本論文では, 1mm間隔で撮影された人体断面画像を使って, 3次元血気管モデルを構築する手法を述べる. まず原画像の各スライスにおいて, 領域拡張法を用いて血管, 気管領域を抽出し, 孔を塞いだ後, 輪郭を抽出する.各スライスで得られた輪郭を統合して, 血気管領域の表面を抽出する. 表面領域に, まず手動で3次元円筒モデルを当てはめ, 大まかな位置決めを行った後, 計算機を用いて詳細に当てはめ, 血気管モデルを構築する. 実際の人体断面画像から, 血管·気管領域を抽出し, 円筒モデルを当てはめ, モデル構築を行った結果を示す.
抄録全体を表示