抄録
はじめに 日本糖尿病療養指導士となって3年、島根県糖尿病療養指導士となって4年が経過した。この間の栄養士としての活動を報告し今後の療養指導士としてのあり方について考えてみたいと思う。活動報告 糖尿病療養指導士として以下の三つの場面で活動している。1、松江赤十字病院における活動 (1) 入院患者における指導:教育入院、クリニカルパス、個別指導 (2) 外来患者における指導:外来教室、個別指導 (3) 患者友の会活動における指導:機関紙発行、日帰りレクレーション、一泊レクレーション、日本糖尿病教会活動への参加 (4) 小児・ヤング糖尿病患者における指導、入院・外来における指導、サマーキャンプ、スプリングキャンプ、ピクニック、親の会、機関紙発行 2、地域における活動 (1) 市町村における糖尿病教室、友の会活動、健康教室への参加 (2) 保育所、幼稚園、小学校、中学校の食育への参加 (3) 市町村の健康に関するイベントへの参加 (4) 事業所における糖尿病教室、健康教室への参加 3、島根県糖尿病療養指導士の育成 (1) 糖尿病を考える会の運営 (2) 島根県糖尿病療養指導士認定機構への参加 (3) 島根県糖尿病療養指導士の会の運営 最初は病院の入院、外来患者における療養指導(二次、三次予防)から始まった。次第に友の会活動を通じて地域の糖尿病教室に関わるようになりこのことが地域の健康教室につながり、子供の食育へと広がって行った。 この中で医療機関のスタッフは地域の中の患者さんに実際の生活の姿を見出し、地域のスタッフは、自分達が糖尿病をよく理解していないことに驚きお互いにもっと一緒に勉強したいと思うようになった。そして診療機関のみならず地域で一次予防に関わるスタッフも含めた島根県糖尿病療養指導士育成へとつながった。今後に向っての問題点と展望 糖尿病療養指導士としての活動は無限に広がっていく。このことが次世代の糖尿病を減らす、出さないことにつながっていく。 しかし、我々が実施した島根県の糖尿病療養指導士のアンケート結果では、活動する場が保証されなかったり、資格を持つのに専門家として認められなかったりする現実があることがわかった。また、実際に役にたつ研修を求めていることもわかった。 今後、我々糖尿病療養指導士の存在を世間に認めてもらう活動を展開させることと、資格を取得した療養指導士のさらなる研鑚の場の保証が必要である。また、それぞれの活動が評価検討できる横のつながりの構築が重要であると思う。