日本食品科学工学会誌
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抗酸化物質の2成分混合系におけるDPPHラジカル消去活性
松藤 寛佐々 怜一郎本間 友輝宮島 拓臣千野 誠山崎 壮島村 智子受田 浩之松井 利郎松本 清山形 一雄
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2009 年 56 巻 3 号 p. 129-136

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抄録

DPPHラジカル消去活性測定法を用いて,2成分間の活性に及ぼす効果(相乗効果,相加効果,相殺効果)について検討した.11種の酸化防止剤55通りの組み合わせでは,36通りにおいて統計上相乗効果,1通りで相殺効果と判定される結果が得られた.一方,24種の化合物276通りの組み合わせ(うち15通りは重複)では,74通りにおいて相乗効果,61通りで相殺効果が得られた.しかし,これらの多くの組み合わせによる効果は弱く,相加効果をわずかに上回る,あるいは下回る程度であり,2割以上の活性増強が認められた組み合わせは14通り,2割以下の活性低下が認められた組み合わせは33通りであった.一方,α-トコフェロールとの組み合わせのうち6通りで,p-クマル酸との組み合わせのうち4通りで2割以上の活性増強が観察され,バニリン酸との組み合わせのうち17通りで,p-クマル酸との組み合わせのうち12通りで2割以下の活性低下が観察された.

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© 2009 日本食品科学工学会
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