会で交わされる会話を録音し,逐語録を作成した。分析は内容分析法を用い,6ステップ,Toulmin’s model of Argumentに基づき分析した。【結果】7つのカテゴリー,45のサブカテゴリーが形成された。6ステップに示されている項目は全て抽出された。6ステップに含まれない項目として環境設定,推論の確からしさや確率,反証における除外条件に関する項目が新たに抽出され,Toulmin’s model of Argumentに基づき分類できた。【結論】症例報告会でのやり取りは
    臨床推論
    の正当性を論証する項目で構成されることが明らかになった。今後,これらの知見を基に
    臨床推論
    評価尺度を開発する予定である。

  • 永井 豊美
    理学療法学Supplement
    2013年 2013.40.3 巻
    発行日: 2013/10/04
    公開日: 2018/03/07
    会議録・要旨集 フリー
feedback
Top