抄録
中小型炉DMSの開発にあたり、建設物量の低減,建設工期の短縮を主眼とした建屋配置・プラント建設コンセプトの概念計画を行った。
まず小型原子炉圧力容器の採用や主蒸気管本数の低減、圧力容器と格納容器の偏心配置などによりコンパクト原子炉格納容器の概念を確立した。これにより原子炉建屋は現行大型炉に比べて出力当たりの建屋容積比を同程度まで低減できた。
次に原子炉格納容器及びその周囲の生体遮へい壁を鋼板コンクリートにより一体モジュール化する手法や、電気品設備エリアへの多層複合モジュール工法の採用などにより、25ヶ月工程(岩盤検査_から_運開)を実現可能とする建設概念を構築した。
上記の建屋配置・プラント建設コンセプトにより、中小型炉DMSにおいて高経済性を有し早期建設可能な建屋配置・プラント建設概念を確立した。