日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
会議情報

徳島県の「阿波踊り」:イメージの成立
立岡 裕士
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 108

詳細
抄録
本発表は、徳島の換喩的なイメージとしての「阿波踊り」が受容され定着していく過程とその背景とを検討する作業の第2報である。明治20年代に沈滞化した「阿波踊り」は明治末期には再び活性化し、県外からの見物客も顕著になり、「阿波踊り」という名称も作られる。大正期には県外から「阿波踊り」が招請されるようになり、さらに昭和にはいると行政側も観光資源として積極的に利用し始める。この間の動向を県内外で刊行された旅行案内類や新聞における「阿波踊り」に関する記述によって紹介する。このような動きの背景には、鉄道敷設にともなう新しい名所観の成立があると思われる。しかし公式文化化という側面も無視できない。
著者関連情報
© 2002 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top